CDU献金疑惑資料

ドイツ不正献金疑惑・写真集

アンゲラ・メルケルCDU新党首
▼独野党CDUの会計責任者が死亡、自殺の模様=党声明(ロイター)
大揺れ独CDU 献金疑惑は氷山の一角?(産経)
独ヤミ献金スキャンダル、エアバスに波及(毎日新聞)
コール元首相の闇献金疑惑にロスチャイルドの影
独CDUヤミ献金疑惑でリヒテンシュタインの口座凍結(朝日)
独ヤミ献金献金者名を明かす方針 コール前首相(毎日新聞)
独CDUヤミ献金疑惑で故ミッテラン氏の資金提供報道も(朝日)
<独ヤミ献金疑惑>武器輸出ブローカーの証人喚問がひとつの焦点(毎日新聞)
独ヤミ献金疑惑ヘッセン州 野党側からの議会解散提案を否決(毎日新聞)
独CDU疑惑 仏石油関係者に逮捕状(産経)
ドイツ献金疑惑下院調査委 喚問の順番で意見対立(毎日新聞)
<独裏金疑惑>スイスの銀行へ11億円送金 野党支部長が会見(毎日新聞)
ドイツで今度は大統領の癒着疑惑
ドイツ政界汚職、与党・社民にも疑惑「飛び火」ラウ大統領 銀行との癒着浮上(産経)
▼国際投機金融教のラビ・ソロス法師もダボス会議出席しているようです。
独CDU党本部がスイスに裏口座…独テレビ報道(読売)
<独ヤミ献金疑惑>キリスト教民主同盟本部の秘密口座を公表(毎日新聞)
スイスに党の秘密口座…独の前与党調査で確認
コール前独首相、今期限りの引退表明(読売)
証人喚問、波乱含み〜独CDU疑惑 元公認会計士は黙秘表明(産経)
独CDUのヤミ献金事件で証人喚問始まる 連邦議会委(朝日)
ドイツ銀行の大型合併に兵器の匂い
<独ヤミ献金疑惑>CDU党首後継に女性メルケル幹事長(45)(毎日新聞)
CDU疑惑とナチス第四帝国
CDUのヤミ献金、旧東独の秘密警察は盗聴していた(朝日)
<独献金疑惑>3回目の証人喚問を開始(毎日新聞)
<独闇献金>CDUの裏金 リヒテンシュタインで洗浄(毎日新聞)
Re CDUの裏金 リヒテンシュタインで洗浄
事前協議という密約と買収劇
>ドイツ銀の権力闘争が激化=合併失敗で頭取追及も
<独政党>女性党首が誕生 最大野党キリスト教民主同盟(毎日新聞)


<独政党>女性党首が誕生 最大野党キリスト教民主同盟(毎日新聞)

【ベルリン11日藤生竹志】
ドイツの最大野党キリスト教民主同盟(CDU)は10日、独西部エッセンで開催中の党大会でショイブレ党首(57)の後任に女性のアンゲラ・メルケル党幹事長(45)を選出した。約1000人の党員の無記名投票の結果、95・6%の圧倒的支持を集めた。CDUで旧東独出身の女性が党首に就任したのは初めて。
CDUは今後、ヤミ献金疑惑でぐらついた党の基盤の再生を図り、国民の信頼回復に努めることになる。メルケル氏は党改革を目指す「エッセン宣言」の演説の中で、「これからの保守政党は変革の勇気を持つことが必要だ」などと述べ、硬直した党体制からの脱皮の必要性を強調した。
[毎日新聞4月11日] ( 2000-04-11-10:31 )
★子供だましの世論操作。どこかの国でリクルート事件のあと、マドンナブームというのがありました

>ドイツ銀の権力闘争が激化=合併失敗で頭取追及も

元々広告塔専用に起用された二人の頭取、操り人形の糸を外すのはロスチャイルド一族の意向いかんと言うことでありましょうか。本当の黒幕ドレスナー銀行の会長ハンス・フレデリックス(Hans Friderichs)らの地位は揺るぎなく、またもや水面下での画策は極秘に進められていくのでしょう。全ては巨大利権ゆえ、ドイツ銀行が支配する大手鉄鋼テュッセンがCDUにヤミ献金をおくったという事実も、やがては藪の中となりそう。真相に迫るならテュッセンからドイツ銀行へと向かうルートを解明するのが最も近道だと思うのだが・・・

Re:事前協議という密約と買収劇

> その気配を感じている人々に対して、その予兆が現実のものとなるのはそう遠くはない、ということだけは言っておきたいですね。想像して欲しい。具体的に、現実的に、いま世界で起きている重大な決定事項と結びつける作業を通じて、そうすれば自分の感じている気配が決して気のせいなどではないことが分かるでしょう。

そしておそらく日本でも同様の事象が行われつつあるように思います。

> ロスチャイルドとモルガンを対立構造から考えれば、そうなるでしょうね。仮に買収する、買収される双方が事前協議という密約によるものと仮定するとき、それらは対立というより利権の分配に組するための手段にしかすぎないということになる。役員の改変、資金の移動、そうした目的の手段ということも考えられる。第二次大戦直前に大恐慌が勃発した時、それらを仕掛けたロックフェラーとモルガンが対立しているように見せかけながら、実際には大恐慌後に膨大な利益を仲良く山分けしたように・・・

これまでの研究から山分けではなく「棲み分け」と理解していますが・・・。

> ときにCDUがティッセン(もしくはテュッセン)からヤミ献金を受け取ったとされる件について、ティッセンを実質的に動かしているのがドイツ銀行だということを付け加えておきます。いずれ証明していきたいとも思っています。

現在のドイツでは資金がドイツ銀行に環流する仕組になっています。おそらく間違いないでしょう。
ただ「どこかの国」と違ってドイツでは今回の事件で相当膿みを出し切ろうとする勢力の存在も見受けられます。
一番やっかいな国は「どこかの国」ではないでしょうか?

事前協議という密約と買収劇

>コール元首相の汚職事件も含め今ドイツで途方もないことが進行している気配を感じています。

その気配を感じている人々に対して、その予兆が現実のものとなるのはそう遠くはない、ということだけは言っておきたいですね。想像して欲しい。具体的に、現実的に、いま世界で起きている重大な決定事項と結びつける作業を通じて、そうすれば自分の感じている気配が決して気のせいなどではないことが分かるでしょう。

>ロスチャイルドグループの覇権が急激に押し出され、変わってモルガングループが中枢に入り込んでいるように思うのですがいかがでしょうか?

ロスチャイルドとモルガンを対立構造から考えれば、そうなるでしょうね。仮に買収する、買収される双方が事前協議という密約によるものと仮定するとき、それらは対立というより利権の分配に組するための手段にしかすぎないということになる。役員の改変、資金の移動、そうした目的の手段ということも考えられる。第二次大戦直前に大恐慌が勃発した時、それらを仕掛けたロックフェラーとモルガンが対立しているように見せかけながら、実際には大恐慌後に膨大な利益を仲良く山分けしたように・・・

ときにCDUがティッセン(もしくはテュッセン)からヤミ献金を受け取ったとされる件について、ティッセンを実質的に動かしているのがドイツ銀行だということを付け加えておきます。いずれ証明していきたいとも思っています。

Re CDUの裏金 リヒテンシュタインで洗浄

>鉄鋼大手ティッセン社などからのヤミ献金

少し全体像が見えてきました。ティッセンを支援しているのがオランダ王立製鉄なんですが、これを支配しているのがベアトリクス王女で、ここで彼女の父親ベルンハルト殿下が結びつきますね。ベアトリクス王女はシェル石油も牛耳っていますから、必然的にイギリス政府やロスチャイルド家とも繋がってくる。またロスチャイルド家のドイツ銀行はティッセンに融資しているが、実質的にティッセンはロスチャイルド家の持ち物ともいえる。何よりダミー会社「ノーベルブラック」の社名そのものがノーベル・トラストを想起させてくれますが、全ドイツ工業連盟創設者フェーグラーを通じてノーベル・トラストとティッセンは結びつく。これを証明するには複雑になりますので、あとで系図形式で書きたいと思います。とにかく輪郭が見え始めてきたことは確かです。

<独闇献金>CDUの裏金 リヒテンシュタインで洗浄(毎日新聞)

【ファドゥーツ(リヒテンシュタイン)6日福原直樹】
ドイツの最大野党キリスト教民主同盟(CDU)のヤミ献金疑惑問題で、リヒテンシュタインのフロンメルト法相は毎日新聞に対し、同国に流れたCDUの裏金がダミー会社や個人口座を多数経由するなど、「極めて職業的なやり方」で複雑に循環していたことを明らかにした。法相の発言は、CDUによるマネーロンダリング(資金洗浄)を事実上認めた形になる。裏金隠しのために、「秘密主義」に基づく同国金融システムを長年利用したCDUの実態が明るみに出た。
リヒテンシュタインについてはこれまで、1992年以降、仏の大手石油会社「エルフ・アキテーヌ」社の裏金8500万マルク(約44億5000万円)以上が、スイス・ジュネーブの実体のないダミー会社「ノーベルプラック」社の口座を経由し、リヒテンシュタインの財団など2社に還流したことが分かっている。これらのカネはその後、当時ドイツのコール政権与党CDU周辺に流れた、とされている。
これに対し、フロンメルト法相はダミー会社「ノーベルプラック」が、リヒテンシュタインに登録されていることを認め、同国とスイスにある同社の口座を通じて裏金のパイプが出来ていたことを示した。その上で、リヒテンシュタインの同社に裏金が流れた後、さらに同国の複数の会社に金が転送されていることも明らかにした。
法相はこのルート以外にも、裏金が別の複数の会社や個人の口座を巻き込んだ「非常にプロフェッショナルな形」で複雑に還流していることを指摘。さらにリヒテンシュタインの財団など2社だけではなく「多数の仲介人」の関与も示唆し、資金洗浄が行われていたことを事実上認めた。
一方、法相はスイス同様、「秘密主義」を批判される同国の金融制度について「今回のような複雑な金融関連事犯を迅速に捜査できるよう、法改正を検討している」と述べた。同国政府は近く、金融機関に捜査協力の義務を課す法案を議会などに提出する方針だ。また今後のCDUの裏金問題の捜査については、数カ月以内に資金の流れの全容解明を目指す。

【ベルリン7日藤生竹志】

独検察当局などの調査によると、キリスト教民主同盟(CDU)が裏口座を管理する財団をリヒテンシュタインに設立したのは1980年代からだ。同財団名義でスイス・チューリヒの銀行に開設した口座が裏口座として機能していた。複雑なヤミ献金ルートの中で、リヒテンシュタインはコール政権発足の82年以降、資金洗浄の主な舞台になっていた。
独検察は、CDUの会計責任者がスイス、リヒテンシュタイン両国を頻繁に訪れていた事実をつかんでいる。また、旧東独の秘密警察・国家保安省(略称シュタージ)の電話盗聴記録では、当時の会計担当者が献金の申し出に対し「カネはスイスの銀行に振り込んで欲しい」と話していたことが分かっている。
仏石油大手「エルフ・アキテーヌ」社による旧東独国営製油所買収をめぐる裏金や、サウジアラビアへの装甲車供与をめぐる独鉄鋼大手ティッセン社などからのヤミ献金は両国の複数の金融機関を通じ、最終的にCDUに流れたのはほぼ間違いない。
[毎日新聞4月8日] ( 2000-04-08-01:08 )

<独献金疑惑>3回目の証人喚問を開始(毎日新聞)

ドイツ最大野党CDUのヤミ献金疑惑を調べている連邦議会調査委員会は6日、3回目の証人喚問を開始した。この日の喚問では、コール前政権の元閣僚としては初めてリューエ前国防相から事情を聴くほか、ガイスラー元幹事長、前回の喚問で黙秘し証言を拒否した財政管理部門の元幹部テルリンデン氏から聴取する。
[毎日新聞 04月07日]

CDUのヤミ献金、旧東独の秘密警察は盗聴していた(朝日)

コール前首相らのヤミ政治献金が問題化しているドイツのキリスト教民主同盟(CDU)は、遅くとも1976年から裏金を扱っていたことが、旧東独の秘密警察の盗聴資料で明らかになった。28日付の独紙ターゲスシュピーゲルが報じた。10年以上にわたり当時のCDU財務責任者の電話が盗聴されていたもので、「その話は電話ではまずい」と財務責任者が電話の相手に語るなど、ひそかに裏金を扱っていた実態が浮かび上がった。
同紙によると、旧東独国家保安省(シュタージ)はコール前首相に近い当時のCDU財務責任者ウベ・リュティエ氏の電話を組織的に盗聴し、その記録を残していた。76年6月、当時のライスラー・キープ同党財務局長との電話では、党首のコール氏にスイスの裏金口座について報告したとする内容の会話があった。コール氏はこれまで、外国の裏金口座について「知らない」と主張してきたが、当時から知っていた可能性が大きくなった。
リュティエ氏は、CDUの一連の裏金問題で中心的役割を果たした1人とされる。シュタージは西側の政治活動を監視する目的でリュティエ氏に強い関心を持っていたらしく、盗聴はベルリンの壁崩壊1年前の88年まで続いた。CDUの疑惑解明を進めている連邦議会(下院)調査委員会も、この盗聴記録に強い関心を示している。
(00:52)

★ということは、KGB出身のプチン露西亜大統領も真相を知っているということになりますね。

CDU疑惑とナチス第四帝国

ドイツ連邦情報本部の性質上、当然のことながら過去の人脈は活かされ、かつCDU疑惑にも影を落としているはずです。そして、それらは各国の諜報機関も承知しているでしょうね。ナチスのSS隊員はじめ幹部たちが南米に逃れたことは公然の秘密で、それをバチカンが手伝ったということは落合信彦の「20世紀最後の真実」に詳しいが、あの本は完全なパクリだと分かっている。しかし書かれてあることは原書に忠実で(皮肉なもんですが)かなり信憑性があり、エスタンジアが実際にはコロニア・ディグニダートだと言うことも調べました。以前にみずきさんらとも話題になって、私が画像をアップしたこともありました。ドイツ連邦情報本部は間違いなくナチス政策のノウハウを継承しつつ、ややもするとモサドに匹敵する諜報機関になっているかも知れないよ。秘密にされているだけで、水面下では信じられないような熾烈な諜報戦が展開しててもおかしくはない。

<独ヤミ献金疑惑>CDU党首後継に女性メルケル幹事長(45)(毎日新聞)

ドイツの最大野党、キリスト教民主同盟(CDU)は20日の幹部会で、ヤミ献金疑惑で引責辞任を表明しているショイブレ党首の後継にアンゲラ・メルケル幹事長(45)を指名する。来月半ばの党大会で正式に選出される。主要政党で女性が党首に就任するのは初めて。
[毎日新聞 03月20日]

ドイツ銀行の大型合併に兵器の匂い

3月9日にドイツ銀行とドレスナー銀行の大型合併が発表されたけど、元々ドレスナー銀行もロスチャイルド家のドイツ銀行の傘下にあったわけで、そろそろロスチャイルド家が総資産をまとめて公然と世界盟主として名乗りをあげるんじゃないかな。ドレスナー銀行は鉄以外の金属を扱う「メタルゲゼルシャフト」に資金を流していたけど、同じくドイツ銀行も同社を支援していた。その「メタルゲゼルシャフト」はすでにナチスの兵器を造っていた「IGファルベン」のものになっているが、その終戦直後に「IGファルベン」は「ダイナミック社」と提携している。「ダイナミック社」の前の社名は「アルフレッド・ノーベル社」で、「ノーベル・トラスト」ですね。なんか戦争の臭いがしてくるようです。さらにドイツ銀行は「アリアンツ保険」も抱き込みましたが、その「アリアンツ保険」も「メタルゲゼルシャフト」を支援していたということから、現在ドイツ銀行が画策する「ドレスナー銀行」と「アリアンツ保険」との合併劇も、「メタルゲゼルシャフト」を中心にするとみんな結びついてくる。なにかとてつもないことが水面下で起こっている嫌な予感がします。キリスト教民主同盟(CDU)に絡む裏金疑惑も、ドイツ銀行などが絡んでいるとしたら大変な騒ぎになるでしょうね。コールなどが口を裂けても言えない事情は、けっこうそんなところにあったりして・・・ま、そこは私の憶測として、いま世界で起きている大型合併が偶然では済まされない不穏な空気を含んでいるように思えて仕方がない。

独CDUのヤミ献金事件で証人喚問始まる 連邦議会委(朝日)

ドイツのコール前首相のヤミ献金事件など、同政権時に与党だったキリスト教民主同盟(CDU)に絡む裏金疑惑を調べている連邦議会(下院)の調査委員会は16日、最初の証人としてCDUの元顧問会計士ホルスト・ワイラウフ氏(67)を喚問した。今後、月に2、3回の証人喚問を開き、コール前首相やショイブレCDU党首ら計100人を喚問する予定だ。
ワイラウフ氏は党本部や、海外に裏口座を設けていたヘッセン州支部の会計を管理し、疑惑に深く関与したとされる。同氏は検察当局の捜査が進められていることを理由に黙秘した。
前首相の喚問日程は未定だが、前首相は「喚問に応じる」としている。時間をかけて調べたいとする与党の社会民主党や90年連合・緑の党に対し、早めに済ませたいCDUが議会内で対立している。(21:19)

証人喚問、波乱含み〜独CDU疑惑 元公認会計士は黙秘表明(産経)

【ベルリン16日=関厚夫】
ドイツの最大野党・キリスト教民主同盟(CDU)の不正資金疑惑で、連邦議会調査委員会は十六日、初めての証人喚問を行う。しかし、最初の証人に予定されていた専任の元公認会計士、ホルスト・バイラウフ氏が直前に黙秘権を行使することを表明。喚問は最初から波乱含みとなっている。
バイラウフ氏は、コール前首相がCDU党首を務めていた当時の専任公認会計士で、CDUの国内外の不正資金や裏資金づくりで中心的な役割を果たしたとみられる。
証人喚問では、刑事事件の捜査対象者は証言を黙秘する権利があり、同氏は当初、証言に応じる構えをみせていたが、先週になって地検の本格捜査を理由に証言の拒否を表明した。調査委では「同氏の主張をにわかには承認できない」としている。

コール前独首相、今期限りの引退表明(読売)

【ベルリン9日=三好範英】
ドイツのコール前首相(69)は九日夜、ドイツ公共放送ARDのインタビューで、二〇〇二年の次期連邦議会選挙に立候補しないと語った。コール氏は、同氏が率いたキリスト教民主同盟(CDU)に対する裏献金疑惑の中心人物となっており、世論の批判も強いことから、今期限りでの政界引退を表明したものと見られる。昨年十一月に表面化したCDUを巡る裏献金疑惑では、コール氏は、首相で党首だった九三年から九八年にかけて二百十万マルク(約一億一千万円)の献金を受け取ったことを認めたものの、だれから受け取ったか明らかにせず、党内からも強い批判を浴びていた。
コール氏はこの日、「連邦議会議員の地位がなければ、私は完全に無防備になってしまう」と語り、連邦議会調査委員会が献金疑惑に関する結論を出す約二年後まで、連邦議会議員の地位は保つ意向を示した。
(3月10日12:34)

スイスに党の秘密口座…独の前与党調査で確認

【ボン4日=貞広貴志】
コール首相が率いたドイツ・キリスト教民主同盟(CDU)前政権期の不正資金疑惑で、同党は四日、内部調査の結果をボンで公表した。会計責任者などからの聴取で、七一年以前からスイスに同党の秘密口座があったことが確認されたほか、資金の出元が、ドイツ産業界からのヤミ献金や当時の西独政府の秘密工作資金だった可能性が浮上した。
党の元経理担当者は聴取に対し、八〇年代終わりか九〇年代初めにスイスのチューリヒで、大手電機メーカー、シーメンス社最高幹部からヤミ献金百万マルクを受け取ったことを明らかにした。また、コール氏の意を受けて一連の資金操作を手がけたフランクフルトの税理士は、資金の提供者として、大手メディア企業体、キルヒ・グループの名前を挙げた。
また、海外口座に流れた資金の一部は、スペインとポルトガルの民主政党を支援するため、西独政府が七四年から八二年にかけてドイツの主要政党に支出していた工作資金だったことも判明した。
ただ、コール前首相は「スイスの口座など知らなかった」と述べ、九三〜九八年に受け取った百五十万〜二百万マルクの提供者についても沈黙を守ったという。シーメンス、キルヒの両社も疑惑を否定した。
(2月5日10:26)

<独ヤミ献金疑惑>キリスト教民主同盟本部の秘密口座を公表(毎日新聞)

ドイツ最大野党キリスト教民主同盟(CDU)のヤミ献金疑惑で、ショイブレCDU党首は4日午後、幹部会終了後に記者会見し、同党本部が1971年以前からスイスに秘密口座を設けて裏金を作っていたことを明らかにした。党本部の秘密口座の存在が公式に明らかにされたのは初めてだ。
[毎日新聞 02月05日]

独CDU党本部がスイスに裏口座…独テレビ報道(読売)

【ベルリン1日=三好範英】
ドイツ第二テレビは一日、ドイツの最大野党キリスト教民主同盟(CDU)の党本部が、スイスとリヒテンシュタインの銀行に裏口座を設け、党資金の操作を行っていたと報じた。検察当局が同党の会計顧問から押収した書類を分析した結果、わかったという。この疑惑について、アンゲラ・メルケル党幹事長は否定している。
これまで同党ヘッセン州支部がスイスなどに裏口座を設け、約二千万マルク(約十一億円)の資金操作を行っていたことが判明しており、党会計顧問のホルスト・バイラウフ氏はスイスとリヒテンシュタインを頻繁に訪れていたこともわかっている。
(2月2日12:16)

▼国際投機金融教のラビ・ソロス法師もダボス会議出席しているようです。
現在のユーロ安、独政局による資金流出も要因=ソロス氏(ロイター)
[ダボス(スイス) 30日 ロイター]
著名な国際投資家のジョージ・ソロス氏は、現在のユーロ安について、独野党キリスト教民主同盟(CDU)の困難な状態が直接関係しているとの考えを示した。
同氏は、世界経済フォーラムの会場で、記者団に対して、「資本の流れが決定要因だ」とし、「独の政局からみて、資金は依然として流入するよりも流出している」と述べた。
同氏は、欧州中央銀行(ECB)と連邦準備理事会(FRB)は、ユーロ支援のため協調介入をする必要があるか、との質問を受け、ユーロ圏の各国中央銀行は、ユーロ買いドル売りをするのに十分なだけの余分なドル準備を保有している、と語った。
米株の全般的な状況について同氏は、状況は、「持続不能だが、持続されている」ので、相場は下げなければならないだろう、と語った。

ドイツ政界汚職、与党・社民にも疑惑「飛び火」ラウ大統領 銀行との癒着浮上(産経)

【ベルリン30日=関厚夫】
政界をめぐるスキャンダルが噴出しているドイツで、今度はラウ大統領(社会民主党)が「私用や党用で使ったチャーター機の代金を何度も特定の銀行に肩代わりさせていた」という疑惑が表面化した。大統領側は疑惑を否定しているが、不正献金疑惑でこれまで批判にさらされてきた最大野党のキリスト教民主同盟(CDU)は攻守立場を逆転して大統領の辞任を要求している。
ラウ大統領は、一九七八年から二十年間にわたって独最大州のノルトライン・ウェストファーレン州(州都・デュッセルドルフ)の首相を務め、昨年、大統領に就任した。ドイツにおける大統領職は象徴的な意味合いが強い。しかし、中立の立場から、国民に倫理や政治のあり方を提示する重要な役目を持ち、その影響力は大きい。
問題になっているのは、州首相時代のラウ大統領と同州が一部出資しているウェストファーレン州銀行との関係だ。同銀行はラウ大統領をはじめ、州政府の要人らに対してチャーター機を私用でも無料提供していた、とされる。ラウ大統領や州要人たちは「自分たちは特別な扱いを受けて当たり前」として便宜供与を受け、同銀行を私物化していた、との批判が高まっている。また、州の要人たちがその見返りとして抜き打ち税務調査などの秘密情報を銀行に流していた、との疑いも持たれている。
州議会はすでに調査特別委員会を設置。先週には女性同伴でチャーター機を使用していたことが判明したシュロイサー州議会議員(社民党)は、州蔵相を辞任している。
独有力週刊誌「フォークス」によると、ラウ大統領は、公務とは関係のない選挙の応援や党大会に参加するために、少なくとも十回は同銀行にチャーター機を用意させ、計十六万五千マルク(約八百九十万円)の航空運賃を肩代わりさせた。
また、独全国紙はラウ大統領がイスラエル訪問からの帰路に、「緊急」との名目で同銀行にチャーター機を用意させた疑惑を指摘した。
一方、独有力週刊誌「シュピーゲル」はラウ大統領が九三年十二月、同銀行にチャーターさせた飛行機で、デュッセルドルフからシュミット元独首相の七十五歳の誕生会が行われた英国に向かい、最終的に家族とクリスマス休暇を楽しむために独南部のミュンヘンを訪れた、と報じた。肩代わりさせた総運賃は二万五千マルク(約百三十万円)にのぼるという。
大統領の「公私混同疑惑」の発覚にCDUは辞任を要求。これに対し、大統領側は「私的な目的で飛行機をチャーターしたことはない」と反論。また、ミュンテフェーリンク社民党幹事長は「CDUは自らの不正献金・資金疑惑から国民の目をそらそうとしている」と反撃しているが、与野党を巻き込んだドイツ政界の暗部が次々と明るみに出て、国民の不信は高まる一方だ。

         ◇

 《ドイツ政界の主なスキャンダル》 

▽グロゴウスキー・ニーダーザクセン州首相が新婚旅行の費用などを業者に肩代わりさせたとして、引責辞任

▽キリスト教民主同盟(CDU)前財務責任者が武器商人から100万マルク授受、脱税の容疑で事情聴取

▽コール前首相が5年間に200万マルクの不正献金を授受。ボン地検が背任容疑で捜査開始

▽ショイブレCDU党首が武器商人から受けた10万マルクの政治献金を不正処理

▽CDUヘッセン州支部が10数年間にわたり、外国口座で不正財テク。同州支部長のカンター前内相は政界引退

ドイツで今度は大統領の癒着疑惑

◆ドイツで今度は大統領の癒着疑惑【ベルリン29日=三好範英】

 最大野党キリスト教民主同盟(CDU)を巡る献金疑惑に揺れるドイツで今度は、ノルトライン・ウェストファーレン州の社会民主党(SPD)政治家と地元銀行との癒着疑惑が問題化している。三十一日発売のシュピーゲル誌は、ヨハネス・ラウ連邦大統領が同州首相時代、同銀行がチャーターした飛行機を少なくとも一回、私用で利用したと報じた。(1月30日1:47)

<独裏金疑惑>スイスの銀行へ11億円送金 野党支部長が会見(毎日新聞)

【ベルリン27日藤生竹志】
ドイツ最大野党キリスト教民主同盟(CDU)のヤミ献金疑惑で、同党ヘッセン州支部のコッホ支部長(同州首相)は27日、記者会見し、同支部が1980年代にスイスの銀行に送金して積み立てていた裏金は、これまでの発表を大幅に上回る約2000万マルク(約11億円)に上ることを明らかにした。
2000万マルクの出所は不明で、連邦議会(下院)の調査委員会筋は27日、毎日新聞に対し、「最初に証人喚問を行う(CDU元会計顧問の)ワイラウフ氏に対して、ヘッセン州支部への献金について追及する」と語った。
連邦議会(下院)議員を辞職したカンター前支部長(前連邦内相)が今月14日に明らかにしたところでは、同支部は80年代、スイスの銀行口座に約800万マルク(約4億4000万円)を送金して積み立てた。89年から96年の間に運用益で増えた約1300万マルク(約7億1500万円)を匿名の「遺産寄贈」という形で複数の銀行を通じてヘッセン州支部に還流したとされていた。
しかし、コッホ支部長によると、公認会計士が89年以前の資金を調べ、裏金の送金額は2000万マルクに上ったことが分かったという。このうち約850万マルク(約4億7000万円)の行方が不明になっているという。
[毎日新聞1月28日] ( 2000-01-28-18:53 )

ドイツ献金疑惑下院調査委 喚問の順番で意見対立(毎日新聞)

ドイツ最大野党キリスト教民主同盟(CDU)のヤミ献金疑惑で、連邦議会(下院)の調査委員会は27日、証人喚問の日程と順序について協議する。調査委は前回協議でコール前首相やショイブレ党首ら26人の喚問を決めたが、だれを最初に呼ぶかで与野党委員の意見が対立している。
[毎日新聞 01月27日]

独CDU疑惑 仏石油関係者に逮捕状(産経)

【パリ26日=山口昌子】

フランスは独仏などの報道でドイツのコール前首相の不正献金疑惑で《ミッテラン前大統領》と仏大手石油会社《エルフ・アキテーヌ》の名前が出てきたことに強い関心を示している。
同社はこれまで仏国内で数々の疑惑事件に名を連ねており事実なら欧州統合の盟友、コール氏を汚職疑惑に追い詰めた道義上の責任を問われかねないからだ。
《エルフ・アキテーヌ社》は、フランスでも「汚職まみれ」で知られている。九三年、ミッテラン社会党政権下で、それまでの国営から民営化が決まったとき、会計検査院の調査対象となっている。
当時、巨額の損失を調べるうちに不正手数料の存在が発覚し、九六年には背任横領容疑で八九−九三年に同社会長だった《ルフロックプリジャン国鉄総裁》(当時)らへの本格的取り調べが行われた。
この捜査過程でさらに、前会長と側近二人が台湾へのフリゲート艦輸出にからむ汚職事件に関与していた容疑も出てくると同時に、同社から不正資金を受け取った容疑で九八年には当時、憲法評議会議長だったデュマ元外相が女友達に続いて本格的取り調べの対象になり仏中を騒然とさせた。【注・中華民国軍もF104を装備していた】
コール氏への不正献金疑惑も、実は九七年四月、同社が旧東独の製油会社ロイナの買収の際の手数料として約三億フラン(約五十億円)が支払われ、これが前首相の総選挙資金にまわされたというものだった。だが、仏関連の事件の陰に隠れ、その際はそれほど話題にはならなかった。
同社の不正資金提供の手段は《アフリカ・ガボンなどにある関連会社》や資金洗浄(マネーロンダリング)がやりやすい《スイスやリヒシユタイン》の銀行を使うという巧妙なやり方だった。このため全容はいつの間にか闇に葬られた。
今回のコール疑惑のうち、ミッテラン前大統領の側近の一人、ベドリヌ仏外相はコール氏への不正献金をミッテラン前大統領が指示したとの仏独の報道に関しては、「そういう事実はまったく知らない」と述べているが、エルフ・アキテーヌ社の体質からいってもあってもおかしくないとの憶測も強い。
これに関連してスイス司法当局は二十五日までに、ルフロックプリジャン氏の側近だった二人のフランス人に逮捕状を出した。スイス銀行でコール前首相に回される裏金の資金洗浄が行われた容疑ともみられている。
コール氏はフランスにとって、「仏独中軸による欧州統合の同志」であり、「東西ドイツ統一の生みの親、冷戦時代の戦友」というのが大半のフランス人の認識。それだけに「コール氏が晩節を汚したのはフランスのせいという結果になることをひそかに危惧している」(仏記者)というのが正直な心情だろう。

独ヤミ献金疑惑ヘッセン州 野党側からの議会解散提案を否決(毎日新聞)

★全く奥が深そうですねぇ・・・。

ドイツ最大野党キリスト教民主同盟(CDU)のヤミ献金疑惑に絡み、カンター前ヘッセン州支部長(前連邦内相)が連邦議会(下院)議員を辞職した問題で、同州議会は25日、本会議を開き、野党側からの議会解散提案を与党CDU、自由民主党(FDP)の反対で否決した。
[毎日新聞 01月26日]

<独ヤミ献金疑惑>武器輸出ブローカーの証人喚問がひとつの焦点(毎日新聞)

ドイツ最大野党キリスト教民主同盟(CDU)のヤミ献金疑惑で、疑惑の中心人物とみられる武器輸出ブローカー、シュライバー氏の証人喚問が、ひとつの焦点だ。連邦議会(下院)が設置した調査委員会は証人喚問を近々開始するが、コール前内閣の主要閣僚ほぼ全員に加え、現在カナダにいるシュライバー氏も喚問する方針だ。
[毎日新聞 01月26日]

独CDUヤミ献金疑惑で故ミッテラン氏の資金提供報道も(朝日)

ドイツのキリスト教民主同盟(CDU)のヤミ献金疑惑にからんでフランスの故ミッテラン大統領《仏系フリーメイソン33階級》が仏石油大手エルフ・アキテーヌを通じてドイツのコール前首相《3○○人委員会会員》側に選挙資金3000万マルク(約16億5000万円)を渡していたという新たな疑惑が浮上したことについて、仏政界では戸惑いが広がっている。
ミッテラン氏の側近だったエリザベート・ギグー法相は25日、「エルフとCDUの裏金との間に関連を示すものはない。うわさにすぎない」と疑惑を強く否定。コメントを求められた与野党の政治家のほとんどが「知らない」「わからない」を連発し、表立った議論に発展していない。
というのも「政界の貯金箱」と言われたエルフをめぐってここ数年、仏政界で数々の疑惑が表面化し、保革両陣営とも身動きができない状態になっているからだ。
1994年に民営化されるまで国営企業だったエルフは当初、アフリカ中心に油田開発などを進めていた。その後、多角化を進めたが、その交渉過程で多額の仲介料や不透明な支払いがあったとして仏司法当局がたびたび捜査に乗り出している。(10:07)

独ヤミ献金献金者名を明かす方針 コール前首相(毎日新聞)

ドイツ最大野党、キリスト教民主同盟(CDU)のヤミ献金疑惑で、最大200万マルク(約1億1000万円)の匿名献金を受けたことを自
ら認めているコール前首相は23日、調査委員会に対し、献金者名を明
かす方針を書面で明らかにした。同委員会は、献金者の情報を得た場合
でも、「献金者名は公表しない」としている。
[毎日新聞 01月24日]

独CDUヤミ献金疑惑でリヒテンシュタインの口座凍結(朝日)

ドイツのコール前首相がキリスト教民主同盟(CDU)の党首時代にかかわったヤミ献金疑惑で、リヒテンシュタインの司法当局は20日、CDUの疑惑に関連する複数の銀行口座を凍結した。フランス企業からの不明朗な金がリヒテンシュタインを通じてCDUに流れた事件を捜査しているスイス司法当局の要請に基づくもので、別のヤミ献金もリヒテンシュタインの口座を通じた疑いがある。ドイツの検察当局も強い関心を示している。
21日付の南ドイツ新聞の報道などによると、1992年ごろから、ドイツの主導で旧東独国営の製油企業ロイナをフランスの石油大手エルフ・アキテーヌに売却する手続きが行われた。その際、エルフ側から8500万マルク(約47億円)の支払いがあり、その一部がCDUの裏口座に流れた疑いがある。
一方、91年にドイツがサウジアラビアへの装甲車36両の輸出を決めた際、CDUのキープ財務局長(当時)が武器輸出業者シュライバー氏から現金100万マルクをスイスで受け取り、裏口座で処理した疑いがある。スイスの司法当局はドイツの検察当局からの協力要請もあり、調べた結果、CDUの複数の関係者がこの2つの事件の捜査線上に浮かんだという。
特にCDUに近いドイツの企業経営者が、エルフ社からの金をスイスで資金洗浄する形でCDUに流した可能性が高い、とスイスの司法当局はみている。(23:11)

コール元首相の闇献金疑惑にロスチャイルドの影


コール(Helmut Kohl)元首相の不正疑惑は今回に始まったことではなく、1986年には最後までシラをきって逃げています。当時は核スキャンダルと世界一を誇るU209型潜水艦の設計図密輸事件に関与したとして取調べを受けている。コールがなぜ逃げ切れたのか、そこにはやはり赤い盾の威光があったのではないか・・・と思うわけです。コールと共に疑惑の渦中にあったのがバイエルン州のシュトラウス首相で、大蔵、国防、原子力大臣を歴任している。1962年に西ドイツのシュピーゲル誌がNATO軍事戦略を特集した時には、警察当局がシュピーゲルの編集局に乗り込んで記事を書いた関係者11人を逮捕するという乱暴なことをやっている。今から38年前のことですが、この時の西ドイツ国防大臣がシュトラウスで、彼が圧力をかけたわけです。彼の本名はフランツ・ヨーゼフ・シュトラウスという肉屋の息子で、音楽のシュトラウス家とは何の関係もないとされています。彼にはイスラエル諜報機関モサドに関係するという、もう一つの顔があり、コール政権下では右腕として活躍、いや、暗躍してきた。シュピーゲル事件はその後、意外な展開からロスチャイルド家の影が浮き彫りにされる。1981年、ゴールドスミスが突然シュピーゲルをソ連の手先だとして攻撃、ゴールドスミスの正体を知っている者はそこにロスチャイルド家の影を見てとった。ゴールドスミス自体、ロスチャイルド一族なのですから、コールとシュトラウスの悪巧みコンビへの追求がロスチャイルド家まで及ばないための処置としか言いようがない。

今回のCDU絡みの闇献金疑惑でも、おそらくコールの背後関係はうやむやにされるでしょうね。かりにコールが裁かれるとしたら、それは同時に彼がロスチャイルド家に見放されたことになる。石油よりおいしい原子力という利権に食いついている事実は隠されたままに。

独ヤミ献金スキャンダル、エアバスに波及(毎日新聞)

ドイツの最大野党・キリスト教民主同盟(CDU)のヤミ献金疑惑で、献金側の中心人物とされる『貿易仲介業者』が、欧州共同生産の航空機「エアバス」の製造元エアバス・インダストリーズ社から総額1800万ポンド(約31億5000万円)の販売手数料を得ていたことが23日、ドイツ捜査当局の調べで分かった。
[毎日新聞 01月23日]

大揺れ独CDU 献金疑惑は氷山の一角?(産経)

ドイツ最大野党、キリスト教民主同盟(CDU)を舞台にした不正献金疑惑が泥沼化の様相を見せている。疑惑の中心人物、コール前首相が名誉党首職を辞任した後も、責任を追及する声は強まる一方で、新たな疑惑も噴き出している。一連の疑惑を検証し、捜査の行方を展望した。(ベルリン 関厚夫)

《なぞの献金者》

「献金者たちは立派なドイツ国民だ。リヒテンシュタイン公国だとかスイスの不正口座が原資だとかいう話はねつ造。献金者名を公表するつもりはない」
コール前首相が二十一日夜、独北部ブレーメンの新年交歓会で、こう演説したのにはわけがあった。
コール前首相は一九九三年以降、計二百万マルク(約一億一千万円)の不正献金を授受したと認めている。だが、ここにきて、もともと不正献金者など存在せず、党の海外での裏金作りだったのではないかとの見方も浮上し、“税金天国”、リヒテンシュタインでのCDU関係者の財テク活動が注目されだしたからだ。
コール演説はそれを全面否定してみせたのである。では、首相を十六年、CDU党首を二十五年にわたり務めたコール氏が、「名誉にかけて守らなければならない」と主張する不正献金者とはいったいだれか。
加えて、九三年以前の出所不明の党資金も九百万マルクあったことが新たに発覚。これまでに判明した不正献金は氷山の一角に過ぎないとの疑惑も深まって、党本部はコール氏に対する民事訴訟も辞さない構えだ。

《マフィア並み》

不正献金・資金疑惑は五ルートある。刑事事件としての立件が最も容易とみられるのが、ヘッセン州支部による海外口座を使った裏資金疑惑だ。保守系の独大衆紙からも「マフィア並みのマネーロンダリング(資金洗浄)」と批判された一件である。
出所不明の「選挙準備金」七百−八百万マルクが、十数年間の財テクで計三千万マルクに膨らんで、うち千三百万マルクが同支部に還元され、発覚後、一昨年まで支部長を務めたカンター前内相は政界引退に追い込まれた。
地元ビーズバーデン地検は、背任と詐欺容疑で州支部、財務担当者やCDUの公認会計士の事務所、自宅を捜索、関係書類多数を押収したことを明らかにした。同地検幹部は「今後数週間かけて押収資料を読み込む。関係者の聴取はその後になる」としている。
事件を機に、党の州支部だけでなく、本部の巨額の海外裏口座も確認されるのではないかとの観測がある。その場合、新旧党幹部全員に引導を渡す大スキャンダルに発展しかねない。

《爆弾男も登場》

一連の疑惑の半分に登場し、捜査のかぎを握るとみられるのが、【国際的武器商人】のシュライバー容疑者(カナダ捜査当局が脱税と収賄容疑で拘束中)だ。
同容疑者は、欧州と米大陸をまたにかけたロビイストとして知られる人物。九一年にスイスでキープ容疑者に手渡した百万マルクには、コール政権首脳が政権内の反対を押し切って決定したサウジアラビアへの戦車売却の成功報酬ではないかとの疑いが持たれている。
「シュライバー容疑者から渡された十万マルクは中身を確かめずに党本部に渡した」とのショイブレ党首の釈明に対しては、「ショイブレ氏が今後もばかげたことを言うなら、奈落に突き落としてやる。私は追いつめたネズミどもをどいつから食らってやろうかと思案するネコと同じだ」と、不気味な発言をしている。

《ついに犠牲者》

こうした中、同党のヒューレン連邦議会議員団財政担当部長が二十日、ベルリンの自宅で首つり自殺した。ヒューレン氏は一九八四年から、CDUと姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)から成る連邦議会議員団の財政部に勤務、コール氏側近の政治家らと二人三脚で、百万マルク(約五千五百万円)単位の資金を動かしていたとされる。
ベルリン地検は、ヒューレン氏の自宅や事務所などを背任容疑で捜索したことは認めつつも、容疑内容は明かしていない。地元紙によると、同氏の遺書には、自らが捜査対象となっているのを苦にしていたことが記されていたという。

このニュースも怪しい。

▼独野党CDUの会計責任者が死亡、自殺の模様=党声明(ロイター)

[ベルリン 20日 ロイター]
ドイツの野党キリスト教民主同盟(CDU)は、同党の会計責任者が、明らかに自殺によって死亡した、と発表した。同党は、コール前首相をめぐる献金疑惑に揺れている。
同党は声明で、会計責任者のウォルフガング・ヒュレン氏(49歳)が、自宅で遺体で発見されたことを確認した。
同氏は、遺書を残しており、自殺の理由には個人的な問題を挙げている、という。