気になるニュース
【02/02/07 (木) 】
昨年の弁護士懲戒は過去最多の68件 日弁連まとめ
全国の弁護士会が不祥事を理由に弁護士を懲戒処分した件数が、昨年1年間で68件にのぼったことが日本弁護士連合会のまとめでわかった。99年の52件を上回って過去最多。弁護士資格を持たない「整理屋」から多重債務者の債務整理のあっせんを違法に受ける「非弁提携」が原因となった処分は12件で、これまでで最も多かった。懲戒の請求は884件だった。
68件の内訳は▽戒告39件▽業務停止(1カ月〜1年未満)21件▽同(1年〜2年)4件▽退会命令4件。最も重い除名はなかった。
懲戒処分は10年ほど前には年に20件前後だった。ここ数年、非弁提携が相次いでいることもあり、増加傾向が続いているという。(20:36)
ライジングプロの平元社長らが保釈
大手芸能プロダクション「ライジングプロダクション」(現フリーゲートプロモーション)の脱税事件で、法人税法違反の罪に問われた同社元社長の平哲夫被告(55)と、関連会社「ライズ・ブラザーズ」社長の原瀬保夫被告(53)は7日夕、保釈されて東京拘置所を出た。保釈保証金は平元社長が2億3000万円、原瀬社長が3000万円。
2人は同日午前に東京地裁で開かれた初公判で起訴事実を全面的に認め、同地裁は保釈を認める決定をした。(20:32)
不正アクセス事件12倍、迷惑メール相談2倍に 警察庁
他人のホームページを勝手に書き換えるなどインターネット上の不正アクセスが急増していることが7日、警察庁のまとめでわかった。01年の不正アクセス行為は1253件で、106件だった前年の約12倍。警察へのハイテク犯罪相談では、迷惑メールの苦情が急増。01年は2647件で、前年のほぼ2倍となった。
不正アクセスのうち67件は不正アクセス禁止法違反で摘発され、少年2人を含む51人が逮捕・書類送検された。前年より14人増。他人のIDやパスワードを無断使用する手口がほとんど。パスワードの再発行サービスを悪用したり、元勤め先のIDを使ったり、友人の趣味からパスワードを類推したりなどが目立った。
被害者の元交際相手や元社員など顔見知りによる行為が45件で全体の3分の2。動機としては、嫌がらせや解雇などへの仕返しが最多だった。
迷惑メールの相談内容は、出会い系サイトやわいせつ画像販売の案内が一方的に大量に送られてくるなどだった。「商品が届かない」などインターネットオークション(競売)にまつわる相談も2099件あった。(17:48)
家畜飼料のPCB汚染騒ぎでベルギー食品安全庁長官辞任
ベルギー食品安全庁のベルナルト長官が6日、家畜飼料のPCB(ポリ塩化ビフェニール)汚染騒ぎの責任を取って辞任した。
同国では、1月に豚とニワトリの飼料からPCBが検出され、この飼料を食べたニワトリも処分された。騒ぎはいったん収まったが、最近になって、PCB汚染の安全検査を受けていない飼料サンプルが見つかり、世論の批判を受けた。PCBを含む飼料を使った豚肉やトリ肉を食べても人体への影響はないとされているが、アルブット保健相は、「食品安全行政への消費者の不信を招いた」として同長官を停職処分にしたところ、同長官は辞表を提出した。
食品安全庁は、99年のニワトリ飼料へのダイオキシン汚染事件後、設立が決まった。(22:32)
ブッシュ・シャロン会談でアラファト議長孤立化に協調か
イスラエルのシャロン首相は、ワシントンのホワイトハウスで7日夕(日本時間8日早朝)、ブッシュ米大統領と会談する。イスラエルによるアラファト自治政府議長の孤立化策にブッシュ氏が支持を与えるとの見方が一般的で、パレスチナ側には強い警戒感が出ている。
イスラエル各紙はシャロン首相が米国にアラファト議長へ強い圧力をかけるよう求めると報じている。米国は議長との関係断絶には踏み込まない方針だが、ブッシュ大統領は議長がテロ対策に本腰を入れないことに失望感を示している。イスラエル軍は議長をヨルダン川西岸ラマラに軟禁状態に置き、自治政府やアラブ諸国は反発している。しかし、米国は議長が「反テロ」に動くまでイスラエルの強硬策を支持すると見られる。
シャロン氏は米国にアラファト氏に代わる現実主義的指導者を探す必要を説くとの観測もある。ただし、ハーレツ紙のエルダール論説委員は「シャロン氏にとって国民と米国の支持を得つつ、アラファト議長を封じ込めている現状が最善だ。現実的指導者が出てくれば、和平交渉を始めなければならないが、シャロン氏には交渉を始める意思はない」と見る。
シャロン氏の唯一の懸念は、和平交渉を求める連立与党の労働党と欧州連合(EU)の圧力。しかし、3日に自治政府ナンバー2のクレイ自治評議会議長らと会談し、「交渉に背を向けている」という和平派の批判を抑え込んだ。
アラファト議長はシャロン・ブッシュ会談に向けて米ニューヨーク・タイムズに和平を訴える寄稿をし、さらに過激派逮捕や関連組織閉鎖など、テロ対策に関する17ページの報告書を米国に送った。しかし、シャロン氏が米国に出発した後の6日夜にイスラム過激派によるユダヤ人入植地襲撃事件が起き、議長の訴えも説得力を失っている。(22:30)
世界最大?の「円借款の碑」バンコクに立つ
「日本政府がタイ国に行った資金協力に感謝の意を表する」
バンコク地下鉄の操車場に日本からの援助に感謝する石碑が立ち、7日除幕式が行われた。
幅4.5メートル高さ2.5メートル。日・タイの国旗の下に「日本国民から」とありタイ語、日本語、英語で感謝の言葉が刻まれた。工事に参加した日本企業のロゴもしっかり張られている。
碑を立てたタイ高速鉄道公社のプラパット総裁は「日本からの資金なしで地下鉄工事は出来なかった」と語り、「延伸線の建設工事も日本の資金と企業にお願いしたい」と式典であいさつした。
バンコクの地下鉄は土木工事は全額円借款で、2200億円が融資されている。世界最大の円借款の碑ではないか、と関係者は話している。
「日本は世界最大の援助国だが海外で感謝されていることが少ない」と鈴木宗男代議士ら自民党外交族から声が上がり、外務省は「日本の援助によるものであると表示する」ことを相手国に求めてきた。
無償援助(返済を求めない援助)には「感謝の碑」が立てられることはよくあるが、ローンである円借款にまで「感謝」を求めるのはやりすぎとの指摘は援助関係者の間にもある。(22:17)
サラン峠の雪崩で死者多数か
アフガニスタンのカブールと北部の主要都市マザリシャリフを結ぶサラン峠のトンネル(全長約3キロ)付近で6日に雪崩があり、少なくとも通行中の車約30台が雪に埋まった。カブールの国連報道官は7日、約100人が巻き込まれ、少なくとも3人が死亡したと述べた。ロイター通信は現地の目撃者の話として、20人が死亡した可能性があると報じた。
カブールに展開する国際治安支援部隊(ISAF)が救出に向かい、アルカイダ掃討作戦中の米軍や英軍にも支援を要請したが、悪天候で現地への接近は困難な状況。被害者の身元も不明という。トンネルはカブールの北方約100キロにあり、標高は3350m。交通要所のサラン峠は不通だったトンネルが1月中旬に開通して以来、1日1000台の交通量があった。(22:01)
保険料引き上げ案には「問題多い」と首相
小泉首相は7日夜、サラリーマンの医療費「3割負担」への引き上げ問題で、患者負担を04年4月まで現行の2割に据え置く代わりに政府管掌健康保険の保険料を引き上げる案が浮上していることについて「患者負担が嫌だから保険料を引き上げるという方向は問題が多い」と批判した。首相官邸で記者団に答えた。
その理由について首相は「健康面で努力している人、健康に気をつける人も保険料負担が上がっていく」と説明。医療サービスの受益と負担のバランスを重視する姿勢を示した。
首相はまた、「3割が適正負担の限界だ。これ以上患者さんに負担をかけてはいけない」と述べ、患者負担は3割を上限とする考えを示した。(21:59)
地雷除去支援でアフガンに政府調査団を派遣
政府は7日、アフガニスタンでの地雷除去支援についての調査団を3月中旬にカブールに派遣することを決めた。1月に東京で開かれたアフガニスタン復興支援国際会議で表明した地雷関連支援の実施状況などを調査する。
政府はアフガン復興支援会議で、地雷除去関連機材の購入やNGO(非政府組織)の地雷除去活動の運営費などの支援のため、1922万ドルの拠出を表明した。3月には地雷探知機などの機材が現地に届くため、その引き渡し式も同時に行いたい考えだ。
調査団は外務、防衛、内閣府の職員や民間の技術者らで構成。地雷除去にあたるNGOの受け入れ態勢をチェックするとともに、新しい技術開発や日本からの専門家派遣の可能性も探る。(20:56)
レーガン元大統領91歳 歴代で最高齢保つ
ロナルド・レーガン元米大統領が6日、91歳の誕生日を迎えた。歴代の米大統領経験者で最高齢を保っている。ロサンゼルス市の自宅には好物のチョコレートケーキが届けられた。
94年にアルツハイマー病にかかったことを公表して以来、ほとんど自宅にこもったきり。昨年1月には、ころんで腰を骨折した。
同市を含むロサンゼルス郡はこの日を「レーガンの日」として祝った。息子のマイケル・レーガンさんは「父にとって日々は次第に短く、世界は狭くなっているようだ」と語った。
ブッシュ大統領は同日、レーガン氏が少年時代に住んだイリノイ州の家を連邦史跡とする法律に署名した。(10:21)