▲02/04/30 (火) ▼ |
毎朝アボガドとヨーグルトを食べているが、おかげで体が軽くなったようである。体重は量らないが、確実に痩せてきているという実感がある。以前のように目眩することもなくなった。食事は全て薄味で、殆ど食塩は使っていない。その半面、どうも気力が失せてきているようで、何をするにしても力が入らない。そこで工場にあるバーベールを頻繁に上げるようにした。傍らにある20キロのダンベルでは物足りなくなったのだ。仰向けになってバーベルを上げていると、屋根の穴がよく見える。雨が降るたび雨漏りがして、製品をビニールで覆ったことを思い出した。今度の長いゴールデンウィークでは、そんな仕事も入ることはない。今日は社長自らが代金を支払いにきた。景気はどうですか?と訊ねたら、まったくもって駄目ですね、という予想通りの返事がかえってきた。中庭を抜けて帰っていく社長の背中を見ながら、わけもなく寂しくなった。中庭の新緑が美しい。
午後から天気が崩れて雨が降り出す。時効間近の阪神支局襲撃事件を思い出し、3DCGで当時の様子を再現したくなった。パソコンに向かってほぼ3時間ばかり没頭す。兵庫県西宮市与古道町の電車の線路沿いにある支局、15年前の憲法記念日の夜、ここに眼出し帽をかぶった一人の男が急ぎ足で入って行ったのだ。手には散弾銃が握られていた。男は一階から二階の編集室に駆け込むと、奥のソファで寛いでいる記者三名に向かって散弾を二度発射する。犯人は終始無言だった。至近距離で撃たれた若い小尻記者は死亡、先輩の犬飼記者は重症を負い、のちにその犯人像を「右眼が催眠術にかかったように見えた」と証言している。男はそのまま逃走、祝日の夜とあって目撃者も少なく、逃走経路は今もって不明だという。CGでそんな現場を再現していると、まるで自分が現場にいるような錯覚に陥る。北側の階段から二階に駆け上ってくる犯人の足音すら聞こえるようだ。今夜のニュースステーションでも特集するらしいので録画しようと思っている。 |
▲02/04/29 (月) ▼ |
朝日新聞の阪神支局襲撃事件が来月3日で時効となる。この事件は私も事件当初から関心があり、自分なりに資料を集めてきた。そこから推測できることは、犯人は軍事訓練の経験者であり、その目的は当時朝日新聞が特集していた記事にあるのではないか?ということである。これは素人でも容易に考えつく推理であろう。警察やマスコミは「赤報隊」ばかりに注目し、ために調査は迷路に嵌ってしまった感がする。しかし、同時に彼らには調査の過程でこの事件が途方もない背景があることにも気付いていた節がある。むしろ、気付かないほうがおかしい。金大中拉致事件の背景と酷似するのだ。この時、一部の政府関係者には金大中が拉致されることを予め知っていた者がいた。阪神支局襲撃事件でも真相が追究されることを嫌う、何らかの政治的な臭いがするのである。この一件もどうやら日本のタブーとして葬り去られるようだが、今マスコミが総力をあげて反対している個人情報保護法案を思えば、時効前に阪神支局事件の真相を明らかにしてほしいものだ。
このところ私は体力及び気力の減退を感じ始めている。今月の従兄の急死を境に、それをはっきりと自覚するに至っている。物事に集中しようとすると肩に激痛が走るようになった。いかんともしがたい。というわけで、とりあえず「気になるニュース」は今月をもって中止したい。これまで何かと実験的な試みもしてきたが、これからはもっとシンプルな方向にもっていきたいと思っている。 |
▲02/04/28 (日) ▼ |
何気なく観た今日のNHK教育テレビ、こころの時代「ブッダの宇宙を語る(01)華厳世界への道」では、自分と世界の関連から物質に至るまでの精神的な関連性について華厳の教えから説いていた。広辞苑によれば「華厳」とは、菩薩のよろずの修行の華が仏の悟りの位の万徳を荘厳する意、なのだそうだ。これだけでは何のことか皆目分からない。なんでも、一塵の中に全世界を映し、一瞬の中に永遠を含むという「一即一切・一切即一」の展開が華厳経の真髄らしい。現代人の傾向として、その個人は対象としての世界観から、それぞれの個人は孤立したものと考えがちである。つまり、自分にとって世界は外にあり、何ら関連性はないとする考えだ。例えば世界紛争地域で誰が殺されようが、そこから距離的にも遠く隔たれている日本には対岸の火事でしかない、といったものだろう。そうした自分本位の考え方からすれば、たとえ近しい人が死んだりしても、自分が死ぬわけではないから痛くも痒くもないということになる。最近急死した私の従兄についても、他者として考える限り物理的には関連性がない。ところが従兄の訃報によってここ数日心痛を感じている私の場合、どうやらそうした論法も当て嵌まらなくなってくるようだ。華厳の教えでは、個人は世界の中にあって決して切り離すことは出来ないのだと説く。一本の樹木もその根っこは大地をしっかり掴みながら、その同じ大地を通じて多くの樹木と関連しあっている。物もまた例外ではなく、建物のように柱は柱として屋根を支え、屋根は屋根として雨や雪を防ぐそれぞれの働きを持ちながら関連性を保持している。番組ではそんな喩えから分かり易く説明していた。なるほど、と思う。
自分本位な考えからすれば、自分が死んでしまえば世界もまた無くなってしまうはずだ。巨悪は許さないとした某検事総長にして、人間は死ねばゴミになる、と言い遺して死んだことを思い出した。私がひそかに尊敬していた人物だったが、最後の言葉はショックでもあった。確かに物理的にはそうだろう。それなら生きている間に好き放題のことをして自分の欲望を満たしたほうが得になる。しかしながら「欲望を満たしたほうが得だ」というのも、よく考えてみればおかしい事に気付く。死んでしまう人間にはそれも一時的な快楽でしかなくなるからだ。自分の欲望を満たすためにも他者という存在がなければならない。他者を踏み台にして初めて自分の欲望を達することができるのだろうから・・・してみれば世界との関連性の中に自分という個人が存在するという華厳経にも頷ける。
こころの時代「華厳世界への道」も今日が一回目ということ、まして私は途中から視聴したばかりで理解できるはずもない。尊い教えを聞くのも心癒されるものだが、一方ではその尊さが人間社会にあっては逆に悪用されてきたことの懐疑も付きまとう。信仰への絶対なる忠誠心が異教徒への排他的復讐心となってどれほど人間の血が流されてきたことか・・・それは今も続いていることは言うまでもない。 |
▲02/04/27 (土) ▼ |
今日は朝から喪服を着た母方の叔母とその息子がやって来て驚く。叔母が私を弟と勘違いして「やっぱり兄ちゃんにソックリだ」と言う。なんか変だな?よくよく聞けば、なんと私の訃報に駆けつけてきたと言う。原因は昨夜の電話で、父方の従兄が急死したことを私が伝えたことに起因していた。従兄と私の名前の呼び名が似ているので、電話した当の私が死んだことになってしまったのだった。つまり、私の弟が電話してきたと勘違いしたのだ。電話は顔が見えないだけにこんな勘違いが起こったというわけである。「生きていてすみません」と冗談を言ったところで、田植えの準備があるとかで叔母とその息子は急いで帰っていった。
母方の親戚はちと複雑で、祖父の代の先妻と後妻の親戚たちに大別される。私の母はその先妻の娘で、今日慌てて駆けつけてきた叔母は、後妻の息子の嫁にあたる。先妻と後妻の子ども含めて総勢10名ぐらいになるだろうか。それらが全て私の叔父や叔母となるわけである。戦前戦時中での生めよ増やせよの時代のこと、父方の親戚も多く、直系の叔父叔母だけで5名いる。居たと言うべきか、父方の叔父や叔母はみんな他界してしまった。その叔父や叔母たちも結婚しているので、私には総勢30名の叔父や叔母がいることになる。イトコたちの名前までは何とか覚えているが、そのイトコたちの子どもとなるとまるで名前が分からない。私にすれば姪や甥ということになろうか。
勘違いの極致というか、今日はついに私は生きながら死んだことになってしまった。このネタは笑える、しばらく使えるだろう。以前に私の生年月日を市役所が間違えるというミスがあった。偶然にもその担当が同級生で「面倒だから直さないぞ」と言う。そうすると私は二度生まれたことになってしまうのではないか?あれからその同級生とも御無沙汰しており、今になって私は市役所にあるだろう書類の自分の生年月日を確めたくなった。 |
▲02/04/26 (金) ▼ |
昨日はトヨタ自動車の豊田家と大昭和製紙の斎藤家が縁続きであることを書いたが、その大昭和製紙が日本製紙と合併することが正式発表された。この動きは数年前から取り沙汰されており、昨年5月には二社の合併によって製紙業界最大手に浮上することが予測され、翌6月には三年後をめどに合併したいとする意向が示されていた。今月23日に合併が正式発表されたのだから、予定より2年も早められたことになる。なぜ統合を急いだのか?憶測ではあるが、大手製紙二社の事業統合によって大リストラが敢行されるのではないか、などと勘ぐりたくなってくる。台所事情がそれだけ逼迫しているとも考えられるのだ。
大昭和製紙の斎藤家は、創業者・斎藤知一郎から二代目・斎藤了英に会社が引き継がれた頃から兄弟仲の悪さが伝えられている。株や不動産投資の失敗で6000億もの借金を抱えて会社を窮地に追いやった了英は、メインバンクの住友銀行に再建を委ねると社長の座を退いている。弟の斎藤喜久蔵が住友銀行と通じているとみるや、弟を社長の座から引き摺り下ろすといったワンマンぶりであった。喜久蔵はそんな兄とは裏腹に閨閥からは無縁の道を歩んでいたようで、大映女優の伏見和子と結婚し、その娘を通産官僚に嫁がせている。了英の閨閥づくりは三男・斎藤知三郎を中曽根吉太郎(元首相・中曽根康弘の兄)の娘・八重子と結びつけるといった周到さで行われた。了英の狙いはまさしく中曽根康弘という政治家にあったことは言うまでもない。閨閥歴史の浅い中曽根康弘にとってもそれは願ってもないことであったろう。この閨閥への確執は途方もない魔力的効果を生む。中曽根康弘が自分の娘・美穂子を鹿島建設を支配する渥美家の御曹子・渥美直紀に嫁がせているからだ。その渥美直紀は、なぜか巨悪を避けて小物ばかりを取り締まる公正取引委員会の委員となっている。
今月23日に大昭和製紙と日本製紙の合併が正式発表され、翌24日にはトヨタの豊田章男が常務昇進の内定が発表される、この何の脈絡もない二つのニュースも閨閥を辿れば繋がってくる。昨日書いたように、豊田章男の叔母にして、豊田章一郎名誉会長の妹であるところの和可子女史が、大昭和製紙を支配する斎藤家の斎藤滋与史(静岡県知事、元建設相)の夫人であった。そこから何が見えてくるか?確かなことは彼ら一族が日本の行く末を左右しかねない権力を手中にしているということであり、生活苦に喘ぐ国民からすれば特権的階級に位置する人たちである。つまり、彼らは生活苦とは無縁のところで、足りないものはその特権的権限を行使して互いに融通できる、ということだ。 |
▲02/04/25 (木) ▼ |
トヨタ自動車の豊田章男取締役が常務昇格に内定したそうだ。【トヨタのプリンス、取締役2年で常務にスピード昇格】豊田章男氏は豊田自動車の創設者・豊田喜一郎の孫にあたり、父親の豊田章一郎は現在名誉会長となっている。豊田章男氏は今から4年前、GMとの合弁会社の会長に就任、私も日誌に書いていた。その翌月の5月には名誉会長の三男・周平氏がやはり役員昇格になっている。今回常務昇格に内定した豊田章男氏の妻・厚子さんは元大蔵省の藤本進氏の娘であった。名誉会長で章男氏の父親でもある豊田章一郎氏の妻・博子さんは、三井一族伊皿子家の三井高長(元三井銀行取締役)の娘でもある。その章一郎氏の父親にして創業者の豊田喜一郎氏の二十子夫人は高島屋の飯田家から嫁いでいた。豊田章男氏にとっては祖母となる。また章男氏の叔母・百合子さんは元勧銀総裁・西田太郎氏の息子の元に嫁ぎ、もう一人の叔母・和可子さんは大昭和製紙の斎藤家に嫁いだ。また叔父・豊田達郎氏の絢子夫人は元清水建設社長・清水康雄の娘であり、イナックスの伊奈家もまた豊田家と縁続きになっている。去年6月に亡くなった元豊田自動織機製作所専務の豊田幸吉郎氏も、章男氏にとっては分家の叔父にあたる。叔母・和可子さんが嫁いだ大昭和製紙の斎藤家は、総理大臣を輩出した鳩山家とも親戚であり、鳩山家がブリジストンタイヤの石橋家とも親戚でもあることから、トヨタ自動車にはブリジストンタイヤがよく似合うのである。
こうした豊田家の閨閥はご覧のように日本の政財界を覆うものであり、私のように冷蔵庫を開ければ納豆ばかりということはないのだ。せめて猫族たちには貧しい思いをさせまいと肉の缶詰を与えている私は、その幸せだろう猫の閨閥をもってしても未来は限りなく暗いことが分かる。去年車に轢かれて死んだ二匹の子猫たちも、おそらくブリジストンタイヤに轢かれたのではないか。子猫たちが車に轢かれないかといつも心配しているが・・・そろそろクロがお産しそうである。
【視聴予定】
■21:15-22:00 NHK総合 にんげんドキュメント「桜のいのち木のこころ」
桜守佐野藤右衛門▽名木再生▽全国行脚の74歳 |
▲02/04/24 (水) ▼ |
歯科医院で歯の治療中、医師の腹が突然グウッと鳴り、笑いを押し殺していたという女性の話。口を開けたままなので笑うに笑えなかったらしい。これは場面を想像するとよけい可笑しくなるというか、口を開けたまま笑いを堪えている辛さも伝わってくるようだ。友人の娘は頻繁に腹が鳴ることに悩んでいるらしく、友達に笑われるのではないかと不安がっている。年頃の娘にしては深刻な悩みかも知れないが、それだけ腸が健康であることの証でもあり、私などはやはり贅沢な悩みだと思わざるを得ない。幾度となくガンの手術を繰り返してきた私の母は、大腸から直腸に至る腸を殆ど切除し、手術後のガスが抜けるのを心待ちにしていた。このところ女性の大腸ガンがとみに増えてきているようで、私の従姉も大腸切除の手術後めっきり痩せてしまった。体型上、腸の病気は女性に多いようだ。
【視聴予定】
■19:30-20:00 NHK総合 クローズアップ現代
住宅改修・狙われるお年寄り
■21:00-21:54 日本テレビ系列 ザ!世界仰天ニュース
死刑執行にあと14時間背後に陰謀…無実の男電気イス恐怖と生還
■21:15-22:00 NHK総合 その時歴史が動いた
新選組、鳥羽伏見の戦孤軍奮闘・土方歳三、魔の一瞬▽弾痕が物語る悲劇
■22:00-22:45 NHK教育 ETV2002「ニッポンの”独創者”たち」
(02)▽脳のなぞを探る▽最先端の研究
■22:54-23:28 日本テレビ系列 出来事
危ないメディア規制法案… |
▲02/04/23 (火) ▼ |
今日は朝から良い天気だ。敷布団と毛布を干し、工場の二階屋根に登って日向ぼっこをした。倒産した隣の工場から改築する音が聞こえる。一度も挨拶に来ないので何の会社か分からなかったが、どうやら自動車工場になるようだ。所詮は他人ということか、地主からも何の連絡もない。人情の欠落した人間社会・・・心が見えない。そろそろ次の仕事が入ってくる頃だ。すでに見積書は出してあるが、本社の意向次第なので着工日も予測つかない。準備だけはしておこうと思っている。高所作業なのでタワーなど足場組立と、火気厳禁の制約での諸々の注意事項含め、頭の中でイメージする。精密機械メーカーの仕事も考慮しておかねばならぬ。急ぎの仕事が重なることを避けるため、事前の打ち合わせは欠かせない。機械メーカーも厳しい状況下にあるようで、社長は「一人になってもやる」と踏ん張っているという。私はこういうところに心が動くようで、何とかして支えてやりたい気持ちが出る。苦しいのは自分だけじゃない。拝金主義が蔓延る世の中で、それとは無縁のところで頑張っている多くの零細企業・・・心のこもった仕事をする人がいなくなった時、この国は滅びていく。日本経済を根っ子のところで支えてきたのはそうした零細な町工場ではなかったか。この国はそうした労苦へ何をもって報いてきたのか?大手銀行が潰れると日本経済が崩壊すると言っては膨大な税金を投入し、困窮する生活の中から否応なく税金を搾り取られる大多数の国民や零細企業のことは考えない。構造改革の痛みばかりを強要し、そんな大義に押し潰されている国民の悲鳴が聞こえないほど、この国の指導者たちは心が麻痺してしまったか。大企業には何百億何千億という救済資金を当てながら、生活困窮のためには5万円を限度に無利子で貸し出すといった政府には唖然としたものだ。国民が納めた税金は、国民のために使うのが常道なのは言うまでもない。いまどき5万円で何が出来るというのか・・・それなら国民が納めてきた税金を全額返済してほしいものである。やりきれないね。 |
▲02/04/22 (月) ▼ |
チロが汚くなってきたのでノミ取りシャンプーで洗ってやった。水を嫌うチロの喚くような鳴き声に辟易しながら、タオルで拭いて解放した。そのときを境にチロは私の呼ぶ声も無視し、オスを求める鳴き声を発しながら近所を徘徊するようになった。いつかはこんな日が来るとは思っていたが、ペロもまた性に目覚めてチロを追いかけるに及んで大人げもなく腹を立て、そして大きくなった子猫を初めて叩いた。特に私が最も可愛がっていたチロは、何故叩かれたのか戸惑った様子だった。叩いた後で「ごめんよ」と謝ると擦り寄ってきて喉を鳴らして喜んでいる。しかし、しばらくするとまたオスを求める凄まじい鳴き声たてて外に飛び出していく。これから、こうした場面が夏になるまでつづくのだろう。近所から苦情が来るのも覚悟しているが、何より従兄の急死で落胆したままの私にとっては辛いことこのうえない。何をしても虚しくなる。テレビのバラエティ番組にも笑えない。むしろ腹立たしくなる。こんなくだらないことで笑えるなんて・・・面白くもなんともないではないか。料理番組でどんな豪華な料理が写されても美味そうには思えない。第一、貧乏人の私には高くて喰えそうにない。食事も喉を通らず、何とかソバやウドンなどの麺類を喉に流し込んでいる。そろそろ米の飯も口にしなくては・・・オレは試練に強い体質なんだ。ちょっとのことでは落ち込まないぜ。 |
▲02/04/21 (日) ▼ |
今、雨が降っている。いつから雨が降り出したのだろうか?覚えていない。今日、私は何をしていたのだろうか?それも、あまりよく覚えていない。雨足が時間と共に早くなり、夜の今にどしゃぶりとなっている。窓際のライラックが樋から漏れる雨に叩かれている。そのすぐ隣には紗羅双樹がやはり雨に打たれている。このライラックと紗羅双樹の取り合わせは、まるで申し合わせたように急死した従兄の庭と同じであった。不思議なものである。出棺前の読経の中でも紗羅双樹の名前が出てきたが、そのことを従妹に言ったら驚いていた。紗羅双樹の根本で釈迦は入滅したとされているが、厳密に言えば日本で紗羅双樹と呼んでいる植物は本来のものと種類が違う。この辺、詳しく調べると面白いかも知れない。今は殆どの仏教寺院で紗羅双樹の木が植えられている。私の庭にある紗羅双樹は数年前に友人からもらったもので、すでにその背丈は私を抜いて枝葉を茂らせている。半透明の薄い和紙のような上品な白い花を咲かせる。
こんな雨の夜にも猫族たちは外に出ては、やがてずぶ濡れになって帰ってくる。互いに濡れた体を舐めあう猫たちを眺めながら、記憶が曖昧な今日という日を振り返っていた。ああ、昨日は母の誕生日だったね・・・従兄の告別式と同じ日だ。紗羅双樹のことと言い、不思議な因縁である。
さらそうじゅ(‥サウジュ)【娑羅双樹】
1 フタバガキ科の常緑高木。インド北部原産で、日本では温室で栽培される。幹は高さ三〇メートルに達する。葉は互生し有柄の卵状楕円形で先はとがり長さ一五〜二五センチメートル。葉柄の基部には托葉がある。葉腋に径約二センチメートルの淡黄色の五弁花を円錐状に多数集めてつける。果実には長さ五センチメートルぐらいの、萼が生長した翼が五枚ある。材は堅く、くさりにくく、インドの代表的有用材で、建築材、枕木、橋梁、カヌーなどに用いる。樹脂はサール‐ダンマーといい、ワニスや硬膏の原料になる。釈迦が入滅した場所の四方に、この木が二本ずつ植えられていたという伝説からこの名がある。しゃらそうじゅ。さらのき。さらじゅ。しゃらじゅ。
2 「なつつばき(夏椿)」の異名。
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▲02/04/20 (土) ▼ |
私は今日図らずも一人の人間を傷つけていたことに気付き、ひどく落ち込んでいる。良かれと思ってしたことが、巡り巡って悪意と化して、当の相手を傷つけていたとは・・・今日の二度に渡る無言電話は決してイタズラではなかったことにも気付いた。私への無言の抗議・・・だった。それほど私は他人の心の痛みを知らないでいたんだ。
どうすればいい? 感受性の強すぎるらしい私に「気にするな」と慰めてくれる言葉も、今の私には通じないほど弱っている。従兄の死、仕事でのトラブル・・・もろもろの困難・・・悩み・・・それでも笑って誤魔化せる自分は何なんだ? 寂しいくせに強がりばっかり言って・・・愛しい人の声がよみがえる。今あなたは何処にいるんですか? 何故時間は逆戻り出来ないんだ?何故人は死ぬんだ?死んだらそれっきりだなんて、残された者の慟哭に神様は何も感じないのか?神様って何でも出来るんだろ?奇跡だって起こせるんだろ?それなら従兄を生き返らせてくれよ・・・残された妻や子どもたちが号泣しているんだ。何とかしてくれよ・・・
朝の来ない夜はない、春の来ない冬もない、それなら幸せの来ない不幸もないはずだ。悲しみの後には喜びを、悩みの果てに来るべき幸福を、待ち焦がれているうちに死んでしまったら・・・それも祝福のうちなのか?死なない人間が一人もいないようにしてくれた神様に、今の私は天に唾するのを知りながら、憎む。憎みきれないくらい憎んでも、あなたの所在が分からない。泣きじゃくったまま寝入ってしまう幼児のように、今夜は私の乾いた心に涙をください。そうすればぐっすり眠れるような気がするから・・・ |
▲02/04/19 (金) ▼ |
従兄が今日、一塊の骨になった。そんな場面で私の革靴の底が抜けるというアクシデントがあった。別に意識して笑いを取ったわけではないが、これで緊張していた空気が和んだことは確かだ。冗談好きだった従兄にふさわしい出来事でもあろう。奇妙なことに、家を出るときには革靴の異変は微塵もなかったことである。それが従兄の出棺の際に突然に底が抜けたのである。バラバラに解体したというか、靴底から私の足がはみ出し、それが弔問客の笑いを誘ったのだった。
私は休憩室から離れ、ずっと火葬場の従兄の遺影を見詰めていた。従兄を焼く炎の音を聴きながら、遺影を見ているうちに涙が流れた。死んだ人間は炎に焼かれても熱さを感じない、そんな至極当たり前のことが何故か不思議でならなかった。春の陽射しに汗ばむ日に、従兄は空に消えて行った。死んでも死なない何かが空の向こう側にあるような気がして、煙突からうっすらと立ち昇る煙を追っていた。
火葬場の傍らに三体の小さなお地蔵さんがあった。火葬場の職員に訊ねたら、由来は分からないが昔からあるのだという。そのお地蔵さんを拝んで、帰ってきた。 |
▲02/04/18 (木) ▼ |
金属部の監督が機械を引き取りに来た。こっちの監督はあれ以来やさしくなった。今日も苦情を言うことなく、世間話をして笑顔で帰っていく。ジョークひとつで救われることがある。鬱屈した心を晴らすため、切羽詰った深刻さを逆手にとってジョークにしてしまえ。侮蔑と悪意を削ぎ取った、粋なジョークで屈託のない笑いを誘い出せ。亡くなった従兄はそんな笑いを誘う達人でもあった。彼の妹が肺がんで若くして死んだその通夜の席、親戚たちの盛り上がる話の途中で「声が大きいと妹が起きるぞ」と言ってみんなを笑わせたこと。80万ものステレオを持ち、それでジャズを聞くのを唯一の楽しみにしていた。昨夜は偶然に入った店にジャズが流れていた。カウンターの前には千枚ぐらいのジャズのレコードが並び、初老のマスターが選んだレコードに針が落とされる。そんな様子を見ていてら、従兄の仕草とダブって見えてきた。ひょっとすると、引き寄せられるように入ったこの店には、生前の従兄も通っていたのではないか?と思われてきた。きっと、そうだ。従兄の魂がまだ漂っていて、夜の風に流されている酔いどれた私を見つけ、この店に誘導してジャズを聞かせたと・・・ほら、ここんとこ静かに聞いてみろ。何度聞いても良いんだよな。おまえに分かるか? そんな嬉しそうな従兄に合わせるように「う〜ん、いいね。ジーンと来るよ」と言ってはみたが、本当はチンプンカンプンの私であった。桜の枝を拝借し、それをかざしながら歩いた夜の道で、従兄が急に私と肩を組んでステップを踏んだときの驚きと愉快と・・・子どものような無垢な部分を思い出からピックアップして懐かしんでいる。明日はそんな従兄の通夜だ。サヨナラは言わない。またあの世で会うまでの辛抱だ。 |
▲02/04/17 (水) ▼ |
夜明け前、私より一つ上の従兄が急死したとの連絡を受ける。頭の中が空っぽになった。死因はくも膜下出血、現場で倒れて病院に担ぎ込まれる。そして、今日の夜明け前に息を引き取ったと言う。この従兄とはいろいろな思い出がある。放心状態のまま仕事に出る。仕事中、材料が足りなくなり会社に戻った。そのとき、監督から会社に電話がはいる。現場を離れたことへの叱責を受ける。取り付く暇のない罵声にただ沈黙する。迂闊だった。何を言っても弁解にしかならぬ。仕事の相棒が短気を起こさぬよう注意を促す。そんな約束も、従兄の急死に落胆かつ動転している今は保証できない。現場に戻って作業をつづける私に、監督の叱責が浴びせられる。返す言葉もなく、沈黙してただ作業をつづける。全ては私の責任だ。ただ、監督の叱責が再び罵声に変わるようなことがあれば・・・おそらく私はキレて何をするか分からないだろう予感を覚えながら・・・黙々と作業の手を動かしていた。午後から天気が崩れていくだろう予報の、今日の午前中は太陽が照りつけている。
現場から帰り、親戚の家に寄る。死んだ従兄の兄嫁が「あそことは付き合いがなかったんだから、今日は行く必要もないよ」と言い放つ。そして次から次と噂話を持ち出し、けなしては嬉しそうに笑っている。従兄の死を悼む心は何処にもない。話は従兄の死因に及び、血圧の高い家系であることから私の血圧も計られる。上が169、下も100を越えていた。脈拍も高かったらしく「倒れても不思議はない」と驚いている。体の数値は正直だ。それで少しは私の今日の心が推し測れるというものだ。「救急車呼んでちょうだい」とみんなを笑わせながら、私自身は早くここから抜け出したい思いにかられていた。夕暮れに雨が降り出し、遠雷が鳴る頃に帰ってきた。そのままつむじ風の吹く夜の街に飛び出し、馴染みの店でコップ酒をあおった。思えば朝から私は何も食べていなかった。すきっ腹に流し込む日本酒に酔いながら、マスターと世間話をする。やがてマスターの仲間たちも集まり、店の中が賑やかになる。それぞれの屈託のない笑顔を眺めながら、私の心もやっと和みだした。このままポックリ逝けたらどんなにいいだろう。そんなことを考えてカウンターを見詰めていたら、死んだはずの従兄が佇んでいるような気持ちに囚われた。オレもそのうち逝くだろうから、待っててくれ。あまり時間が残されていないような気がするんだ。失うものが何も残されていない、命だけになったら、その命をポイと捨てて・・・懐かしい本当の故郷に帰って行くんだ。
晴れのち曇り、そして雨と突風と、春の天気は変化が激しく、私にはそれが人生模様と同じに思えた。今日という変化の激しかった一日を、私は決して忘れることはないだろう。 |
▲02/04/16 (火) ▼
気になるニュース |
今日はだいぶ作業が進んだ。というより、進めた。今夜あたりから天気が崩れるという天気予報に、雨が降っても待機しているよう、監督が言う。工期の制約が無茶を言わせる。雨の中では仕事にならない。待機するにしても、その分助っ人への工賃は払わなければならない。この辺、監督は考え及ばぬらしい。とにかく自分が先頭になって今日の作業を急ぐ。その結果、明日は半日で終わるまでになった。あとは天気次第だ。出来るだけのことはやった。成るように成らない世の常に、成るように成れと腹を括って、成るように成って行く流れに身を任せるだけだ。
作業中、現場付近でちょっとした騒ぎがあった。男たちが一人の青年を追い詰め、羽交い絞めにしている。飛び交う怒号に、青年の顔はこわばって真っ青になっている。最初は暴力団同士の抗争かと思ったが、どうやら男たちは私服の刑事のようだった。推測するところ、刑事たちは青年が現れるのを事前に予想して張り込んでいたらしい。その青年が何をしたかは知らない。ただ、羽交い絞めにされている青年を見ながら、私はまるで自分のことのように緊張していた。その青年の気持ちが分かるのだ。ここでの常連さんは記憶されていると思うが、何の罪も犯していないのに警察に拘束された数年前の私事のことである。思い出したくもない過去なので詳細は省く。警察沙汰になったというだけで世間の眼の色がどう変わるか・・・悪いことをしたから警察に拘束される、捕まる、そうした一般常識(?)の論理でいけば、私がいかに潔白を主張しても無駄なことも知った。法務局に相談しても「警察を訴えますか?」と訊かれる。これまで警察相手に裁判を起こした人で殆ど勝った例がない、とも言われた。今日の捕り物を見ながら、そんなことを思い出していた。
作業中にゲジゲジ二匹出てきて邪魔になった。おいおい、こんなところに出てきたら殺されてしまうぞ。そのゲジゲジつまんで監督の足元に投げたら「うわっ!」と声をあげて踏んづけてしまった。結局ゲジゲジは死ぬ運命にあったのだ。オレを恨むなゲジゲジよ・・・オレもおまえと同じ虫けらだ。いや、人間であるオレは虫けら以下だ。今日も世界の何処かで人間同士の醜い戦争が起こっている。まるで戦争が人間の権利であるかのように・・・人間に命の糧を育んでいる大地を真っ赤な血で染めている。なのに今夜のオレはビールを飲みながら、自分のためだけに労苦を癒しているのだ。 |
▲02/04/15 (月) ▼
気になるニュース |
仕事から帰ってきてグッタリしている。やるだけのことはやった、という充実感が身体の疲れを癒してくれるなら良いのだが、体は正直である。食事をする気にもなれない。いつもなら余力を残して明日に備えるのだが、今日は一人での作業のため全力を使い果たした感がある。明日は助っ人が来るので、やりやすいような仕事配りをしておいた。私は損な性分で、誰も見ていないところで頑張る癖がある。分かる人は分かるだろう仕事配りのこと、現場で作業する以前の準備段階が最も大事だと思っている。
今日私が使った材料は溶かさないものはないという危険な材料であった。この材料は何でも溶かしてしまう。例えば、この溶剤に手を浸したとして、30分後には骨だけになる。それを作業中に時々顔に垂らしたりして「痛い!」などと悲鳴をあげている。水で溶けるので、水で顔を洗えば問題はないのだが、今日はその水を持参していなかったので唾をつけて処理していた。明日もそうした作業が待っている。
職安に通い詰めている知人から、職員の対応に腹を立てて怒鳴っていた男がいたと聞いた。私には癇癪を起こしたというその男の気持ちが痛いほど分かる。職を無くし、それでも家族を養わなければならない人の生活苦が伝わってくる。「この不景気に贅沢は言ってられないだろ。何でもいいから早く決めてしまえ」といった職員の対応に腹を立てている者が殆どだ。現にそう言われたと、知人も顔を曇らせる。生活苦に喘ぐ切羽詰った相手の事情を意に介さない、そんな対応に冷静でいられるわけがない。公的資金を使うなら、大手銀行などより日本経済を根底で支えてきた人々のために使ってほしい。また、そうするべきだ。これまで政府はどれだけ国民困窮のために具体的な対策をしてきたのか?確か失業保険支払い期間を延長するといった政府案も出ていたはず。
去年の夏にはNHKの集金スタッフが雇用保険に入りたいとして「雇用保険に入れないと、失業しても失業手当がもらえないので、生活できなくなる。NHKが雇用保険に加入させないのは、保険料負担を免れ、私たちを安上がりに使用する違法行為だ」と訴えていたが、NHK広報局は「スタッフとの関係は雇用契約ではなく委託契約書に基づいており、雇用保険を適用する必要はない」とこれを退けていた。ちなみにNHK平成14年度資金計画の入金総額は7,216億5,213万円、出金総額は7,149億2,700万円だそうである。うち受信料収納額は6,464億5,550万円を予定しているとのこと、この膨大な予算額から集金スタッフの雇用保険を捻出できないものかどうか・・・私などのような零細会社にして苦しい中で何とか雇用保険を工面してきたのに、天下のNHKに出来ないことはないと思えるのだが・・・なんかNHKの差別的な体質を感じるのは私だけだろうか?
【視聴予定】
■22:54-23:28 日本テレビ系列 出来事
宝石店強盗の中国人が激白 |
▲02/04/14 (日) ▼
気になるニュース |
イタリアの不妊治療専門家がクローン人間の妊娠に成功したとして話題になっているが、今日の報道特集でもその是非がテーマになっていた。【参照ニュース】 クローン人間妊娠のニュースに米研究者「ノーコメント」& 初のクローン人間はアラブ人か 英紙報道 番組では根本的な問題として遺伝子レベルでの異常を取り上げ、各臓器それぞれのDNA休眠状態の差異から調べるメチル化現象なる検査法を紹介する。その詳細は難解なので省くが、それによるとクローン動物の場合は「眠るべきものが眠らない、起きているべきものか眠っている」状態であることが殆どなのだそうだ。このアンバランスが発育過程で様々な障害となり奇形など異常出産となっているのではないか、と考えられている。生命誕生の始まりともされている胚(エンブリオ)のクローン操作において成される初期化でも、DNAを完全に元に戻すことが出来ない限り遺伝子異常は避けられないことのようである。ちなみに番組では触れていなかったが、ヒト胚によるクローン操作はドイツやフランスでは禁止されており、唯一日本では「規制の枠組みの下では許される」といった緩やかな制限に留まっている。
東京農業大学ではクローン・マウスの実験の結果、クローン胚100個を移植したうち生まれるのは2〜3匹でしかないという。それも生まれたクローン・マウスは一様に太っていて、その後においても感染症などの病気で早死にする例が多いらしい。奇形も顕著に見られることから、これを人間に応用するには危険であることは明白だ。それをイタリアの医師(セベリノ・アンティノリ氏)がクローン人間の妊娠を発表したのだから、ショッキングでありかつ無謀というほかはない。伝えられたところによれば、10回試したうえでの成功というが、代理母に移植された失敗例と考える時には生命倫理の重大な問題にもかかわってくる。
本来なら、卵胞が破れて卵が飛び出し(排卵)、卵管の中で精子と出会って受精となるわけだが、それらの過程を人為的に行うこと自体に無理が生じるのは当たり前のような気がする。健康な男性が6cc射精したとして、その中にはおよそ6億の精子が含まれている。そして、卵管の卵へと辿り着いて受精できるのは6億分の1、たった一匹の精子でしかない。まるでそこには神聖にして厳粛なるものの介在があるかのようだ。してみれば、私もあなたもこの世に生まれ出た人間は、全て何億分の1という奇跡的な確立から選定された命だということになる。振り返ってみれば、自分が突出して卵に飛び込んだ瞬間には、何億という精子の犠牲があったことにもなってくる。人間は生まれ出た時から自然の命という糧を摂取しなければ生きられない宿命にある。他の生命体を犠牲にしなければ命は保てないし、それは同時に生まれ出る以前に胎内で犠牲になった多くの精子を思い出させてくれる。
生命誕生に人為的な操作を加えることは不自然極まりない行為であり、ために命が歪められ異常な出産を伴った場合の責任はどうするのか?今後、イタリアでのクローン人間妊娠をめぐっては、出産といった場面でもさらに問題が続出することは明らかであろう。
【視聴予定】
■13:00-13:54 TBS系列 噂の!東京マガジン 悪徳・電話勧誘の怖い手口と被害
■16:00-17:00 NHK総合 こころの時代
再び生きる力を・柳田邦男▽亡き息子との対話▽魂のいやし
■17:30-18:24 TBS系列 報道特集 世界に衝撃クローン人間▽風雲急の有事法制
■21:00-21:50 NHK総合 NHKスペシャル「変革の世紀(01)国家を超える市民パワー」 未来社会の潮流を探る新シリーズ |
▲02/04/13 (土) ▼
気になるニュース |
元請けが土日と休みなので、今日は月曜にかかる作業の準備をしようと予定していたが、足の鈍痛と肩の痛みで断念する。体のトラブルが仕事への支障となり、苛立ちを抑えきれなくなる。焦っても仕方のないこと、自分の体を騙しながら上手に付き合うしかない。筋トレも再開始して2週間たったが、その効果より体の故障の方が先行してしまったようだ。これまでの経験上、筋トレをやめれば体力は落ち、精神的にもやる気が失せていくことは分かっている。だから筋トレだけは続けていくつもりだ。20キロダンベルをいつも傍において、暇をみて動かしている。工場には40キロのバーベルを置いているが、以前は50キロのバーベルを片手で持ち上げるだけの体力があった。まさかと思われがちだが、バランスさえ保てれば上がるのだ。転落事故で腕を痛めてからそれも出来なくなったが、まだまだ鍛えれば使える体だと思い込んでのトレーニング再開である。
【中東紛争写真追加、ベツレヘム20/04/08】
【視聴予定】
■18:10-18:45 NHK総合 週刊こども どうなってるの?中東問題
■21:00-21:54 TBS系列 世界・ふしぎ発見!「チュニジア幻想紀行地中海からサハラへ」 驚異のW杯対戦国・謎の地下文明
■22:20-23:00 NHK総合 地球に乾杯「湖上の民インダー」 ミャンマー・水と共に生きる神秘の民族
■23:00-23:30 NHK教育 ビジネス塾 |
▲02/04/12 (金) ▼
気になるニュース |
今日は朝から雨で仕事は延期となった。今回の仕事中に新たに二件の材料屋が倒産したとの業界情報を取得、うち一件は私もかつては取り引きしていた店だった。ここは原子力関連会社に材料を納めて急成長した店だったが、異業種に投資したための無理がたたって倒産に追い込まれたらしい。本業に専念していれば倒産せずに済む例が殆どだ。サバンナに倒れた動物の死骸にハイエナやハゲタカたちが群がってくるように、人間社会というサバンナでも同種の掃除が始まっている。去年まで取り引きをしていた店が倒産した時もそうだった。売掛金を回収していたのはその筋の者で、彼らが全てを食べ尽してくれる。行方をくらました社長は今頃どこで何をしているのだろう?朝から降り続いている雨が心まで憂鬱にしている。
【中東紛争地図02/04(全画面)】を更新した。紛争が拡大するにつれ地図範囲に書ききれず、新たに地図を継ぎ足す必要が出てきた。過去の紛争地図もリンクしながらまとめたいし、写真も張付けたいが場所が狭まれて出来なくなっている。限られたスペースでどれだけ有効にまとめられるか、試行錯誤が続いている。それと併用して仕事にも同じ手法で予定表作成に活用している。それらをインターネットで結ぶ必要性を監督や社長に説いてきたが、なかなか具体的な動きが出ていない。それより大宮の友人のほうが早くも乗り気になってきたようだ。彼はパソコンを持っていないので、インターネット・カフェで連絡を取り合っている。これからが楽しみだ。
【コラージュ中東情勢0204(未完成、全画面)】
【視聴予定】
■19:30-20:00 NHK教育 きらっといきる「24時間の点滴が必要な女性の挑戦」
■23:45-24:50 TBS系列 筑紫哲也NEWS23
元”第五福竜丸”乗組員の今…ほか |
▲02/04/11 (木) ▼
気になるニュース |
昨夜の叔父との話は珍しく深夜まで及び、飲むほどに酔い話に弾みがついた。今日の仕事は無事こなしたが、やはり午前中は二日酔いで辛かった。他の現場より今日の現場は小さく、甘く考えていたが、やってみると予想以上に手間がかかってしまった。現場が小さい分、細かい作業となり、なかなか仕事が進まない。監督の監視が一日中付いているので、気を抜くことも出来ない。何度か足を踏み外しそうになりながら、監督の諒解が出るまで延々と作業が続いた。明日はどうやら天気が崩れそうなので、作業は中止になるかも知れない。人を雇っているので、朝のうちに休みにするかどうかを決めなくてはならない。それも監督の意向次第で、延期するかどうかの連絡待ちとなる。その他もろもろ、打ち合わせと作業の繰り返しに久しぶりに充実した日々である。仕事中は足をテーピングしているのでそれほど痛みは感じないが、一日の仕事を終えて帰社する頃には足が棒のように固まって動けなくなる。風呂で体を温めたら足をマッサージして明日に備える。ふと昨夜の叔父の言葉が頭を過ぎる。「おまえのオヤジは自分のことより他人の世話ばかりして死んでいったんだ。それを息子のオマエは忘れるなよ」・・・そうだね、忘れちゃだめなんだ。オレはそんなオヤジを父親にもったことだけで幸せだと、最近ようやく思えるようになった。だからといってオレはオヤジのようにはなれないし、真似も出来ない。オレは他の誰でもないオレ自身だ・・・「ばかやろう」と叱ってくる叔父を目の前にして、やはり背伸びは出来ない、なんと言われようとオレはオレなんだと心の中で呪文のように呟いていた。
「じねん」TOPページが1万アクセスを突破した。去年10月17日からカウント開始以後、毎日約60回カウントされたことになる。私は一人でも読んでくれる人がいる限り続けて行こうと思っている。命に別状がないかぎり閉鎖することもないだろうと・・・死んでも墓は要らない主義の私にとって、唯一の墓標はこのHPでありたいものだと望んでいる。 |
▲02/04/10 (水) ▼
気になるニュース |
今日から建築の仕事に入った。何とか一日目の仕事を終え、明日の段取りをしているところに叔父がやってきた。いつも予告なしの訪問、一升瓶片手にやってくる。明日の仕事に差し障りのない程度に酒のお付き合いをすることになった。同県とはいえ、かなり遠方の親戚筋である。最近は何かトラブルがあるたびやってくるようになった。何があったか私は訊かないし、また叔父も言わない。「よく来たね」それだけ、というわけで今夜は日誌をあまり書く時間がない。
【視聴予定】
■19:30-20:00 NHK総合 クローズアップ現代
売れる長持ち商品・背景は?
■22:00-22:45 NHK教育 ETV2002「借りたくても借りられない」
資金繰りがピンチ▽倒産社長の苦悩 |
▲02/04/09 (火) ▼
気になるニュース |
見る予定のなかったNHKの「クローズアップ現代」を眺めていたら、今夜のテーマ「ゆっくり生きる」に思わず見入ってしまった。かねてから私はその「ゆっくり生きる」ことを望みながら、のんびり寛いで庭や空を眺めようとしても、心の何処かに「焦り」が出てきてしまうことに気付いていた。テレビではそんな私と同じ想いの女性が、それでも「焦っている自分を客観的に見詰めながら」スローライフの日々を送っている様子が放映されていた。ゆっくり出来ない焦りは、忙しさに慣らされてきた副作用とでも言うべきか。不況で暇もたっぷりある私などは時々猫族たちと屋根に登って空を見上げたり、野山に飛び出してはデジカメで野草を撮ったりしてきたが、番組に登場した女性もまた日々変化する桜の様子を撮影しているとのことだった。急いでいると見えないものも、ゆっくり生きると見えてくる。それは自然であったり、人の心であったりする。何を急ぐ必要があるのか?息切れするほど走りつづけることは、どこか死に急いでいるようにも思えてくる。番組では北海道の英語教師ビーター・ハウレット氏の例も紹介され、家族と共に自然の中を散歩する光景が映し出されていた。彼もまたスローライフの実践者で、樹齢数百年といった大樹にゆっくり生きる原形を見出したと言う。前述の女性にも共通することだが、人間との関連性において植物は精神的な何ものかを与えてくれているようだ。この日誌に何度か登場させたライプチッヒ大学の医学博士にして物理学教授のグスターフ・テオドール・フェヒナーの言葉を引用する。
根をおろした地点で静穏に生活を送っている植物には、人間という二足動物はなんでセカセカと動き回っているのだろうと不思議に思うかもしれない。走り、叫び声をあげ、ガツガツ喰らう魂のほかに、静けさのなかで花開き、香しい匂いを発し、露で渇きを癒し、芽ぐむことで衝動を満足させる魂があってはいけないのであろうか?
このフェヒナーに関連して、先月紹介したエルンスト・レールスは植物の生と死に言及しながら、人間精神の理想的有り様を示唆しているかのようだ。【参照日誌、『人間と物質』の著者エルンスト・レールスの言葉】(レールスの言葉の後に、フェヒナーの言葉にもリンしてあるので参照されたい) さらにインドのボースは「生物と無機質に境界はない」ことを実験で証明して見せている。【参照日誌、ジャガディス・チャンドラー・ボース】 こうしたおよそ百年も前の先達者たちの意識は常に神聖さを保っていることに気付かされるが、権威からは抹殺されてきたこれらの先達者の研究は、後世において再び驚きをもって歓迎される日が到来することを予感させてくれる。
【視聴予定】
■19:30-20:00 NHK教育 ゆうゆう 私が手術をキャンセルした訳▽医療よ変われ
■22:00-22:45 NHK教育 ETV2002「末期がんでもあきらめない」
(02)免疫療法・がんと共存▽効果は?
■22:54-23:28 日本テレビ系列 出来事
なぜ主婦も悪質金融の実態 |
▲02/04/08 (月) ▼
気になるニュース |
今日は今朝から建築関係の監督が来社、今度手がける仕事の現場地図での位置確認を行う。待ったなしの仕事だ。去年は現場で私が腕を負傷する事故があったばかりだ。事故当時、私などは多量の出血に死も覚悟したものだった。不幸中の幸いで傷は動脈を逸れたが、傷の位置によっては動脈を切断していたかも知れない。そうなると、迂闊だったでは済まされない監督の責任も問われることになる。去年は監督にも元請け会社にも迷惑をかけてしまった。【参照、日誌2001年8月2日】
テレビではこのところ連日のように中東のニュースを流しているが、今夜のNHK総合テレビでもイスラエルの制圧下にあるパレスチナ自治区の緊迫した情勢を放映していた。アナウンサーによれば、現在制圧下にあるパレスチナ自治区はジェニン、トゥルカルム、ナブルス、カルキリヤ、ラマラ、ベツレヘムの六ヶ所ということであった。ヘブロンもまた制圧下にあったように記憶しているが、また状況が変わったのかも知れない。ヘブロンは2日夜に突然イスラエルの攻撃を受け、その時にはパレスチナ過激派幹部の乗った車をイスラエルのヘリ「アパッチ」が空爆している。ところが当の幹部は難を逃れ、巻き添えを食ったパレスチナ人の8歳のアフマド少年と父親が負傷している。病院に担ぎ込まれたアフマド少年は危篤状態だったが、その後の安否は分からない。4日の夕刻にはイスラエル軍がヘブロンに侵攻、この時点でヘブロンはイスラエル軍に占拠され、イスラエルの制圧下にあるパレスチナ自治区は七ヶ所となり残るはエリコのみとなっていた。
同時期にベツレヘムではキリスト聖誕教会で30年間鐘を打ち続けてきた男性が路上で射殺され、それ以降、立て篭もったパレスチナ人とイスラエル軍の膠着状態が続いている。11日にはアメリカのパウエル国務長官がイスラエル入りする予定であることから、シャロンはそれまでに一気にパレスチナ自治区全土を制圧下に置くものとみられている。そうすると予想されるのは残るエリコへの侵攻ということになる。シャロンは1982年の国防相時代にレバノンのベイルートからアラファト議長を追い出したかたちになっていたが、この時のことをシャロンは「殺しておけばよかった」と悔やんでいるわけである。一国をあずかる指導者のこうした剥き出しの殺意は実に危険であろう。そうした怨念がこのところの全面侵攻によるパレスチナ人への無差別殺戮の発露となっているとすれば、イスラエル国民が即刻シャロン首相の退陣を求めることでしか今度の戦争は解決する糸口が見えてこないのではないか。
【視聴予定】
■19:30-19:55 NHK総合 クローズアップ現代
謎のキトラ壁画・CGで再現
■20:00-20:45 NHK総合 地球・ふしぎ大自然
花の女王ランの神秘▽ハチを誘惑お色気作戦▽地下に咲く謎・オーストラリア
■22:00-22:45 NHK教育 ETV2002「末期がんでもあきらめない」
(01)抗がん剤・患者と医師の共同戦線 |
▲02/04/07 (日) ▼
気になるニュース |
世界各国でイスラエルに抗議するデモが広がっているようだ。ニューヨークではユダヤ人団体の左派(「占領に反対するユダヤ人」など)と右派(青年団体「ベタール」など)がユダヤ社会を二分する立場で互いにデモを敢行している。イスラエル国内でもユダヤ人による入植反対の抗議デモが勃発しており、それを快く思わない右派勢力の妨害を受けたり、イスラエル警官にデモを阻止される様子も見受けられているようだ。ユダヤ系女性団体「ウーマン・イン・ブラック」などは「アメリカの援助でイスラエルはパレスチナ人を殺す武器を買っている」として、イスラエルとアメリカ両政府の痛いところを突く主張が目立ってきた。【参照ニュース、侵攻巡り米ユダヤ社会二分 NYでデモ、集会続く】 昨日はイタリアのミラノでもイスラエル侵攻への抗議デモが展開され、イタリア在住のパレスチナ人はもとより、イタリア人も混じった大勢の人々の平和行進が続けられた。【参照写真、イタリアのミラノでの抗議デモ】 これに対しイスラエル政府は和平への道を自ら閉ざすように、昨日はジェニン、ナブルス、ヘブロンにおいて更なる攻撃の加速化を推し進めている。
日本においても、ベツレヘムでの日本人女性の拘束をきっかけにイスラエル大使館前でデモが行われたが、いずれも日本在住の外国人主体の小規模なもので、世界中で展開している一般人を含めた大規模な平和行進とは程遠いデモに終わっている。私なども知人に中東情勢の話をすることがあるが、多くの場合「この不景気にそんなこと考える余裕がない」との答が返ってきて拍子抜けする。中には「暇持て余してるからそんな一銭にもならぬことを考えるのだ」との説教をしてくれるアリガタイ御仁もいる。暇で考えるには深刻すぎる中東情勢だとは思うのだが・・・不況で仕事そのものが減少している点で、暇になっていることだけは確かだ。
【追加更新、中東情勢・紛争地図2002/03-04】
ところで、大宮の友人がインターネット・カフェで私のHPを見てみたいと言ってきた。この書き込みも読んでいるかも知れない。読んだら一報してほしい。
【視聴予定】
■17:30-18:24 TBS系列 報道特集 秘書の名義貸し疑惑を検証▽大麻と北星余市
■21:00-22:30 NHK総合 NHKスペシャル「徹底討論・地方発・構造改革」
待ったなしの改革を迫る財政危機▽国が求める”地方の自立”・地方が訴える財源権限の移譲▽総務大臣と自治体トップが徹底生討論 |
▲02/04/06 (土) ▼
気になるニュース |
昨日はベツレヘム情勢について書いたが、ベツレヘムの聖誕教会付近での爆発騒ぎと同様、インドネシアのマルクでも爆発が元でイスラム教徒とキリスト教徒の抗争が悪化している。マルク州アンボンでは住民が暴徒化し、警察や国軍が鎮圧に乗り出しているという。昨日はジャカルタでイスラム教の学生たちがイスラエル群の撤退を求め大規模なデモ行進を展開、それと機を同じくしてアラブ諸国の主要都市でも同時期にデモが起きている。デモが頻発している国は一様にイスラム教徒が多い地域で、イスラエル軍がパレスチナから撤退しない限りますますデモは拡大するばかりだろう。
【参照写真】
参照写真はいずれも昨日4月5日のもの。
【視聴予定】
■21:00-22:00 NHK総合 NHKスペシャル「地方発・構造改革」
財政危機・高齢化不安生き残りをかけた市町村の改革▽全国自治体アンケート |
▲02/04/05 (金) ▼
気になるニュース |
今月1日、イスラエル軍の制圧下にあるベツレヘム近郊の町ベイトジャラで、デモをしていた同グループにイスラエル軍が発砲し、日本人女性1人を含む外国人5人が負傷した。(参照ニュース1) その後、彼らは米国人救出チームによって無事ベツレヘムを脱出したが(参照ニュース2)、同じ日には東京のイスラエル大使館前で抗議デモが行われている。【参照写真、東京のイスラエル大使館前で平和活動家拘束に抗議】 拘束された平和活動家の中に日本人・清末愛砂さん(30)が含まれていると分かり、日本のマスコミもこの時ばかりは各局こぞって取り上げたが、彼らが拘束された同じベツレヘムにではイスラエル軍の攻撃によって多くのパレスチナ人が殺されている。【参照写真、中東情勢写真 Bethlehem-02/04/03】 ベツレヘムを制圧しているイスラエル軍は市街地に入る救急車を1台に限定、ために助かる命も失われている。参照写真のAbdeh家を襲った悲劇も、まさに「そのため」であった。イスラエル兵の突然の襲撃に驚いたであろう家族に、壁の弾痕は生々しく惨劇を物語る。彼らはいったい何をしたというのだろうか?この写真を見て、自分とダブらせて心を痛める人もいるだろう。自分の家族がこのような悲劇に遭遇した場合、たぶん私は加害者を許さないと思う。それゆえに他人事ではない、自分の内なる復讐心に怯えることにもなる。人間は日々の生活においても何処かで憎悪の念を断ち切っていく必要がある。なのに、何故人間は、私自身を含めて、いつになっても憎悪の呪わしい鎖を断ち切れないのだろうか?そうした人間の絶望を救うはずの宗教もまた憎悪に拍車をかける。イスラム殉教を望んで自爆テロに散らすパレスチナの若い命しかり。イエス・キリストの生誕地にあるベツレヘムの聖誕教会付近では、昨日、爆発音と共に激しい銃撃戦が展開された。(参照ニュース3、4) マタイ福音書には神殿を商売の巣にした人々に激怒するイエスの様子が書かれてあるが、今やその神殿を人々は殺戮の場にしてしまった。これを見て許せるような寛大なイエスを私は想像できない。
イエスは神殿の境内に入り、そこで物を売る人や買う人をみな追い出し、両替人の台や鳩を売る人々の腰掛を倒し「わたしの家は祈りの家と書き記されているのに、お前たちは強盗の巣にしている」と仰せになった。(マタイ福音書21節12-13章)
参照ニュース1=日本人活動家ら5人負傷 イスラエルの平和人権活動団体
参照ニュース2=救出チーム活躍、ベツレヘムから日本人女性ら脱出
参照ニュース3=イスラエル軍、ナブルスにも侵攻 聖誕教会の包囲続く
参照ニュース4=<パレスチナ情勢>聖誕教会付近で激しい銃撃戦
【視聴予定】
■22:00-22:45 NHK教育 地球時間「スフィンクスのミステリー・砂に埋もれた歴史」
五千年の謎解き |
▲02/04/04 (木) ▼
気になるニュース |
午前中、急に予想外の仕事が入る。いつもの機械のパーツなのだが、建築の仕事を控えていただけに予定を再編しなければならない。機械の引渡期日と建築作業の着工日が同じ日なので戸惑うが、機械を早めに完成させれば何とかなりそうだ。櫛の歯が抜けたように空白だった予定表が埋まっていく。これがもっと先まで続けばいいのだが・・・建築の材料や工具資材含めて、今日は二つの会社から同時に入荷する予定になっている。先手を打って出来るだけ余裕をつくっておかないと後で慌てることになる。現場に入ってから材料が足りない、工具がないと慌てることがないように、準備段階で具体的な作業状況をイメージしながら用意周到を練り上げる。イメージするにあたってはやはり過去の体験が役に立つが、それをマニュアル化しておく必要もあるだろう。自分だけ理解していても、共に仕事を補佐してくれる作業員が仕事の流れを把握していないと仕事が頓挫する。マニュアル化するにはパソコンが最適な道具になる。3DCGなど駆使して図解すればさらに効果的だ。これからはインターネットを駆使しての仕事が絶対に不可欠になってくると、さっき製品を引き取りに来た監督とも話をした。監督もその気になってインターネットを始めようとしているようだ。社長はすでにインターネットを始め、従業員にもパソコンを習うよう指導しているという。監督に私のメールアドレスのメモを渡しておいたから、いずれ社長からメールが届くだろう。今日は予想外の仕事に戸惑ったが、何とかなりそうだ。智恵を出せば何とかなるものだ。それを何とか具体化するには労苦が要る。どうもならんようなことでも突破口は何処かに隠れているはずだ。そして、その原動力は何としてでもやり遂げてやるといった執念なのかも知れない。
最近の中東情勢を紛争地図としてまとめてみた。まとめたと言っても、中々まとまるものではない。出来れば流れとしてまとめたほうがいいかも知れない。本当は紛争地図の上を戦車群が動いていくといった効果を出したかったが、イスラエル軍が何処の道路を使ったのか?データもなく、レイアウト枠での効果も制限があって無理だと知った。動画ソフトを使えば作れないこともないが、今後も試行錯誤しながら自分なりに納得できるようなものを作っていきたい。【追加、中東情勢・紛争地図2002/03-04】(全画面)
【視聴予定】
■22:00-22:45 NHK教育 ETV2002「アジア通過危機対策の真相(02)韓国・IMFに抵抗した国の復活」 |
▲02/04/03 (水) ▼
気になるニュース |
イスラエルの進軍は留まることなく、ベツレヘム、トルカレム、ナブルスと拡大しながらパレスチナ自治区全土に及んでいる。昨日、ダマスカスの国連事務所前では約千人のパレスチナ人がイスラエルへの抗議デモを展開、中には主婦とその子どもたちに銃を突きつけているイスラエル兵の写真を掲げて抗議する女性もいた。【参照、中東情勢写真020401版】シャロンが報復の対象としているのはあくまでも自爆テロを敢行する過激派であったはずだ。なのに何故一般人に銃を向ける必要があるのか?まさか子どもを引き連れた主婦が自爆テロをするなどと思ってやしないだろう。ラマラのパレスチナ治安施設を制圧に向かったイスラエル軍が、拘束したパレスチナ人約60人を戦車の前に立たせ人間の盾にして進む様子も目撃されている。先月29日にシャロン首相は進軍の目的を「テロ基盤の粉砕」と定めていた。決して一般パレスチナ人が対象なのではないと強調しながらも、実際には多くの一般人が巻き添えをくって殺されている。そうした一般人の犠牲者の遺体は放置されたままで、戦車群の威圧が遺体を収用することも許さないでいる。【参照、ラマラでの犠牲者02/03/29-31】ブッシュ大統領は「テロを支援するものもテロと見なし容赦はしない」と言い続けてきたが、そのテロと何ら関係のない一般パレスチナ人も「テロを容認するもの」と拡大解釈しているところがありはしないか。今度の侵攻をシャロンは戦争だと明言したが、戦争を正当化するためのいかなる大義も虚言であり、それに追従する知識人たちもまた同罪であることは言うまでもない。シャロンは戦争を口にした瞬間から虐殺を正当化した。敵と名指しするだけで、同じ人間であるはずの敵を「殺していい」手前勝手な論理をも正当化した。人間に人を殺していい権利など何処にもありはしない、殺されていい人間も何処にもいない、いてはならない・・・我々は同じ人間の心を持つものとして、もう一度、銃を突きつけられて怯える子どもたちと、その子どもたちを守ろうとして銃の前に立ちはだかる母親の姿を見詰めてほしい。戦争は無意味なだけでは済まない、それこそ子を守る母のように、自分の命を盾にしてまで阻止すべき類いのものではないだろうか。子どもたちの未来を守るために・・・
【参照、02/03/29イスラエル軍の議長府一部占拠(略図&写真)】
【視聴予定】
■21:15-21:58 NHK総合 その時歴史が動いた
ローマ軍団ガリア征服英雄シーザーの決断▽さいは投げられた 塩野七生
■22:00-22:45 NHK教育 ETV2002「アジア通貨危機の真相(01)タイ・IMFの失敗」
金融自由化のわな |
▲02/04/02 (火) ▼
気になるニュース |
20:00現在、メンテナンスが終わったと思ったら、今度はまる1日FTPサーバが落ちたままで更新が出来なくなっている。こんな時は嫌なことばかり考えるもので、私のHPが違反サイトと見なされたのではないか?と勝手に憶測もしてしまう。あたりさわりのないことだけ書いていればいいのだが、いかんせん私の性格柄そうもいかない。こと巨悪に関しては黙っていられない性分だし、何より押さえきれない好奇心がそれを許してはくれない。
翌4月3日01:00現在、FTPサーバがいつの間にか回復、私の心配は杞憂だったということになろうか。それにしてもHPスペース提供側の「トクトク」からは何の報告もなかったのはどうしたわけだろう。以前は掲示板も6つぐらいあって利用者が互いに報告しあっていたのだが、メンテナンス以後、それらの掲示板は全て無くなっている。これではトラブル原因の確認もしようがないし、私のように勝手な被害妄想に囚われる人も出てくるだろう。思えば私のホームページも4年以上の日誌ログが蓄積されてきたことだし、それらの殆どをスペース提供側に間借り依存してきたのだからアリガタイというほかはない。
今夜2日のクローズアップ現代ではカスピ海周辺の石油パイプラインがテーマで、米ロ協定云々でこれからの世界石油情勢が大きく変動するのではないかと懸念されているらしい。数年前、私もその周辺地区のパイプライン地図をつくっていたのを思い出した。これに今夜の情報を追加してまとめてみたいが、地図の上部に新たに地図を張り合わせなければならず、多少手間がかかるだろう。分かり易く立体的に表示することも考えている。欲を言えば、パイプを流れるオイルも表現したい。それに、緊迫しているイスラエルとパレスチナ情勢に関連しての図解や地図も新たにつくろうと考えている。本業の仕事も出てきているから、あまり凝ったものは出来ないが、少しずつ手がけていきたい。 |
▲02/04/01 (月) ▼
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中東情勢が日増しに悪化しつつある。29日にはイスラエルによるアラファト議長隔離政策に抗議して、16歳のパレスチナ人少女がユダヤ人街のスーパーマーケットで自爆テロを起こしている。散乱する現場の出入り口では犠牲者の知人が駆けつけ、その無惨な遺体に嘆く光景も見られた。【現場写真】そして昨日、ラマラ中心部の銀行では銃撃戦の犠牲となった5人のパレスチナ警察官が遺体で発見され、その全ての頭部に銃で撃たれた痕があったという。小さな部屋に折り重なるように倒れた死体を見るかぎり、イスラエル兵は至近距離から頭部を狙って撃ったものと推測される。命乞いをする隙を与えぬ問答無用の射殺であったと想像できよう。【現場写真】すでにシャロン首相はパレスチナへの全面戦争を宣言、予備役2万人を召集し戦車約20台でラマラに再侵攻している。これに対してアラファト議長はこれまでの話し合いによる和平路線を変更、徹底抗戦の構えをみせはじめている。これこそシャロンの目論見であったかも知れない。報復が報復を呼ぶ人間の復讐心理からも、事態はよりいっそう悪化することは確実となってしまった。つい先日にはPLOのカドウミ政治局長が、イスラエルによる残虐行為を容認しているとして米国を強く批判している。全面戦争を回避する手立ての鍵を握っているアメリカとしては、これにどう答え、対処しようとするのか?後世の世に、これら中東紛争の戦争責任が問われる時が必ずやってくるはずだ。
シャロン首相は31日夜の演説で、「我々は反テロ戦争を強いられている。(パレスチナの)テロの基盤を破壊することに一切容赦しない」として、イスラエルは戦争の元にあることをあらためて宣言している。シャロン首相の演説を聞く限り、イスラエルは一方的なパレスチナ人によるテロ行為にさらされている、との被害意識ばかりが強調されているような感じがする。そうではないだろう。これまでの中東情勢を振り返っても、誰も「やられっ放しのカワイソウナ被害国としてのイスラエル」などと思えるわけがない。今回シャロン首相が強調した「反テロ戦争」との演説も、当然ながらアメリカのブッシュ大統領による「テロ報復戦争」という謳い文句を意識してのことだろう。それはあたかも、テロに対しては問答無用の武力行使も許される、とでも言いたげに聞こえる。ブッシュもブッシュで30日には「イスラエルが自国民を守る必要性を全面的に理解する」などと言明しているし、このシャロンとブッシュの仲良しコンビは世界中のならず者退治に意欲を燃やす冷酷な保安官に見えてくる。
まさにPLOのカドウミ政治局長が「イスラエルによる残虐行為を容認している」として米国を強く批判したのが31日のことで、同じ日にシャロンはラマラとカルキリアの両自治区に進軍を命じている。これは明らかに先日のブッシュの言明「イスラエルへの寛大な理解力」を受けてのことであり、それをもってシャロンは全面戦争へゴーサインを出したとみていいだろう。ラマラでは500人のパレスチナ人が拘束され、カルキリアでは約100台の戦車軍団によって制圧されたとのニュースが伝えられている。生活に欠かせない電気、水道、電話なども切られ、シャロンはパレスチナ人全てを敵視しての兵糧攻め作戦を敢行しているという。戦争なのだから人権などは通用しないのであろう。戦争なのだから、公然と人権を、敵の命を奪うことが出来る・・・戦争の英雄シャロンは水を得た魚のようではないか。しかもその水はただの水ではない。真っ赤に染まった血の海の中で、連綿たる血の継続という血塗られた歴史を・・・今・・・人類は目の当たりにしているのだ。
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