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【02/02/02 (土) 】
皇太子さま、オランダ皇太子の結婚式に参列
オランダのウィレム・アレキサンダー皇太子(34)とアルゼンチン出身のマキシマ・ゾレギエータさん(30)の結婚式が2日、アムステルダムで行われた。チャールズ英皇太子ら各国王室代表やアナン国連事務総長らが招待され、日本からは皇太子さまが参列した。2人はアムステルダム市長の前で結婚証明書に署名したあと市内の「新教会」での式に臨み、その後「金の馬車」で市内をパレードした。街には大勢の市民が繰り出し祝福ムードに包まれた。
マキシマさんの父親はアルゼンチン軍政下の閣僚だったことが問題になり、結婚式には参列しなかった。
米大統領、2機目突入で戦争決意 米紙が9・11検証
昨年9月11日深夜、ホワイトハウスのブッシュ米大統領は、正体不明の飛行機が見つかったとの報に短パン姿で避難した。その日の日記には「21世紀の真珠湾だ」と記された−−。同時多発テロ事件直後の米政権の動きを追った特集記事を米ワシントン・ポスト紙が連載中だ。ウォーターゲート事件報道で有名なボブ・ウッドワード記者のチームが取り組んだ「9月の10日間」。聞き取りを基に、「2機目突入で戦争を決意した」(大統領)という政権の動揺と対テロ政策形成の内幕を日を追って検証している。
9月11日朝。大統領はフロリダ州を視察中だった。世界貿易センタービルに飛行機が突入したと聞き、「パイロットが心臓発作を起こしたに違いない」とカード首席補佐官に話した。2機目突入で「米国への宣戦布告だ。その瞬間、戦争を始めると決意した」と大統領は回想する。
「テロは放置できない」。午前9時半、大統領は米国民にメッセージを発した。父のブッシュ元大統領が90年8月、イラクのクウェート侵攻に際して述べた「これは放置できない」が念頭にあった。午後、大統領は両親に電話する。思いもかけない中西部の町にいた。
大統領「そんなところで何をしているの」
父「おまえが飛行機を着陸させたんだよ」
米本土上空を飛んでいた4546機はすべて強制着陸させられていた。
自爆テロの進行中、ホワイトハウスが最も緊迫したのは、未確認の飛行機の接近が判明したときだ。
武官「80マイル(約130キロ)まで来ました。戦闘機を交戦させますか」
チェイニー副大統領「交戦させろ」
武官「60マイルです。命令はまだ有効ですか」
副大統領「もちろん」
数分後、飛行機が墜落したと報告があった。居合わせた人は命令が実行されたと思った。大統領は専用機から問い合わせた。「我々が撃墜したのか」。後に乗客がハイジャック犯に抵抗して墜落したと分かったユナイテッド航空93便だった。
副大統領は、フロリダからワシントンに向かっていたブッシュ氏に、専用機が狙われていると告げた。脅迫電話があり、その中で「エンジェル」という大統領機の暗号名を使ったとされた。内部情報が筒抜けだとホワイトハウスに恐怖が走った。スタッフが脅迫内容を報告する際に暗号名を使い、それが誤って伝わっていたのだが。
当日夜、ワシントンに戻った大統領はテレビ演説に臨んだ。草稿には「テロを計画した者と、それを許容した者と区別はない」とあった。大統領は「あいまい過ぎる」と言うと、だれにも相談しないまま「かくまう者と区別はない」と自らキーワードを作り出した。
11日夜11時過ぎ、警護担当者がホワイトハウスの寝室に飛び込んできた。正体不明の飛行機が発見されたという。大統領夫妻は、あわてて地下ごうに避難する。ブッシュ氏は短パンとTシャツ姿だった。この情報もまもなく間違いと判明した。
ブッシュ氏はこの日、日記にこうつづった。「21世紀の真珠湾がきょう起こった」
メキシコの人気記者、拷問のうえ殺害される
メキシコのベテラン新聞記者のフリオ・モラレス氏(79)が1日、メキシコ市の同氏の事務所で、口にさるぐつわをはめられて拷問されたうえ首を刺された死体で発見された。
モラレス氏はセベロ・ミロンのペンネームでソル・デ・メヒコ紙にコラムを書きテレビのキャスターも務め、読者に人気があった。事務所は荒らされておらず盗品もなかったため、警察は同氏の報道などに恨みを持つ者の犯行とみている。
ヨルダン国王、米国の対テロ姿勢を支持
ブッシュ米大統領は1日、訪米したヨルダンのアブドラ国王と会談した。会談前の記者会見で、大統領はアラファト・パレスチナ自治政府議長について「テロとの戦いに加わる意思を世界に示すべきだ」と表明。国王は、米国が世界各国を対テロの姿勢に応じて「善悪」に二分評価するとの姿勢について「完全に支持する」と語った。
国王は会見で、「善と悪に国々が分かれているのは明白だ。中東にも、まだ立場を決めていない国々がある」と語り、米国が訴える対テロの国際協力に理解を示した。大統領はアラファト議長について「もっとできることがある」と強調した。
大統領は、とくに先月初めに発覚したパレスチナ向けの武器密輸船事件について懸念を表明。「(米国による停戦仲介は)あの事件まで進展していた。イランからの大量の密輸武器は、テロ目的にほかならない」と述べ、議長が事件に強い対応を示すよう求めた。
保険料丸抱え問題で鹿野氏から報告 民主・菅幹事長
民主党の鹿野道彦副代表の親族企業が、同氏の年金・健康保険料や秘書の給与を負担していた問題で、民主党の菅直人幹事長は2日、東京都内で記者団に、鹿野氏から電話で報告を受けたことを明らかにした。鹿野氏は「不適切な点はあった。必要があれば是正する」と話していたといい、菅氏は党として調査していく考えを示した。
菅氏によると、秘書の給与の肩代わりについて鹿野氏は「知っていた」と述べたという。また保険料の肩代わりを受けていた点については「以前に働いていたし、その後も顧問をしているので、資格があると思った」と説明したという。
鹿野代議士「不正の気持ちなかった」 保険料丸抱え問題
民主党副代表・鹿野道彦代議士が三重県内の親族企業の社員を装い、厚生年金の受給資格を得て政府管掌健康保険に加入し、医療機関で利用していた問題で、鹿野代議士は2日、山形市内の事務所で会見し、「受給資格があると思っていた。不正という気持ちはなかった。問題があれば修正手続きをしたい」と説明した。
鹿野代議士は「兄弟なので『やってやりたい』という気持ちがあったのでは」と話した。さらに秘書の給与も会社が負担していたが、「明細はほかの企業には送付されていない」と述べた。
副代表の進退については「党執行部には電話で報告した。今後、考えて相談していきたい」と話すにとどまった。(14:06)