日々雑感
2002年2月
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最新映像
イスラエル軍が過激派拠点の掃討作戦を開始

02/02/28 (木)
気になるニュース
 どんより薄暗い曇り空、冷たい雨が降っている。午前中、日計表をパソコンに入力、傍には夜遊びに疲れた猫族たちが三匹丸まって眠っている。妹も出勤するなりコタツで寝入ったままだ。疲れているようなのでそっとしておく。裏のパチンコ屋もこのところ客足が激減しているようで、駐車場には1桁台の車しか見当たらない日が続いている。昨日は元従業員が訪れ、職安では仕事はみつからないと嘆いていた。リストラ後半年、失業保険はあと半年で切れる。それでも他社より給料面で優遇されていたから蓄えで助かっている、と言う。よく言ってくれた、でもお世辞じゃないだろ?その分、私が困窮しているわけだが「経営者は従業員の労苦に奉仕する」というオレなりの哲学があるんだ。カネでカネを売り買いするようなマネーゲームは体質的にも受け付けない。同じ昨日、仕事を運んできた監督の会社もリストラして、従業員が半減したのだと言っていた。多種の精密機械をつくっているのだが、アイデア次第ではまだ伸びる可能性は残されている。インターネット的にも、私のような下請けより面白いホームページが作れそうだ。「パソコンはあるのでそろそろインターネットを始めようかな」と監督がつぶやく。そうなればインターネットで何をするのか?目的を絞り込む必要がある。とりあえずデータベースとして利用するのがいいんじゃないかな・・・そんな話をしながら私の出番も予兆していた。・・・雨が小降りになってきた。工場屋根の雨漏りも直さなくてはならず、やはり国の融資を受けるしかないだろう。それとも、このまま朽ち果てるまで放っておこうか。塀もこの前の強風で吹っ飛んだままだ。そこを猫族たちが出入りしている。さてと、午後から雨漏りする工場で作業開始だ。


02/02/27 (水)
気になるニュース
 やっと次の仕事に取り掛かっている。ブツは三台、うち一台来週月曜納期、さっそく材料を注文す。洗い用と仕上げ用の溶剤をそれぞれ別の材料屋に注文したのだが・・・仕上げ用溶剤のほうが先に届いて、別の店が先に必要な洗い用溶剤を持ってこない。この店は以前にも同じようなことがあった。なんとあの時は仕事が終わってから材料を持ってきたのだった。かと思えば指定した材料と違うものを持ってきたりする。それでいて現金取引を要求するに及んで辟易していたものだった。今度も同じようなことを繰り返しているわけだ。いかんせん材料が届くまで待っているわけにもいかず、今は高価な仕上げ用溶剤を使っている。零細な我が社のようなところは、それだけでも死活問題に繋がっていく。材料屋さんもこの不景気に大変だろうと思って、その店との取り引きは継続してきたが・・・これからの仕事にも支障をきたすことを考えると、やはり取り引きを停止するしかない。こういうのを自業自得と言うのだ。
 容量の少ない材料は安く手軽に買えるが、多少高くでも容量の多い材料を買ったほうが結果的に得になる。コンパクトな材料缶の三割ぐらいは容量的に多く、その分長く使用できる。もう少しで終わるという時に材料が無くなって慌てることもない。そろそろコツも覚え、何とかスムーズに製品を納めることが出来るようになった。あとは無駄を省きながら、少しでも利益の出る方向にもっていかねばならない。今の苦しい時が正念場だ。毎朝、会計担当の妹が通帳の預金残高を声高らかに読み上げるのが習慣になっているが、私としては死刑のカウントダウンを聞くようで辛い。ついにこの前、ゼロカウントを宣告されたばかりである。ゼロからのスタートも仕事があればこその話だ。このままでは限りなくマイナスに傾斜していくことは確実である。そこを踏ん張って何とか上向きにしようと頑張っているのだが・・・浜辺の波打ち際で素足で立っていて、波に洗われる砂と一緒に沈んでいく足元のような感覚である。この底なし不景気に会社を維持しようとすることは、砂浜で砂の山を築くようなものだ。せっかく山をつくっても、つくっている先から波が打ち寄せてきては崩れていく。それでもまた山をつくり続けるという徒労の繰り返しが、少しでも将来の展望に結びつくのであれば生き甲斐もあるというものだ。

 人間を値踏みするような世の中で喪失していく心、誠意、信頼、良心といった漠然としたものの内にこそ人間としての存在感を見いだすべきではないのか・・・それでないと人間は単なる無機質なモノでしかなくなる。見ず知らずの人間を殺しておいて「人を壊して内臓を見てみたかった」と言い放った少年のような事件はこれからも続くだろう。貧しくとも愛情いっぱいに育まれた命であれば、決して起こりえない事件であったはずだ。モノでも値踏みするような心の視線で人間を見るときに、人間同士という心ある相関関係は崩れ、モノでしかなくなった人間同士が互いに壊しあうのだ。


02/02/26 (火)
気になるニュース
 昨日はテンション高くして自分の気持ちを盛り上げようとしたけど、やっぱり地に足をつけた着実な歩みをすべきだ・・・次の仕事が入らない焦りがあったみたい・・・自戒。どんな仕事でも一心不乱に取り組んでいるときの充実感がほしいだけなんだ。リストラされたとのメールも頂いている。私の場合はリストラした立場だが、リストラするされたという対立構造に多少懸念がある。同級生でもあった同業社長が自殺して二年あまり経つだろうか・・・彼が自殺する数日前に「オレはどんなことがあってもリストラだけはしない」と言っていた言葉を思い出す。しかし、彼は自殺する直前にリストラを敢行していた。そのことが結果的に彼を自殺に追い込んでしまった。おそらく彼はそんな自分が許せなかったのではないか。四面楚歌の中での苦渋の決断、そして自責の念、中小企業経営者を取り巻く環境の苛酷さを実感している。オレは同級の奴のことを忘れまいと誓うと同時に、その死を決して無駄にしないことも心で誓っている。自殺が最後の逃げ場だと思うほどに追い詰められたら、オレはそれを死に物狂いのエネルギーに転化する。

 子猫たちの父親と思われる、白いオス猫が時々やってくるようになった。れっきとした野良猫らしく、デカクかつ汚い。縁側のガラス越しに、我が猫族たちと対面している。この寒空に鼻水垂らして、私を警戒しながらも子猫たちを覗いている。空腹だろうと思いキャットフードを与えている。猫からすれば、人間は見上げるような大きさに見え、ために立ったまま近づくとすぐ逃げてしまう。私はオス猫に警戒されないよう、這いつくばって近づき、そしてそっと餌を与える。去年あたりからオス猫に気付いていたが、この寒いのによく生きて延びているものである。野良猫の逞しさとはいえ、凄いものだと感心している。こんな御時世にこれから生きていくには難しいだろう。食堂の猫好きおばちゃんも、このオス猫を知っていてシロと呼んでいた。我が家のメスの子猫がチロだから、父と娘の不思議な因縁である。子猫たちもうすうす父親らしいと気付いているふうだが、何より母猫クロの反応でそれが分かる。喉をゴロゴロ鳴らせながら、それでも近寄ろうとせずに懐かしそうにオス猫を見ている。餌を与えるようになったのはつい数日前だが、今度はシロとは違った野良猫たちが我が家にやってくるようになった。そうした新参野良猫を三匹確認している。どうやらオス猫「シロ」はこの辺一帯の野良猫たちのボスのようである。面構えや貫禄からも何となく分かる。それも年老いたボスで、いずれボスの座は若手の野良猫に奪われるであろう、などと勝手に想像している。若手の中には、我が家の子猫ペロの眼に傷を負わせた灰色の野良猫もいるに違いない。今夜もオス野良猫「シロ」はやってきて、我が家の猫族たちと対面し、そして僅かな餌を食べて姿を消した。どうか生き延びていろよ、オレもおまえと同じ野良だ。人間には決して慣つくんじゃねえぞ。野良猫が何処で死のうが人間は知ったこっちゃねえ、むしろオマエたちをゴミのように掃除したがっているんだ。オレも信じるな、餌を与えられても警戒心を解くんじゃねえぞ。


02/02/25 (月)
【情報収集中】大阪ひき逃げ事件ミステリー

 そろそろ腹を括ってかからねばならないと思い始めている。本業の経営が成り立たない以上、新たな起業としての模索を具体化しなければならぬ。構想もほぼまとまっているが、それを具体化するとなると諸々の障害も出てくるものだ。本業も全く仕事がないというわけではなく、我が社を指定業者とする某大手企業だけは外せない。ここは会社システムの大規模な改革で、我が社が関与する旧システムが排除されたゆえの敗退であった。現在、新システムでの仕事が稼動している過程において、徐々に仕事も増加するとのことである。それがいつのことか?それまで我が社が持ちこたえられるかどうか、に掛かっている。大袈裟に我が社などと言っているが、リストラしたゆえ孤軍奮闘の私がいるばかりだ。今は某精密機械会社の仕事だけを細々とやっているが、それだけでは飯が食えない。さて、どうするか?という土壇場のところで、とりあえず国の融資制度を利用することを考えているわけである。その融資金を先の「新たな起業としての模索」に当てたいというのが私の計画である。それには少なくとも一千万ほどの軍資金は必要だと思っているが、いかんせん国の融資制度は起業に対しては厳しいものがある。こんなアイデアで起業を興したいと、計画を持っていっても殆ど融資は叶わないだろう。そのことは22日の商工会との話で確認している。あくまでも融資の対象は傾いた会社の救済にあり、運転資金や設備投資に限られてくる。そのへんアメリカあたりでは逆で、起業のアイデアを優先している。日本も見習うべきであろう。我が社は殆ど借金を返済していると自慢しても、かえってそれが融資の対象から外されてしまう条件にもなりかねない。設備投資にしろ融資の条件は本業を継続することにあって、その現状維持に希望がない限り全くの逆効果になることは目に見えている。「だからこその起業」に冷たい今の融資制度は実に無意味なことになる。つまり、救済制度が救済する目的を果たさない、ということだ。むしろ融資によってさらに悲惨な結果が予想されてしまう。設備をしても仕事がないのだから・・・この大いなる矛盾が現行の国の融資制度の最大の欠陥だ。

 14日の日誌では鳥取県の地域自給について書いたが、こうした試みが現実に成り立っているという驚きと共に、これは様々な分野で応用できるのではないか、と思い至っている。地域というところをインターネットに置き換えてみると、自分の利益だけを計るのではなく、互いの足りないところを補うことで共生していけるのではないか、とも思えてくる。営利目的可能なHPスペースを探し、それらの規約を読んでみると「反社会的な内容はお断り」みたいなことが共通して書かれてある。私のようなHPもそれに属して、反社会的なところが少なからずあるようだ。それだけで私のHPは規約違反ではねられそうである。反社会的とは国家政府に対してなのか、それなら国民に対する政府の背信行為はどう考えているのか?境界線が見えてこない。特に著作権、肖像権あたりでは最も危ない。ここで使用している映像もヤフー海外版あたりから検索して持ってきているが、これを営利用サイトで使うとなれば問題になりそうだ。何もその映像を売るわけではないから良さそうなものだが、客引きに使われていると判断されればアウトになる可能性大である。ご承知のように「日々雑感」の冒頭には「気になるニュース最新映像」として写真を転載しているが、中には「なんや死体ばっかりで気色わる〜」との向きもあるやも知れない。それというのも、日本のマスコミがあまり紛争国の実態を報道していないことへの反動と受け取ってもらえれば幸いである。紛争国の悲惨は何よりありのままの犠牲者によってでしか伝わらない、という、私の手前勝手な思い込みがあるばかりだ。とにかく自由の度合いからすれば、ここでの非営利HPスペースは居心地が良く、営利用サイトは限りなく不自由になってしまう。ああ面倒くさい、というところで足踏みしている。先走ってしまうが、私が営利用サイトを立ち上げるに際してはスタッフも募集したいと考えている。とりあえずの客引き兼売りは、系図と地図とそれらに関する映像を付随とした詳細な相関分析などなど・・・それらを指向した試みをここで実験的に行っていきたい。やる以上は徹底してやりたい。賛同者よ来たれ、と大袈裟に煽ったところで、この件に関して賛同者及び協力者のメールを待つ。私の夢の道筋という返信メールも用意している。やがてはここでの煩わしいポップアップ広告のないHPへと招待したい。何らから何までゼロからの始動ゆえ、予想外のトラブルで夢がシャボン玉のように弾け飛ぶことも覚悟されたい。新HPのおよそのことは、ここ「じねん」での様変わり実験過程である程度のことは実感できると思う。 
気になるニュース
02/02/25 (月)
茨城、福島で震度3 震源は鹿島灘(22:36)
研修医の過労死と認め関西医科大に賠償命令(22:11)
永世中立のスイス、国連加盟是非問う国民投票実施へ(22:23)
サウジ皇太子の和平構想めぐり米に説明要求 イスラエル(22:15)
インドネシアと東ティモール、初の閣僚級会合(21:55)
グルジアの安保会議書記がピストル自殺(21:04)
記者誘拐容疑者、パキスタン情報局元幹部と密接な関係(20:18)
日本IBM、売上高が過去最高に 01年決算(18:58)
厚労相、衆院予算委でヤコブ病患者らに謝罪(22:27)
住民基本台帳ネット、国の利用を大幅拡大へ(21:11)
国後島の宿泊施設工事は随意契約 外務省が説明(20:55)
医療制度改革で自民の対応を批判 保守党・二階氏(20:06)


02/02/24 (日)
 ペロの眼が殆ど回復したようだ。確かに水晶体は傷付いたのだが、彼らはその眼を舐めただけで治してしまった。唾液が治療薬となったらしい。不思議なものだ、あれほどのケガが治るとは思ってもいなかった。親猫クロや姉(妹?)猫チロが、ペロの潰れかかった眼を舐めている光景がしばらく続いていた。これが野性の自然治癒力というものなのだろう。思えば私も子どもの頃、よく擦り傷をつくっては母が唾をつけ「これで治った」と放っておかれたものだった。今の子どもにそんなことをしたら嫌がられるだけだろう。また自分の子どもの傷に唾をつけて治そうとする母親さえ皆無に近い。今では、猫の万病の元と言われているネコ白血病ウイルス(FeLV)から最近では猫のエイズウイルスまで、猫の唾液を危険視する傾向のほうが強くなってきている。しかし、これらはみんな人間社会のもたらしてきた副産物だ。その人間でもMRSA、C型肝炎、エイズ(HIV)などのウィルス感染を恐れ、家族内でも歯ブラシの共用を危険視して注意を促すくらいだ。まして子どもの擦り傷に唾をつけようとする母親などいるはずがない。嫌な世の中である。本来の唾液には抗菌作用があるのはもとより、自然治癒には欠かせないものだったはずなのだ。天然の抗生物質として最近話題になっているプロポリスにしてミツバチの唾液が混じっているが、そのミツバチの咽頭腺から出る「類パロチン」が人間の唾液腺ホルモンとよく似た物質であることも分かっている。天然ゆえに、副作用などは殆ど確認されていないようだ。猫の傷付いた眼がみるみるうちに治っていく様子を見ていた私としては、唾液の効用のほうに期待している。
 私はここ一週間ほど雑穀を食しながら、体調が良くなったことを実感している。半年間続いてきた慢性持病も治りかけてきている。最悪の場合は歩けなくなるといった症状も今回は出ていない。安全な食べものを摂取するということは、自然そのものを体内に取り入れることと同じだ。体調不良に悩まされていた私が試行錯誤の末に辿り着いたのが雑穀だった。オカズは自分で工夫した味噌だけ、弱い胃腸を補うために大根おろしやリンゴを味噌と混ぜ、マヨネーズで食べ易くしてある。雑穀はハトムギ、モチキビ、ソバ、アマランサス、大麦、キンワ、ゴマ、これに時々大豆やアズキなど豆類が混じる。雑穀をつくっている農家に新たにヒエ、アワを注文した。主食の米は友人が送ってきてくれた有機玄米・・・数年前まで原因不明の足の痛みで松葉杖をついていた自分が、今では自由に歩けるだけでもありがたく思っている。それでも定期的にやってくる持病は軽視できない。ダンベルを使って筋肉トレーニングも始めた。会社のことも心配だが、まずは自分が健康体になることが先決だ。命を維持するためには自然が不可欠であり、その自然によって活き活きした命を維持していれば復活も可能になる。どん底から這い上がるために踏ん張る今に、貧乏なぞはどれほどのことがあろう。
気になるニュース
02/02/24 (日)
アンゴラのサビンビ議長の死亡確認 内戦に転機の見方も(19:25)
<マダガスカル>昨年の大統領選挙結果めぐり政情混乱
「悪の枢軸」発言に抗議 東アジアシンポで共同声明(20:17)
4月にも英米首脳会談 対テロの「第2段階」を協議か(22:54)
アラファト議長の軟禁継続を決定 イスラエル治安閣議(20:01)
ダイエー支援枠1000億円増要請 金融庁、主力3行に(03:09)
公的資金注入の判断基準多様に 竹中経財担当相指摘(01:16)
群馬の村の美術館コンペに1200案 ネット+不況で


02/02/23 (土)
 篠田正浩(1931-)監督がスパイ・ゾルゲの映画をつくるそうだ。リヒャルト・ゾルゲ(Sorge,Richard)は1944年11月7日、尾崎秀実とともに絞首刑に処せられている。彼については去年の7月7日の日誌(リンク切れ有り)で少し触れている。篠田監督はゾルゲの私的な生活に絞って演出するそうだが、そうなると女性好きだった彼のこと豪華な女優たちの顔ぶれも見られることだろう。配役も秘密だそうだが、ゾルゲを演じれる俳優がそうザラにいるわけがない。ロシア人としての風貌も大事な条件に入るだろうから、当時のゾルゲの年齢を加味すれば大体の予想はできる。正確に言えば、ゾルゲはドイツ人の父とロシア人の母の間に生まれ、ドイツで教育を受けながら子どもの頃からロシア語を母から習うといった特異な環境で育っている。のち、英語、フランス語、中国語、日本語といった各国の言葉を習得する語学の達人でもあった。当然ながらゾルゲは特高の監視下に置かれ、ゾルゲもまたそれを承知で細心かつ大胆に危ない綱渡りを演じていた。特高はキヨミという女性スパイを使ってゾルゲに罠を仕掛けているが、ゾルゲもまたその罠を見抜きながら自ら罠に嵌っていった節がある。数日前に尾崎秀実が逮捕されたという事実を知りながら、ゾルゲはキヨミと自宅に篭ったまま逮捕されるに至る。逃げようと思えば逃げられたはずのゾルゲが、何故逃げなかったのか・・・私が映画監督ならその辺をクライマックスにするだろう。ゾルゲを逮捕しに向かったのは、ナイトクラブでキヨミという女性スパイを餌に罠を仕掛けた当人の大橋警部補だった。キヨミは逐一憲兵隊にゾルゲの様子を通報、それを知りながらゾルゲはキヨミを抱く・・・すぐそこまで自分を逮捕しに来るであろう大橋をも意識しながら・・・愛欲に身を委ねるゾルゲの自虐指向。そしてゾルゲの最大の謎もそこにあったと、後世の歴史家たちが自分を分析するだろうことも、ゾルゲは意識していたのではないか。篠田監督が何処までゾルゲ事件の真相に迫れるか?ということより、人間としてのゾルゲの深層心理の方が興味深い。おそらく篠田監督もそのあたりを狙って撮るのではないか。56年前当時の日本風景も再現することになるが、そこは篠田監督お得意のCGを多用して撮影になるだろう。

【視聴予定 02/02/25 (月) 】
 00:00〜NHK総合テレビ・アーカイブス NHK特集「食卓のかげの星条旗」・・・アメリカの戦後日本における食糧戦略、米からパンへと日本人の食生活が大きく変わった転換期の内幕は必見。これについては三年前に私もまとめてファイルを作っていたが、どういうわけかファイルが消滅している。ファイルの移動中に誤まって削除してしまったらしい。ここでは今月17日の日誌でちょっと引用した日清製粉の正田貞一郎社長も登場する。
 00:25〜00:55 日本テレビ系列・ドキュメント’02 「は・た・ら・き・た・い…大失業時代・おじさん達のネットワーク」 昨夜友人から電話あり、この不況下でつい最近知人が自殺したのだと言う。よほどのことであろう。詳しいことは言えないと友人、私としても訊くには躊躇われる深刻な問題だ。頑張れば何とかなるという問題ではない。末期癌患者に頑張れと励ますようなものだ。頑張れない人間に、頑張れと励ますことの惨さ・・・母を思い出す。
気になるニュース
02/02/23 (土)
<コロンビア>反政府ゲリラ制圧に地上軍1000人を派遣(毎日新聞)
コロンビア政府軍、左翼ゲリラの支配地域を奪還(ロイター)
コロンビア、人質800人の家族が左翼ゲリラに生命尊重を呼びかけ(ロイター)-
アフガン難民に古着届けたモスク、24日に帰国報告会(20:03)
赤ちゃんの突然死隠れみのにしないで 遺族が学会で訴え(16:44)
大阪の殺人×ひき逃げ 事故死の男性に複数の生命保険(15:34)
北朝鮮、米との対話拒否 米訪韓を「戦争行脚」と非難(22:12)
ビンラディン氏、カシミール地方に潜伏 英紙報道(20:46)
東ティモール大統領選にグスマオ氏立候補(18:49)
世界3000言語が消滅の危機 ユネスコが対策呼びかけ(18:28)
第三セクターの半数が経営不振 帝国データバンク調べ(23:02)
普通株減資99%に、支援額4600億円 ダイエー再建(13:54)
マンションの大京に金融支援を協議へ UFJ銀行など(10:42)
政府は、公的資金投入ちゅうちょなく 自民総務会長(22:02)
三田佳子さんら、住民基本台帳ネットワーク廃止を訴え(18:53)
自民党員、14年ぶりに200万人割る 01年(09:00)


02/02/22 (金)
 心ない言葉は凶器そのものだ。昨日はそんな凶器で傷付いていた。なまみの人間なんだ、もっと相手の立場を考慮して話してくれよ・・・貧乏覚悟の生活が、そのことだけで存在価値が無いなどとは言わせない。ムシャクシャしてスナックで酒を浴びるように飲んだ。僅かな生活費が一瞬にして消え、財布も心もスッカラカンになった。今日は誰にも会いたくない。誰も寄せ付けない。そんな自暴自棄に猫も怯えて寄ってこない。深夜のガランとした工場での悪戦苦闘は何だったのか?タンクの中で防毒マスクをつけて真っ黒になって働いてきた汗に、何の意味もなかったかのように、言葉という凶器が突き刺さる。あの頃からオレはカネには頓着していなかった。ひと月の稼ぎ何百万という札束も無造作に受け取り、そのまま会社に預けてきた。労苦という自分への報酬は一緒に働いた相棒と飲むビールで満足していた。不況で仕事が途絶えた今になっても、オレは終始一貫して納得のできる仕事をしたいだけだ。現場仕事を体験しない輩がオレに説教をたれる資格はない。カネの流れだけを見てきた輩には、そのカネの出所が労働という汗なのだということが分からないのだ。仕事が途絶え、涙を飲んでリストラを敢行、それでも残っている仕事を細々と続けてきた。この現在進行形の仕事が儲からないと、今度は会社の整理を迫られている。数字で何でも割り切れるというものではないだろう・・・心ない言葉が凶器になってオレを追い詰めている。オレはオレで自分で自分を追い詰める・・・どうもならないことをどうにかしろと言われながら・・・オレはどうすればいいんだ?商工会で国の融資制度について訊ねた。借金は殆ど返済、もっとも困っているのは税金だ、と言ったら笑われた。融資を受ける資格が納税者であって、その税金を納めるために融資を受けることは出来ないのだ。こりゃ漫画だ、と言ったら担当者がまた笑い出した。笑い事ではないんだ、運転資金で6ヶ月据え置き、設備資金で2ヵ月・・・条件はいい。それでも借りたカネは返さなくてはならないんだろ?当たり前のことで担当者を笑わせながら、とにかく計画書をつくることが先決ということになった。一千万ぐらい借りてドロンしようか・・・台湾あたりの屋台で焼き鳥食って、焼酎飲んで、カバンを大事そうに抱えている日本人を見かけたら、それは私です。
気になるニュース
02/02/22 (金)
イスラエル首相、「緩衝地帯」設置を表明
イスラエル・パレスチナ紛争さらに拡大
ヤコブ病訴訟、1人約6000万円の和解案 地裁提示(21:20)
北朝鮮、米政権との公的協議を当面拒否(22:23)
スリランカ、LTTEとの内戦停戦で正式合意(22:20)
米国防長官、民間人誤認を認める カンダハル急襲(20:27)
米大統領、日韓中の歴訪終え帰国の途に(20:11)
援助求める市民に軍のヘリ攻撃17人死亡 スーダン(18:55)
シャープ、2年連続で太陽電池生産量世界一(20:38)
逮捕の外務官僚、鈴木議員秘書に「ID交付」 民主指摘(23:03)
小泉首相、鈴木代議士の証人喚問認める姿勢(21:40)
住宅取得促進へ贈与の非課税枠拡大 与党改正案(20:24)
「鈴木氏に離党勧告を」の意見 自民党役員連(12:39)


02/02/21 (木)
 物事をカネの物差しでしか計れない人が増えてきているようだ。幸福というバロメーターもカネで換算される世の中、ポケットの中の所持金だけで人間の価値が決められてしまうことの恐ろしさ・・・心は何処にもない・・・資本主義体制において心は邪魔でしかないのだ。だから喜怒哀楽もない、感動などさらさら必要とされないし、感動する余地もない。それでいて、あっけない命だけが漂っている。拝金主義が蔓延する世の中で貧乏は最も忌み嫌われ、人々の労苦は貧乏からの脱出にのみ費やされる。ところがどうだ、今やその忌まわしい貧乏から逃れるための仕事すらない。したがって労苦の費やす術もない。カネさえあれば何でもできるはずの世の中で、そのカネを得るための足掛かりが取り外されている。何のために生きるのか?人間以外の他の動物のように、生きるためだけに生きていくことが出来ない・・・人間とは。あなたは誰ですか?名前は何と言うのですか?と訊かれる以前に、肩書き、学歴、年間所得といった属性が全てに優先し、価値が決定される。私は人間です。肛門と泌尿生殖系が別個に開口することから哺乳類と思われる。哺乳類現生種4500種のうちで最も知能が高く、それゆえに悪知恵も発達している。これら奇妙な生物人間は貨幣制度という地球史上前代未聞の流通機構を発案し、紙切れの束によって全ての価値が決定されているもよう。ここでちょっとズームアップしてみましょう。あ、いましたね・・・かなり汚染されているようです。これはひどいな・・・彼らはまるで汚染されることを喜んでいるようだ。ほら、あの人間は今まさに汚染された瞬間ですが、感染したとたんに踊り狂っています。ここでフィルターを交換してみましょう。ああ・・・心がみるみるうちに浸蝕されていますね。こうした人間の変態性は説明のしようがありません。時間を未来に移して見ましょう。おや、砂漠の中に缶が転がっています。何か文字が刻印されています。コカコーラ・・・と読めます。これは当時の有害シロップのことですね。あとは何も見えません。ガイガーカウンターだけが凄まじい警告音を放っています。危険ですからここを離れましょう。ここで明らかになったことは、人類は何らかの理由で絶滅したということだけです。哺乳類史上最も知能の発達した種、人間の文明は遺跡すら残らなかった・・・悪夢はまだ続いています。まだまだ続きます。リピート機能が故障したかのように、繰り返し繰り返し・・・悲鳴も聞こえないのは心が喪失しているからです。 


02/02/20 (水)
【視聴予定】「その時歴史が動いた」公害と闘った田中正造▽命がけの天皇直訴▽立松和平が語る理想の政治家。私的には必見の番組、録画設定する。25年くらい前、蔵から彼の書簡類が大量に発見されたことがあり、のち出版され、その資料の半分以上が私の手元にも残っている。老躯に鞭打って最後の最後まで公害の闘士として闘った田中正造翁の生涯は、その正義感と慈愛と、無垢なまでの信念ゆえに私の心に焼きついている。

 元大本営参謀&伊藤忠商事会長・瀬島龍三が「平成のよふけ」に出演していた。日本軍部の中核にいた人物だけに注目していたが、彼の当時の情勢認識はありきたりのもので失望した。例えば日本軍による真珠湾攻撃だが、瀬島はこれを極秘として推し進め奇襲に成功したとの認識しかないようであるが、実際には当時としては解読不可能と言われていたパープル暗号さえ米国に解読されている。つまり、米国の一部首脳は真珠湾攻撃の計画を事前に知っていたことになる。敵対する勢力の行動を事前に察知しながら、わざと叩かせておいて、これを根拠に敵に総攻撃をかける・・・この手口が今度の米国の報復テロ戦争と酷似しているような気がしてならない。これについては日誌でも何度か書いてきているが、いずれ具体例を示しながらまとめたいと思っている。いつになるか分からぬが・・・

 今週月曜、製品の引渡しを終える。その前日は監督の父親の告別式だった。「あっけないもんだ、仕事で気を紛らすしかない」と言う監督に、私も20代半ばで父を亡くした時の心境を語った。あっけない命を悟るということ、時としてそれが無常の喪失感へと結びついていく。何をしていても「それにどんな意味があるのか?それがどうした?」といった茫漠とした心の空洞に包まれる。これは般若心経で説くところの「是諸法空相 不生不滅不垢不浄 不増不減 是故空中 無色無受想行識」に合致する。たった276文字の経文だが、私も行き詰まった悩みの果てに時々紐解いている。ここでは、この世の全ての存在には実体はない、と恐ろしいまでに冷徹な論理が展開される。私のような凡人には難解でしかない。難解ながら何故か惹かれるのは、人智を越えたところの叡知が隠されているような気がするからだ。無限と思われる広大無辺な宇宙をイメージする時、地球に生きる人類の所業はそれこそ果てのない戦争の繰り返しであったことも認識される。地球にとってはまるで人類は害虫のようではないか。このだだっ広い宇宙の何処かにはそんな人間たちの心を凌駕した意識存在があっても不思議はない。それを神と呼ぶのか仏と言うのかは知らないが、そんな聖なる教えも人間が介在したとたんに悪魔的な様相を示すのはどういうわけか?寒風の吹きすさぶ昨夜、雲は風で吹き払われ、下弦の月に星々がダイヤモンドのように輝いていた。凍えそうな身体に澄み切った夜空・・・「心無圭礙 無圭礙故 無有恐怖遠離 一切顛倒夢想  究境涅槃」・・・心には何の妨げもなく、妨げが無いから恐れもなく、全ての誤った考えから遠く離れているので 最後に永遠で静かな境地に到達する・・・私には特定の宗教観の持ち合わせはない。それでいながら聖なるものへの憧れという漠然とした信仰心だけはある。あっけない命のこと、それでも生きることが決して無意味ではない証拠固めに、自分の少しは光り輝いているだろう良心とやらに期待をかけるしかない。
 今からおよそ百年も前、インドの生命科学者ジャガディス・チャンドラー・ボース卿は金属と生命の疲労曲線の類似性を発見、生物と無機物に境界線のないことを証明してみせた。人種差別が当然だった当時のイギリスにおける権威者たちもボースの偉業を無視できなくなり、ついにボースは王立研究所で講演するという栄誉を与えられる。この時、彼はヒンズー教の言葉を引用している。「すべてこの宇宙に変化する多様性の中に1のみを看取する者たち、この者たちにのみ永遠の真理は帰属し、余の何人にも、他の何人にも帰属することなし」
気になるニュース
02/02/20 (水)
<中東情勢>イスラエル兵士6人射殺で最大限の報復攻撃開始
多剤耐性緑のう菌の院内感染は新潟大付属病院(22:53)
B型肝炎ウイルス混入の血液製剤回収 三菱ウェル(22:05)
帰省客で満員の列車で火災、350人死亡か エジプト(22:25)
北方領土返還に賛成、41%に ネット投票に日本人参加(19:46)
ムネオハウス建設で入札資格変更を要求 共産党追求(22:23)
取引停止のニューオータニ、外務省が「例外」で使用決定(19:56)
田中vs鈴木氏 参考人質疑に場所を移し因縁の対決(15:35)
難病と闘い、立命館に合格した佐賀東高の一番ケ瀬剛君


02/02/19 (火)
 愛知県の病院で院内感染での死亡ニュースが全国版で流れていたが、MRSA感染が危険なことは今に始まったことではあるまい。私の母も入院中にMRSAに感染したことがあり、私が強引に問い詰めるまでは病院側からは何も知らされなかった。母が急に隔離病棟に移ったことで看護婦に訊ねても言葉を濁し、婦長を呼ぶはめになったが、婦長もまた言葉を濁すだけだった。「MRSAだろう?」と言ったとたん今度は婦長が医師を呼ぶ騒ぎになった。医師は渋々それを認めながらも、感染しても大丈夫だと弁解する。つまり、病院側としてはMRSA感染が確認された時点でも、患者本人はもとより家族にもその事実を隠すというのが通例だった、ということだ。患者ともっとも接触する立場にある看護婦の感染も、MRSA検査が保険の対象外となっていることから検診を避ける傾向もあるらしい。今回の愛知県での院内感染は氷山の一角であり、これまでどれだけの患者が感染を知らないまま退院してきたことか?を考えると絶望的になる。黄色ブドウ球菌という何処にでもある細菌が、病院内では薬への耐性を経てメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)という怪物と化す。母が入院していた病院はMRSA感染への取り組みに先駆け、地元の新聞にも大きく取り上げられた病院だった。その病院にして感染の事実を患者やその家族にはひた隠しに隠していたわけである。最近の病院は経済効率を優先し、大手術の後でも患者が歩けるようになるとすぐに退院させることが普通になっている。私の母も大手術のあと、末期癌のまま退院させられた。この時にも、病院側からMRSA感染についての注意は何一つなかった。家族への二次感染が当然予想されることを知りながら、である。のちにこの病院の医師たちがテレビ出演、MRSA感染予防処置云々の言葉を発していた時には怒りを覚えたものだった。すでに母は死亡しているが、私は何もMRSA感染が原因で母が死んだとは思っていない。ただ病院側の感染の事実を隠すという体質を問題視しているのだ。比較的対抗性の弱い子供や老人にとって、MRSA感染は命取りになる。今度のニュースでも、マスコミはもっとその辺の現状を踏まえて報道してほしかった。なにも予備知識のない国民がMRSA感染者を出したという報道による病院だけを危険視する、ことへの危険のことである。むしろ感染を認める病院こそ誠意が感じられるというものであろう。感染したままの患者を退院させてきた、現に今も退院させている、そんな大多数の病院こそ問題にすべきではないのか。殺人ウィルスしかり、危険度合いの警告すら発しない医療及び厚生省などの関連機関の怠惰は、そこに自分の命を預けられるかどうか?という切実な問題にもなる。これからは放射能や電磁波、そしてウィルスなど眼に見えないものが人類の生存を脅かすことになっていくだろう。心しかり・・・
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02/02/19 (火)
引き逃げ事故に絡み男性3人死亡の怪 大阪(21:16)
盗んだ通帳で払い戻し、第一勧銀に900万円支払い命令(20:56)
立山のライチョウ2羽が皮膚病 ペット登山が原因?(19:02)
イスラエル軍の報復でパレスチナ人少女ら10人が死亡(22:55)
アブサヤフの「首切り」ビデオ公開 フィリピン国軍(21:21)
米大統領がソウルに到着 20日に非武装地帯付近を視察(20:24)
道路公団への「圧力」を否定 自民・青木参院幹事長(22:25)
ブッシュ米大統領離日、韓国訪問へ(15:25)


02/02/18 (月)
 一昨日の日誌でインフルエンザ殺人ウィルスに触れたが、日本テレビ系列ドキュメント’02「見棄てられた理由(わけ)」ではC型肝炎200万人の闘いとして、C型殺人ウィルス(HCV)の実態を放映していた。うち半数近くの100万人に及ぶ人々が感染している事実にさえ気付かないでいると推定されている。私も去年の日誌においてC型肝炎のことを書いている。感染から肝硬変の慢性化を経て肝臓ガンに至る、というおよそ10〜30年の緩慢な進行過程ながらほぼ確実に肝臓ガンとなることから殺人ウィルスとされている。番組では自らが感染した三浦捷一(しょういち)医師(63)の厚生省への嘆願を通じて、HCV殺人ウィルスの実態に迫っている。おぼろげながら、私も小学生から中学に至る学校生活において何度か予防接種を受けた記憶があるが、あの当時の注射針の使いまわしも遠縁になっているようで他人事ではない。三浦医師は30年前には大学及び総合病院でガン患者の治療にあたっており、その際に患者からHCVウィルスに感染したらしい。30年後の今、すでに三浦医師は肝臓ガンの手術を受けながら、体内で増殖する殺人ウィルスの進行状態を医師の立場で認識している。彼の冷静な医師としての観察眼は、自分の余命があと数年でしかないことも悟ることになった。何より、三浦医師は感染した時点で被害者であったはずの自分が、感染した事実を知らないまま自分の血を他の人々に輸血してきたことにも愕然とし、自責の念に囚われている。非加熱製剤による血友病患者のエイズ・ウィルス感染はまだ記憶に新しいが、実はそれと並行してC型ウィルスもまた非加熱製剤を通じて広がっていたのだ。このことを厚生省や医師会は知っていた節がある。彼らは「当時はエイズ感染問題で大騒ぎになっていたことゆえ、HCV感染までは知る余裕がなかった」と言い訳をする。しかし16年前の厚生省肝炎調査研究班の資料には「肝ガンに占める非A・非B型肝炎の割合は今後益々増加するものと考えられる」とハッキリ記されている。こうした対応の遅れが結果的にHCV感染者200万人という悲惨な結果を招いたのだが、厚生省は「専門家たる医師が何ら対応しなかったせいだ」とし、医師会は「厚生省の指示がなければ対応できるわけがない」と反論、互いに責任のなすり合いを続けている。その何処にも感染者の苦痛を感じる姿勢はみられない。C型殺人ウィルス(HCV)感染者推定200万人という数字も、感染したことを知らない人々からの更なる二次三次感染を想定するとき、その実態は相当に深刻なものとなってしまう。こうしている間にもC型殺人ウィルスは感染者の体内で爆発的な増殖をつづけ、先の三浦医師もまた転移が確認されたと番組の最後に字幕が流されていた。この件に関しては後でまとめてみたい。
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02/02/18 (月)
院内感染で2人死亡か? 愛知県半田市立病院(21:15)
実務訪問でも公式訪問並み、中国、米大統領を異例の厚遇(20:53)
米大統領訪韓控え、在韓米商議所を学生らが3時間占拠(19:32)
フィジー議会占拠事件の被告に死刑判決、直後に終身刑に(18:37)
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安保対話の強化確認 日米外相会談(22:24)
日米同盟の重要性確認 小泉首相、ブッシュ大統領が会見(15:29)


02/02/17 (日)
 根津コンツェルンの統帥・根津嘉一郎が死去した。去年はその奥方・延子さんが死去したばかりであった。閨閥的には延子夫人の方に草々たる顔ぶれが揃っているが、同名の先代・根津嘉一郎は相場師として日清戦争(明治27年)で大損しながらも、10年後の日露戦争(明治37年)において巨利を得て根津コンツェルンの土台を築く。その先代が81歳で昭和15年に死去し、27歳の長男・藤太郎が襲名して二代目・根津嘉一郎となった。今回亡くなった当の人物である。先代は莫大な財産を遺したが、それにかかる相続税も相当なものになる。ここで当時の日清製粉社長・正田貞一郎など根津一門の財界人たちが奔走、当時東京財務局長だった池田勇人を動かして相続税の負担を軽くしている。その後の池田勇人の出世は著しく、総理大臣にまで上り詰めたことは衆知の通りだ。彼が財務局長だった時に根津家の遺産問題に関わらなかったら、それほどの立身出世は叶わなかっただろう。前述の根津一門の正田貞一郎は現皇后美智子妃の祖父にあたる。
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02/02/17 (日)
ブッシュ大統領来日 18日午前に日米首脳会談(19:40)
無敵の日本は様変わり 大統領訪日でNY紙報道(18:48)
温暖化対策巡り気候ネットワークが米大統領に抗議文(18:53)
原水協、核廃絶への努力求める文書を米大使館に送付(18:51)
毛主義派武装集団が警官ら50人以上殺害 ネパール(22:07)
江主席機盗聴器事件、李鵬氏「全く知らない」(21:00)
EU選挙監視団長、認証されずジンバブエから出国(20:33)
外部委託は不可欠、品質に不安 製造業アンケート(21:55)
3月中に公的資金注入の是非判断 竹中担当相(20:40)
東電、家庭内の配線工事を直営へ 工事業界と摩擦も(14:32)
「米国と基本認識は同じ」 北朝鮮問題で安倍副長官(20:40)
坂口厚労相、医療費3割負担問題で打開案(20:20)


02/02/16 (土)
 インフルエンザが猛威を振るっているらしい。妹もダウン、会計が滞っている。三年ほど前にも新型インフルエンザが流行し、この時はマスコミも大々的に取り上げ、国民の危機感もつのっていた。新型ウィルス用のワクチンは間に合うのか?最悪の場合は一万人規模の死亡者も出るのではないか、と大騒ぎしたものだった。結局はそれほど大事に至らなかったものの、インフルエンザの脅威は今も何ら変わることはない。当時の日誌を抜粋する。

 今朝はかなり冷え込んだ。インフルエンザも学童の間で大流行している。殺人ウィルスH5N1は感染力が遅い殺人だけに助かっている。これが今流行っているインフルエンザと結びつくと超新型ウィルスとなって深刻な事態になる。「たけしの万物創世記」ではH5N1ウィルスが北極から渡り鳥によって運ばれてくるところまで探り当てていた。「特命リサーチ」ではそのウィルスが宇宙で進化したエイリアンであり、ほぼ10年ごとに大規模な爆発をする太陽風によって北極に降り注ぐことを究明していた。私はそれに、宇宙船ミールの研究「多数の微生物が宇宙環境に適応し、進化する」ことを付け加えて、それを裏付けてみた。こうしてウィルスはかなり早い段階で多種ウィルスと結合しながら変異し、さらに強烈な新型殺人ウィルスとなって人類を襲い続けていく。その猛攻ゆえ新型ウィルスへのワクチンは間に合わず、よって治療法はない。さらにウィルスは変異を繰り返しながら地球に定着し、パーキンソン病など難病の元になっているのではないか、という仮説も浮上している。これに抗生物質投与をすればウィルスはさらに自己免疫をつけ強力になるばかりである。もはや過去の感染病といわれた結核病患者が今になって増加している原因も、抗生物質によって自己免疫をつけたゆえの結核菌の勝利と言えよう。MRSA院内感染しかり、どこにでもある黄球ブドウ球菌が病院内で薬漬けになったために、今度は薬に強い菌に進化してしまった。私の母も入院中に感染して隔離病棟に移されたことを思い出す。また病院の経営システムが災いして、重病患者であっても長期入院はさせずに歩けるようになったら即退院させてしまうことが多い。院内感染した患者が進化したMRSAと共に外に出るのである。感染しても死なないまでも、抵抗力の弱い子供や老人にとって脅威であることには変わりはない。これら猛威をふるう感染菌の源が宇宙環境で進化し続ける微生物にあるとすれば、今後も新種の細菌やウィルスが太陽風に乗って北極に舞い降りてくることは避けられない。それら微少なエイリアンたちは南下するカモによって地球の中央地帯に運ばれ、多種のウィルスと結合し、さらに進化し続けながら地球全土を覆い尽くす。彼らの侵略に人類はなす術がない。これはまさに小さなエイリアンたちによる地球を舞台にした宇宙戦争であろう。 (1998/02/18、水曜の日誌より)

 当時はかなり乱暴な仮説を展開しているようだが、私は今もって信憑性があると思っている。つまり、インフルエンザとは宇宙に漂う有機体生物が地球上に降り注いだものである、という仮説のことである。これはロシアの宇宙船ミールが「「宇宙空間の有機物が進化しながら浮遊している」との実験報告から考えていたことで、のちに月探査機「ルナプロスペクター」が月の南北極に三億トンにも及ぶ氷の存在を示唆した観測データーを送ってきたことからも容易に推測できる(10億トンという説もある)。宇宙空間に水分があるとすれば、そこにウィルスなど細菌微生物が生存していても何ら不思議はないわけである。彗星が氷の塊であることもそれを裏付けてくれる。ミールの報告によれば、宇宙空間の有機物の進化の度合いは加速度的なものである、とされている。映画「エイリアン」に見られるような怪物ではないにしろ、その極小版と思っていいだろう。すでに今月二日、香港では鶏11万羽を処分しているが、仮にここから新型ウィルスが全世界に蔓延したとなればワクチンも間に合わないことは確実だ。今のところ鶏の処分だけが唯一の防波堤となっているのだ。
気になるニュース
02/02/16 (土)
<インド>カシミールで銃撃戦 イスラムゲリラ8人死亡
サウジ、暗殺関与容疑のアフガン高官3人を引き渡しへ(23:55)
「悪の枢軸」批判で仏大使に真意聞く 米国務省(21:58)
高官関与の暗殺と断定、5人逮捕 アフガン航空相死亡(20:55)
金総書記60歳の誕生日で1万人マスゲーム(19:05)
中国、4年間で国有企業2900社整理へ 香港紙報道(22:32)
簿価買い取り構想を強く批判 民主幹事長(23:48)
自民幹事長、不良債権の簿価買い取りを提案(22:01)
尾身担当相、自立型経済移行を沖縄県に促す(19:08)
ムネオハウスの呼称は確認できず 四島支援制度見直しへ(08:29)
不良債権処理へ金融再生法を改正 自民・保守首脳が一致(08:25)
ポト派元幹部のケ・ポク元軍最高委副書記長が病死
東武グループ率い半世紀、根津嘉一郎氏が死去


02/02/15 (金)
 一昨日から裏のパチンコ屋の方向から子猫の鳴き声が聞こえている。我が家の猫族ではない。夜、懐中電灯で照らしながら、側溝沿いに子猫を探すも見当たらず。パチンコ屋の駐車場には食堂があるのだが、よく野良猫たちが集まってくる。そこの下水溝に子猫が迷い込んだのではないかと思い、食堂のおばさんに尋ねてみた。おばさんはパチンコ屋には内緒で野良猫たちに餌を与えているのだと、声をひそめて語ってくれた。野良猫に餌をやっているのをパチンコ屋に知れると、追い出されかねないのだと言う。子猫のことは分からないが、見つけたら保護したいと言ってくれる。ありがたい。この寒空、まだ何処かで動きがとれないでいるなら、おそらく今夜あたり寒さで死んでしまうだろう。さっきまで子猫の鳴き声に反応した野良猫が一匹、必死に捜し歩いている。どうやら親猫のようだ。私が野良猫を飼っていることを話すと、おばさんは私に親近感を覚えたのか「お互い頑張りましょう」と言う。思わず苦笑した。野良猫救助隊かく奮闘せり、世知辛い世の中でも小さな命に心を傾けられるやさしき人が、ここにもいたのだ。そして深夜、子猫の鳴き声は途絶えた。三日間あまり鳴いていたことになる。寒さと飢えがどんなに子猫を苦しめたことか・・・死によってやっと子猫は苦しみから解放されたんだと思い込む。昨夜は自分が一人戦場に取り残されるというおかしな悪夢をみた。死体があるわけでなく、銃声が聞こえるわけでもない。ただ暗闇の静寂があるばかりなのに、自分の置かれた場所が戦場なのだという認識だけがある。リアルで奇妙な夢だった。命が脅かされている実感は耐えがたく、これが戦争なのだという極まった孤独に怯えていた。9日には山崎拓自民党幹事長と中谷元・防衛庁長官がPKO法再改正で合意したのだという。自己防護に限らず任務遂行のために武器を使用できるようにする、といった改案が権力者たちの中で次々と推し進められていく。この人たちは生涯を通じて決して銃を撃つことはなく、また撃たれることもないだろう。戦場にさえ立つ必要のない権力者ゆえの特権だ。いつの戦争でも、犠牲者の大半は兵士であり、大多数の庶民ではなかったか。今も世界各地の紛争国で殺し殺されている人間たちがいる。アフガンの元兵士が「私は平和というものを知らない戦争の殺戮の中で生きてきた。本当の平和がどんなものか狂喜したいほど待ち焦がれている」と言うとき、平和なはずの日本ではわざわざ紛争国に出向く準備をしようとしている。国民が仕事の道具を奪われ、その手に銃を持たせようとする為政者ほどの偽善があるだろうか。それを危険とすら考えないほどに国民感情が麻痺してしまっているとは思えない、思いたくない。
気になるニュース
02/02/15 (金)
酒田短大、国の奨学金も流用 奨学金未支給4610万円(22:58)
検査員倍増、ウオッチャー公募 農水省、食品表示対策で(21:07)
密航船子供放り投げは事実無根、豪政府への批判高まる(23:11)
米大統領17日に初来日、構造改革の遅れ懸念を表明へ(21:53)
メッカ巡礼遅れに激怒、アフガン人が航空相を殴り殺す(20:36)
疑惑の1月24日夜、鈴木氏主催慰労会に外務省職員出席(23:26)
対話強化不可欠でも対等とは言わず NGOで政府答弁書(21:47)
私設秘書、家族も対象 野党のあっせん利得処罰法改正案(21:45)
首相、外国プレスに「不良債権処理を加速」と強調(20:57)
最高裁判事に上田氏決定
<東ティモール>PKOに自衛隊派遣を決定 初めて女性7人も


02/02/14 (木)
 ここのところNHK教育テレビで「日本の宿題」シリーズの再放送をしている。昨夜は地域自給に取り組む鳥取県木次町の酪農家、佐藤忠吉氏が紹介されていた。彼は40年前から自給を実践しながら地域自給の必要性を広め、今では木次町の多くの人々の賛同を得られるようになっている。1961年の農水省による農業基本法発足以来、日本の農家は一様に選択的規模拡大を目指し、経済効率優先の道を歩んで今日に至っている。その結果、経済的には一時的に潤ったものの、やがては海外からの安い農産物に圧迫されるなどで窮地に追い込まれている。佐藤さんも当初は農業基本法に沿って化学飼料で牛を育て牛乳量の増産を続けてきたが、その過程で牛の体調が次々と崩れていく様子に疑念を抱くようになった。命ある牛を酷使し、病気にさせながら牛乳量を増やすという経済効率そのものへの懐疑である。これでは体調を崩した牛の牛乳を飲む消費者の健康にも良いわけがない。佐藤さんは思い切って化学飼料をやめ、牛を野山で放牧することにした。すると牛の体調はみるみるうちに回復した。そして量は減ったが良質の牛乳を得ることも分かり、これを契機に佐藤さんの地域自給への取り組みが始まる。ここで思い出されるのが「斉藤牧場の奇跡」で、斉藤老人もまた佐藤さんと同じ牛の自由放牧で奇跡を起こしている。奇跡を起こすというより、自然そのものに委ねることで起こる奇跡と言い換えるべきかも知れない。私が予てから思ってきた「逆説こそ真なり」の実践版とも言えよう。このところお騒がせの雪印乳業も、彼らの真摯な生き方をもっと学ぶべきだろう。経済効率の最たるものの象徴として雪印の罪は心に記憶しておきたいものだ。
 命を経済基盤に置くことで地域自給は成り立っている。あくまでも自然に任せているから焦りがない。利益の変動に執着しないから人におもねることなく、媚びることもない。足りない分は互いに分かち合えば済む。旬の農産物は命に素直な効能を示す。冬にスイカが食えるといって喜ぶことの無意味さを知るべきだ。スイカやキュウリは旬の夏にあって熱い体を冷やし、サトイモやゴボウは冬の寒さに凍える体を温める、そのための旬の食べものではないか。やはり化学飼料をやめた養鶏家は濃厚な味の有性卵を産む鶏に驚き、昔ながらの製法でつくった菜種油の香りや、日本茶の在来種の薬効を再発見して取り組む製茶業者など、いま木次町には地域自給の波紋が飛躍的に広がっている。人間が自然なくして生きていけないのは自明の理だ。食べものも自然からの恵みであり、人間もまた自然連鎖に連なる命である。都会の川に迷い込んだ一匹のイルカを救おうと、人間たちが大騒ぎしながら海へとイルカを導き出そうとした美談(?)を思い出してほしい。そのイルカが死んで人々がガッカリして家路に帰ったその後で、解剖したイルカの胃袋から何が出てきたか?イルカの胃袋から出てきたのはビニール袋やプラスチックだった・・・鳥たちは雛に餌を与えるために飛び交い、その結果、ブラスチックを餌と勘違いして与えているという事実を私たちはどう受け止めればいいのか・・・いったい人間は何をしてきたのか?これから何をしようとしているのか?
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02/02/14 (木)
「筋弛緩剤大量に不足」 北陵クリニック事件で婦長証言(22:22)
リングスの前田日明社長を傷害で起訴(20:59)
迫害はNATOの責任 ミロシェビッチ前大統領反対弁論(21:45)
非武装地帯目前で望郷祭 列車、半世紀ぶり臨津江越える(21:06)
「ブッシュは無知」、悪の枢軸で北朝鮮の対米非難続く(20:37)
「愛のダイヤ」紛争に油、バレンタインデーにNGO警告(19:41)
公的資金注入、金融相改めて否定、財務相「やむを得ず」(22:35)
フジタの優良部門、三井建設、住友建設の統合に合流へ(22:01)
出張同行問題で国会答弁前日鈴木氏と接触、外相認め陳謝(20:56)


02/02/13 (水)
 ポルポト法廷が暗礁に乗り上げていると報じられているが、およそ300万人の命を奪ったとされるポルポト虐殺にしては歯がゆいことである。なぜ責任追及がこれほど難航するのか?あまりマスコミも注目してこなかった背景にこそ鍵が隠されているようだ。1863年頃よりカンボジアを支配し始めたフランスという背景を考えずして、この謎は解けないように思える。この裁判によって明らかにされることを拒むフランスの存在があるのではないか。衆知のように国王ノドロム・シアヌークのモニク王妃はフランス人とのの混血である。どういうわけかモニク王妃の系図資料は殆ど見当たらない。彼女はいったい何者なのか?ここに大きな謎がある。近い将来、彼女の出自が明らかになるようなことがあれば、カンボジアの現代史もまた塗り替えられることになるだろう。今度のポルポト裁判でも問題となったように、恩赦されたとはいえイエン・サリ元副首相(72)の責任は当然のことながら追求されてしかるべきである。彼の妻はキュー・チリトといい、ポルポト(本名サロト・サルまたはロト・サル)当人の妻キュー・ポナリとは姉妹関係にある。これだけでもイエン・サリ元副首相がポルポトの真実を握る重要人物となることは言うまでもない。恩赦されたから関係がなくなったといった類いの問題では済まされないだろう。むしろ徹底してイエン・サリを追求しながら、ポルポト虐殺の全貌を明らかにするのが先決なのだ。さらにポルポトのイトコであるところのルク・クーン・メアクはモニヴォン国王(在位1927-41)の第二夫人となっているが、その母ネアク・チェンはシソワット・チム・ロン国王(在位1904-27)の王妃でもあった。そしてそのネアク・チェン王妃とはポルポトの叔母に当たるのだ。つまりポルポトはプノンペン王朝時代からの王族と同族であったと言うことである。
 ここでフランスがカンボジアを支配し始めた1863年当時を想起するとき、カンボジア王族もまた彼らに支配されたのではないか?という疑念がわいてくる。そうした流れの中で、ポルポト派とカンボジア国王シアヌークとの対立を考えると、これは王族同士の争いという視点が見えてくる。そして、それらの設定はすでに1860年代のフランス支配時代に行われた可能性がある。王族同士の戦いという設定ながら、そこには王族同士が互いに憎しみあうといった怨念は何処にもない。フランスの植民地時代を経たカンボジアが、やがてフランスと軍事協定を結び、欧州の余っていた武器がドッとカンボジアに流れ込む。ポルポト大虐殺も終始一貫して世界中から集められた武器によって起こってきた。血を血で洗う戦争の最大の犠牲者はシアヌーク国王とポルポトが親戚だなどとは知らない大多数の民衆である。それら武器を調達したフランス軍需産業の黒幕がのちの大統領シラクであった。フランスのみならず欧州の軍産複合体を統括しているのがロスチャイルド財閥であることは公然の秘密となっている。最近ではフランス軍需産業の半数近くが新聞経営に関与しているとのニュースが流れた。これがどんなに危険なことか言うまでもないことだろう。民意を煽るにはマスコミの力に及ぶものはない。1日の日誌ではダッソー社がフィガロ紙の大株主になったことについて書いている。これらはみなリンクする。何気ないベタ記事にも注意を払いながら、互いの情報を編物を編むようにして結び付けていく作業が必要とされている。子供たちがこれからの絶望的な未来に向き合うためには、そうした気の遠くなるような先代の布石もまた必ずや必要とされることになるだろう。
気になるニュース
02/02/13 (水)
<イスラエル軍>パレスチナ3地区へ侵攻 大規模な地上作戦
68社を営業停止処分 造園談合事件で国交省(20:26)
蒸発ガソリン回収装置の装着を 都が車メーカーに要請へ(15:49)
アラファト議長の「軟禁」解除を アナン国連事務総長(20:51)
死んだのはアルカイダの金庫番か? 米偵察機の攻撃(18:53)
「景気悪化続く」の判断据え置き 2月の月例経済報告(22:31)
台北線新設などアジア路線拡充 全日空(20:38)
デフレ対策に「財政出動好ましくない」 小泉首相(22:17)
平均941万円の年間収入 国税がOBを企業にあっせん(22:04)
「邦人解放が日朝交渉再開につながれば」 福田官房長官(20:51)


02/02/12 (火)
 やはりペロの眼球は傷付いていた。瞼から水晶体にかけて爪で切られている。風で揺れる木の葉をペロは珍しそうに眺めているが、今までとは違った見え方をしているせいだろう。膿が垂れたように見えたのは、水晶体の液体が流れ出たものらしい。犬猫病院でも眼の手術は出来なかったろう。今は元気がないが、あと数日もすれば慣れるはずだ。一方、メスの子猫チロは仕事場にまで付いてきて困っている。すでに工場前の道路にまで出てくるようになった。工場で仕事をしていても、車に轢かれるのではないかと気になって仕方がない。今日の午前中、次の仕事が入った。今度は少し大きな機械だ。今日はこの機械の下地調整をし、並行して明日引き渡す製品を仕上げておいた。途中、頼んでおいた材料の連絡が入らず、さっそく材料屋に苦情の電話を入れる。数分して営業マンが吹っ飛んできた。何とか代わりの材料で出来ることが分かり、一件落着・・・とはいっても経営難は変わらず、突破口の模索は続いている。
 昨夜、某大手に何とか潜り込んだ友人から電話あり、悪戦苦闘の毎日だとの愚痴を聞かされる。準社員の立場上、いつ首を切られるか分からぬ不安でいっぱいだと言う。家族に仕事の愚痴はこぼせない。男の愚痴は男同士、気心の知れた友人なればこその特権だ。家族のため、生活のため、子供が学校を出るまでには、お父さんは我慢に我慢を重ねて頑張るしかない。しかしながら、慣れない仕事にストレスは溜まるばかり、悪友の私でも愚痴を聞いてやらなくて誰が聞いてくれるというのだ。延々と話しつづける友人の声を聞きながら、互いに寄り添い舐めあっている猫族たちをボンヤリ眺めていた。そういう意味ではオレはまだ気楽なものだと、結婚を考えていた彼女たちの面影が脳裏をよぎる。遊びとも本気ともつかぬところで恋愛ごっこをしていた青春時代、結局はあの頃の身を固めることへの拒否感が継続して、今の勝手気ままな自分の独身生活を構成しているにすぎない。そろそろまた奴が一升瓶抱えてやってくる頃だ。

 ロシアのプーチン大統領の伝記がベストセラー入りしたとのこと、内容によれば、少年時代は悪ガキで「トラ坊」と呼ばれていたらしいが・・・これは以前の日誌でも書いたことだが、ちと違うようだ。これまでプーチンはなぜか自分の生い立ちについては口を噤んできた。特に実の父親については触れたがらないようで、今でも母親に会おうとすらしないと噂されてきた。プーチンの少年時代とは伝記にあるような悪ガキどころか、苛酷な貧しさの中でイジメられては卑屈になっていった少年だったことを、故郷の近隣者たちは覚えている。これについては後で調べて書きたいが、もっとも問題なのは彼の貧しい少年時代にあるのではなく、その後の彼の成長過程における「成り上がった」方法のことである。これについては二年前の週刊現代に、元ロシア最高会議議員&自由民主党当主マリナ・サリエ氏による驚くべき証言が載った。ちなみにロシアのマスコミはプーチン大統領を恐れて、この一件を取り上げないのだと言う。その内容をどうしても知りたい向きは週刊現代2000年4月22日号を手に入れるといい。

 夜10時44分、大きな地震あり・・・オンボロ我が家もギシギシ揺れ、咄嗟にストーブの火を消した。震源地は茨城沖らしいが、福島原発の冷却水プールも大きく波打ったことだろう。奇しくも今日は脱原発グループから資料が届いており、先月下旬の水素爆発による浜岡原発配管破断について書かれてあった。福島原発には事故を起こしたものと同じタイプの原子炉が九つもあり、東京電力では水蒸気滞留防止弁なるものを急遽取り付けている。今回の地震は福島原発周辺でも震度4という大きなもので、地面から突き上げるような縦揺れから横揺れへと移行している。このあたりは岩盤が固いことから原発立地条件にかなっていると言われてきたが、岩盤と直結した原発をイメージすれば危険性の度合いはむしろ大きいといえる。山の半分を吹っ飛ばした磐梯山爆発を想起すれば、その振動も岩盤を伝ってくることが考えられる。福島原発ではさっきの地震でも逸早く異常なしとの報告を出したが、福島原発に直結している地面は双葉活断層であり、あの7年前の阪神大震災を思い出すと恐怖さえ感じる。
気になるニュース
02/02/12 (火)
茨城県北部で震度5弱、東京都内も震度3(23:20)
北朝鮮がスパイ容疑で抑留の杉嶋氏を解放(20:56)
ミロシェビッチ前大統領の本格審理始まる(22:23)
イランで旅客機が墜落、118人全員死亡と発表(21:47)
アフガニスタンとロシアが軍事協力で合意(20:42)
企業の景況感下げ止まりの兆し 10〜12月期(22:04)
高島屋と三越が共同でサイト開設(19:16)
小泉首相の長男の発泡酒CMギャラめぐり応酬(21:12)
鈴木宗男議員の海外出張の半分に特定の外務省職員が同行(20:35)
「イラクを片づけろ」サッチャー元英首相がブッシュ氏に


02/02/11 (月)
 ペロの失明は免れるかも知れない。上瞼がざっくり切られ大量の膿が流れていたが、それも少し治まってきた。眼が完全に塞がっていたため失明したものと早合点していたが、今日は僅かに奥から金色の瞳が覗いている。眼球が傷付いるかどうかが問題だ。昨夜はペロの痛みを考えてあまり熟睡できず、何度か夜中に懐中電灯で様子を窺がったりしていた。薬で消毒してあげようとも思ったが、猫がそれを舐めるので思いとどまった。猫の唾液がそのまま消毒の役目を果たし、治癒を早めていくことにも気付いたからだ。上瞼の肉片が剥がれ、そこからまだ膿が流れている。ペロが身震いするたびに眼からドロリと粘着性の膿が垂れる。けっこう凄まじい光景である。小さな命でも懸命に細菌と戦っている様子が分かると同時に、自然治癒の何たるかを教えられたような気持ちだ。これから少しずつ目薬をたらして眼を開けやすくしてやるつもりだ。
 仕事もまだ残っている。午後から仕上げの段階に入り、明日の午前中には完成させたい。13日が引き渡しなのだが、今度は新たな工具も使用して完成度をあげている。これまでは単価が安ければ安いなりに手を抜くしかないと思っていたが、今では逆に文句を言わせない技術のレベルアップで見返してやろうと決意している。元請け社長が言ったように、私のところでしか出来ない仕事なら尚更である。つい数日前にも一つの製品を引き渡したが、監督はその完成度に驚いていた。私もようやくコツをつかめた感じだ。監督に食ってかかった私だったが、相手の面子を潰さないことだけは忘れていない。男にとって面子を潰されることは致命的になる。私がいい仕事をすることで監督も救われるというものだ。それでいいだろう。
 眼に傷を負ったペロはいつものように私の傍らで眠っている。これから少しずつ痛みも和らいでいくことだろう。野良猫は命がけで生きていかねばならない。ペロよ、自分の傷は自分で舐めて逞しく生きていくんだぞ。おいらもオマエと変わらぬ野良だ。不況の風に打ちのめされながらも、生きていかねばならない。苛酷になればなるほど人間の真価が問われる時だ。
気になるニュース
02/02/11 (月)
建国記念の日反対集会に450人が参加(20:20)
英語試験と君主への忠誠を義務づけ 英国が移民に(23:03)
軍需産業が半数近い新聞経営に関与 仏(22:53)
変動相場で取引開始 アルゼンチン(22:37)
イスラエルがガザを報復空爆、80人以上けが(20:48)
連合が雇用・失業相談ダイヤル 12日から(17:21)
「なんの希望もない」中山正暉代議士が憲法調査会を批判(19:31)


02/02/10 (日)
 日曜の朝、目覚めたらオスの子猫ペロが枕もとにいた。様子がおかしいので顔を覗いたら、左眼が潰れていた。よく見ると右腕のふくらはぎにも抉られたような傷がある。家中に猫の唸り声が響く。親猫クロの威嚇する鳴き声だ。何処かの猫が我が家に潜入しているらしい。確めようとして鳴き声のする部屋に向かったら、ギャッという凄まじい声を発して灰色の猫が飛び出し、逃げていった。それをクロが追いかける。ペロを襲ったのは灰色の若いオス猫に間違いない。日曜とあってペットの病院も休みだ。仕方なく目薬を垂らしてやったが、気休めにしかならない。かなり痛いはずなのに、ペロはじっとして身動きひとつしない。傷の程度を確めようとすると、嫌がって逃げてしまう。一昨年、車に足を轢かれた子猫を思い出した。心配して近づく私を振り切ってi逃げ、その猫は二度と姿を見せることはなかった。何処かで死んでしまったと思われる。こういう時に猫は人間を拒む習性があるようだ。だから、今日の私は心配しながらも、失明したペロをそっとしておくことにした。今、猫族たちが私の傍らに集まっている。メスの子猫チロが、ペロの潰れた眼を舐めてやっている。

 明日は建国記念日、その日に我が家は火災になった。我が家にとっては火災記念日でもある。市内の夜空を真っ赤に染めた大火災であった。何もかもが燃え尽きたこの日、朝の光に燻る煙の中に父のシルエットがあったことを鮮明に覚えている。ペロの片目失明は天の啓示でもあるかのように、人はどんな災いが起こってもそれを受け入れていくことしか出来ないことを教えてくれる。両親も亡くなり、不況の最中に傾きかけた会社を引きずって・・・私はこれから何処に向かえばいいのだろう?何をすればいいのか?逃げ遅れた中学生の私が炎に包まれた時の恐怖を思い出しながら、今もこうして生きていられることの感謝も含めて、静かな日曜日に猫族たちと共に過ごしている。
【試作、猫族物語2001年篇←音楽入りなので読み込みに時間がかかります。
気になるニュース
02/02/10 (日)
タリバーン元外相投降 幹部らの捜索進展か(23:25)
イスラエル軍基地を襲撃、2人死亡、5人けが(22:05)
豪政府の対難民強硬策に批判 ハワード首相一歩も引かず(21:54)
プーチン大統領の伝記、ベストセラー入り ロシア(19:46)
日本、デフレ脱却をG7で「公約」(22:23)
アルゼンチン、11日に変動相場制へ一本化(20:08)
建設会社ランクに一律の「ゲタ」 受注減に国交省救済策(03:15)
都市計画、NPOに提案権 地主の3分の2同意が条件(03:14)


02/02/09 (土)
 去年の夏、現場で怪我した左腕が痛む。筋肉の一部が欠損したとの診断だったが、その影響らしく腕を上げると痛む。トレーニングしておかないと今後の生活にも支障が出そうだ。思えば体のそこかしこは傷だらけであった。足場から転落した時の右腕強打、医師の話では骨折したはずだと言う。トラブルでの頭部挫創、この時は翌日に病院から抜け出している。抜糸せぬまま放置して、理髪店で櫛に糸が絡まった時は驚いたものだ。何とも呑気な話である。母にその糸を抜いてもらったことを思い出す。自分の命にいいかげんだった若い頃、そのツケが今になって出てきている。もっと自分を大事にしていれば、今に苦しむこともなかったはずなのだ。最近では歩くと足に激痛が走り、これもまた若さゆえの無謀の結果であったことを知る。自動車に衝突された記憶も蘇えってきた。自業自得とはいえ、もう一度体を鍛えなおさないと障害で動けなくなってしまう。死ぬまで仕事では現役のままでいたいものだ。というわけでプログラムを組んだ。早朝の寒い時分にバーベルとダンベルを使用しての筋肉トレーニングを開始、体の中から熱を放出するようにする。つまり血流の循環を良くして、活動し易く体調を整えておくということだ。昨夜の友人の電話では、ペットボトルにお湯を入れて湯たんぽ替わりにしていると笑っていたが、やはり温まるには自分の体内エネルギーを燃焼させるのが効果的だろう。寒さにあっては体中の筋肉が硬化して動きが鈍くなる。危険な高所作業ではそれが命取りになることがある。かつては空手の型をしただけで冬でも汗が吹き出るほどだった。サウナも試したが、確かに温かさは持続するものの、心臓に負担がかかって危険なことに気付いた。血液がドロドロになって粘液性が増し、これが血管や心臓に多大な負担をかけることになる。水分補給を欠かしてはならない。入浴時も同様だ。男の更年期も自覚しておいたほうがいいだろう。自律神経の悉くがバランスを崩し、地面に足が張り付いたような倦怠感に襲われる。病院で診断しても異常はないと言われ、途方にくれている人も多いようだ。昨夜の友人もそうだったと言う。眠らなくてはという強迫観念がかえって自分を追い詰め、不眠症になるケースも多いと聞く。ある知人はそのためにノイローゼとなり、ついには人を包丁で刺すという傷害まで起こしてしまった。眠れないときは眠らないでいい。眠らない人など誰一人いやしない。眠りたい時に眠ればいいんだ。最近の日本人の傾向として、口で息をしている若者が増加しているという。鼻呼吸で脳に酸素を送らないと、思考停止を起こしやすいので要注意だ。意識して鼻呼吸をしておくべきだろう。命とはかくも厄介なものだが、それも生物としての自覚があるかどうかで殆どが解決できる。かくいう私も自戒しておきたい。最近になって、何より感動のない生活が倦怠感を招き寄せることにも気付いた。若者への金銭についてのアンケートで、カネさえあれば何でも出来る、というお定まりの答えが返ってきているという。私は全く反対で、愛や感動のない生活が拝金主義へと心を向かわせるのだと思っている。むしろカネでは買えないものに幸福の本質が隠されているのではないか、とさえ思えるのだ。
気になるニュース
02/02/09 (土)
宮城・女川原発室内でシート焼く 作業員に「汚染」(13:32)
ポル・ポト派法廷、暗礁に 国連、運営撤退を表明(22:30)
ブッシュ大統領の五輪開会宣言を、IOC副会長が批判(21:25)
飢餓のアフガン、百キロの小麦で少女売買 赤十字調査(21:19)
ネットで北方領土返還反対運動 サハリン州(20:22)
英マーガレット王女死去(19:57)
家庭のPC結びスーパーコンピューターに利用 韓国(19:11)
塩川財務相、デフレ阻止表明へ G7始まる(12:32)
PKO法再改正で合意 山崎幹事長、中谷防衛庁長官会談(21:55)
首相の方針貫くことが国益にかなう 自民幹事長(19:51)


02/02/08 (金)
 ちょっと寄ったスナックで数杯の酒を飲み、帰り際に数万の酒代を請求される。こんな暴力バーが増えてきているという。私の知人もそれに引っかかったらしい。内訳を訊いても言わないので苦情を言うと、いきなり警察を呼ぶ。猟犬のような警察が取り囲み、支払いを迫ってきた。こっちの言い分は無視され、署まで来てもらうしかない、と脅される。拘束寸前に渋々支払って帰ってきたが、どうも納得がいかない。そう語る知人の声は怒りで震えていた。かつてはその筋の兄さんたちが用心棒だったのが、最近では警察の役目になっているようだ。ショバ代もいらないので店にとってはかっこうの番犬となる。せちがらい世の中になったものである。昔は遠洋から帰ってきた漁師たちが胴巻きに数十万の札束を入れて飲んでいたものだ。時として海の男たちの気性の荒さが喧嘩に発展し、警察の出番はそんな時ぐらいだった。どういうわけか私は漁師たちに好かれ、一緒に酒を酌み交わすことが多かった。景気の良かった時代のこと、今では漁も少なく、漁師たちの威勢のいい声を聞くことは全くなくなった。寂しいものである。数年前、一人の漁師がバーで法外な酒代を請求され、店のママを殺害するという事件が起こった。この漁師の犯罪心理は何となく分かるような気がする。何もかもが変わった・・・人の心も・・・これから日本はどうなるのだろう?周りの変化にも変わることのない普遍の信念を待望しつつ、今日も自分探しの心の旅をつづけている。寒波がすぐそこまでやって来ている。

02/02/07 (木)
 北朝鮮の金総書記が南北朝鮮軍事境界線の前線部隊を連日視察している、というニュースが報じられている。これはアメリカの北朝鮮へのあからさまな挑発ともとれる「悪の枢軸」発言に根ざしているようだ。日本の国産ロケット「H2A」2号機の発射についても、北朝鮮は「軍国主義復活の策動が深刻な段階に入ったことを示している」として過剰とも思える反応をみせている。もっとも、日本のロケット発射がやがてはミサイル開発に結びつく恐れは無きにしも非ずであろう。日本の原発にせよ、それが必然的に核ミサイル開発への布石になりかねないことも事実である。このところ北朝鮮のミサイル発射実験は加速度的に増加しており、昨年は、咸鏡北道大浦洞で「テポドン2号」(射程4000―6000キロ)の噴射実験を行っている。咸鏡北道は北朝鮮第六軍団の管轄で、おそらく舞水端里のミサイル試射場での実験と思われる。かつてはここからロドン1号が日本に向けて発射され、日本国内で騒然とした問題の場所であった。【参照、北朝鮮核開発地図】 すでにアメリカは北朝鮮のミサイル監視体制に入っており、今月5日には北朝鮮のミサイル輸出が増加していることを韓国に伝えた。日本のロケット発射にも過剰反応を示す北朝鮮を、さらに追い詰めるかのようなアメリカの挑発行為は非常に危険なことだ。アメリカはそれを承知でやっている節がある。テロ報復戦争でブッシュがビン・ラディンを「ならず者」として執拗に追いかけたように、今度は矛先をイランやイラク、そして北朝鮮に変えて悪党呼ばわりしている。この保安官気取りのブッシュは何様だと思っているのだろうか。バックに家族同様のCIAが付いていればこそのカラ威張りであろう。CIAは元々ロックフェラー家に雇われた妨害部隊だった。敵対する相手を手段を選ばず潰していくことでロックフェラーは石油王となっていった。CIAの極秘工作がアメリカの国益に叶うという馬鹿げた理由だけで容認されてきたことの理不尽を、アメリカ国民はもっとしっかり認識すべきだ。膨大な予算が国家機密としてCIAに使われてきたということは、アメリカ国民の税金が使われてきたということになる。使い道すら報告されることのない、このCIAへの「思いやり予算」は最も汚い「思い上がり予算」となっているのだ。もはや世界各国の首脳たちが成り上がりブッシュ保安官に同調し、平伏してしまっている現状はまさに地球上に悪徳の花が満開に咲き誇っているようではないか。この匂いの強烈な花に魅せられてはならない。ブッシュ保安官のバッジに正義を象徴する印は消えかかっている。正義というメッキが剥がれたあとにどんな印が現れるか?よく見ているといい。悪の枢軸としての印が、当のアメリカにあることを知ることになるのだから・・・
【追加報告】一昨日5日の気になるニュース「仏大統領疑惑のカギ握る容疑者、7年ぶりに突然帰国」に写真を追加。この一件、どうも気になっている。シラク大統領の進退を決定付ける疑惑に発展するんじゃないかと・・・
気になるニュース
02/02/07 (木)
昨年の弁護士懲戒は過去最多の68件 日弁連まとめ(20:36)
ライジングプロの平元社長らが保釈(20:32)
不正アクセス事件12倍、迷惑メール相談2倍に 警察庁(17:48)
家畜飼料のPCB汚染騒ぎでベルギー食品安全庁長官辞任(22:32)
ブッシュ・シャロン会談でアラファト議長孤立化に協調か(22:30)
世界最大?の「円借款の碑」バンコクに立つ(22:17)
サラン峠の雪崩で死者多数か(22:01)
保険料引き上げ案には「問題多い」と首相(21:59)
地雷除去支援でアフガンに政府調査団を派遣(20:56)
レーガン元大統領91歳 歴代で最高齢保つ

02/02/06 (水)
 今月1日、マルコスがスイス銀行に不正蓄財したとされる6億5000万ドルに対し、フィリピン公務員犯罪特別裁判所は証拠がないとして先の判決を覆している。いったん有罪の判決を下しながら、ここにきてなぜ一転して無罪となったのか?実に不可解なことである。第一、マルコス元大統領の蓄財はこんな程度のものではないはずだ。某アメリカ財界人の告白によれば、マルコスはこれまで総量7万5000トンもの膨大な金塊を処理したとされている。時価にして7000億ドル以上という途方もないこの金塊は、これまで地球上から掘り出されて出回っている金の総量とほぼ同じになる。荒唐無稽と思われる話のようだが、これが事実だとすれば、今回の7億ドル未満の不正蓄財などほんの氷山の一角ということになる。マルコスの金塊についてはこれまで私も書いてきたが、まずは「史実・黄金伝説めにゅー」のマルコスを大統領にした金塊山下将軍の財宝爆破指令続々発掘される山下埋蔵金と消えた資料あたりが参考になるだろう。つまり、マルコスはヤマシタ財宝の金塊によって大統領になったということになるのだが、ヤマシタ財宝についてはテレビでも何度か放映され、実際に発掘された金塊が映し出されたことがある。ここでも信じられない話は信じない人々によって黙殺されてきたが、実際に事実関係を調べれば分かることであろう。マルコスとスイス銀行について具体例をあげれば、1983年末の時点でスイス銀行のマルコスの口座の一つには922ポンドの金塊があったとされている。この時のマルコスの口座名義は「アパーティナ基金C・A・R」であった。マルコスは香港を本拠地とした金塊の密売を行い、ロンドンでも売りさばかれた。それにはイングランド銀行、ジョンソン・マッセイ銀行、モカッタ&ゴールドシュミット・・・そして我らがロスチャイルド銀行もむろん介在していた。これらの銀行全てが赤い盾、ロスチャイルド家が支配する銀行である。今月初頭のマルコス不正蓄財裁判が一転して無罪となった背景にも、ロスチャイルド家の何らかの圧力があったと考えて不思議はない。むしろ、そう考えたほうが自然だろう。
気になるニュース
02/02/06 (水)
大型車の8.6%に車輪脱落の危険 三菱自動車が報告(21:23)
亀井代議士と「噂の真相」和解 裏金提供報道訴訟で(20:24)
GEエジソン生命とセゾン生命が合併で大筋合意(20:39)
朝銀信組への公的資金投入阻止へ法改正検討 超党派の会(22:22)
鹿野副代表、民主党を離党 「業際研から秘書給与」で(20:55)

02/02/05 (火)
 今井敬経団連会長が不良債権処理での公的資金投入を示唆しているが、このような安易に公的資金投入を口にする経済界首脳部の考え方はいかがなものであろう。もはや彼らには公的資金が国民の税金であるということすら念頭にないのではないか。小泉総理にして改革に公的資金導入は必須との考えのようだが、その何処にも「国民のために」公的資金を使うといった言葉が聞かれないことに不安を覚える。大手金融機関や大企業の不良債権がなくなれば結果的に国を救い、国民を救うことになるのだと言いたいらしい。これまでどれだけ国民の税金が投入されてきたことか、それで彼らは救われたのか?といえば更なる不良債権に苦しんでいるのだという。それで今度は時価会計を凍結して公的資金を投入するのだと・・・いいかげんにしてほしいものである。以前は頼みもしない資金をホイホイ民間会社に融資してきた銀行も、今では抱えきれない不良債権のために公的資金の導入を訴えている。回収できそうもないからと国民の税金を頂いてきたその銀行が、今度は国民や民間会社への貸し渋りで保身を図っている。それでいて裏ではせっせとサラ金など高利貸し金融へと融資しながら利益を上げている。借金が払えないなら目玉を売れ、内臓を売れと脅迫する金融業者に至って、我がニッポン国も欧米先進諸国に負けぬ立派な資本主義体制になったものだと吐き気がする思いである。それでもままならぬから、国民の税金であるところの公的資金をもっと頂きたいと、しっかりと癒着してきた政治屋に依頼、いや命じているのだ。その政治屋は言う「大手が潰れたら国民が困りニッポン国が潰れる。ここは何としてでも国民の税金で国を救わねばならぬ」と・・・国って何よ?その国という大義でどれだけの人間が犠牲になってきたことか・・・歴史は繰り返すは人類不滅の法則である。戦争も権力者にかかれば正義になってきたように、経済危機においては国民の財布を失敬することが救国正義でもあるかのように公的資金が使われている。
 マスコミによると、今井敬経団連会長は「事前予防措置として公的資金の投入があっていい」と前向きな姿勢を見せた、ことになっている。こういう場合「前向き」とするのはいかがなものであろう?マスコミさん、言葉は慎重に選んでほしい。主権在民たる国民にとっては「後向き」とすべきではないか?何もかもが後退している。前には崖っぷちがあるだけだ。前後左右どこもかしこも行き止まり、立ち止まっていても足元が沈下していく。さらにマスコミによれば、この不況下で勝ち組と負け組が鮮明になってきた、という。マスコミさん、勝ち組って何よ?喰うか喰われるか、搾取するかされるか、拝金主義副作用としての貧富の極端な格差のことでしょうか?小泉総理、アメリカの傀儡国ニッポンを目指したことで貴方は経済救国の立役者として、後世においてその功績を称えられるかも知れない。もしそうでないとしたら、貴方が飼い主としたアメリカによって無惨にも喰い荒らされたニッポン荒廃国があるばかりだ。終戦直後の童謡「青い目の人形」が「日本の言葉が分からなくて迷子になったらどうしよう?」と訴えていた。終戦後、アメリカ生まれのセルロイド人形はお人好しの日本人によって愛され、その溺愛の結果、いつしか人形は怪物となって日本を喰い始めた。そんな悪夢が現実として目の前で起こっているような気がしてならない。
気になるニュース
02/02/05 (火)
雪印食品家宅捜索、4日間かけ終了 合同捜査本部(22:04)
DASHの再突入実験を断念 宇宙科学研(20:28)
仏大統領疑惑のカギ握る容疑者、7年ぶりに突然帰国(22:16)
アフガンに新しい国旗 カブールの大統領府で掲揚式(21:21)
カルザイ議長の親せき誤爆死 米軍が遺体を引き渡し(19:22)
毛沢東主義派が警察襲撃、16人殺害 ネパール(18:09)
ムシャラフ大統領、カシミール問題でインドを非難(ロイター) (5日16時58分)


02/02/04 (月)
 次の仕事にとりかかっている。例の材料の件で苦情の電話、至急取り換えてもらうことにする。ところが、何時になっても来る気配がない。再び材料店に電話、すでに午前中に出たはずとの返事、携帯で連絡するとのこと。やっと持ってきた時には三時間経過、何かと弁解する材料屋を阻止して仕事にかかる。材料を間違えるという初歩的なミスに弁解は通用しない。そのミスが分かっていながら、さらに今日のような遅れをとる。問題外だ。私に叱られることにビクビクしてのことと思うが、叱かるほど時間的余裕はない。まして、くどい弁解を聞く耳など持てない。作業を進めなければ生活していけないのだ。その仕事への一心不乱を邪魔する者に私は容赦しない。昼夜を問わず、誠心誠意全力を尽くす。誰が見ていようと見ていまいと、評価されようとされまいとにかかわらずだ。成し遂げた仕事そのものが全てを物語っている。元請け社長が「他には出来る者がいない」と言って私に頭を下げた瞬間に、私は仕事を切る覚悟と同じく、いったん手がけた仕事は何が何でも完成させる覚悟もできていた。あれ以来、監督は妙にやさしくなった。今度は残業しないよう早めに仕事をもって来ると言うが、冗談ではない、残業が嫌で仕事を切ったのではない。こちらの誠意を汲み取らずに、粘着的なイビリを楽しんでいる手前の傲慢が招いたトラブルではないか。監督であろうが元請けだろうが、切り傷に塩を擦り込むような弱いものイジメを容認するほど私は寛大ではなかっただけだ。さすがに暴力は振るわなかったものの、前後の見境を失わせるほど激怒した原因は「人間扱いさえしてもらえない」ことに気付いたからだ。
 権威にへりくだる羊になるよりは、むしろ権威に噛み付くオオカミでいたい。群れから離れて自分の傷をなめている、孤独な一匹狼・・・尻尾を振って飼い主に媚びる犬にはなりたくない。アメリカという飼い主に同調して媚びへつらい、テロ報復戦争に加担する為政者も同じだ。数日前にジャンヌダルクの映画をみた。最後の審判の時、権威に組みすれば助かる命を彼女は拒み、魂は売らないと火あぶりの刑に自らの命を捨てていく。魂の是非はともかく、焼かれて死んでいく苦痛を選んでも、自分の心だけは決して譲り渡さなかった彼女の覚悟に敬服する。命に優先するものの心に幸いあれ、なまじ命の大切さを固持し、エゴの虜になってしまったことにも気付かないでいられる偽善に禍あれ・・・いったい何が真理なのか?暗中模索の継続に疲れ果てても、大勢の安堵という欲望に安易に浸ることなかれ・・・一滴の涙は例外なく心の大海へと流れ、いつしか人それぞれの心も全てひとつに合流する時が来るような気がする。それが確信に至ることがない今の自分をして、苦痛はもとより覚悟のうえで生きていくだけである。
気になるニュース
02/02/04 (月)
H2A2号機、打ち上げは成功 衛星1機分離できず(22:06)
普天間移設先「15年期限」に否定的 ブレア米軍司令官(21:26)
アブサヤフなどの16人を殺害 フィリピン国軍発表(21:08)
東亜日報前名誉会長に実刑判決 韓国主要紙巨額脱税事件(20:09)
中国も米大統領の「悪の枢軸」に反発 範囲拡大に懸念(19:52)
「すでに死亡」いたずらメールに捜査混乱 米紙記者誘拐(18:51)
「公的資金の投入あっていい」 今井・経団連会長(19:31)
<パレスチナ>ガザで車が爆発し4人死亡(毎日新聞)


02/02/03 (日)
 昨日結婚式をあげたオランダのウィレム・アレキサンダー皇太子(34)とアルゼンチン出身のマキシマ・ゾレギエータさん(30)ですが、婚約当時の写真に皇太子の母親ベアトリックス王妃がいます。ここをクリックすると最上部に写真が表示されます。(直接このページにジャンプしてきた方はフレームがないと画像表示されません。そういう時にはここからお入りください)【参照ニュース、皇太子さま、オランダ皇太子の結婚式に参列】 
 ウィレム皇太子の父親は死の商人として有名なベルンハルト殿下たが、彼についてはここで何度も書いてきた。関連ファイルを検索してみた。IGファルベンベルンハルト殿下〜オランダ王室〜ヘップバーンオランダ皇太子ウィリアムの婚約・・・一部リンク切れもあるが、およそのことは分かると思う。
 ベルンハルト殿下についてはロッキード事件などにも関わってきた経緯があるので、是非ともまとめてみたいと思っている。一国の皇室がこれら巨悪事件に関与してきたという事実と、その皇太子の結婚に沸き立つ国民性がどうも一致しない。いつの時代も特権階級は善悪を超えたところで守られている。兵器は国を守るための必要悪だとでも言うかのように、オランダ王室もまた必要悪だとでも言いたいのであろうか?和やかなオランダ王族たちの写真を見ていると、彼らも我らと同じ家族を愛する人の子なのだと思ってしまう。確かにそういう側面もある。しかし、決定的に違っているのはやはり一般国民に相対する特権階級そのものにあるとしか言いようがない。ベルンハルト殿下が不正に関わってきたロッキード事件でも、その戦闘機が国を守るという大義の元で人が殺されていく場面を想像するときに・・・それでもウィレム皇太子の御成婚を祝しておめでとうを言える寛大なオランダの国民性を私は信じられないでいる。
気になるニュース
02/02/03 (日)
アフガン国内のタリバーン兵待遇に警鐘 人権団体医師ら(20:08)
北朝鮮の金総書記、前線部隊を連日視察(19:47)
イエメン、イスラム神学校の外国人学生115人拘束(19:23)
小泉改革に懸念続出 ダボス会議、日本側は防戦(21:00)
三井物産が発電事業に参入 低コスト発電所モデル確立へ(18:40)
名護市長に岸本氏再選、普天間移設推進へ(23:29)
諌早干拓の推進訴えた金子氏再選 長崎知事選(22:23)
ユニセフ親善大使の黒柳徹子さんがカブール訪問
ジャカルタで降雨続く、洪水被害が拡大
「不正蓄財」の認定覆す=スイスのマルコス資産で比特別裁
<フィリピン>演習中の米軍輸送機に銃撃 共産ゲリラか
インフルエンザ感染恐れ、香港で鶏11万羽処分


02/02/02 (土)

 いま取り引きをしている材料屋がまたミスを犯した。注文した材料が違うのである。この前は仕事が終わってから材料を持ってきて苦情を言ったばかりだ。今度はやけに早く材料を持ってきたかと思えば、この有様である。あの時は、ラベルが前と違っていたので訊ねると「最近はメーカーが顧客の気を引くよう頻繁にラベルのデザインを変えているだけだから大丈夫」という返事。それを信じたのが甘かった。材料がまったく違うのだ。自分の扱う材料を把握せずに売る、ということ自体が問題外だろう。というわけで取り換えしてもらうべく電話をしたが、どうやら土曜日は休みらしい。高い材料に安い単価、それを何とか利益の出るようにするためには効率的に作業を進めるしかない。そんな中でのトラブルであった。こっちは夜通しかけても製品を完成させる意気込みでかかっている。それが材料のトラブルで作業が中断せざるを得なくなった。何とかしなければ・・・何とかなるようにするしかない。とりあえず今日は怒り心頭に達した頭を休めるために、風呂に入ってからビールでも飲んで外で歌をうたうことにした。腹を空かした猫族たちにも餌をやらなければならない。

気になるニュース
02/02/02 (土)
皇太子さま、オランダ皇太子の結婚式に参列(21:22)
米大統領、2機目突入で戦争決意 米紙が9・11検証(21:39)
メキシコの人気記者、拷問のうえ殺害される(19:42)
ヨルダン国王、米国の対テロ姿勢を支持(19:31)
保険料丸抱え問題で鹿野氏から報告 民主・菅幹事長(21:56)
鹿野代議士「不正の気持ちなかった」 保険料丸抱え問題(14:06)

02/02/01 (金)

 フランスの大手軍需企業「ダッソー・ブレゲ社」が仏有力紙フィガロの大株主になったという。この会社はミラージュ戦闘機をつくっていることで有名だが、それら軍需企業を統括するダッソー家はフランス長者番付第一位としてたびたび登場する。ダッソーという姓は本名ではなく、元々は裕福なユダヤ人医師アドルフ・ブロッホに端を発する。つまり創立者マルセル・ダッソーの本名はマルセル・ブロッホということになり、今日の会長セルジュ・ダッソーの本名はセルジュ・ブロッホとなる。彼ら一族はミラージュ戦闘機をイスラエルにも収めてきたが、彼ら自身がユダヤ人の血を引いているとなれば納得できよう。しかしながら彼らが死の商人となれば、そう簡単に割り切って済まされることにはならない。血の代価戦争ビジネスの商売は最も悪魔の智恵を働かすことで成り立つ。つまり味方にばかり兵器を売るのではなく、敵に兵器を売ってこそ超一流の死の商人なのだ。ダッソー家はイスラエルに兵器を売る一方で、敵対するイラクにも分かっているだけで103機のミラージュF1を売ってきた。こうしてみると彼らの大義「一日もはやく中東に平和が訪れるよう、ユダヤ国家を支援する」ことも、むしろ中東をさらに悪化させるために戦火を煽っているように思える。

 なぜか国有化されなかった「イラク石油」の会長ウォルター・モンクトンの妻は誰だったか?元イギリス国防大臣でもあったモンクトンの妻の名をMary ferguson という。ファーガーソン家はコーヘン家と結ばれているのだが、さらに血流を遡るとハンナ・コーヘンという女性が出てくる。この女性の夫こそ伝説の金融王ネイサン・ロスチャイルドであった。さらにこの金融王夫妻の息子メイヤー・アムシェル・ロスチャイルドが、ジュリアナ・コーヘンという女性と結婚したと家系図には記されている。従兄妹同士の結婚であった。ロスチャイルド家とコーヘン家は二重の血脈で結ばれていたことになる。ロスチャイルド家の影がつきまとっている「イラク石油」にはただならぬ雰囲気が漂う。さらに不可解なことにはこの石油会社には後のイスラエルの英雄ダヤン将軍が働いていたことである。我々はここで「イラク石油」会長ウォルター・モンクトンの正体をもう一度洗い出す必要がある。ロスチャイルド家を同族とするモンクトン家、元イギリス国防大臣、ミッドランド銀行会長、第二次世界大戦中のカイロ情報局長etc・・・この男の肩書自体からしてその権限が計り知れる。これに息子ギルバートの血脈は新たな権力者を招き入れる。モンクトン家同族イサベル・モンクトン嬢がイギリスの原子力を支配するジョン・レナード・キングの夫人となっていた。情報工作の局長としてのモンクトンが、イラク石油支配を任せられ、同族に原子力支配者と世界大財閥ロスチャイルド家がいるとなれば、その権限の行使が世界に多大な影響力を与えることにもなってくる。むしろ彼ら一族の影響力がイラクという一国の動向に何の関連性もない、などということはあり得ないことだと言っていい。

 断った仕事がまた戻ってきた。昨日、突然社長が来社「他では出来ないので、何とかまたやってくれないか?」と・・・頭を下げて頼んでいる社長にこちらが恐縮、私の要望も飲んでもらって仕事を再開することになった。元請けと下請けという壁を取り払い、対等な立場での話し合いがやっと実現したことになる。ホームページ製作の件も任せてもらうことになった。ここでの経験が役に立ちそうだ。尤も今度は営利を目的にしたものゆえ、非営利という条件で使わせてもらっているこのサイトは使えない。まったく新しいかたちでの出発となる。監督にはどうも怯えさせてしまったようで、あの一件以来私の前には姿を見せない。申し訳ないと思っている。私としては、わだかまりが消えてスッキリしている。あとは一心不乱に仕事をこなして、ひたすら誠意を示していくだけだ。それでも経営的に苦しいことには変わりがないが、信頼されているという心の充実感がそれを上回っている限り、どんな労苦も厭わない覚悟ができる。この先、また何が起こるかわからないが、最悪の場面も想定した覚悟のうえでやれば何も恐れることはない。父と母の遺影に向かってこのことを報告した。心なしか嬉しそうな両親の遺影だった。おぼろげに、山頭火の俳句に「一輪の野の花と一杯の酒、今日の私は幸せだった」というのがあったと記憶している。ちと言葉尻が違っているかも知れないが、今日の私もそんな心境だ。
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