日々雑感
2002年1月
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2001年3月23日金曜日、パキスタン軍のパレードで核弾頭を搭載した
Shaheen Uミサイル(射程700キロメートル)が、イスラマバードとパキスタンの間を行進する。
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2001年12月31日、インドがミサイル・ランチャーを配備する。この日、射程1800キロの核弾道ミサイルも配備され、一気にカシミール一帯が緊迫する。
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▲02/01/31 (木) ▼
西松建設の元会長さんが死んだのだという。【参照、
元西松建設会長の小池誉氏死去&
西松建設HP】 西松建設といえば吉野川可動堰(ぜき)を手がけた準ゼネコンで有名だが、二年前、西松建設の社長・金山良治氏がその定例記者会見で反対派へ「バカ発言」をして物議をかもしている。【参照、
「バカばっかり。感情だけで反対」 土木工業協副会長が発言 】 彼は「堰を巡っては長い歴史がある。地元では上流に造ろうか、下流に造ろうか、長い間、議論してきた。洪水は150年に一度というが、明日くるかもわからない。(建設省の)説明不足があっただろうが、吉野川下流に生まれた住民の一人として思うに、
時代が変わるとバカばっかり出てきた。昔を知らない20代の若い人たちの結論だった。感情だけで反対している」と言うのだ。大手会社の社長が言う言葉にしては実に軽率であった。つまり彼は「最近の若い者は歴史を知らないバカである」と言っている。それでは当の金山良治社長は自社の歴史ぐらいは当然知っているはずだ。かつては西松組というこの会社が戦争中に何をしてきたか?「中国人強制連行・西松建設裁判を支援する会」というのがある。西松組は広島県山県郡加計町にある中国電力安野発電所を建設する際に、中国人の人々に強制的な労働を強いてきたという厳然たる歴史があった。このことをバカではないはずの金山良治社長が知らないとは言わせない。長くなるので「
安野発電所への中国人強制連行」から西松組と記載されている部分だけを引用する。
「安野発電所建設は「時局下電力生産拡充に基づく緊急計画」の一環として計画され、西松組(現在の西松建設)が工事を請け負いました。西松組は1944年4月「華人労務者移入計画」を厚生省に申請し、300人が認められました。西松組は社員を中国に派遣、日本軍に護衛されるなか、認可数より多い、357人の中国人を安野へ連行しました。安野に到着した357人は、中隊毎に4つの収容所に分けられ、8kmに及ぶ導水トンネル掘りなどの作業に従事させられました。乏しい食糧で過酷な労働を強いられ、多くの中国人が病気やケガにたおれました。1946年に西松組が外務省に提出した『事業場報告書』には、病気で死んだとされる17人の死亡診断書があります。このなかには、当時中国に出征し不在だった、林盛夫医師名の死亡診断書が3通あります。死亡診断書が偽造されているのです。ほんとうの死因は何だったのでしょうか。西松組が外務省に報告した負傷者の数は112人。生存者の証言を聞くと、治療らしい治療を受けた人はいません。各工事現場では、1人の西松組監督が7〜8人の朝鮮人を使い、1人の朝鮮人がl0人から20人の中国人を使いました。飢餓状態で、夜明けから日が暮れるまできつい労働を強いられる毎日。西松組の『事業場報告書』は4件、21人が脱走したことを記しています。逃げた中国人は、地元の日本人の山狩りなどで全員が捕まり、警察による拷問、収容所に連れ戻されてからは見せしめの制裁が行われました」
西松裁判は現在全ての審理を終え、結審及び判決を迎えるばかりになっている。ところが裁判所は判決の時期を曖昧にしながら、このままで引き伸ばされる公算が大きくなってきている。六日後の2月5日(火)には広島地裁304号法廷において、邵義誠さんが原告団を代表して最終意見陳述を行う。ニュースにもなると思うので注目している。西松建設の面々も戦々恐々としているのではないか。自国の国民をバカ呼ばわりする慢心は、戦時中に中国人の人々を強制労働させてきた慢心にも繋がる。歴史を知らないとほざく以前の問題だろう。
ちなみに西松建設の杉本三吾元社長の娘、玲子嬢は、金丸信・元自民党副総裁の息子・信吾氏(境川社長)に嫁いでいる。その信吾の兄・康信氏(テレビ山梨社長)の妻・一子さんは竹下元首相の長女である。さらに元首相の三女、公子さんは竹中工務店の竹中宏平元社長の二男、祐二氏(竹中不動産常務)の夫人でもあった。その公子夫人の叔父・竹下亘氏(竹下元首相の弟)の妻・雅子さんは、福田組の福田正会長の二女であり、長女・和子さんが自由党党首小沢一郎氏の夫人となっている。これら複雑にして見事なゼネコン閨閥も、さらに詳細に調べていくことでもっと意外な大物が出てくる。
気になるニュース
02/01/31 (木) |
全通院患者を調査へ 宮城の院内感染疑惑(21:54)
血友病患者の母がエイズ、子の自己注射針が刺さる?(21:49)
あの巨額着服で青森県が「天下り」あっせん廃止(21:06)
自殺遺児が4年前の8倍以上 あしなが育英会(20:48)
医療法人「十全会」理事長を逮捕 覚せい剤容疑など(20:38)
アラファト議長「殺さなかったこと後悔」イスラエル首相(23:07)
仏軍需企業が保守系フィガロ紙の大株主に(22:17)
北朝鮮が「観光に来て」 日本語HPを開設(18:46)
経団連会長、雪印食品に激怒 「企業ではない」(20:39)
鈴木宗男氏の証人喚問要求へ 共産・志位委員長(20:16)
イスラム政権批判、政教分離を訴える イラン前国王長男 |
▲02/01/30 (水) ▼
窓際族の反乱とでも言うべきか、昨日のニュースで流れた「
内部告発後26年仕事・昇格なしの男性、会社を提訴」は、私にとっても感慨深いものがある。これは社会におけるイジメの構図そのものであろう。ここでもカネが武器となり、対象者の生活を脅かすために用いられている。まさに元請けが下請けに強いる「生かさず殺さず」が適用され、当人の会社や業界内での権限が剥奪されてしまっている。彼の場合、その発端は勤務先会社の違法カルテルを内部告発したことから始まっている。言わば正義の志による進言が、彼をして不遇の人生を送る結果となった。私もここで何度か書いてきた某大手会社での出来事にも酷似する。幹部から課長クラスに至るまで業者の賄賂を平然と受け取り、それを告発した下請けの社長が干され、自殺した。私などの会社はそのまた下請けで、本社からすれば孫請けということになろう。自殺した社長は私の間接的な上司という関係になる。日本刀で割腹自殺して果てたこの下請け社長のことは、今でも決して忘れることはない。自殺した社長の側近が私に自殺の真実を告白した時、側近の言葉は震えていた。「こんなこと話したのを知れると殺されるかも知れない」と怯える彼を、誰が笑えるだろう。のちにこの大手会社の不正は全国版ニュースでも流れ、大手の社長自身が逮捕されるという進展をみせた。だが・・・会社そのものは今も存続し、この不景気の中でも業績を伸ばしつづけている。いったいこの理不尽な世の中は何だろう?会社を正そうとする者が結果的に孤立する背景には、大多数の普通の人々の沈黙がある。見ざる言わざる聞かざるといった三猿の卑怯が、寄らば大樹の陰という保身を育んでいる。陰湿なこうした日本人の慣習が、この国を救いようのないものにしている。子供は親の背中を見て育つというが、イジメがなくならない理由もその辺にあるのではないか。今回の運輸会社への提訴問題は日本中に同じモデルが蔓延しているはずだ。
いま騒がれている雪印にも通じることだが、大会社の不正体質の最も甚大な被害は子会社へのしわ寄せというかたちでやってくる。私の会社に隣接する材料会社は何十億という負債を抱えて倒産したが、社長は逃亡、怒った下請けや子会社が工場に重機を突進させて破壊するという騒ぎになった。どうやら警察沙汰になる前に処理されたようだが、無惨に壊れたシャッターだけが私の心に焼き付いている。去年の正月のことであった。今ではシャッターも修復され、何事もなかったように誰もいない工場だけが残っている。そのガランとした工場内で私の愛するところの猫族たちが戯れている。平和とは人間のいないこうした廃墟を指して言うべき言葉ではないのだろうか、と無邪気に遊ぶ猫族たちを見ながら思う今日この頃である。余談ながら、私の会社もそろそろそんな平和な空間に限りなく近づきつつある。全ては他人事で済まされる三猿に祝福あれ。新芽も吹き出し、もうすぐ暖かい春がやってくる。望むべくもない心の春はさておいて・・・
【新設報告】浜岡原発地図01/12/13版
気になるニュース
02/01/30 (水) |
保健所に「不正無い」とウソ 雪印食品関東センター(22:34)
偽装工作、千葉県内の加工会社で 雪印食品関連センター(22:14)
「群衆雪崩」発生で惨事 明石・花火大会事故で報告書(21:53)
薬「2週間分」の規制廃止へ 4月から、厚労省方針(21:15)
数日前から「鈴木氏が圧力と聞く」NGOの大西氏が会見(21:09)
雪印食品本社役員らを事情聴取 農水省(20:34)
保険料4900万円横領容疑 千葉・松戸市元職員を逮捕(20:27)
都、金融機関格付けし預金中途解約も ペイオフ解禁前に(20:07)
イラン「内政干渉」と非難 米大統領の「脅威」演説に(22:13)
自爆女性は28歳のボランティア パレスチナ自治政府筋(21:33)
米大統領、注目の企業名を口にせず 一般教書演説(17:52)
サラリーマン患者3割負担に反対確認 自民党部会(19:08)
古賀前幹事長が日本遺族会次期会長に(17:40)
元西松建設会長の小池誉氏死去 |
▲02/01/29 (火) ▼
昨夜のNHK「クローズアップ現代」では去年の浜岡原発の配管破断事故がテーマだった。私も日誌で取り上げていたので、大体の内容は予想していた。【参照、
2001/12/14の日誌&
水素爆発の可能性高い 浜岡原発配管破断】 事故は原子炉から高圧水蒸気が流れ込む冷却装置の配管で起こった。ここの配管は逆L字型になっていて、ちょうど水が貯まりやすい構造になっている。そこへ高圧水蒸気が随時流れると水と接触して衝撃波ウォーターハンマーとなりやすい。しかし、それだけで肉厚1センチもの配管が破断するとは考えられず、実験でもウォーターハンマーの衝撃だけで破断することはないと証明された。そこで推測されたのが水素爆発だった。わずかな水素が運転中に濃度が増加し、酸素と反応して爆発したのではないか?5分の1のモデルで再現実験したところ、その爆発破断面が実際の事故と酷似していることが分かる。かくして浜岡原発の配管破断事故が水素爆発によるものとほぼ確定されていく。あとは発火点となった火種が何なのか?が特定されなければならない。水蒸気が280度に達して爆発したとされる「水蒸気説」、白金が引き金となって反応を促進させたとする「白金説」、そのいずれもが推測の域を出ていない。それを難しくしているのは水素は爆発すると水以外何も残らない、という再検証の証拠不足であった。(原発には不利なこうした水素の特性も、燃料電池ではもっとも効果的な要素となっているのも皮肉なことだ) 電力会社では今後、水素ガスが溜まらないように新たな弁を取り付ける方針のようだが、火種が特定されない限りにおいて原発の安全には程遠いものとなる。
浜岡原発での破断事故も国際規定では重大な事故とみなされていないようだ。というのも外部に放射能が漏れない限り重大事故と認定されないからだ。そうした論理でいくなら、内部でいかに放射能が漏れようと、結果的に外部に漏れるのを防げれば問題はないことになってしまう。頑丈であるはずの肉厚1センチもの配管が爆発してぶっ飛んだ、そのことだけでも十分に危険であることは言うまでもない。それもこれまで事故の対象範囲から外されてきたような冷却装置で起こっている。それは設計段階からも全く想定されていなかったことであった。しかし実際には予想されていない場所で、予想されていない爆発が起こったのだ。これは水素ガスを逃がす弁を付ければ改善されるというような部分対蹠的な問題ではなかろう。原発周辺に無数に張り巡らされている配管の総点検はもとより、もう一度設計そのものを洗い出す必要が急がれるのではないか。チェルノブイリもスリーマイル島での原発事故も、その原因はガス爆発ではなかったか。去年12月だけの日誌を拾い読みしても、
茨城県の原研大洗で制御棒が原子炉に落下&
茨城の原電東海第2発電所で出力低下トラブル&定検中に1次冷却水漏れ発見 四国電力伊方原発2号機などの事故が報告されている。中でも制御棒が原子炉に落下したという報告にはぞっとするような恐怖を覚えたものだ。冗談ではない。大事にならない不幸中の幸いだから良かったという類いの問題ではあるまい。チャップリン初期の無声映画のようなコマ落としでイメージすると、原発事故のバカバカしいほどの速さで人間が振り回されていることが実感できる。あっちでボンッと配管が爆発、こっちでシューと放射能が漏れ、そしてガタンと制御棒が原子炉に落っこちる・・・・・こんなことの繰り返しに国民は「またか?」と呆れ顔・・・事故の繰り返しが慣れとなって、繰り返しがそのまま繰り返されていくような錯覚に陥る。いつまで「またか?」と呆れ顔でため息をついていられるか?
いま背中の激痛に苦しんでいる。かつてバーベルを背中であげていた頃の後遺症だ。腕を伸ばすたびに背中に痛みが走り悲鳴をあげている。なんという体たらくだ。こういう時は焦らず、ただじっと動かずにいるしかない。背中の筋が少し切れたのだろう。トレーニングを持続していないとこういうことになる。体も使わないと疲弊するようだ。まったく予想していなかった痛みだ。横になろうと思うと猫が寄ってきて邪魔になる。いまでは家の中を歩くたびに猫三匹がついてくる。ああ、しんど・・・風呂に入って体を柔らかくすれば治る、と思う。おそらく・・・14時
入浴しても痛みは治らない。仕方なくダンベルでトレーニングを開始、心なしか痛みが軽減したようだ。かつてはダンベルとバーベルを使い分けてトレーニングしていたものだ。半年前は歩行困難だったが、それも筋肉トレーニングで克服してきた。確かに効果はあった。今度も何とか克服できるだろう。もう一度、高い足場の上で作業するようなつもりで、肉体を鍛えようと思う。ダンベルは25キロ、一般人には少し重いが私にはちょうどいい。バーベルは40キロ、これはさすがに上げる気がしない。以前は片手で50キロ上げていたのに・・・22時
【更新報告】
中東紛争地図02/01/28版、今度はパレスチナ女子大生による自爆テロが勃発しました。
気になるニュース
02/01/29 (火)
ハローワークのネット求人検索「全国版」がスタート(22:50)
告発対象の拡大検討 雪印食品事件で農水省(22:11)
全国規模で偽装発覚、輸入ブタにも疑い 雪印食品事件(21:02)
内部告発後26年仕事・昇格なしの男性、会社を提訴(19:45)
詳細、内部告発後26年、仕事なし昇格なし 会社を提訴へ
雪印食品の吉田社長が引責辞任 後任は岩瀬取締役(19:06)
オウムの上祐史浩幹部が「正大師」に復帰、教団代表に(18:54)
欧州援助のパレスチナ施設、破壊の賠償請求も EU(22:54)
韓国大統領夫人のおいを聴取 政官界工作疑惑(21:42)
韓国大統領府の首脳陣大幅入れ替え 統一相に丁世鉉氏(19:27)
アロヨ大統領、やっぱり短気? 挑発的発言相次ぐ
伊方原発の3炉で「定格熱出力一定運転」実施へ 評価書を提出 四国電力 /愛媛
女川3号機運転に反対 仙台で集会
<原発故障>柏崎刈羽原発の配管接続部に穴 新潟
<浜岡原発1号機>配管破断事故で再現実験を公開
微少な一次冷却水漏れ、外部へ影響なし 原因究明へ−−福島第二原発2号機 /福島
核燃料貯蔵プール出水問題で、原燃が調査を開始−−六ケ所村 /青森
▲02/01/28 (月) ▼
暴風が吹き荒れている。我がオンボロ会社のトタン屋根も吹き飛んでいる。何もかも吹き飛んでしまえ。風に煽られている木々、揺れてざわめくビワの葉・・・その木漏れ日が塀に影をつくりだしている。バタバタとトタン屋根が煩く、二日酔いの私の脳みそを叩いている。猫が三匹丸まって、私の枕もとで眠っている。今朝から水を飲みつづけながら、即席ラーメンすらつくるのがおっくうだ。何も食べたくない。
越えてゆく山また山は冬の山(山頭火)、山頭火には山の俳句が多い。山あれば山を観る、雨の日は雨を聴く・・・分け入つても分け入つても青い山・・・そして、どうしようもない私があるいている、のだ。山頭火は人間の苦痛について『苦痛に徹せよ、しかし苦痛は戦うて勝てるものではない、打つたからとて砕けるものではない、苦痛は抱きしめて初めて融けるものである』と日誌に書いている。
20代の頃というから、若くして達観したようなところがあったようだ。癌の闘病生活の過程で、私の母は担当医に「癌と戦っては駄目、焦らず騙し騙し生きていくんだ」と言われたという。癌の苦痛もまた山頭火の「抱きしめて初めて融けるもの」なのであろうか。今になって母の苦痛が伝わってくる。うどん供へて母よわたくしもいただきまする・・・若くして自殺した母を、山頭火も生涯忘れることはなかったようだ。村の助役だった父は女遊びが激しく、それを苦にした母フサ
(享年33歳)が古井戸に身を投げて自殺したと伝えられている。このとき父は女性と旅行中、のちの山頭火、種田正一11歳の悲劇だった。これは少年時代の山頭火にとって相当に精神的なダメージであったことだろう。忘れようとして忘れてしまえるような類いのものではない。山頭火の放浪の旅は、そのまま母を求める心の旅路であったかも知れない。それがそのまま山頭火の苦痛となり、そして「抱きしめて初めて融けるもの」として、生涯母の心を抱きしめて歩きつづけた・・・どうしようもない自分が、どうしようもない心のままに・・・種田山頭火の俳句は今も人々に愛されつづけているが、それは母を偲んで旅をつづけた種田山頭火の心が愛されてきたことに繋がる。
冬の嵐が少しおさまってきた。冬の嵐の無惨さよ、外れた屋根から射し込む光一筋・・・おんぼろぼろろ。
気になるニュース
02/01/28 (月) |
「謝らせようと思った」と供述 路上生活者暴行死事件(21:49)
北日本で天候大荒れ 交通混乱、停電も(21:29)
牛肉以外の豚・鶏肉の販売も自粛へ 雪印食品(21:18)
医療過誤認め帝京大に1億7千万円賠償命令 東京地裁(20:34)
「分からない」繰り返す 雪印食品がおわび会見(20:34)
米軍、病院に立てこもるアルカイダ兵を殺害 カンダハル(20:42)
<中東自爆テロ事件>女子大生の敢行、双方の治安当局に衝撃
<ホームレス暴行死>東村山市教委が臨時校長会 対策訴える
少年犯罪の心理学、中学生ホームレス暴行死事件 |
▲02/01/27 (日) ▼
また少年によるホームレス襲撃事件が起きて心を痛めている。被害者の鈴木邦彦さん(55)は外傷性ショック死。おそらく逃亡中の少年たちも親の説得で警察に自首してくるものと思われるが、少年とはいえ大人を撲殺するぐらいの力はあるのだから中高生あたりであろう。昔なら元服をして大人扱いにされている年頃だ。そういう意味でもりっぱな大人だ。自分の犯した罪は自分で償うだけのことはしてほしい。親は出てくるな。少年自ら出頭させるべきだ。ここでは以前にも少年のホームレス襲撃について書いたことがある。その後も同じような事件が続いているということは、前例がまったく教訓になっていなかったということになる。つまり、みんな他人事のように思っているから、こういうことになる。特に親や教師がもっと問題を身近に感じ、子供たちと対話をする必要がある。ホームレスの人たちが野宿すれば、同じ人間なら当然のように、その寒さも分かるはずなのだ。コタツにあたりながら「今日もホームレス見たけど、嫌ねえ。早く出ていってもらいたいわ」などという夫婦の何気ない会話を、子供たちが毎日のように耳にしていたらどうなるか?今回の事件も普通の人々におけるそうした日常性が大きな要因になっているはずだ。たまには自ら庭で寝て、その寒さと空腹がどんなものかを体感してみたらいい。毛布一枚でも寒く、おにぎり一個でも空腹は満たされないことを実感できるはずだ。
これは人の心の痛みを知る以前の問題だ。おっと、今客が来たので続きはのちほど・・・
生活費全部飲んで帰ってきた。酔っ払っている。来客は600万の借金を抱えた同業者、バカ正直に働いてきた結果がそうなった。日本経済を根底で支えてきた労苦に、この国はもっともむごい仕打ちで報いている。やりきれない。何より日本の将来を担うべき子供たちへ・・・済まない、これから君たちには前代未聞の苛酷な試練が待っている。大企業と癒着してきた為政者どもの犯罪という結論が、この国を地獄へと貶めている。そのことをしっかりと認識して、それでも逞しく生きていくためには夢が不可欠だ。この国がどうなるか?は、そこで生きている大多数の国民の、普通の人々が「どう生きるべきか」という価値観にかかっている。何になりたいかではなく、どう考え、どんな生き方をしていくかという価値観のことだ。答えは明白だ。自分を含めた全ての命をいとおしみ、日々の生活を愛情いっぱい生きていくしかない。組織や属性に頼るな。頼るべきは揺るぎない自分の信念だ。思い込みでもいい、自分の良心をとことん信じきることでしか、生きるすべはない。オレはそう思う。尽きることのない愛情だけが「救い」に値する。そして子供たちよ、この世の罠に嵌るな。人間終生のエゴという罠を見抜け。ああ夜明けだ。酔っ払いの戯言もこれまでだ。生活費使い果たしてどうするの?知るもんか、では済まない現実がオレを責めたてる。空腹という現実、これはリアルだ。明日はどっちだ?猫が膝元で眠っている。
【
東村山襲撃現場地形図&
詳細地図】
▲02/01/26 (土) ▼
深夜のNHKテレビ「その時、歴史は動いた」で大塩平八郎の再放送を偶然みた。その時代背景は全くもって現代に酷似することに驚かされる。天保の飢饉で庶民がバタバタ飢え死にしていく最中に、幕府の役人たちは米商人とつるんでは不正に米を流用し、カネを儲ける。これに正義感の強い平八郎が激怒、大鉈を振るおうとするのだが、これは権力に歯向かうことでもあり今で言えばテロとみなされるだろう。一身を投げ打ってでも民を救おうとした行為が、結果的に逆賊として極刑で裁かれるという・・・この、まことに理不尽な権力者側の裁きが大衆の反感を招き、やがて幕府自体が明治維新によって解体されていくことになる。そういう意味で大塩平八郎の乱は明治維新の起爆剤でもあった。これについては私も勉強がてらまとめていきたいと思う。とりあえず
大塩平八郎の檄文を手に入れたので読まれたい。
大塩平八郎の乱は天保の飢饉(天保4〜7年)が発端だったが、それを遡ること50年前には天明の飢饉(天明2〜7年)が起きている。この天明の飢饉の最中、白河藩主の松平定信は、江戸から非常食となりそうなものを大量に送り、一人の餓死者もださずにこの飢饉を乗り切ったと言われている。この時の功績が幕府に認められ、松平定信は老中として幕政の改革寛政の改革を指揮することになった。奇しくもテレビ番組「その時、歴史は動いた」のキャスター松平定知氏はその松平家の末裔になるだろうか。何かとお騒がせな松平定知氏が歴史番組に起用された背景には、NHKのそうした歴史ある松平家への配慮が感じられる。しかしながら、たとえ家柄が良くても人柄がどうか、その辺NHKさんは考えているのか甚だ疑問である。横道に逸れた。
飢饉のために僅かとなった米を求めて、多くの人々が大阪に集まってきていた頃、平八郎は奉行所に嘆願書を出している。「商人は人々に米を分け与えよ」という命令を下すよう、平八郎は奉行所に進言したのだった。それが退けられるに及んで、大塩平八郎は鉄砲などの武器を調達するのだが、当初は飢饉による米騒動を想定しての防備目的だった。餓死者を出すなど、これほど民衆が逼迫すれば当然ながら掠奪や百姓一揆が起こるだろう。最終的にそれを防ぐ手立ては武器しかない。むろん平八郎は民の困窮を知っているがゆえに、その武器の使用は極力避けるつもりでいた。だが、民衆が米騒動を起こす以前に、大阪に運ばれるはずの米が将軍の元に運ばれているという事実を知って平八郎は愕然とする。ここで武器の矛先は急回転、諸悪の根源たる商人や奉行所に向けられる。この瞬間に平八郎は逆賊となった。半日で鎮圧された大塩平八郎の乱だったが、命をかけて民衆を救おうとしたこの乱は、奉行所の緘口令にもかかわらず口々に伝えられて全国に広まっていく。
番組では平八郎は逃亡先の美吉屋で火を放ち、養子の格之助と共に果てたとされている。焼け跡からは大塩親子と思われる二つの焼死体が確認された。その焼死体は見せしめのために張付けにされたが、それが本当に大塩平八郎本人だったのか?追っ手を逃れている最中にも大塩平八郎の人気は急上昇し、銀百枚(約二千万円)の懸賞金をかけられても人々は「匿いこそすれ、密告などできるものではない」と噂しあっていたという。その他大勢の民衆がこぞって大塩親子を匿ったとすれば、いかに奉行所とはいえ手におえないのではないだろうかと、私などは思ってしまう。お堅いNHKさんもこうした謎には全く触れていなかったが、続編でも企画して謎を検証してくれたら面白い展開になりそうな気がする。無理か・・・
気になるニュース
02/01/26 (土) |
教員が酒気帯びで当て逃げの疑い 川崎(22:08)
オウム病2羽を確認、患者は8人に 松江(21:57)
千葉銀行員がATMから6000万円着服(19:03)
偽1万円札でお守り買った? 浅草寺で新たに4枚(15:53)
預金問題で数万人が抗議デモ アルゼンチン(22:49)
パキスタン、インドへの対抗措置とらず 改めて強調(21:36)
フィリピンで逮捕の男がシンガポールでテロ準備か(19:05)
230品目の販売を自粛 雪印食品(18:29)
患者負担割合引き上げ「03年度から」強調 官房副長官(22:59) |
▲02/01/25 (金) ▼
幕引きは意外とあっけないものである。さっき社長が最後の製品を引き取って行った。三時間も待たせたあげく、にである。その三時間に内輪で何かグチャグチャ話しあったことと思うが、当の監督が来なかったところをみるとビビッていたのだろう。相手にすれば飼い犬に噛まれた思いであろうが、その犬に餌すら与えず酷使したための結果でしかない。こちらとしては飼われているつもりはないから、当然妥当な報酬を要求したまでである。材料代、人件費、機械類使用の燃料費及び電気代、もろもろの諸経費を代金から差し引いてマイナスになれば、それだけで仕事を継続する意味はない。無理に継続すれば会社は累積赤字の増加を招き、いずれは倒産に至る。つまり頑張れば頑張るほど借金が増えていくことになる。だからこっちの事情も知ってもらおうと社長との話し合いを要求していた。ところが彼らはそれを一切無視、製品の完成度だけを厳しく求めてきた。それに何とか応えようと昼夜を問わぬ作業をし、かつ納品してきたわけである。ここで彼らは私をして組みし易しと思ったのではないか。元請けが下請けを使う条件はたった一つ「生かさず殺さず」に尽きる。この暗黙の条件は先代社長の父を振り返っても一貫して変わらない。責任感の強い父は、元請けの無理難題にも応じて仕事を成し、ために信頼度はアップしたものの借金だけが膨らんだ。二代目の私はよく「親の七光り」と言われたが、私にしてみれば全く心外なことだ。父の生存中から私は中卒のまま現場に出ていた。「思春期の頃は刺身を食べたことがない」と言うと友人は笑うが、冗談ではない。父は代金の変わりに魚のアラを貰ってきてはそれを食べていたのである。まるで犬扱いだった。あの屈辱感を私は決して忘れない。忘れようもないだろう。私はこのことを通じても断じて飼い犬になることだけは拒否している。だから私を飼っているなどと元請けが勘違いしていると時に噛み付かれて驚くことになる。噛み付くほうも覚悟してかからねばならない。貧乏という覚悟のことである。このことだけは常日頃から心がけている。
自ら招いたトラブルとは知ってはいても、こういう時にはいつも虚無感に包まれる。孤独、人間不信、自己嫌悪、それに想像力が加われば世間の嘲笑が聞こえてくるようだ。あのバカはまたやってくれたか、と・・・現に親戚からはそう罵倒されている。親戚の恥さらしというわけだ。これも心外である。これに正直を付け足して「バカ正直」としてもらえれば、少しは救われるというものだ。時に正直は業界のタブーに触れて藪から蛇が出てくることがある。「オマエの命を狙っている奴がいるぞ」と御丁寧に忠告してきた輩もいたが、一喝すると床に這いつくばって謝るという情けない有様だった。現場に行けば自分の足場が壊されていた、ということもあったから、あながち奴の警告も妄想ではなかったかも知れない。のちに奴は自殺、その理由は分からない。かわいそうな男であった。
いつかみんな夢だったと思う時が来る。こうして私が虚無感に包まれている今も、歳月は過去の夢へと押し流して行くのだろう。かつて世間から外れたバカな男がインターネットをやっていたと、このホームページもそんな風変わりな男の心の墓標にしたいと念じつつ・・・特に子供たちのために少しは役に立つようにしていきたい。私を含めた、情けない大人たちは君たちに莫大な国の借金を押し付けてしまった。申し訳の立たない地獄を子供たちに強いながら、大人たちが「最近の子供たちは」云々の非難を言う権利もなければ資格もないことを自覚すべきなんだ。元従業員が工場内をきれいに清掃してくれた。空は青く晴れ渡り、陽射しの中を猫族たちが走り回っている。私にはまだ夢がある。夢は希望へと繋がる架け橋だ。さあ、その夢に向かって始動開始だ。人を憎んでる暇はない。そんな憎悪を突っ切って、夢は希望へと直進するんだ。
【更新報告】
中東紛争地図02/01/24版 子供たちの遺体写真は1982年のレバノンキリスト教民兵組織によるもの。報復が報復を呼ぶ戦争の法則は、一般人や子供まで巻き込むんだ。いいかげんに止めねえか!戦争肯定論者おしなべて、みんな悪魔の手先だ。人類を地獄の業火にさらす為政者どもの悪魔の戦略に騙されることなかれ。教育者たちよ、子供たちに戦争の悲惨を教えずして何が教育なのか?戦争は悪そのものだと、そのことだけを教えるのが教育だと、断言しても私は極論とは思わない。
【実験工房】多重人格的
仮想対話空間その1
気になるニュース
02/01/25 (金) |
香川県庁、2400万円の裏金プール 生協の口座に隠す(23:02)
主婦連合会、雪印食品の国産牛偽装で抗議文(22:03)
国内初の遺伝子組み換えパパイア確認 埼玉県(21:18)
米、パレスチナ断絶も視野に検討 議長のテロ対策に失望(22:58)
自爆テロで24人負傷 イスラエル・テルアビブ中心街(20:58)
インドが中距離ミサイル発射実験実施 パキスタン反発(20:25)
ペルー最高裁、フジモリ氏を公金横領容疑で再び国際手配(20:09)
ノキア大幅減益、エリクソン赤字 欧州通信機器大手決算(22:02)
国会同意は必要ない 第3者機関で石原行革担当相(18:56)
日本臓器製薬会長の小西甚右衛門氏死去 |
▲02/01/24 (木) ▼
「これからどうするんだ?」・・・従兄に問い詰められる。どうしていいか分からない。工場も機械類や材料も全て無駄になった。コツコツやってきたあげくの報酬がこの有様だとは、お釈迦様でもご存知なかったのではないか・・・その全てを私の短気のせいにするのは簡単だ。もう弁解はすまい。愚痴になる。深夜の孤独を噛みしめながら、ひとり作業をつづけてきた残像だけが工場に染み付いている。父や母の残像も染み付いているだろう、この工場を眺めながら、心は何故か晴々としている。覚悟していたことでもある。人間、生まれてくる時のように、素っ裸の人間そのものになっただけではないか。死んでゆく時にも人はこの世の何一つ持っていくことは出来ない。蛇の脱皮の如く肉体の衣を脱ぎ捨てて、なつかしい故郷に帰っていくだけさ。地位も財産も、名誉ですら人間の為にはならない。墓も要らなければ、名前も要らない。肩書きなぞクソ喰らえだ。人の心の痛みを知らない輩に限って、そういう無駄なものを求めたがる。人生を悟りきったかのように説教を垂れる宗教屋にも要注意だ。尊い教えも人間にかかると殺人すら容認されてしまう。バブル経済華やかし頃の某宗門高僧して何百億円という蓄財を問われ、これもお釈迦さまの功徳だとのたまわった時の慢心を思い出した。これが権威の魔性だ。そうした権威や戒律を離れ、朽ち果てた寺で修業に励む貧乏僧がいる。自ら鍬をふるい、大地を耕して生活の糧を得る。名もないこうした僧侶こそ私が最も尊敬したい対象だ。真理の宝塔は心の内にこそ築くべきではないか。冬、山頭火のあばら屋を訪れた友人が、火の気一つない家の様子に驚いたというエピソードがある。なんと布団すらなく、山頭火は新聞紙をその友人にかけてやったという。私などはまだまだ甘い。ある一人暮らしの知人宅を訪れたとき、その知人がカップヌードルに水を入れたことに驚いたものだ。時間をかければ柔らかくなるのだと平然としている。節約しているのかと思いきや、お湯を沸かすのが面倒なだけだと言う。目の前には80万もするステレオが置いてあった。いまにそのステレオがあれば、高額な骨董価値になっているはずである。彼も今では結婚して子供が三人いる。節約の極限でいえば、ティッシュを油で揚げて食べるというのをテレビでやっていた。炊飯器でお湯を沸かし、流し台を風呂代わりに利用しているというのもある。これには訪問客もびっくりだろう。私は百円均一の日に牛乳を三本ほど購入、これでヨーグルトをつくって一週間で食べ尽くす。さて、これからどうするか?だが、とりあえずは節約しか思い浮かばない。我が家の扶養家族、猫族たちにも餌を与えていかねばならぬ。春には盛りのついた猫族たちの鳴き声に悩まされる。扶養家族も雪だるま式に増えていくことも考えられる。そんな時には猫汁しかないな・・・まずは来客に一杯「うん、おいしいねコレ。初めての味だ」・・・そうだろう、そうでしょう?インターネットで販売したらいいかも。
気になるニュース
02/01/24 (木) |
埼玉覚せい剤もみ消し「本部長了承ない」 警察庁長官(22:57)
雪印食品本社や倉庫19カ所を立ち入り調査 東京都(21:42)
霊視商法詐欺の宗教法人「明覚寺」に解散命令 文化庁(21:38)
アルカイダの黒幕イスラム導師を事情聴取 インドネシア(22:06)
イスラエル議長、強硬派に対抗 ラマラでの平和演説受諾(21:41)
所得税の控除見直しで課税最低限引き下げに意欲 首相(21:56)
医療費本人3割負担に反対 自民厚労族議員表明(20:44)
あっせん利得法の強化検討で一致 与党の政治倫理協議会(19:32)
首相、政治倫理めぐる法整備に意欲 衆院予算委(12:48)
パレスチナ難民大虐殺関与のレバノン元閣僚、爆発事件で死亡(ロイター)
(24日19時48分)
<中東和平>「ヒズボラ」とイスラエル軍が交戦 レバノン国境(毎日新聞)
(24日11時3分)
パレスチナ自治政府議長、イラク大統領に介入を要請=INA(ロイター)
(24日9時44分)
レバノンの武装組織ヒズボラが国境付近でイスラエル軍を攻撃(ロイター)
(24日8時43分) |
▲02/01/23 (水) ▼
いつ何が起きてもおかしくはない世の中、いつどうなるか予測のつかない不確かさ、真っ暗闇を手探りで模索して・・・どこもかしこも不景気の波に洗われている様を実感する。若い女性たちが誕生日とかで盛り上がっている居酒屋にて、無精髭の私がひとり焼酎を飲む。その背後で何度か「おトイレ貸してください」と、女性たちが入れ替わり通っていく。焼き鳥を注文し、店主と景気のあれこれを話し、テレビで流れている大塩平八郎の伝記に耳を傾けていた・・・1月23日の夜半。この雰囲気は何かに似ていた。そう、これは黒澤明監督の「生きる」での1シーンではないか。末期癌を悟った初老の男が、残り少ない自分の人生を模索する現場の雰囲気だ。そして彼は遊園地をつくるという目的に思い至る。最後の仕事という喜びを抱えて店の階段を下りる時に、背後で若い女性のグループが一斉に「誕生日おめでとう!」と言って立ち上がるのだ。まるでそれは主人公の男を祝福するかのように・・・入れ替わりに誕生日を迎えた女性が階段を駆け上っていく。拍手が鳴り響く・・・居酒屋の片隅で、私もまた誕生日に弾む彼女たちの声を背後に聞きながら、最後の仕事を模索していた。末期癌を宣告された主人公のように、私は今日ひとつの仕事を清算した。やはり私は拝金主義の奴隷にはなれなかった。安い単価にさらに無理な要求を突きつけてくる元請け、その要求を私は退けた。ついでにヘルメットを監督の目の前に叩きつけ、仕事の全てを拒否宣言した。これを母は恐れていたばかりに、私が心配で死ぬに死ねないと言い遺したのではなかったか・・・オフクロごめんよ。またやっちゃったね。『清々したか?』・・・うん、これでまた振り出しに戻ったよ。終わりの始まりの夜に、彼女たちが誕生日を祝っている。このセッテングは神様、あなたですか?
【
黒澤明監督作品「生きる」より】←
音楽込みなので、読みこみに時間がかかります。
▲02/01/22 (火) ▼
ある高齢になるお婆さんが長生きの秘訣を訊かれて「好きなときに食べ、好きなときに寝てるだけ」と答えていたのを思い出した。ずっと以前のテレビでのことだったが、その数分たらずのインタビューを覚えているのは、それだけ印象深かったせいもある。好きなことをして長生きできれば好きなときに死ねるような気もするが、そうもいかないのが人生だろう。それでも、好きなことをしても長生きできる人は羨ましいと思う。悔いも残らないのではないか。ああ楽しかったと、おいしいものを食べた後の満足感そのものに、ゆっくり死ねるような気がする。眠るように・・・うん、いいね。気に入ったというわけで、これからの半生は好きなことだけして生きて、そして死ぬことにしよう。とは思ったものの、今日も私は仕事に追われて疲れ果てている。今やってる仕事が終わらないうちに、次の仕事が舞い込んできたのだ。その後も急ぎの仕事があるのだと言う。今度の仕事が一段落したら白鳥でも見に行こうと思っていたが、それどころではなくなった。好きなことだけして生きるどころではない。単価が安いのだから、今度は複数の仕事を並行してやって少しは利益を上げたい。それが終わったあとでゆっくり白鳥を見に行こう。最近寝床が猫族たちに占領されることが多くなった。泣き真似すると、三匹の猫が驚いたように眼を丸くしている。可愛いものである。工場で作業をしている最中にも寄ってくるようになった。猫の手も借りたいほどなのだが、彼らこそ好きなように生きているようで羨ましい。
【更新報告】中東紛争地図02/01/22
気になるニュース
02/01/22 (火) |
患者7人から同一のセラチア菌 都が院内感染と断定
県発注工事現場に単価表示の看板設置へ 宮城県知事
イスラエル軍がナブルスに侵攻、4人死亡
武装4人組が米政府施設を襲撃、5人死亡 インド
ロシア政治が独立系テレビの免許取り消し、放送打ち切り
あっせん利得処罰法改正に意欲 衆院代表質問で小泉首相
「3割負担」明記の方針 医療制度改革で福田長官
<偽札記番号>模様印刷の後で各紙幣ごとに刷り込む 大阪府警
偽造ハイカを大量所持 運送会社3社長逮捕
インドのジャム・カシミール州、民間人含む21人が死亡
銃乱射犯、パキスタン情報機関とつながり=インド内相 |
▲02/01/21 (月) ▼
細かい作業は気を使う。それも長時間継続しての作業は出来ないので、一時間ごとに休んでは次の作業を待たなくてはならない。焦りは禁物、焦っても仕方がない。今日は激しい雨が工場の屋根を叩き、至るところ雨漏りしている中での作業となった。修理しようにも予算が出ない。今日も作業は深夜に及びそうだ。深夜というより、翌朝まで徹夜になると言ったほうがいい。それでも長時間作業をするわけではなく、仮眠しながらの作業なのでさほど無理をしているわけではない。ただ、いつ眠っていつ作業したのか、不規則なスケジュールのために時間の感覚が曖昧になる。朝に眠っている場合も多く、傍から見れば仕事もせずに眠ってばかりいるように思われがちだ。明日の夕方までには製品を完成させなければならない。明後日が引渡しの予定だからである。それ以降は解放され、それこそ朝に寝ていようが自由である。しかし、朝には妹が出勤して事務をするのでそうもいかない。その時には白鳥でも見に行こうと思っている。最近では空を見ている時が多い。二階の窓から屋根に登って、少なくとも1時間ぐらいは毎日のように空を眺めている。すると猫族たちも自然と集まってきて、私と一緒に裏山を眺めていたりする。それが日課のようになってしまった。雲の流れを見ていると不思議な感覚に包まれる。人間社会から切り放たれた魂が、天上の空間に漂って雲と遊んでいるような心持ちになる。いつか帰らなければならない故郷が、青空のさらに遥かな向こう側で待っているような・・・なつかしい気分だ。
気になるニュース
02/01/21 (月) |
低気圧が内陸部を通過、積乱雲発生 乱気流の原因(22:22)
乱気流影響、35便が目的地変更出発便も遅れ 成田空港(22:12)
大雨で一時運転見合わせ JR内房、外房、総武、成田線(22:04)
療養所長がハンセン病訴訟原告誹謗 人権救済申し入れ(20:11)
初年度で主要国が十数億ドル拠出確保 アフガン復興会議(23:03)
イスラエル軍、自治区のトルカレムを全面占拠 1人死亡(21:53)
コンゴ東部ゴマでガソリンスタンド爆発、30人死亡か(20:52)
廃棄携帯電話は「宝の山」 でもコスト高(23:11)
加藤氏は証人喚問に応じるべき 首相発言(22:26)
「集団的自衛権は必要」との見解示す 安倍官房副長官(22:15)
通常国会が開会 政府、第2次補正予算案を提出(14:15)
キトラ古墳に十二支獣頭人身像、東アジアの古墳壁画で初
菅氏職安へ「55歳、月収50万円」の求人希望も空振り |
▲02/01/20 (日) ▼
多少仕事も一段落ついた。明日から細かい作業に入る。私が最も不得手とされる作業だ。元請けは傷一つ見逃さず、私が製品を仕上げるのを待ち構えている。この会社のホームページを作りながら、扱っている製品が多種に及んでいることを始めて知った。かなり高度な技術を要する製品をつくっている。それだけに厳しいチェックも必要なのだろう。ために社長もインターネットでの情報収集が欠かせないことを自覚しているようだ。仕事の内容によって材料も替えていかねばならない時がある。ある日、地元の材料屋に至急ということで依頼したら、何と仕事が終わった後に材料を持ってきたことがあった。遅れた理由を問えば、うっかり忘れていたのだと笑っている。悪びれる様子もなく「お宅は現金取引ですから」とカネだけはキチンと受け取って行った。これなど論外だろう。うっかり忘れが通用するほどこの世は甘くはない。私がやっている仕事にして、引渡し期日が遅れれば即、取引停止になる。さらにこの件に関してはオマケが付いていた。「オツリが30円ばかり手持ちがない」と言うので、「いつでもいいよ」と返事して忘れていたのだが、今度は手の離せない仕事中にやってきた。何かと思えば「どうもカネのことはキチンとしないと気が済まない性分なもので・・・」と30円を手渡そうとする。気の済まない性分もいいが、こっちも作業の手を休めるわけにはいかないのだ。相手の立場を理解しようとしないで商売が成り立つはずもないだろう。今度からはインターネットで東京本社に直接注文をすることにした。今日頼めば明日には届くような宅急便の時代である。送料ぐらいは余計にかかるだろうが、仕事を中断させられるよりマシだ。この不景気がいつまで続くか分からないが、仮に仕事が順調に進むようであれば、元従業員も呼び戻したい。去年の夏の、25年来の信頼を一方的な断ち切った車の某元請け会社の処分を、元従業員も忘れられないようだった。悔しいと言う。何もかもがそこで終わり、そして苦難が始まった。
【このような製品を手がけております。はて何でしょう?】
小泉総理は構造改革に伴う痛みを覚悟してほしいと言う。しかし、それが痛みだけなら我慢も出来る。ざっくり切られて出血多量で捨て置かれられている今の現状では、死ねと言われていると同じではないか・・・そんな瀕死の人間からですら政府は血税を吸い取りつづけ、その血税が改革という傷口に際限なく輸血されていく。何のための、誰のための改革なのか?借金をチャラにする債権放棄を大手に適用する一方で、我々末端の零細には出血を止める応急手当すらない。何百万という失業者の群れを無視できるほど、大手銀行やゼネコンなど大企業は公的資金を導入しても救わなければならないのであろうか。黒澤明監督の映画「赤ひげ」のシーンを思い出す。赤ひげは理不尽な幕府の政策に激怒する「これまで国は一度たりとも貧しい者をそのままにしてはならないという法律をつくったことがあるか!?」。現代の赤ひげならさしずめ次のように言うかも知れない「これまで日本政府は一度たりとも国民を困窮生活に追いやってはならないという法律をつくったことがあるか!?」
気になるニュース
02/01/20 (日) |
院内感染で最初の死者の日付を訂正 伊藤外科病院
<院内感染>点滴からの感染 推定「年間6万人」
アフガン復興支援NGO会議「地雷撤去はNGOで」
アフガン復興支援会議会場を厳重警戒 警視庁
キルギスを仏軍のアフガン攻撃の拠点に
米海兵隊が撤収、陸軍部隊と交代
小泉改革を「全面支援」 パウエル国務長官
開発業者に事実上の政府保証も 都市再生特措法案概要
偽商品券など10万枚押収、偽札グループが印刷
<火山噴火>溶岩流で30万人が避難 コンゴ民主共和国 |
▲02/01/19 (土) ▼
苦しいとはいえ、全く仕事がないわけではない。今は採算すらとれないが、こちらが誠意をもって仕事をこなす限り、信頼関係だけは保っていける。いずれその信頼が固い絆となって、将来において会社の進展をみることになるかも知れない。その時のための壮大な夢も保ってきた。そんな思いの中、また一つ、仕事が入ってきている。監督の話では更に次の仕事を準備中だという。少しは私も信頼されているのかと、それが今の私の励みになってもいる。コツコツと仕事をつづけることしか私にはできない。今、その元請け会社のホームページも作り出している。社長がインターネット参入を企画しているからだ。これも仕事のうちには違いあるまい。数日後の引渡しの際に、監督にそのホームページを見てもらうことになっている。その時には社長も来るかも知れない。同時に別のベンチャー企業にも接触すべく、作戦を練っている。そのための資金もなければ、スタッフなど誰一人いるわけではない。人間ひとりの一途な思いが、いつか必ず形になっていくことだけを固く信じている。そのための思い込みが最も肝心だとすら考えている。ここで私が個人的なホームページを開いている理由もそこにある。中卒というだけの学歴しかない私が何処まで出来るか・・・たとえ夢が叶うことなく終わっても、悔いはない。失うものがないから恐れるものもないはずだ。これから即席ラーメンを食べてから工場に入る。作業は深夜に及ぶだろう。たった一人の戦争をしているようなものかも知れない。
気になるニュース
02/01/19 (土) |
精神分裂症を「統合失調症」に 学会が病名変更決める(23:07)
台北で日本の買春客摘発 「極楽台湾」問題化後初めて(19:29)
火山の溶岩流襲いコンゴ東端のゴマ市壊滅 数十万人避難(19:00)
「うそ通報」後の北朝鮮船検査を初めて非難 朝鮮通信(18:33)
インド軍、パキスタン国境からの撤退準備を命令(17:46)
次世代通信衛星「日の丸連合」で トヨタやドコモなど(16:31)
電源開発、九州の地熱発電計画を断念 損失30億円(10:03)
「課税最低限の引き下げを」 自民・古賀前幹事長(22:50)
高齢化で「いずれ消費税上げざるを得ない」 塩川財務相(22:50)
「アフガンのNGOに直接資金を」 連合体代表申し入れ(20:58) |
▲02/01/18 (金) ▼
短気は損気・・・よく母に注意されたものだ。ローマは一日にして成らず、壊すのは一瞬だ。日常の危険を自分の心に見る。我慢にも限度があることも確かだが、その限度という奴をもっと伸縮自在にしておくこと。切れないように・・・
気になるニュース
02/01/18 (金) |
県に道義的責任、和解金払え 第三セクター欠陥住宅問題
米軍基地への大型輸送ヘリ配備、受け入れる方針 岩国市
ムシャラフ大統領「ビンラディン氏は死亡の可能性大」
米国務長官がネパール訪問
道路公団の発注減、石原行革相が「当然」、青木氏は反発
倒産企業の財産分け合う新ルールづくりへ法制審が試案
国会等移転決議採決めぐる石原都知事の回答に「がく然」 |
▲02/01/17 (木) ▼
昨日の午後、久しぶりで地元の友人が一升瓶抱えてやってきた。予告なしの訪問でも友人とあれば嬉しいものだ。昼間は飲まない主義も、ここでは例外となる。その酒も殆どは私が飲んでしまうのだが、昨日もまた一升瓶をカラにした。相手のない一人酒だとこうはいかない。話に酔い、友人となれば本音も出し、痛飲も覚悟の酒となる。今度こうして飲むのはいつになるだろうか・・・春になって桜が舞い散る頃、奴がまた一升瓶を抱えてやってくるような気がしている。今チーズの宅急便が届いた。オランダの「リンドレス
ゴーダ」とドイツの「モツァレラ (ステッペン)」それぞれ1Kカット、どちらも少し塩味が効いているが、日本人には比較的マイルドなリンドレス
ゴーダが口にあうかも知れない。昨日のうちに届いたなら酒の肴になったはず、それにはスモークチーズの方がいいだろう。値段も800円と手頃だ。スモークはそのおよそ倍の値段になる。これに送料や消費税がかかる。今日届いたのは一般的なチーズなので、飽きたら品数の多いドイツのチーズにしたい。これから暖かくなるにつれ、私は頻繁にMTBに乗って野山を走っていることだろう。河の流れを眺めながら口にするチーズもおいしいものだ。自然に向き合う時の解放感がたまらなくいい。春が待ち遠しい。
ところでNHK教育テレビで再放送されたNHKスペシャル「憎しみを越えられるか」の画面に、一瞬棒状のものが横切ったことに気付いた。これが噂のスカイフィッシュであろう。テレビでも何度か観ているが、あまりに興味本位に扱われていることが不満でもある。これについては私なりの仮説をまとめたいと思っている。得体の知れない棒状の飛行物体が200キロものスピードで地球上を飛び交っているということ自体、信じられないことであるが、それが実際に見える形で現れている以上事実としての認識だけはすべきであろう。またもや権威ある科学者たちは一笑に伏しているようだが、それではこの不可解な現象をどう説明してくれるのか?馬鹿げたことだと笑うのも結構だが、冷静な科学者の分析こそ必要とされているのではないか。信じたくないことは事実であっても信じない、というなら科学者の資格すらないと思うのだが・・・
気になるニュース
02/01/17 (木) |
ファタハ武装部門幹部、西岸で銃撃受け死亡
京義線復旧工事、北朝鮮で作業の兆候 韓国大統領明かす
ロシア軍輸送部隊襲撃され9人死亡 チェチェン
あっせん利得法の対象に私設秘書も 与党3党首
死刑廃止議員連盟の亀井会長らが法相に抗議
防衛大綱見直し、年内に考え方 防衛庁
インドで「9500年前の人工遺物」 政府発表
偽札事件徹底的に解明=警察庁長官
<偽1万円札>岡山で12枚発見 粗雑で一連の事件と関連性薄い
<偽1万円札>大阪市のタクシー会社でも見つかる
江沢民主席、パキスタン軍参謀総長と会見
米国務長官、印パ両国に対話を要請
印パ両軍の国境付近への展開は懸念材料=パキスタン外相 |
▲02/01/16 (水) ▼
世界紛争地図のコマーシャルを作った。本家の地図の方もいずれ更新するつもり。ああ、雨が降ってる・・・冷たい雨だ・・・遊んでいる場合じゃないんだが、仕事にならない。仕事がない。昨日の引渡しの際に、また元請けと交渉した。とにかくこのままではやっていけない。単価を上げてほしいこともある。「建築が絶望的でして」と言ったとたんに、返ってきたのは「仕事なんて探そうと思えばいくらでもあるだろう」だった・・・そうならこんなに悩みはしないぜ。相手は私を励ましているつもりで言っていることは分かるのだ。その元請けも大幅なリストラをやってきているのだ。私の痛みも汲み取れそうなものだが・・・それが甘かったようだ。悩んでいてばかりもいられないので、県下のある人物に接触すべく戦略を練った。全く畑違いの仕事だが、これまで私が個人的にやってきたことと関連性がある。まずは私が認められるかどうか?にかかっている。彼はいま急成長を遂げつつあるベンチャー会社の若手社長でもある。思わず「面白い!」と唸らせるようなもの、そんな好奇心や遊び心が必要とされる分野だ。自分は本当に仕事を楽しんでいるのかどうか?最近そんなことばかりを考えている。仕事を楽しみ、楽しむための生活でなければ生きている意味もあるまい。貧乏も苦にならないほど打ち込める何かが必要なのではないかと、それは決して楽な仕事を選ぶというようなことではなくて、意に反するような仕事でも楽しめる心の問題でもある。というわけで今日も性懲りもなくブッシュ大統領と遊んでしまった。傍で妹に会計の遅れを注意されている。「いま忙しいんだ」と言う自分に罪の意識を感じながら・・・
気になるニュース
02/01/16 (水) |
高カロリー輸液投与ミスの東大医科研病院に賠償命令
マスード将軍暗殺関与か、2人拘束 フランス
独立派のゼネスト始まる インドネシア・アチェ州
野生生物保護も主眼に自然保護法改正へ 環境省
小泉首相、印パ両首脳と相次ぎ電話会談
<偽1万円札>国際的組織が関与の可能性 警察庁が合同捜査会議
使われた偽1万円札、24枚に=大阪府警
<偽1万円札>裏表張り合わせと判明 10年前と共通 大阪府警
<中国>江沢民主席がパキスタン軍参謀総長に緊張緩和求める
<印パ関係>パウエル米国務長官がパキスタンに到着
印度、印パ辺境での軍事力集結を完了 |
▲02/01/15 (火) ▼
ブッシュ米大統領がクラッカー詰まらせ気絶したそうである。これを知ってとっさに思い出したのが、やはり
父親の方のブッシュ元大統領が来日中に気絶した時のことだった。どちらの場合も健康上はさほど問題はないとしているが、果たしてそれは本当だろうか?このブッシュ親子の類似性が気になるのである。どちらも食べものを口にしている時の気絶という点で、遺伝的な食物アレルギーが疑われる。つまり、ある食物成分が、ブッシュ親子の遺伝的体質に害を及ぼす作用をしているのではないかと思うのだ。時期的にも類似性がある。父親の方は10年前の1月9日のことだったが、今回は1月13日の出来事である。月日ではたった4日違いである。人間に固有の生体リズムがあるとすれば、ブッシュ家にも1月中旬を軸に定期的な変調をともなう体質が内在されていても不思議はない。それも意識を失うほどのことを考慮すれば、それは大統領の立場上困ったことになる。密かにDNA鑑定も行われた可能性がある。ブッシュ家には今も定期的にCIA幹部が訪れ、その固い結束ぶりが噂されている。ブッシュ元大統領がCIA長官(1976-1977)だった頃からの絆だと言われいるが、そればかりではあるまい。私は以前からケネディ大統領暗殺に関連してブッシュ氏のことも調べているが、奇妙なことにこの頃の彼の動向記録が公文書からスッポリ抜け落ちている部分があるのだ。何がCIAをしてブッシュ家に忠実にさせているかは知らないが、新大統領となった息子の場合も、彼の周囲にはCIA要員が影のように付いていることは知っておきたい。冷戦構造が終わりを告げた時点で、彼らの主な仕事は経済面に傾いてきている。国益という都合のいい大義だけで、障害となる国家の転覆から要人暗殺まで行ってきたCIAのことである。目的のためには手段を選ばない手口が、そのまま経済面でも使われてもおかしくはない。特に日本は彼らの獲物としての要素が多分にあることは確かだろう。憶測を許してもらえれば、今度のブッシュ大統領の気絶ではCIAもまた暗躍したと考えられる。大統領の健康上の問題は国家機密事項として、マスコミへの報道管制から担当医師の口止めは当然のように行われただろう。ブッシュ大統領には世界のならず者を退治するヒーローを演じ続けてもらう必要がある。そのためには事件が必要だ。事件がなければ作ればいい。
1961年2月16日、ベルギーからの分離独立を掲げていた旧コンゴ(現ザイール)のパトリス・ルムンバ首相が、コンゴの原住民に殺害されたというニュースが全世界に流れた。しかし国連の調査によれば、ルムンバ氏は17日エリザベトビルに到着数時間後に惨殺されたことになっている。それ以前にCIAは密かに「ルムンバ除去計画」を話し合っていた。当時のCIA長官ダレスはキャンシャサのCIA支局長に次のような電報を打っている。「もしルムンバが高い地位を引き続き維持すれば、共産主義にコンゴ支配の道を開く羽目になる。これは国際連合の威信や自由世界の利益にとってもそぐわない悪影響を及ぼす。よってルムンバ除去はわれわれ(CIA)秘密活動の最優先事項との結論に達した」 これほど勝手な言い分もあるまい。こうした無謀が通用してしまうところにアメリカという大国の根深い病根がある。自由世界の利益というより一部特権階級の利益と言い換えるべきだろう。かくして、生化学の博士号をもつ暗号名「ジョゼフ・シャイダー」本名シドニー・ゴッドリーブはフォート・デトリック陸軍科学戦部隊施設で致死性の毒物を探し求め、偽札造りと銀行強盗の前科を持つ暗号名「WIローグ(ならず者)」には欧州からマークされていたために整形手術を受けさせ、ほかの殺し屋やCIA工作員との連携プレーが開始されていた。WIローグについてはCIA本部が「この男は道徳に反することでもCIAの命令とあらば善として、良心の呵責なしに実行できる男」と分析している。まさにCIAにとっては好都合の殺人ロボットである。ルムンバ暗殺プロジェクトには「PROP」という暗号電報が用いられ、この特設交信チャンネルは最高機密を意味していた。
こうした背景の最中にルムンバ首相が惨殺死体で発見されたわけだが、これにはCIA関与は一切なかったとされている。これを鵜呑みに出来る人間はそうザラにいないはずだ。国家政府が堂々と殺しのライセンスを与えられるCIAとは何なのだろう?国益とは誰のために言うのであろうか・・・ブッシュ家とCIAの固い絆の持つ意味は、さほど美化されていいようなものでないことだけは確かである。報復テロ大戦に立ち上がったテキサス利権屋の倅が、カウボーイハットを被ってならず者退治を宣言する。このアクション漫画のような現実は、危険このうえない無謀さを含んでいるように感じられてならない。銃の撃ち方すら分からぬ道楽息子にお付きのCIAが標的を手ほどきしている、そんなイメージが浮かんでくるようだ。
気になるニュース
02/01/15 (火) |
公共工事の予定価格漏らした疑い 石岡市長ら7人逮捕(23:21)
線量は200ミリシーベルト 国立大蔵病院の被ばく事故
海兵隊員と警官が銃撃戦、16人死亡 フィリピン
郵便局が28日から確定拠出年金の取り扱い開始
<偽1万円札事件>現場では見破られ真札出し直す 使用容疑の女
カシミールで交戦、インド兵とゲリラ4人死亡
<中印首脳>「あらゆるテロに対決」で一致 朱鎔基・バジパイ氏
パキスタン、非合法化組織が名称変更して活動することも禁止 |
夜11時、ようやく仕上げの段階をほぼ完了、あとは0時以降に付属部品を仕上げるだけとなった。しかし、明日の引渡しまで気が抜けない。作業中に元従業員が来社、やはり職安に行っても絶望的だと言う。技術的には業界でも評判の腕前も、今度の不況には全く通じないようだ。その腕を試そうにも仕事そのものがないのだから、どうしようもない。いま求められているものに自分を合わせていくしかない。私のツテで建築現場の仕事もやってみたが、とにかく体がもたないと笑う。そうだろう?車と違って建築はそれこそ全身を使い、ひっきりなしに動いていなければ仕事にならない。かといって力任せに体を動かしていれば息切れして後が続かない。サーカスに似ている。彼らは決して力任せに体を動かすようなことはしない。弾みを利用したりして手際よく体を運んでいる。それは体で覚えるしかない。話も弾んで2時間余が経過、結局仕上げは彼が帰ったあとの深夜になったというわけである。食事を摂っている暇がないのでチーズをかじって済ませた。もう少しで完成というところで、持病の足の痛みが出てきたので少し休むことにする。無理をすれば動けなくなる。限界を知ることも必要だ。多少の無理は仕方ないとして、自分の限界を無視するようであれば無茶となる。そうした無茶が事故の引き金となる。疲れたら休めばいい。猫がアクビをしながら体を反らす様子を観察していると、彼らが自然に力の抜き方を身に着けていることが分かる。人間も疲れたら四足で踏ん張ってアクビをしたらいいかも知れない。人間もまた動物には違いあるまい。人間は直立歩行をしたばかりに、体に無理がかかってくるような気がする。子猫たちも大きくなって、母親と見分けがつかなくなった。今日は忙しかったので猫の手でも借りたいくらいだった。
気になるニュース
02/01/14 (月) |
4億円の所得隠しの疑いで佐藤代表を事情聴取 東京地検
緊張緩和への努力求める 朱首相がインド首相と会談
武装指導者爆死、自治政府「イスラエルの暗殺」と非難
世界の対中直接投資、01年は15%伸びて過去最高
日本の不良債権「2、3年以内に正常化」 首相強調
<コロンビア>最大左翼ゲリラが主要都市から撤退 内戦の危機に
カシミールで交戦、インド兵とゲリラ4人死亡
インドとパキスタン、緊張緩和へ努力を約束=米大統領との電話会談で
<パキスタン>治安当局が非合法5組織の事務所閉鎖
<偽1万円>「台湾で買った」と供述 大阪で使用のメンバー |
今日は2時間あまり残業して仕事を切り上げた。やはり仕事で疲れるのは心地よい。某大手建設の下請けをやっていた頃は、高さが数十メートルといった足場での作業がザラだったが、今では屋根に登るのでさえ足が竦むようになってしまった。今手がけている仕事は建設とは全く畑違いの車輌分野で、不慣れなため四苦八苦している。それも明後日が引渡しとあって、不慣れな分だけ急がねばならない。最近「明日があるさ」という歌がテレビから頻繁に流れている。懐かしい曲だが、この不景気には似つかわしくない歌でもある。不景気だからこそ元気の出る歌が求められているのかも知れないが、不況の波をもろに受け生活苦に喘ぐ私にとっては、それこそ「明日はない」といった替え歌でもつくりたくなる。膨大な国の借金を先送りにしては、みんな子供たちに押し付ける大人たちの無責任によっても「明日がある」どころか♪明日は来ないさ、明日はない、若い君たちには夢もない♪のだ。だいたい底なし不況の今になって「明日があるさ」などという歌が出てくるあたり、政府の陰謀ではないかと勘ぐりたくなってくる。♪仕事がないから、明日もない、リストラされては夢もない♪のだ。
かといって絶望ばかりしてもいられない。絶望は死に至る病でもある。ここは価値の大転換を図るしかあるまい。相対性理論ではないが、人生もまた相対的であるなら「逆説もまた真なり」ということになる。むしろ「逆説こそ真なり」と言い切っていいだろう。そのことで解釈すれば、絶望と隣り合わせの希望にも気付くはずだ。絶望の闇が深ければ深いほど、裏返せばそれに反比例して希望がより光り輝くのではないか・・・光なくして影は出来ない。絶望の闇がなければ希望も輝くことはあるまい。冬の寒さを知ればこその待望の春ではないか。
慣れない今の仕事のこと、投げ出したくなる気持ちを押さえ、この苦しみを忘れてはならないのだと自戒している。思い出したくもない失敗も、それを本当に忘れてしまったら再び同じ失敗を繰り返すことになる。つまり、仕事は失敗を教訓とすることでしか先に進まないということだ。私は幾度か足場から転落して怪我をしたことがあるが、時にちょっとした気の緩みが命取りになる場合が多い。それは文字通り命を失うという意味で、足場の僅かな段差すら生死を左右することもある。これまでの体験から、人は安心した瞬間に最も事故を起こしやすいことも知った。
ある海岸沿いの巨大なタンクの仕事をしていた時のことだった。そのグループは早朝から足場で仕事をしていて、私たちが現場で作業を始める頃に、彼らは逆に朝食のため作業を終えようとしていた。その瞬間に事故が起きた。一人が高台の足場からまっ逆さまに転落したのだ。即死だった。原因は明らかに油断であった。高所作業においては自分の足で地面を踏まない限り安心は出来ないのだ。いや、それでも不十分で、少なくとも足場から10メートルは離れないと安心は出来ない。上から何が落下してくるか分からないからだ。私も何度か頭にパイプの直撃を受けているが、ある職人は下から滑車で材料を上げている最中に、鉤から外れた材料の直撃を受けた。真下にいたのが災いしたのだ。手で頭を覆ったため腕を骨折、頭蓋骨も陥没するという大怪我を負った。この手の事故は多い。時に人生もまた綱渡りのような危険な様相を示す場面がある。当の本人が気付こうと気付くまいと、自分の心の油断が取り返しのつかない羽目になりかねないことを・・・これも私の自戒としておきたいと思う。
気になるニュース
02/01/13 (日) |
防衛庁長官、脱税関与を否定 加藤氏秘書疑惑(19:35)
20万人規模のアフガン国軍創設構想固まる(21:52)
チャールズ皇太子の次男ハリー王子、麻薬使用認める(20:26)
<偽札>入国3時間後に使用 台湾に拠点か
<インド>外相がパキスタンの過激派対策を歓迎
ぜん息の噴霧吸入剤、副作用死を初認定
<記憶障害>神経幹細胞を移植し症状改善 治療方法開発に道
青森で臓器移植推進大会
<カネミ油症>患者の診断基準見直しを示唆 坂口厚労相
基準値を79倍上回るダイオキシン類検出−−さいたま・鴨川下流域 /埼玉 |
「世界動向写真集」のデータ・アップはしばし停止することにした。というか、時間的に無理になってきている。データそのものは毎日ストックしているので、いつでもアップすることはできる。ここの「日々雑感」の方に時間を取られているのがその理由でもある。昨日の午後、今年初の仕事が入ってきた。いつもの厄介な仕事ではあるが、「今年も宜しくお願いします」と頭を下げられてはやるしかない。実は、去年の暮れに本音を洗いざらいぶつけてしまったのだ。見方によっては、下請けが元請に食ってかかるように見られるかも知れない。本音を言ったばかりに仕事を断られる例はざらにある。それで私は何度か仕事をなくしてもいる。生前の母は、そんな私をハラハラしながら見ていたようだ。ために母には貧乏させてしまった。今の私は母の遺影に「ごめん、すまない」と頭をたれるのが習慣になってしまった。遺影の母は変わらず、口元はいつも微笑んでいる。それを見るたび胸がしめつけられる。苦しい、つらい・・・涙を流して謝っても、墓に衣は着せられずである。今やっている仕事は手間がかかるわりに利益が少なく、時に赤字になってしまうのだ。そういう仕事だから、ほかの会社はどこも手をつけない。うっかり手がけようものなら、会社を潰しかねない危険すらある。この不況で、元請も単価を上げるわけにはいかないのは承知している。だからこれまで黙って仕事を受けてきた。結局は下請けが泣くことになる。それを元請が当然のように、傲慢な態度で接するから私がキレた。それで元請の態度が一変して「今年も宜しくお願いします」となったわけである。これで幾分私の心もスッキリした。あとは受けた仕事を誠意をもって完成させるだけだ。要するに私は単純なのだ。バカと言っていい。それに正直を付け足して、バカ正直と言ってもらえれば少しは救われるというものだ。正直者に頭に神宿るとはいうが、そんな諺を凌駕して世間の風は冷たく、そして残酷だ。むしろ正直者は潰される、殺されてしまう世の中であろう。誠意や汗の代償が借金地獄という理不尽な金融システムが浸透してしまっている。経済の基盤であるはずの生産を無視して、投機に走る拝金主義がもたらす結果は見え透いている。労働という汗を忘れた経済に未来はない。高度経済成長期に馬車馬のように働いてきた父の汗の匂いを、私は今でも思い出すことがある。たとえ貧乏を強いられても、私はそんな父の汗の労苦を継承していきたい。それで会社が潰れるなら、それで本望というものではないか。おっと・・・こうしてはいられない、2002年1月12日の午後現在、今年初の仕事が待っている。
気になるニュース
02/01/12 (土) |
羊の危険部位も除去へ 狂牛病対策で厚労省方針(21:52)
トリインフルエンザで、米国産鶏肉など一時輸入停止(17:45)
台湾人5人を逮捕 大阪・黒門市場の偽1万円札事件(17:18)
武器密輸船問題で高官3人逮捕 パレスチナ自治政府(22:48)
日本人の買春は許さない 台北市長、取り締まり強化指示(17:48)
ペイオフ解禁、日本の信用問題 加藤元幹事長(22:37)
反ダンピング法で、日欧が対抗措置 WTOに申請へ(21:19)
金融庁、永代信組を職権で破たん処理へ(21:07)
口座開設で千円プレゼント アイワイバンクが5万人に(18:13)
<偽札>ビニール袋に偽1万円札400枚 自販機に裏に 大阪
<偽造通貨>偽1万円札が急増 5年前の約24倍 警察庁まとめ
- 毎日新聞(10日)
偽1万円札、国外で量産?「透かし入り」も流通
- 読売新聞(9日)
インドとパキスタン、両軍兵士が国境で交戦(ロイター)
(12日21時22分)
<パキスタン>ムシャラフ大統領 対テロ政策を発表へ(毎日新聞)
(12日19時26分)
インド西部で軍のトラックが炎上、民間人2人が死亡(ロイター)
(12日19時24分)
パウエル米国務長官、パキスタン大統領と電話会談=国務省(ロイター)
(12日11時33分)
<米国務長官>アフガン訪問へ 米軍攻撃後、米閣僚訪問は初(毎日新聞)
(12日10時40分)
<インド>イスラム組織と政府軍が銃撃戦 8人死亡(毎日新聞)
(12日1時30分)
インド・カシミール各地で銃撃戦、17人が死亡(読売新聞)
(12日0時19分) |
今月8日、静岡県富士市で元暴力団組員が偽1万円札を使おうとして取り押えられた事件があったが、仲間と思われるもう一人の男は乗用車で逃走していた。その車がJR富士駅付近に乗り捨てられているのが発見され、警察が調べたところ車内から400枚の偽1万円札が出てきたという。これまでの調べで、逮捕された組員は中国人から偽札の提供を受けたことが分かっている。うち数枚は浅草で見つかったものと記番号が同じであることから、浅草署で取り調べを受けている中国人・梁炳豪容疑者(32)の仲間と思われる。元を辿れば頻繁に摘発されている中国広東省の偽造団との接点も考えられよう。香港にも偽造団の拠点があると目され、今後これらのルートからさらに偽札が日本に流れ込んでくることが予想されよう。昨年は三重県だけで159枚、全国では6475枚の偽札が見つかっている。今年はこれ以上の偽札が出回ることは確実だろう。
1990年のドイツ統一による新札発行に絡んで、ドイツ国内ではコピー機による偽札が出回り、1991年に3万枚の偽札のうちコピー機によるものは2万枚に及ぶという。それが翌1992年には4万枚、1993年には7万枚にも膨れ上がってきている。日本でもスキャナーやカラープリンターによる偽札は年々増加しており、ドイツなど欧州の場合はキャノンCL500を使った偽札が多いという。これにキャノンでは新型マイクロチップを内蔵した新型モデルで偽札をつくれないよう対応したが、すでに発売してしまった旧キャノンCL500が未だに威力を発揮しているらしい。分かっているだけで、トルコのイスタンブールで2500万マルク、ポーランドで2000万マルク、イスラエルで9000万マルクといった各拠点からの偽札が押収されたとしている。これに発覚されていない偽札を加味すれば、天文学的な数になるのではないか。
ここのところ偽札のことばかり書いているが、偽札が覚せい剤とよく似た性質を持っていることに気付いた。人間の欲望を掻き立てるという点で、事件のパターンも同じになるようである。折りしも今夜のNHK時代劇ドラマ「逃亡・女と影」、松本清張原作、市川崑演出もまた贋金造りが背景だった。NHKドラマを市川崑監督が演出するなど珍しいことである。すっきりした演出で面白く、原作も読んでみたくなった。
気になるニュース
02/01/13 (金) |
査察受けた企業の監査役に、一時加藤元幹事長の妻(22:15)
予断を許さない 外形標準課税条例無効訴訟で石原都知事(21:26)
偽1万円札、都内で120枚確認 警視庁(20:59)
進退は調査を待って考える 加藤元幹事長が会見(20:56)
米特殊部隊、比に長期駐留も アロヨ大統領会見(22:33)
イスラエル軍がガザ空港の滑走路を破壊、使用不能に(21:09)
パキスタンがアフガン積極支援を表明 両国財務相が会談(20:20)
無年金障害者救済で「年内にも結論」 厚労相(13:35)
パキスタンとの国境地帯は緊迫、核兵器使用の用意も=インド軍幹部(ロイター)
イスラム過激派3団体の資産凍結=政府(時事通信)
(11日13時2分)
インド、パキスタンとの国境地域で月内に大規模な軍事演習を計画(ロイター)
透かし入り偽札25枚=浅草と類似の1万円札−東京(時事通信)
(11日20時4分)
偽造紙幣増加に要警戒 昨年1年間、159枚発見−−県警まとめ /三重(毎日新聞
偽1万円札使ったホームレスの男を逮捕=愛知(時事通信)
(11日15時2分)
静岡で偽1万円札300枚(読売新聞) (11日14時35分)
富士の偽札1人逮捕 2人組で大胆に、30分で次々使用−−精巧な透かしも /静岡(毎日新聞) |
東京周辺で
1万円の偽札80枚が発覚、容疑者として入国したばかりの中国人が逮捕されている。複数による犯行と思われているが、よく見なければ偽札と分からぬ精巧なものだという。去年の暮れ、
広東省・普寧では山奥の洞窟に隠されていた5千万元相当の偽札が押収されている。中国の
広東省汕尾の過去最大の偽札事件では主犯格7人に死刑が確定している。今回日本で逮捕された梁炳豪容疑者(32)の出国先は分からないが、一連の関連性から広東省の可能性が大きい。中国政府は「2000年4月から9月にかけて全国で4億7千万元相当の偽札を押収し、3562件の事件を摘発、容疑者1万人余りを逮捕し、偽札製造拠点36カ所を破壊した」としている。これら中国での紙幣偽造団は国内の紙幣に限らず、各国紙幣の偽造にも及んでいるとのことから、当然ながら日本の一万円札が偽造されているとしてもおかしくはない。
ベトナムでも偽札が蔓延しているようで、ここでも逮捕されれば死刑が待っている。タイでは偽札増加に業を煮やした政府が
10万バーツの賞金をかけて情報提供者を募っているぐらいだ。インドネシアでは一旦偽札偽造の容疑で逮捕された容疑者が
、警察の指示で偽造団の情報提供を条件に釈放されたらしい。最近での日本国内の偽札事件は千円札に磁気を帯びさせて自動販売機を通過させる目的の場合が多く、印刷のつくりは雑であるため一目で見分けがついていた。ところが今回の偽1万円札のように、ちょっと見ただけでは偽札の判別がつかないという点で、印刷技術に相当詳しい者の関与が想像される。
偽札チェッカーなる機器も出回っているが、先の例のように偽札に磁気を帯びさせれば自販機も通過させることも簡単に出来てしまう。簡単なものでは
偽札チェックペンなどというものもあり、1000円ぐらいで手に入る。この底なし不況の中で、これからますます偽札が出回る気配が予想されるが、中国やベトナムのように捕まれば死刑になってしまうのでは命がけになる。その覚悟をしても偽札作りに挑戦する輩には不謹慎ながら畏敬の念すら覚えてしまう。どっちみち割にあわない仕事であることだけは確かなようだ。
【参照、
杉工作など偽札関連、今月6日の日誌&
ユーロ紙幣偽造関連、今月4日の日誌】
気になるニュース
02/01/10 (木) |
「兵器ではテロ根絶できず」 フジモリ元大統領が講演(21:15)
マレーシアの華人団体、奉納金賠償の要望書を首相に提出(22:02)
円安に懸念表明 マハティール首相、首脳会談で(22:01)
地雷対策2年半で2億ドル 世銀などがアフガン復興試算(21:49)
イスラエル軍がガザ南部の住宅30戸破壊(20:56)
エンロン破たん、背任などで捜査開始 政界に波及か(23:09)
再送信の禁止など、迷惑メール防止で法改正へ(21:01)
移動電話の年間増加数、初の900万人台割れ、過去最低(20:55)
中国シフトで日本の対韓投資激減、01年は3分の1に(20:54)
郵便局の合理化上積み、赤字事業廃止求める 総務省勧告(19:54)
海上警備行動に準備命令を検討 防衛庁(17:38)
「人生観変わったか」官房長官、元国税局長の脱税容疑で(12:14)
脳細胞死招く物質を発見
<銀河系>中心部から強いX線を放射 |
中国船籍漁船から発見された
覚せい剤は「北朝鮮船から積み荷」と、中国人乗組員が供述しているという。この供述は信憑性があるようだが、よく考えてみれば、その罪を北朝鮮に擦りつけるには都合の良い供述でもあろう。覚せい剤の原料を特定しないかぎり、うっかり中国人乗組員の供述を信用するわけにはいかない。諸悪の根源であるところの主要ルートについては、韓国政府当局と日本警察の対立が障害となっているようだ。その言い訳として日本の警察はKNSP(国家安全企画部)をあげ、日本の警察が集めた情報がKNSPに利用されるのを防ぐためだと言う。しかし、これはおかしい。その程度の理由だけで覚せい剤密輸を野放しにしても良いことにはなるまい。これほど日本国内に蔓延している覚せい剤を根絶やしにするためには、むしろ互いに日韓両国が情報提供を推し進める協力体制が不可欠なのは言うまでもないだろう。それが出来ない理由はもっと別のところにあるのではないか?これまで警察による日本国内での覚せい剤摘発が、末端の密売人に留まっているのも奇妙なことだ。主要ルートを叩けば済むのだから・・・なぜそれをしないのか?出来ない理由は何なのか?政治的な絡みも含めたタブーが、より日本を麻薬消費大国にしてしまっている。ここでは覚せい剤の主要ルートが何処なのか、日韓両国の法執行機関の名前が出たところで推測してもらうしかない。警察当局は日本への覚せい剤密輸総量が年間3トンあまりと発表しているが、南の日本海沿いにある組だけでも600キロもの覚せい剤を扱っているのだ。警察自体が本当に密輸総量3トンを信じているのかどうか?疑わしいものである。
気になるニュース
02/01/09 (水) |
元札幌国税局長の税理士に脱税容疑 刑事告発へ(22:45)
浅草で偽1万円札使った疑い、自称中国人逮捕 警視庁(21:37)
新幹線内で盗難のかばん発見、宝石なし 東京・神田(20:41)
アルツハイマー病起こす物質特定 阪大チーム(20:05)
心臓手術死事件で東京女子医大を立ち入り検査(19:27)
武装パレスチナ人がイスラエル軍陣地攻撃、6人死亡(20:48)
インド政府がパキスタンの誓約を一蹴、引き続き両軍は交戦(ロイター)
カシミール過激派がインド軍兵舎襲撃、3人死亡(読売新聞) |
6日夜、玄界灘を航行中の
中国船籍漁船から覚せい剤約150キロが発見されたという。末端価格が約90億円というから、日本国内に出回れば大変なことになっていたろう。もっとも、今度に限ったことではないことを考慮すれば、それほど驚くに値しない量なのかも知れない。それというのも去年の暮れ12月27日、フィリピン警察は何と1トンもの覚せい剤を押収しているからだ。仮にこれを全部日本国内で消費するとして、その末端価格は約450億円にもなる。これまで覚せい剤は台湾や香港からルソン島に船で密輸され、そこからフィリピン国内へと流れていっていた。ところが中国での摘発が厳しくなり、まだ比較的知られていないフィリピンへの新ルートが出来たのだという。つまり、中国からの原料をフィリピンで製造し、それが日本へと密輸される「東シナ海ルート」が出来たのだ。今回、玄界灘で押収された覚せい剤は中国から直接密輸しようとしたもので、今後は新たな「東シナ海ルート」が使われることだろう。彼らは沖合いのポイントに重しをつけた覚せい剤を投下、それを買い手が後で網で回収するという手口を使っているらしい。
晴れることは滅多にない、どんよりと霧に包まれているフィリピンの7000あまりの群島は、それこそ覚せい剤をつくるには打ってつけの場所である。何より製造過程でも強烈な匂いを放つ覚せい剤にとってもここは理想的であるだろう。マニラではフィリピン・ギャングと日本のヤクザの抗争も珍しいことではなく、時折車内で死体となって発見されたり、マニラの汚い川に浮かぶ死体もあるとのことだ。これら「マニラ・コネクション」には中国系トライアド(三合会)も進出しており、青幇(ちんぱん)に代表される杜月笙(とげつきょう)に絡んで、実はとんでもない大物黒幕がトライアドのメンバーだったとの未確認情報もある。【参照、
1月6日の日誌】 これらについてはもっと詳しく書きたいところだが、リアルな現在進行形ゆえモザイクをかけて表現するしかない。ついこの前も、私の家から50メートルしかない場所でシャブ取引の現行犯で逮捕された組員がいる。これほど覚せい剤が日本国内に浸透していながら、なぜ覚せい剤がなくならないのだろうか?今回のように150キロもの覚せい剤が押収されているにもかかわらず、警察発表の覚せい剤押収総量の少なくとも三倍は国内に出回っていると言われている。それを解く一つの鍵が戦時中の日本における法幣偽造にも見え隠れしている。調べようと思えばその糸口はここかしこにあるものだ。毎日のように我々が笑って見ているテレビのバラエティ番組にも、それらを構成している関連性という糸口が見えている。
実は二年前、終戦直後の混乱期に任侠道を地で生きてきた地元の某長老の話を聞くべく会う約束をしていた。その一週間前に再度の確認電話を入れたら娘さんが出て、脳溢血で死んだという・・・ショックだった。いろいろ思い出すことがある。思い出したくもないことの方が多いが、思い出して懐かしくなる人々もいる。最近は義理人情類いの話はとんと聞かなくなった。繁華街で喧嘩しても翌日にはケロリとして包帯を巻いて大手を振って歩いていた頃のこと、命を野ざらしにして生きてきたような気がする。
気になるニュース
02/01/08 (火) |
和歌山・奈良県境で地震急増(10:55)
関空地盤沈下の実態公表せず 旧運輸省黙認(06:43)
「北朝鮮船から積み荷」 覚せい剤事件で中国人乗組員(03:10)
「国外退去命令無視」アラブ系6千人を追放へ 米司法省(10:45)
失跡のハーバード大教授、ミシシッピ川で遺体発見(10:30)
ハーバード大学の人種絡み騒動 学長「敗北宣言」(10:25)
NY株続落、46ドル安の1万0150.55ドル(07:04)
三井住友銀、全ゴールドマン株を売却(23:44)
遺伝子組み換え生物、国際取引規制の法整備へ会合(09:41)
法務省、戸籍手続きのネット化検討(07:41) |
昨年12月、北陵クリニックに勤めていた元看護婦が20代の若さで亡くなった、というニュースが伝えられている。その間接的な原因に、准看護士・守(もり)大助被告(30)の仙台筋弛緩剤事件が尾を引いていることは言うまでもない。検察の執拗な事情聴取に疲れ果てていたこともあろうが、20代にして死んでしまうほどの心労があったことの意味は大きい。患者の容体急変時に点滴をしていたという彼女の立場は、それこそ事件の重要な点であり、裁判での証人尋問もまた執拗を極めたものと思われる。呼吸困難に陥った患者・雪子さんの元に駆けつけた二階堂医師は、「雪子さんの死因は心筋梗塞であり、筋弛緩剤マスキュラックスが投与された症状ではなかった」として、守大助被告の弛緩剤投与の事実そのものを否定している。【参照、去年7月16日の日誌から】 これらの重要証言を無視してまで警察は守被告の弛緩剤投与に固執し続けたわけだが、こういうのを一般に冤罪というのではなかったか。守被告は殺人未遂及び殺人罪でその罪を問われているが、今後これら二階堂医師の証言が裁判での逆転判決につながる公算は甚だ大きいものになるだろう。事実関係を先入観念に惑わされない冷静さで分析していけば、当然のことながら守被告の無罪が確定的になることは容易に予想されることである。それでも尚且つ守被告が有罪になるようなことがあれば、いったい我々は何を信じればいいのだろう?といった裁判への絶望感に打ちひしがれる以外にない。帝銀事件での平沢被告のような冤罪が、現代においてもまかり通るような暗黒社会であってはならない。【参照、1998/08/15、土曜&2000/01/26、水曜の日誌 】 高齢に差し掛かっている二階堂医師の証言も、長引くであろう裁判の行方に風化していくことも考えられる。権力の魔性に押し潰されていく弱者の悲鳴が聞こえないほど、我々日本国民の良心が麻痺してしまったとは思いたくない。
10月の日誌で私はアフガンの義援金について触れていたが、折りしも今夜のNHKクローズアップ現代では「追跡・アルカイダ謎の資金源」として放映が予定されている。日誌に登場させた「アル・ラシッド信託」、「ワファ人道機関」、「イスラム救済財団」のいずれかの名前も出てくるだろう。しかしながら、もっとも肝心なビン・ラディンとブッシュ大統領の接点であるところの「カーライル・グループ」が出てくるかどうか、ここでNHKの体質が問われてくるだろう。約2億5000万円というビン・ラディンの投資の流れを検証していく、といった展開になればNHKもたいしたものだと感心もできようが、「アルカイダはイスラム教徒たちの義援金を資金源としていた」というところで結論付けてしまう公算のほうが大きい。すでに機能を失ったアルカイダへの資金ルートだからこそ、NHKも安心して後追い報道ができるというものである。さて、NHKさんがどこまで真相に迫ろうとしているか、我らニッポン国民の受信料にかけても今夜は必見の番組となる。
気になるニュース
02/01/07 (月) |
漁船から覚せい剤150キロを押収 玄海灘、中国人逮捕(22:27)
厚労省「5万円貸します」 低所得者向け、「理屈抜き」(21:28)
「のぞみ」で2億円相当の宝石盗難、発信機信号途切れる(20:31)
「モロ戦線」創始者をフィリピンへ送還 待遇VIP並み(22:53)
イスラエル、パレスチナ自治政府を「敵」と宣言か(21:11)
アフガン民間の米空爆死者、同時テロ犠牲者上回る 米誌(19:06)
イスラム秘密組織が爆弾テロ計画? シンガポールで報道(18:48)
アルゼンチンがペソ28%切り下げ 二重相場制移行発表(13:42)
自民・中島議員関連の福祉法人、県に無断で施設を担保に(15:41)
タレント議員、「自宅を会社所有」で節税 資産公開(15:15)
<英首相>パキスタン大統領と会談、インドとの関係改善要請へ(毎日新聞)
<中露共同声明>印パ緊張緩和へ外交努力要請(毎日新聞)
(7日22時13分)
インド、パキスタンと近いうちに交渉する可能性を否定(ロイター)
(7日18時49分)
パキスタンの無人偵察機、インド軍が撃墜か(読売新聞)
(7日12時2分)
本格衝突は当面回避、パ大統領が非公式会談明かす(読売新聞) |
今月4日の日誌のユーロ偽札事件に関連して、戦時中の日本における偽札プロジェクト「杉工作」に触れたが、ここでは少しその実態に分け入ってみたい。この「杉工作」の目的は「蒋政権ノ法幣制度ノ崩潰ヲ策シ、以テソノ国内経済ヲ撹乱シ、同政権ノ経済的抗戦力ヲ潰滅セシム」というものであった。この研究所は当初「陸軍兵器行政本部」の管轄下に置かれていたが、のち「陸軍第九技術研究所」として独立、稲田登戸に移転したことから「登戸研究所」と通称されることになった。組織は総務科、一科、二科、三科、四科に分けられ、紙幣偽造は三科(偽造担当)が受け持った。三科が偽造しようとした法幣とは国民党支配下の主要三銀行が発行したもので、米国と英国に発注され、それぞれに特徴があった。英国製は孫文の横顔または北京城外天檀の中央に黒漉き(すき)三色刷り及び絹糸の流し込み、米国製は紙幣全体に薄く細い水玉模様があり漉きがない印刷という精巧なものだった。これに対し日本の「杉工作」では今の価格で3億3000万円に相当するドイツ最高級のザンメル印刷機を購入、登戸研究所では最も厳重な警戒体制のもと数百人の職工や技術者が働いていたという。その四年後にはドイツのナチスもポンド紙幣の偽造作戦(6F4号)が始動、指揮官ベルンハルト・クルーガー大佐の名をとって「ベルンハルト作戦」と名付けられた。結果的にナチスの偽造紙幣は約900万枚が刷られ、今に換算して1500億円という莫大な偽札が飛び交った。日本の場合は終戦までの6年間に200億円に相当する偽造法幣が刷られ、うち105億円分が流通したという。いずれも偽札と発覚したのは終戦後のことだったらしい。
今度のユーロ偽造事件には犯罪シンジケート関与の噂が耐えないが、「杉工作」においても闇社会の協力が不可欠だったようだ。中国での特殊工作任務には対重慶工作を敢行したK機関の坂田があたった。坂田は青幇(ちんぱん)の首魁「杜月笙」(とげつきょう)に接触すると、それら子分たちと公司を設立して流通ルートを拡大していった。K機関は満州からアヘンを集めては青幇と協力して売りさばいていたが、日本軍と国民党は双方の利益のために上海を根城とする青幇を利用するようになり、K機関もその実働部隊として暗躍した。1951年、杜月笙が病で死亡、二人の息子のうち一人は亡き父の意志を継いでアヘン売買の継承者となり、もう一人の息子は国民党の国防部長・兪大維(ゆだいい)の顧問となるべく台北に渡った。兪大維には兪啓威(ゆけいい)という甥がいるが、この兪啓威は毛沢東夫人江青の元夫でもあった。国防部長・兪大維の娘・兪椽和(ゆえんわ)は、国民党総裁・蒋介石の一族であるところの蒋考章(しょうこうしょう)と結婚している。蒋考章は蒋介石総統の後継者となった蒋経国(しょうけいこく)総統の息子である。つまり、兪一族は中国と台湾の支配者を股にかけた歴史上稀有な存在ということになる。兪一族にはまだ書くには躊躇してしまう事実もあり、中国政府の検閲に寛大さが訪れるまで待たなくてはならないだろう。
ちなみに最近刊行された広瀬隆著『カレル橋の1ユーロ』はユーロ紙幣偽造団がテーマである。精巧な偽造テクニックが詳細に描かれた一読に値する本である。時代を先取りした近未来の警告の書でもある。「杉工作」については斎藤充功著『謀略戦』が詳しい。ここには帝銀事件で使用されたといわれる毒薬、青酸ニトリールについても触れられている。そしてスターリング・シーグレーブ著『マルコス王朝・上下』とロジェ・ファリゴ&レミ・クーファー共著『中国諜報機関』は、コメントを差し控えたいほど衝撃的な内容が詰まっている。この四冊とも、今日書いた日誌の参考に引用させてもらった。『マルコス王朝』の著者シーグレーブ氏は現在もヨット暮らしをしているようだが、それは決して作家の優雅な暮らしを意味するものではない。居住地を点々と移動するにはヨットが便利であるからだ。つまり彼は自分の書いた本が原因で、今も命を狙われているということを意味している。また『中国諜報機関』の著者たちは、その情報源をフランス諜報機関に頼っているという点で結果的に守られていることにもなろうか・・・
気になるニュース
02/01/06 (日) |
当時当番の看護婦死亡 仙台筋弛緩剤事件、逮捕から1年(19:18)
韓国・金大統領の長男、治療で訪米 贈収賄疑惑の最中(22:16)
ブッシュ氏の集会で反戦訴える市民約40人(18:29)
「目の黒いうちは増税しない」 ブッシュ大統領(18:20)
伊外相が抗議の辞任 ユーロに冷淡な他閣僚と対立(17:52)
倒産企業のIT機器が超安値 米で競売ビジネス盛況(16:38)
金融危機回避へ「資本の注入も」 安倍官房副長官が明言(18:37)
<南アジア首脳会議>非公式接触も、あいさつ程度 印パ首脳(毎日新聞)
インド・パキスタン国境で銃撃戦、1人死亡(ロイター)
(6日17時3分)
印パ首脳の溝埋まらず、望み薄い「握手」(読売新聞)
(6日1時41 |
交通渋滞に悩むタイのバンコクが総運行距離23.5kmという大規模な地下鉄建設での車輌受注で、ほぼ内定していた日仏連合にドイツのシーメンスという横槍が入った。【参照、ドイツ企業が逆転受注 日仏連合に内定のバンコク地下鉄】 このバンコク地下鉄工事に3800億円をも投入してきた日本政府としては腹立たしい限りであろう。タイ政府のほうがしたたかと言うべきか。日本政府が立腹する以上に、こんなドタバタ劇に我々国民の血税が使われていたのかと思うと、日本政府の安易な税の使い道にこそ怒りたくなってくる。車輌受注にしても三菱電機、三菱商事といった日本大手企業が参入する手はずになっていたのだし、日本政府の円借款がこれら大手企業との癒着構造をそのままにタイ政府の思惑で利用されたことになる。これらバンコクの高架電車の建設工事については雪印乳業のタイ事務所長が「タイの交通事情」として詳しいレポートを送ってきている。すでに4年前からシーメンスはBTSC社に食い込み、車輌の供給を行ってきていることから、日本政府はその予兆を感じ取っていたはずなのだ。後の祭りとはこのことであろう。
シーメンスと言えば日本での「シーメンス事件」を思い出すが、この1914年の日本海軍収賄事件では三井物産が仲介となっていた。昔も今も日本の兵器産業を担っているのは三菱グループなど旧財閥に変わりはなく、今度のバンコク地下鉄車輌における受注合戦でも三菱グループがシーメンスにしてやられるとは奇しき因縁というほかはない。1965年に発覚した秘密文書「原潜計画計算書」は川崎重工が極秘に作成していたものだが、戦闘機やミサイル分野を独占していた三菱重工も割り込むかたちで潜水艦建造に関わってくる。原潜には欠かせない高度な原子力技術も、日本の原発建設に携わってきた三菱重工ならお手のものであろう。こうして戦後の潜水艦受注は川崎重工と三菱重工が折半しながら受け持ってきた。当時はまだヒロシマ・ナガサキ原爆被害の記憶が色濃く残っている頃ではあったが、その最中に川崎重工は原子力潜水艦建造の構想を練っていたことになる。しかしながら、歴史上初の原爆被害国ニッポンとしてのこうした気運も、日本政府と原発推進グループによる「原子力平和利用」のうたい文句に押され気味であったことも確かである。秘密文書「原潜計画計算書」が発覚する6ヶ月前には、すでに川崎重工が戦後においては日本初の国産潜水艦「おやしお」の起工式をあげていた。原子力基本法第二条「原子力利用は平和目的に限る」にも、彼らは「殺傷力や破壊力としてではなく、自衛艦の推進力使用を目的としている」と反論してきた。だが、彼らの言う「推進力のみの原子力利用」がそれに留まらないことは海上自衛隊の戦略構想からも矛盾を呈してしまう。有事のシュミレーションとしては「ミサイル基地などの破壊によって地上戦が壊滅的になれば、ミサイルの水中発射が可能な原子力潜水艦の海中戦に移行さぜるを得ない」とするのが偽らざる自衛隊戦略構想の骨子であるからだ。
ドイツのコール元首相の献金疑惑でのCDU(ドイツの最大野党キリスト教民主同盟)にもシーメンスは登場している。八〇年代終わりか九〇年代初めにCDUがスイスのチューリヒで、大手電機メーカー、シーメンス社最高幹部からヤミ献金百万マルクを受け取ったという疑惑が浮上したのだ。スイスの秘密口座を介しての事件だったが、ご存知のようにこれらの疑惑にコール元首相は沈黙を守りつづけ、どういうわけかその真相が明らかにされぬまま捜査は打ち切られたかたちになっている。何らかの圧力がかかったことは想像できるが、それも途方もなく大きな黒幕が背景にあったことだと、私は憶測している。憶測ゆえ黒幕の特定は差し控えたいが、とりあえず隣国に関係あり、ということだけは言っておきたい。ところで余談ながら、ドイツの大手電機メーカーの「シーメンス」と大手原子力メーカーの「ジーメンス」は同じ会社なのであろうか?戦時中のナチスと協力関係にあったジーメンスはドイツ銀行の創業者であり、今日のドイツにおける原子力メーカーを形成したことまでは分かっている。調べると電機メーカー「シーメンス」は発電関係にも関与しており、どうやら同じ会社のようである。濁点の有無だけで紛らわしいが、今後、原子力関連を「ジーメンス」、電機関連を「シーメンス」と呼ぶことにする、というか、そう呼んで区別するしかない。
ドイツ銀行の創業者ジーメンスは戦時中にもっとも需要のあった鉄鋼産業にも目をつけていたようで、「マンネスマン鉄鋼」の会長をしていた。この鉄鋼会社に資金を流していたのが「ディスコント銀行」で、1929年にドイツ銀行が買収した。しかし、この会社は元々「ロスチャイルド銀行」の傘下にあり、ここがドイツ銀行に買収されたことで結果的にロスチャイルド家は敗退したことになるのかも知れない。しかし今日、ロスチャイルド家の息のかかったウラン会社「リオ・チント・ジンク」は「ジーメンス」の大株主となっており、そういうことではロスチャイルド家は復讐を果たしたことになるだろう。我らが三菱重工は1990年にダイムラー・ベンツと提携しているが、そのダイムラー・ベンツが戦時中にはナチスのためにせっせと戦闘機メッサーシュミットを作っていたのだ。同じ時期、一方の三菱もまた零式艦上戦闘機「ゼロ戦」を作っていたことから、現代におけるダイムラー・ベンツと三菱重工の提携は、メッサーシュミットとゼロ戦の提携と言える。悪い冗談だが、歴史は繰り返すということでいえば、それら日独の幻の戦闘機もいずれ欧米連合国によって撃ち落されるという悪夢をイメージしてしまう。
気になるニュース
02/01/05 (土) |
マカロフ型けん銃の押収量急増 トカレフ型を抜く(16:37)
カシミールで印パ交戦、パキスタン兵5人死亡(21:37)
スリランカ大統領が印パ対立に苦言 南アジア首脳会議(21:10)
インドとパキスタン首脳が握手 南アジア首脳会議開幕(20:48)
イラン―アフガン結ぶバス路線開設で合意(20:45)
「根拠ない」 イランがパレスチナへの武器供与を否定(20:27)
「学業断念しないで」北越銀行、学生に低利で無担保融資(22:22)
「直接販売控えて」 旅行業界が航空会社に要望書(08:03)
「消費税も当然議論の対象」小泉首相が年頭会見(21:27) |
欧州各地でユーロ強盗や偽札事件が起きているそうである。偶然にも少女が発見した50ユーロの偽札は透かしが入ってない点で、偽造団としてはプロとは言い難いようだ。すでに透かしの入ったユーロ紙幣も偽札も出回っているという未確認情報もあり、これが本当ならその偽造団には印刷技術の熟練者がいることになる。それも相当な熟練者であろう。透かしを入れるには紙の質にも熟知していなければならない。その偽札造りにもっとも択一していたのがナチスだったと今に伝えられている。ナチスが「ベルンハルト作戦」と名付けた偽札は本物と見間違うほどの完成度を誇り、ナチスがスイスの銀行でも通用することを試してから全ヨーロッパ中にばら撒かれた。彼らは各国の本物の紙幣を細かく切り刻むと、顕微鏡で紙を分析しては繊維成分を割り出していた。分析は紙の繊維を特定するだけでは不十分で、紙幣に含まれる化学成分もチェックされる。赤外線などを照射すればたちどころに見分けられてしまうような細工がしてあることが多いからだ。こうしてナチスは各国紙幣のほぼ完璧な偽札を造り続けながら、日本もまた登戸研究所において偽札プロジェクト「杉工作」を始動させていた。民間の偽造団がいかに完璧な偽札作りを目指そうと、その道のプロを集めて偽札をつくる国家プロジェクトには叶わないというものであろう。
今や全世界で流通しているドル紙幣の70%が偽札といわれている現在、ユーロ紙幣が恰好の偽札作りのターゲットになっても何らおかしくはない。こうしてみると、ユーロ切り替え以前にユーロ紙幣のデザインが正式に発表されたというのも、偽造対策のためであったことが分かってくる。そのため、ユーロ紙幣には様々な細工が施されて、一般人でも本物と偽物を見分けられるようになっている。
【参照】
ユーロ紙幣の本物と偽札を見分ける方法 (5、10、20ユーロの場合)
ユーロ紙幣の本物と偽札を見分ける方法 (50、100、200、500ユーロの場合)
それでも偽札作りは簡単になくなりそうもないようである。すでに欧州マフィアによるユーロ紙幣偽造団の存在も囁かれ、彼らは監視を受けないカジノなどで資金洗浄として利用するのではないかと懸念されている。国際的な麻薬取引拠点としてのウクライナでも、ロシアン・マフィアたちが高額ユーロ紙幣の偽札を使い始めているという噂もある。これらの偽札造りに世界を網羅する犯罪シンジケートが関与しているとなれば、その摘発もまた大掛かりで危険なものになるだろう。
気になるニュース
02/01/04 (金) |
道路公団の発注工事で談合の疑い、大阪の会社社長ら逮捕(20:16)
ユーロ転換率、40%に 順調に移行進む(22:50)
イスラエル軍が紅海上で武器密輸船をだ捕(22:48)
ドイツ企業が逆転受注 日仏連合に内定のバンコク地下鉄(19:35)
<特使派遣>米国がインドとパキスタンの緊張緩和狙い(毎日新聞)
(4日19時7分)
パキスタンとインド国境で新たな交戦=パキスタン当局者(ロイター)
(4日16時43分)
パキスタンの過激派への措置を歓迎、一層の努力も必要=インド外相(ロイター)
(4日8時23分)
「印パ緊張、平和解決望む」…パキスタン大統領(読売新聞)
(4日1時10分)
印パ首脳が顔合わせへ |
▲02/01/03 (木) ▼
鴻池組社長の母、鴻池敏子さん死去
鴻池 敏子さん(こうのいけ・としこ=鴻池組社長鴻池一季〈かずすえ〉氏の母)は1日死去、80歳。通夜は3日午後7時、葬儀は4日午後0時30分から大阪市此花区伝法6の4の4の正蓮寺で。自宅は京都市北区平野鳥居前町86。
ゼネコン準大手の「鴻池組」は先代の社長を鴻池忠三郎といい、1日に他界した鴻池敏子さんは二代目・鴻池藤一氏の妻となっている。旧姓は大林敏子、やはり準大手「大林組」の令嬢であった。敏子さんは大林組社長・大林芳郎氏の妹であり、その姉・大林文子さんの娘・奈津子さんは弘世家に嫁いでいる。したがって奈津子さんは、今回亡くなった敏子さんの姪ということになる。その弘世家はやはり準大手「佐伯建設工業」の佐伯家と親戚筋にあたり、佐伯家は有名な実業家・渋沢栄一と親戚になっている。渋沢栄一は大手ゼネコン「大成建設」の創設者でもあり、明治時代には日本最大の建設会社「日本土木会社」(現・大成建設の前身)として君臨していた。その渋沢家とゼネコン大手「清水建設」の清水家が親戚とならば、先の鴻池組、大林組、佐伯建設工業、清水建設という一連のゼネコン会社は全て同族となろう。
余談ながら、鴻池といえば関西では大富豪の代名詞のような存在で、江戸時代には徳川政権下で大名たちにカネを貸しながら資産は13万両にも及んでいたと言われる。幕末には徳川方、天皇方双方から信頼され、盗賊を撃退した新撰組の近藤勇に虎徹の名刀を授けたとの伝説も残っている。この鴻池家とゼネコン「鴻池組」との関係は定かではないが、家系を詳細に辿れば何処かで繋がってくるかも知れない。本流は何といっても「鴻池銀行」を支配する鴻池家が有名で、負債総額2600億円を出しながら数億の退職金を手にして非難された東邦生命の太田清蔵も彼ら鴻池家と同族となっている。【参照・東邦生命を支配する大田清蔵の系図&旧三井一族】(古いファイルはリンク先が繋がらないこともあります) また、鴻池敏子さんの姪・大林奈津子さん(大林組令嬢)は弘世家に嫁いでいるが、「日本生命」に君臨する弘世家のことではないかと調べてみた。奇しくも名門・三井家と近しい血脈にある「鴻池銀行」の鴻池家が、先の太田清蔵を挟んで弘世家がより密接に結ばれてくる。さらに奈津子さんは弘世正太郎氏と結婚したのであるが、その正太郎氏の祖父の名を弘世正二郎という。弘世正二郎といえば「大阪農工銀行」の元頭取の名前と同じである。さらに弘世正二郎の兄の名前が弘世助太郎となれば「日本生命」三代目社長の名前と同じであるから、ほぼ間違いなく大林組令嬢の奈津子さんは、日本生命の支配一族「弘世家」と結ばれている。
鴻池敏子さんの死亡記事からややこしい系図の迷路に招いてしまったようだが、私がこんな厄介な作業をするにもわけがある。ここに書いた彼らの閨閥はそれに留まらず、詳細に系図を辿っていくと日本を支配できるほどの権力者が次から次へと現れてくるのである。例えば準大手ゼネコン「鴻池組」が日本列島を覆う大手ゼネコンと同族であるだけではなく、その鴻池家が日本生命の弘世家と繋がっていくということは、弘世家がどんな著名な人物を輩出してきたかということにも関係してくる。「サントリー」の元社長・佐治敬三、元商工大臣・小林一三、「トヨタ自工」元会長・花井正八、「松下電器」元会長・松下正治、まだまだ著名人が連なっているが、ちなみに私の三年前の日誌「サントリー会長の佐治敬三氏死去」にジャンプすればもっと興味深い人物が出てくるはずである。明日の鴻池敏子さんの葬儀には、これら日本を代表する華麗なる閨閥の面々も顔をそろえることだろう。ゼネコンの債権放棄に、銀行の不良債権処理に、我々国民の血税が使われてきたことに関して、彼ら特権的な一族が国民末端の痛みを知ることができるのかどうか甚だ気になるところである。
気になるニュース
02/01/03 (木) |
欧州各地でユーロ強盗や偽札事件(23:11)
ビエケス島演習中止求める訴え却下 米連邦地裁(21:44)
北朝鮮の金容淳書記は健在 定時ニュースに登場(19:50)
韓国亡命の北朝鮮住民、87%増 昨年583人(18:52)
欧州中銀、金利据え置き ユーロ現金流通を注視(22:37)
印パ緊張緩和の兆し、親パ武装勢力への支援停止か(読売新聞)
カシミール地方、武装集団の攻撃で20人負傷(ロイター)
インドが今週中にも攻撃を開始する態勢、米情報機関当局者
インドはいかなる兵器の使用も辞さない=バジパイ首相
攻撃されれば猛然と反撃、パキスタン |
▲02/01/02 (水) ▼
印パ戦争の危機に際しては世界中の注目を浴びているが、その双方に武器を調達してきたのが欧米諸国であったことはすでに書いてきた。それら欧米の一般国民が日々緊迫する印パ情勢のニュースに接しながらも、自分たちの血税が間接的に軍需産業を潤し、かつ第三国での紛争国に漂う硝煙となって消えていくなどとは夢にも思っていないだろう。テロ報復の誤爆や地雷で吹き飛ばされるアフガンの子供たちの手足も、マンハッタンでテロの犠牲となった自国約3000人の命の代価としては当然の報いとしか思えないだろう。しかしながら、旧ソ連とのアフガン戦争においては当の自国アメリカが、ならず者ビン・ラディンが関与する組織に武器を与え、かつ人の殺し方を教えてきたという事実も忘れてもらっては困るのだ。子供の喧嘩に親が口を挟み、さらに子供たちの手にナイフを持たせるようなことを、あなた方の政府はやってきたのだと・・・
印パ戦争における根源には、大英帝国の無謀な宗教と民族の分割があったことはすでに触れてきた。インド独立の父マハトマ・ガンジーに圧力をかけてきた当時のイギリスは、それ以前にも東インド会社を通じてアヘン王サッスーンの後ろ盾となり、インド国民を支配している。これらサッスーン一族は「インドのロスチャイルド」と呼ばれているが、事実一族アブダラ・サッスーンの息子エドワード・サッスーンがロスチャイルド家の令嬢アリーン・ロスチャイルドと結婚しているのであるから、まさにロスチャイルド家のアヘン王サッスーンと呼ぶに相応しいことになる。さらにサッスーン家からはサッスーン・デヴィット・サッスーンという人物の息子が、ロシアの大富豪グンツブルグ家の令嬢と結ばれている。この名家グンツブルグ一族もまた奇しくも「ロシアのロスチャイルド」と呼ばれていた。しかも血脈にもロスチャイルド家の血が混じっているから、正真正銘のロスチャイルド一族となる。かくして彼らは植民地時代のインドを経済的に支配、紅茶やコーヒーを筆頭にありとあらゆるインドの産物を独占しつづけてきた。
1948年にマハトマ・ガンジーが暗殺されると、その意志を継いだネールの娘インディラ・ガンジーが1984年に暗殺、さらにその息子ラジブ・ガンジーが政権を継ぎ、1991年に爆弾テロで暗殺される。ラジブ・ガンジーが暗殺される前年には、彼がスリランカ(セイロン)からインド軍を撤退させたばかりだった。結果的にそれがスリランカの内戦に弾みをつけてしまう。ラジブ・ガンジーが暗殺されて間もない1993年には、スリランカのプレマダサ大統領がLTTE(タミル・イーラムの虎)に暗殺されている。第二次大戦中の日本軍首脳はセイロン島(現スリランカ)をウォルムズ一族の私有地と認識していたが、実際にセイロン島は世界的な大富豪ウォルムズ一族にその殆どを買い占められていた。一族三代目ヘンリー・ウォルムズは植民省のトップとして、国際砂糖会議の議長も兼務しながら、セイロン島の紅茶やコーヒー豆を独占支配してきた。第二次大戦の前後にもウォルムズ一族は大英帝国の後光にあずかり「ウォルムズ海運」によっても莫大な財を成し、現代においてはやはり彼らの「ウォルムズ銀行」が「ロスチャイルド銀行」を抜いて売上げトップの座に踊り出たことがあったが、これだけでロスチャイルド家が負けたと思っては判断を誤まる。なぜならウォルムズ銀行はロスチャイルド家一族と同義語だからである。当の支配者ウォルムズ一族ベネディクト・ウォルムズ(Benedict
Worms)が、ロスチャイルド家令嬢ジャネット・ロスチャイルド(Jeanette
Rothschild)と結婚していたのだ。しかもこの女性は伝説の金融王ネイサン・ロスチャイルドの姉にあたるというから、元々ウォルムズ家はロスチャイルド家と同族だったということになる。我々はインドを縦横に走る鉄道にも彼らの影響を感じ取ることができよう。ありとあらゆる利権を手中にしてきた東インド会社は、それら紅茶などの輸送手段としてベンガル鉄道を利用してきたが、そのベンガル鉄道こそロスチャイルド家の持ち物ではなかったか。
世界中のマスコミが一時、ロスチャイルド家の凋落を報道したことがあった。ご丁寧にも彼ら一族はバラバラとなり一家離散の憂き目にあったとしてきたが・・・途方もない富を世界中から掻き集めては大富豪になっていたロスチャイルド一族が、跡形もなく消えたなどということは考えられないことであろう。彼らはあまりに有名になったロスチャイルドの看板を隠しただけに過ぎなかった。一族の血脈は「インドのロスチャイルド」サッスーン家、「ロシアのロスチャイルド」グンツブルグ家へと、さらにその支流は名前や社名を変えて途方もない富を蓄積している。紛争地において敵対する勢力双方に武器を調達して漁夫の利を漁るという手口は、今も変わらずアメリカ政府及びペンタゴンがやっていることだが・・・その手口は世界金融システムにも通じることである。印パ戦争の危機に際しても兵器の流れや出所を明らかにし、それを経済面で支援する黒幕への追跡が最も必要とされることはいうまでもない。戦争後も路上で手足を吹き飛ばしている地雷の存在のように、他国に戦争を仕掛けてまで富を漁る悪の構図は今後も引き続いて起こることであろう。泥棒貴族とはよく言ったものだ。
気になるニュース
02/01/02 (水) |
年間交通事故死、20年ぶりに9000人割る(20:02)
日医大で19例目の脳死判定 臓器摘出し移植へ(19:42)
国際治安支援部隊参加の12カ国がカブール入り(22:29)
新大統領にムワナワサ氏 ザンビア(22:23)
ペンタゴン修復完成は03年春 工費7億ドル(22:00)
アルゼンチンの新大統領にドゥアルデ元副大統領(20:09)
流通が始まったユーロ買われる ロンドン外為(00:07)
分社化する大和銀信託部門に国内8社から200億円(21:56)
石油公団、メキシコの油田開放にらみ共同で地質調査へ(19:31)
HP・フォード…米で創業家の再登板あい次ぐ(10:38)
政党像の見直し迫る小泉旋風 民主は新たなネット模索(23:38)
「小泉ビジョン」策定へ ネットで公開の議論も(03:14)
パキスタンの武装組織、インド領カシミール侵入を計画(ロイター)
(2日20時2分)
<印パ関係>パキスタンがイスラム武装組織の活動家100人逮捕(毎日新聞)
インドとパキスタン、核施設不攻撃協定を更新(ロイター)
(2日14時30分)
インド・パキスタン関係、緊張緩和の見通し立たず(ロイター)
(2日11時2分) |
▲02/01/01 (火) ▼
新年早々「インドが実効支配するジャム・カシミール州南部のジャム市西方約八十キロのパランワラ地区で、インド兵一人が死亡、五人が負傷した」とのニュースが伝えられている。ジャム市はパキスタンの国境沿いにあり、そこからさらに80キロ西の地点で戦闘になったというから、殆ど国境地帯で戦闘になったことになる。同じ日、やはり停戦ラインを挟んでの戦闘があり、パキスタン兵4名が死亡、同州プーンチ地区でも戦闘でインド兵1名が戦死している。いずれもカシミールでの戦闘で、インド側のジャム・カシミールが戦場となっていることから、パキスタン軍の進撃にインド軍が応戦したと推測される。写真は同日、スリナガルの南55キロ地点での戦闘後のものだが、パキスタン分離主義グループ8人の遺体が横たわっている。昨日の日誌でも書いたが、ここスリナガルにはインドの核ミサイル基地があり、射程250キロのプリトヴィ・ミサイルが配備されている。パキスタン軍の狙いがここにあることはほぼ間違いないだろう。昨日付けワシントン・タイムズでは「衛星写真によると、パキスタンのあるミサイル基地では格納庫のドアが開き、ミサイル移動の準備をしている様子が確認された」と報道されたが、このところのパキスタン軍のジャム・カシミールへの先制攻撃から推定して、その場所はサルゴダ空軍基地の中国製M11ミサイルを指すものと思われる。この周辺にはウラン鉱山や原発施設もあることから、核ミサイルであることの公算が大きい。これにインドもまた核ミサイルでの応戦を準備していてもおかしくはない。まさに一触即発の状況であることがひしひしと実感される。
「まさか、そこまではやるまい」と普通の人間なら思うところだが、悲しいかな人間の習性はそれを凌駕して悪魔的にもなれるのだ。写真を見るがいい、兵士が人間の死体を蹴って生死の有無を確認している光景を・・・こうした異常で無惨な光景にも人間はすぐ慣れるものだ。上空を核ミサイルが飛び交う事態になってさえ、人間は足元にこぼれている米粒を拾うことに必死になるくらいに適応力は抜群なのだから・・・テレビではデヴィ夫人が初めて自転車に乗れて大喜びしている様子が映し出されている。テレビ局側が用意した障害物に夫人が転倒するたび、みんなが笑い大喜びしている。猫族たちはコタツに入ったまま出てこない。
気になるニュース
02/01/01 (火) |
カシミール分離派組織の約100人逮捕 パキスタン政府(18:39)
欧州中銀総裁、ユーロ「花道」勇退観測を否定(10:16)
シャロン首相、ブッシュ氏・・・「最低」 サウジ紙発表(21:43)
パキスタン当局、過激派指導者を逮捕 インドは歓迎(21:32)
ユーロ流通始まる 独・仏・伊など12カ国(08:02)
東アジア経済、02年には回復へ アジア経済研見通し(23:41)
小泉改革の「成果」示す年 経済・外交…正念場(20:07)
自民幹事長、海自・海保連係の領域警備法の必要性強調(19:51)
印パが砲撃戦、パキスタン兵10人死亡(読売新聞)
(1日22時22分)
国連事務総長、印パ首脳に緊張緩和措置を講じるよう求める(ロイター)
(1日11時33分)
パキスタン政府のイスラム武装勢力幹部逮捕はよい兆候=米大統領(ロイター)
(1日11時31分)
印パ両軍が砲撃戦 カシミール(西日本新聞)
(1日2時37分)
インド、パキスタンに過激派幹部の引き渡し要求(読売新聞)
(1日0時48分)
パキスタン、過激派摘発を強化(読売新聞)
(1日0時14分)
アルカイダ、核兵器などの使用を検討=英紙(ロイター) |