日々雑感
2002年7月
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02/07/31 (水)
 明日から八月ということで、この「日々雑感」も少し変化させることにした。変化といっても見かけではなく、ファイルを日付ごとに分散することぐらいである。そうすることで写真などを貼っても読み込み速度が早くなる。つまり一日のデータ量を増やせるというわけだ。最近、体調の悪化から好奇心も薄れてきたように自覚している。これではいかん、というわけで、自分に喝を入れる意味もある。新たな発見と工夫、そして挑戦と、常に関心を保ちつづけることを怠らないでいきたい。

 今日も茹だるような暑さだった。月末の支払いと集金も終わり、ビールでも飲みたい気分だ。集金とはいっても、毎月元請けの社長が自ら支払いに来てくれる。採算がとれないからと言って止めるわけにはいかない理由がここにある。相手の誠実さに見合った仕事をしていくことで、こちらの誠意を示していくのが私の努めだとも思う。利害関係を越えた信頼がなければ、私はとっくに仕事を放棄していただろう。
 広瀬隆著「世界石油戦争」の本を読み始めているが、どうも暑さのせいで思考能力がついていけない。読んでいる先から活字が頭を素通りしてこぼれていくようだ。もう少し涼しくなるのを待ってから読みたい。

【視聴予定】
■19:30-20:00 NHK総合 クローズアップ現代 ”クローン人間計画”を追う
■21:00-21:54 日本テレビ ザ!世界仰天ニュース マフィアを追い詰めた女性記者に極悪の報復衝撃の結末
■21:15-22:00 NHK総合 その時歴史が動いた ガダルカナル島撤退・苦渋の決断▽日米決戦なぜ日本軍は失敗を重ねたか(録画予約)
■22:00-23:00 NHK総合 ニュース10 11けたの番号があなたに…住基ネットで何が変わる▽学力低下を防げ・独教育改革
■22:54-23:18 日本テレビ 出来事 ホームレスのアルミ缶回収
■23:50-24:00 NHK総合 読む 国会決算と政局
02/07/30 (火)
 昨夜、友人Kから電話があった。動脈硬化のことを言ったら、彼もまた無縁ではないのだそうだ。糖尿病のKだが、糖尿病は血管の病でもあるという。同病相憐れむで、互いの病気を気遣う。血管を強化するソバの話になり、中でも「だったんソバ」に興味を示す。正式名は「韃靼蕎麦」(Fagopyrum tataricum G)、ちなみに「韃靼」とは、広辞苑によれば「古系の一部族タタール(塔塔児)の称。後、蒙古民族全体の呼称。明代には北方に逃れた元朝の遺裔に対する明人の呼び名。また、南ロシア一帯に住するトルコ人も、もと蒙古の治下にあった関係から、その中に含めることもある」のだそうだ。別名「ニガソバ」とも呼ぶ。その名のとおり苦く、日本ソバ(Fagopyrum esculentum M.) とは種類が違う。日本ソバの産地、長野県は日本一の長寿で知られ、その長生きの原因もソバの常食にあると言われている。日本ソバの150倍ものルチンを含む「だったんソバ」なら、さらに血管を強くする効果が期待できるかも知れない。今日は予約しておいた北海道産の蕎麦粉が届く日でもある。私はこれをパンにしようと思っている。蕎麦粉につなぎの小麦粉を少し混ぜ、ふくらし粉と卵を加えて固く練りあげる。それを炊飯器に入れてスイッチを入れるだけである。あまり美味そうには思えないが、舌で食うか、頭で食うか、不味くても腹を減らせば何でも美味くなろうというものである。

 昼食時のテレビ番組でアメリカで開発された音響銃が紹介されていた。145デシベルの音を超音波に乗せることで指向性を持たせたこの新兵器は、特定の人物をターゲットとすることが可能で、耳を塞いでも聴覚にダメージを与えることが出来る。同時に思考能力も奪い、ターゲットの行動を拘束できる。暴徒鎮圧用に開発されたというこれら非殺傷兵器も、「人を殺さず撃退できるのだから良いのではないか」と単純に考えがちだが・・・神経系統への致命的なダメージも与えることが可能であることから、後遺症を考慮すると「非人間的な兵器」であることは間違いない。伊丹十三監督の映画を思い出した。「マルサの女」シリーズで、新興宗教団体の秘密本部事務所に潜入する際に、超音波で撃退される場面がある。あの場面で監督が想定していたのは145デシベル単位の音波ではなかったか?今考えても、映画とはいえ科学的裏付けをとったリアルな場面だったことが分かる。145デシベルというのは人間が限界を感じる数十倍の音で、ロケットの発射音より騒音が大きいのだという。【参照】音響銃の写真

【視聴予定】
■22:00-23:00 NHK総合 NHKニュース10 ▽国会大詰め…内閣不信任案は?▽アフガン武器密売ルートを追え
■22:00-22:45 NHK教育 ETV2002「アメリカ対イラク戦略の行方」 少女自爆テロの影響・各国の思惑
■22:54-23:50 TBSテレビ 筑紫哲也NEWS23 ODA告発
■23:50-24:00 NHK総合 読む 高検幹部と事件
02/07/29 (月)
 また子猫が私の寝ている傍にウンチをした。さっそく取り除いてクレゾール液を噴霧する。これでスッカリ目が覚める。布団を干したいのだが、あいにく曇り空・・・最近ではクロとチロの子猫たちも合流し、台所は彼らの遊び場と化している。彼らは叔父叔母と甥姪の関係になろうか。九匹にもなれば血縁関係も分からなくなってくる。名前も付けるのがおっくうになってきた。やはり避妊手術は必要のようだ。そのための貯金も来月から始めようと思う。飲み代を回せば何とかなる。人間でさえ生きにくい、生きものが疎んじられるような世の中に、それでも私の周囲だけは生きものが安心して暮せる環境にしたい。

 あいかわらず足の痛みは一進一退をつづけ、無理は出来ない状況も変わらない。ちょうど朝のテレビで動脈硬化を特集していた。それによると、人工血管を繋ぐ手術では再び血管が詰まることがあり、そうなったら壊死は避けられない。つまり足を切断するしかないとのことだ。これに骨髄単核球(たんかくきゅう)細胞移植という最先端の手術で助かった人の例が紹介されていた。腰の骨から500CCの骨髄液を抜き取り、その中から単核球を分離する。この単核球に血管をつくる能力があり、動脈硬化を起こしている血管の周囲に単核球を注射していく。すると単核球は周囲の細胞に血管をつくる信号を発し、単核球自体も血管の細胞へと変化していく。こうして何本もの毛細血管が出現し、新しい血管は詰まった血管の替わりに血液の通り道となるわけである。ただ、このような再生医療はまだ研究段階の途上で、実際に普及するのはおよそ15年後になるだろうと言われている。よって単核球移植の研究対象となる患者は限られ、まだ何とか歩けるような、壊死の恐れに至らない場合には対象とはならない。
 こうしてみると、手術でしか治らないように思える閉塞性動脈硬化だが、普段の生活における努力でも克服することは可能のようだ。歩くなど足の血流を促しながら側副血行路を促進させ、他の血流を良くすることで改善を図っていく。これは単核球が毛細血管をつくっていくのに類似する。またソバ(蕎麦)には血管を強くするルチンが含まれているが、モンゴル地方などで常食されている「だったんソバ」には普通のソバの150倍のルチンが含まれているという。事実、彼らに血管障害による病気は殆どみられない。いずれにせよ生きている限り、自分の病気とは死ぬまで向き合っていくしかない。素人判断で自分を動脈硬化だと断定するわけにはいかないので、折りをみて医師の診断をあおぎたいと思う。

 現在正午過ぎ、仕事の納期は午前中に済んだ。あとは次の仕事待ちということになる。月末とあって妹が何やら忙しそうに書いている。室内気温26度、いつもよりは低いが、それでも蒸し暑さは変わらない。

【視聴予定】
■19:30-20:00 NHK総合 クローズアップ現代「箱ブランコが命を奪った」
■21:00-21:54 日本テレビスーパーテレビ「命を見つめた100日少女は絵本を残した」 美緒ちゃん12歳の死▽涙の卒業式
■22:00-23:00 NHK総合 ニュース10 ▽徹底検証ウクライナ航空ショー惨事▽注目最新がん治療…でも保険がきかない
■23:50-24:00 NHK総合 読む 医療費の使い道
02/07/28 (日)
 このところ原発関連施設での水漏れ事故が続出している。五月に浜岡原発で炉水漏れ事故があったかと思えば、今月14日には福島第1原発で放射性廃液漏れが発覚、そして今月22日には日本原燃が核燃料貯蔵プールの漏水個所を公開している。我が地元ではつい最近、原子力発電のテレビ特集番組を放映したばかりで、いかに原発の安全が保たれているかを盛んにアピールしていた。むろん事故については一切触れていない。中部電力では22日、浜岡原発の振動による金属疲労の対策が必要な溶接部が1、2号機を合わせて計121カ所と発表したが、ほか3号機の給水ポンプ弁の水漏れ、4号機の炉内に冷却水を送る配管の弁から水漏れなどを加味すると、浜岡原発は水浸しというイメージが湧いてくる。これに中部電力は9400ヶ所の点検対策を挙げ「二度と同じ事故が起きないとは断言できないが、これで対策は十分だ」としている。「対策は十分だ」としながら「二度と事故が起きないとは断言できない」とは、実に矛盾した論法ではないか。ポンプ弁の殆どは剥がれやすい「すみ肉溶接」で処置され、それゆえに振動が加われば簡単に溶接部は破壊される。電力側はその対策として「すみ肉溶接」に替わるどのような溶接法で対応しようとしているのか?そうした具体的な説明がなされない限り地域住民の納得は得られないだろう。昨年11月の水素爆発による破断事故でも、中部電力は「安全性に問題は生じておらず、老朽化とも無縁」としているが、肉厚1センチもの配管が破断した重大事故に「安全性に問題はない」とは開いた口が塞がらない。【参照】今月1月29日の日誌日本原発動向
 私事ながら、私は極力電気を使わないようエアコンも買わなければ(買えない?)炊飯器や他の電化製品の電気をこまめに切るようにしている。工場で使用する大型機器も作業を終えるたびに電源を切っている。おかげで最近は電気代も5000円以内に納まっている。電気を大量消費する都会においてさえ、日常のちょっとした節約でも原子力エネルギーは使わなくても済むのではないか。多発する事故に、それでも安全を言いつづける電力会社が信用できるのかどうか・・・多くの国民の沈黙に「不正の存在を前にして黙する人は、実は不在の共犯者にほかならない」とのラスキの言葉を贈りたい。

 ペロが昨夜から帰っていない。心配だ・・・夕方近く、何処かで一泊してペロが帰ってきた。良かった。

 イスラエルの空爆で死んだ幼い子供の写真・・・報復は更なる報復を呼ぶだけだ、と分かっていても、これらの子供たちが自分の息子や娘だとしたら・・・私は躊躇なく復讐に走るだろうなぁ・・・と思ってしまう。人間の原罪を考える。

【視聴予定】
■10:00-11:45 テレビ朝日 サンデープロジェクト 川口外務大臣が”変える会”宮内座長と決意の初出演▽景気失速の恐れ?日米同時株安の衝撃▽公益法人は利権の伏魔殿?
■14:00-15:00 NHK教育 こころの時代「ブッダの宇宙を語る(04)自己を求めて」  竹村牧男 
■17:30-18:24 TBSテレビ報道特集 大量亡命?揺れる官邸▽中国株で巨万の富?
■18:55-19:58 日本テレビ ザ!鉄腕!DASH!! 爆笑…真夏の大冒険…大自然のプールを探せ激流下り決死のダイブ巨大マンボウと競泳▽DASH村
■19:58-20:54 日本テレビ 特命リサーチ200X II「夏風邪と誤認…肺が縮む謎の奇病が発生」 猛威(秘)カビ繁殖…せき微熱に要注意▽保証人に巨額弁償
■21:00-21:50 NHK総合 NHKスペシャル「巨大穴の謎に迫る」 秘境ギアナ高地▽穴底の未知の世界▽種の山・鳥の群れ
■23:00-23:30 テレビ朝日 地球号「湖が砂漠に…アラル海」
02/07/27 (土)
 こう暑さがつづくと思考能力も低下するようで、暑いということ以外に何も考えられなくなる。窓の全てを開け放し、扇風機を二台回しつづけ、裸になってもなお暑い。扇風機は単に暖められた空気を掻き混ぜているに過ぎない。開けた窓からは子猫たちが一斉に飛び出し、今度は道路で車に轢かれはしないかと心配になる。チロが産んだところの子猫たちも室内を徘徊するようになり、私の足に纏わりつくようになっている。彼らの所かまわぬ排便でウンチの臭いも立ち込め、クレゾールを噴霧器で吹き付けている毎日だ。クレゾールの匂いを嗅ぐと、どうしても病院を思い出してしまう。末期癌の母のこと、成す術もなく母の髪を撫でていた深夜の病室は、いつもクレゾールの匂いがしていた。自宅の母の部屋はそのままにしてあり、子猫たちはそこで産まれた。工場含めた300坪あまりの敷地を我が家の猫族たちが縄張りとし、思う存分跳ね回っているのを眺めながら「これでは猫屋敷と言われるのも仕方がない」と思うこの頃である。雑草が生えようがそのままに中庭はさしずめ密林となり、その密林空間の中で猫族たちが自由奔放に走り回っているのだった。

【視聴予定】
■21:00-21:50 NHK総合 スペシャル「負けてたまるか」  倒産企業の復活奮闘記必死の資金繰り▽工場競売の危機
■22:00-22:30 NHK教育 国宝探訪 法隆寺・玉虫厨子▽CG復元・華麗な装飾
02/07/26 (金)
 22日のイスラエル空軍によるガザ空爆について、ハマス軍事部門リーダーは「我々は近く、イスラエル都市の中心部で市民をターゲットにした報復を実行する」と予告している。【参照】イスラエルVSパレスチナ 今度の空爆は通常爆弾ではなく、1トンの大型誘導爆弾と伝えられている。イスラエル側は「付近に民間人がいるとの情報はなかった」として民間人をターゲットとしたものでないことを強調しているが、1トンもの爆弾を使えば民間人が巻き添えになることは容易に予測できたはずだ。被害を受けた現地のパレスチナ人は訴える。「私たちはテロリストじゃない。私は薬屋、彼はエンジニア、そして教師・・・彼らはテロリストとは無関係の人たちだ。私たちは平和と独立のために戦う」 今度の空爆では国際的な非難もあり、米国ホワイトハウスでも「軽率で、和平に貢献しないものだ」としてイスラエルを非難している。しかし、その米国が今年5月2日に「イスラエルのパレスチナ自治区での軍事行動を支持する」決議を可決した張本人ではなかったか。ジェニンの大虐殺で用いられた地上攻撃用ヘリ「アパッチ」、戦闘機「イーグル」ともに「マクドネル・ダグラス社」製であり、パレスチナ市街地を襲った「F16ファルコン」は「ゼネラル・ダイナミックス社」製であった。イギリスもまた空爆のあった翌日に「子どもの死者を出した昨夜の行動は、受け入れることはできないし、(和平に対して)逆効果だ」とイスラエルを非難している。しかし、そのイギリスもまたせっせとイスラエルに殺傷兵器を送りつけてきた張本人である。パレスチナ人のジェニン虐殺に使われた実戦兵器の殆どが英国大手軍需産業「ブリティッシュ・エアロスペース社」(現BAEシステムズ)であった。白々しいとはこのことだ。【参考】CNNニュース&広瀬隆著「世界石油戦争」115-116頁 

【視聴予定】
■23:30-24:25 日本テレビ 出来事 ダム埋めた砂が海の生命を殺す?
■01:30-04:40 テレビ朝日 朝まで生テレビ 激論小泉首相の”通信簿”
02/07/25 (木)
 ひょっとすると入院することになるかも知れない。最悪の場合は血管のバイパス手術となることも予想される。足の痛みのことだが、症状からどうやら閉塞性動脈硬化症らしいのである。近々病院で診察してもらう予定だ。先々月に亡くなった従兄はやはり脳の毛細血管が破れるくも膜下出血が原因であり、彼の実兄も脳幹の血管が破れて身体が麻痺している。私の父は心臓肥大が元で急死したが、血管が異常に細く、看護婦が注射するに困っていたものだった。心臓血管外科の見地からも、父もまた閉塞性動脈硬化症だったことが考えられる。【参照】よくわかる心臓血管外科「閉塞性動脈硬化症(ASO)」 遺伝からみても私が動脈硬化症であることはほぼ確定的だろう。軽く考えすぎていた。それが命取りにならないためには、自分の病気と向き合うことが必須となる。
 一方では「そのことで神経質になってビクビクして生きていても仕方がない、人間はいずれ死ぬのだから好きなことをして死にたい」という想いに囚われる。動脈硬化を促進させる喫煙、アルコールの摂取といった悪習慣も相変わらず続けている。これを書いている最中にもタバコを吸いつづけているのだから、どうしようもない自業自得というものである。それでも玄米など雑穀主体の分食、水分の補給、筋肉トレーニングと下半身のマッサージなどを敢行、今では乳製品や肉類は殆ど摂取していない。これで不十分なことはよく分かっているが、神経質になってストレスが溜まるほうが危険だと思っている。

 そろそろ仕事を完成させなければならない。午前9時現在、下半身にまだ鈍痛が残っているため、作業開始は一時間後にしようと思っている。今日は、昨日のように急がず、ゆっくり仕上げるつもりだ。猫族たち9匹が勢ぞろいして徘徊している。壮観ですらある。私の会社も血管もボロボロだ。せめて心だけは屹立として不屈でありたい。まだ死ねない、死んではいられない未解決の難問が立ち塞がっているのだから・・・
 午後三時頃までに仕上げを終える。足の痛みが再発、筋肉トレーニングとマッサージを繰り返す。痛みは多少軽減するも、歩くとまた痛み出す。水に酢を加えて、水分の補も絶やさないようにする。夜、一時的な目眩にも襲われ、体調は最悪となる。それを吹っ切るように腹筋や下半身に負荷を与えるトレーニングを続行、深夜になるにつれ痛みも薄れていくのが分かる。ふとロシア革命でのスローガンが頭をよぎる。「闘っても闘わなくても死ぬ。それならいっそ闘って死のうではないか!」自分との孤独な闘いにおいても、それは同じだ。休養するより、むしろ自分に負荷を加えて鍛えぬく、闘える自分を取り戻すことだ。明日はバーベルを使ってのトレーニングを予定している。

【視聴予定】
■18:55-19:54 TBSテレビスパスパ人間学!「冷房に負けない」  冷房病の人は汗が臭い私も?チェック▽即効食材…ドロドロ血を1食で清流に
■19:30-20:00 NHK総合 クローズアップ現代 都市を襲う蚊・伝染病の恐怖
■21:15-22:00 NHK総合 にんげんドキュメント「アイデアに悲願をかけて」 ベンチャー発表会の挑戦者たち▽挫折と再起
■22:00-23:00 NHK総合 ニュース10 リストラで増える過労自殺…残された家族の訴え▽米鉄鋼セーフガード・ブッシュの選択
02/07/24 (水)
 ここ数日、一時的に仕事がストップしていたが、今日になってやっとベース一台が入る。納期は来週の月曜日、採算ベースに乗せるために今日はいつもより急ぐ。明日には仕上げる予定で、夕方まで何とか下地調整を終える。二日おきにベースが入荷してくるようでなければ採算がとれない。去年見積もりしておいた建築の仕事もそろそろ入ってくる頃だ。
 明日は仕上げをするだけだが、ここにきて下半身に激痛が発症している。予想はしていたことだが、痛みを忘れるためにワインを飲み始めた。やはり完治していなかったらしい。猫に餌をやるのが精一杯で、自分の餌をつくるのを諦める。台所に立っていられない。明日の仕上げを待って、あとでゆっくり足を休めたい。今日はクローズアップ現代を参照にしてカネミ油事件について書くつもりだったが、ちと無理なようだ。今夜はこのまま酔っ払ってしまおう。

【更新報告】イスラエルVSパレスチナ日本原発動向

【視聴予定】
■21:15-22:00 NHK総合 その時歴史が動いた なぞ解き・本能寺の変▽陰の真犯人は誰か?▽新史料が明かす光秀の真意
■23:50-24:00 NHK総合 読む 中国野菜と農薬
02/07/23 (火)
 視聴予定にはないドラマ「私立探偵 濱マイク」を観たが、破天荒な趣向が面白い。やはり型破りの連続テレビドラマ「傷だらけの天使」を思い出した。【参照】傷だらけの天使、DVD版 ショーケンこと萩原健一が演ずる主人公は、綾部探偵事務所の女社長から仕事の依頼を請け負っているのだが、その女社長の役が岸田今日子だった。彼女は「濱マイク」シリーズのラストにも顔を出しているところから、「私立探偵 濱マイク」の映画は「傷だらけの天使」を意識しての登場らしい。【参照】「私立探偵 濱マイク」シリーズ ドラマは横浜黄金町横浜日劇二階の探偵事務所を中心に展開するのだが、黄金町といえば黒澤明監督の映画「天国と地獄」のロケが行われた所でもある。麻薬密売人と誘拐犯の医師が接触する場面で、ガラス張りの天井と犯人のサングラスの不気味な反射光が印象的だった。「傷だらけの天使」の最終回「祭りのあとにさすらいの日々を」では、主人公オサム(萩原健一)が相棒アキラ(水谷豊)の死体を夢の島に捨てるところで終わる。このラストは強烈な印象として今でも心に残っている。井上堯之のテーマソングも良かった。脚本家に市川森一の名もあり、監督では深作欣二、恩地日出夫、神代辰巳、工藤栄一といった顔ぶれが揃っていた。最終回は市川森一が脚本を担当、工藤栄一監督が演出を手がけている。当時は大胆な暴力とセックス描写で騒がれ、若者たちの熱狂的な支持に対して、常識ぶった大人たちの反感も強かった。一見チンピラ風だが正義感の強い探偵が、依頼を全うすることは少なく、思わぬ方向に脱線していく筋書きは今度の「私立探偵 濱マイク」と似ている。昨夜の濱マイクは行定勲演出の「サクラサクヒ」で、日本人の父親を探す中国娘をジェニー・チャンが演じていた。ラストの桜の花が散るシーンが美しい。
【試作】サクラサクヒ(音楽入り、読み込みに多少時間がかかります)

【視聴予定】
■19:30-20:00 NHK総合 クローズアップ現代 カネミ油症・34年目の新事実
■21:15-22:00 NHK総合 プロジェクトX「救命救急ER誕生」 衝撃の手術室▽ハンドルが肝臓を破る▽魔法の水が
■22:00-22:45 NHK教育 ETV2002「自然と対話した男たちの遺言」 ジャック・マイヨール極限の体感
■23:50-24:00 NHK総合 読む「混迷世界株安
■24:15-25:10 NHK総合 ドキュメントロシア
02/07/22 (月)
 今日も午前中から室内の温度計は急上昇、朝から30度を越す猛暑となった。幾分涼しくなるのは夜明け前の数時間にしか過ぎない。昨日は日曜とあって、殆ど裸で過ごしていたが、今日はそうもいかない。濡れたタオルで肌を湿らせ、扇風機の風を利用して体温の放出を促す・・・これがけっこう効果がある。皮膚からの気化熱で一時的に涼しくなるのだ。それにしても猫族たちは毛皮を着ている分、かなり暑さが応えているようである。毛を剃ってあげたくなるくらいだ。九匹の猫たちが狭い庭を徘徊するためにノミも共生し、我が家は大量のノミに占領され、かつ悩まされている。
 さらにこのクソ暑い最中に、会計担当の妹からは資金難の実情が報告され頭を抱えている。やるだけのことはやってきたつもりが、結果的に採算がとれないことで責められているのだ。無情の数字が、誠意をもって仕事をしたい心まで押し潰す。カネの価値ばかりが優先されるあまり、純粋に仕事に取り組むべき心の持ちようは排除される。すべては結果、というわけだ。夜明けまでひとり工場で作業してきた過程は無意味だったのか・・・痛む足を引きずって・・・自分で自分を叱咤激励してきたことの労苦は何の意味も無かったとでも言いたいのか?見えないところでの労苦を、見ようとしないで非難して済ませるほど人は偉くなれるものだろうか・・・こんにちほど労働による生産が軽んじられた時代はかつて無かったのではないか・・・カネをカネで買うような現代にあって、それでも仕事に命を吹き込もうとする心の有りようは大事だと考えるのだが・・・

 作家・辺見庸氏が自分でつくり出した言葉「独考独航(どっこうどっこう)」について語っている。「集団が一番困ることは想像力を奪うことだ。集団的な思考様式にみんなが入っていくと、個人的な思考様式は排除されがちだ。一人で生きていくには幻想も錯覚も含めた想像力が要求される。僕は妄想とか幻想とか錯覚というようなものの中で自由に泳いでいたい。そうさせてくれないものが集団性でもある。集団が内部から産み出すもの・・・果たして必要かどうか分からない秩序とか、自主規制とか、今この国はそうした状況にあると思う。自由な思考様式を取れなくなってきている。人は何重底といったもっと多層的な思考をもつべきだ。最近、それでも先が見えない、予想のつかない状況に苦慮している。ただ間違いなく言えるのは、僕は徒党は組まない、ということだけだ。大事なのは『いま何が見えているか?』ではなく『何が見えないか?』だと思う」

【視聴予定】
■20:00-20:45 NHK総合 地球・ふしぎ大自然 クジラを襲う・シャチ海の最速ハンター驚異の知恵と技を初公開▽北米西海岸
■22:00-22:45 NHK教育 ETV2002「自然と対話した男たちの遺言」 森から学び続けた学者どろ亀先生
02/07/21 (日)
 一週間に一度は外で飲みたくなるが、それをやると生活費が半減、もしくは全くの無一文になる。それを分かっていながら、昨夜は外に飛び出した。自業自得とはこのことである。半減した生活費に、二日酔いの頭は30度を越す暑さも加わって、最悪の状況となっている。それでも後悔はない。愉快な昨夜のことを思い出しながら、それぞれの人の心を考える。歌い、笑い、心を触れ合うことで自分の存在を再確認する。「明日は休みだ」と何度も繰り返し言っては、爆笑の渦を巻き起こしている面白い客がいた。私の腕を見て「ずいぶん太いね」と驚いている。その腕には去年仕事中に切った傷跡も残っている。ちょっと外れていれば動脈を切り、命も危なかった事故であった。腕から滴り落ちる赤い血液を思い出すと、今でも身震いする。火災で逃げ遅れ火傷を負ったことや足場から転落したことなど、自分がこうして生きているのが不思議に思えてくる。昨夜は久しぶりにウィスキーをストレートで飲んだ。「あなたは何者?右翼、それとも左翼?」ママが訊ねる。「どっちでもないが、どっちでもあるかな」・・・みんなが右に傾斜していくなら、左を歩きたがるといったヘソ曲がりなところがある。左と言えば右になる。逆説こそ真なり、そんな思い込みがある。さすがにストレートは効いたようで、屈託のない笑いを振りまいている客にしばし笑い転げていた。

追加、試作中の福島第ニ原発の3DCG、地形図との一致方法を見いだした。完璧ではないが・・・
02/07/20 (土)
 今夜のテレビ番組「アフガンの悲劇を生きぬいた3万点の国宝」を楽しみにしている。テロ報復戦争で多くのアフガン国民が犠牲になったのはつい最近のことだが、そんな中でも生きぬいたという国宝は、戦火の中を生きぬいた人間にとって何ほどの価値があるというのだろう?指導者たちが国民の命こそ宝物だと考えたときには、戦争など起こりっこないのに・・・ときに人間は自分に迫り来る死の予感にあって、はじめて世界の美しさに気付くことがあるようだ。戦時中、輸送列車の窓から見える夕陽の美しさに気付いたというユダヤ人のエピソードがあるが、これは黒澤明監督の映画「生きる」で死を間近にした主人公が夕陽に感動するシーンを連想させてくれる。夕陽が世界の最後の語りかけとなって、はじめて人は自分の置かれた命の意味に気付かされるのかも知れない。キルケゴール(Aabye Kierkegaard 1813-1855)は「この世に自分を誘い、置き去りにした」その「世界とは何か?」を問い、サルトル(Jean-Paul Sartre 1905-1980)は「自分がありのままの現実によって否定されている」不条理に嘔吐する。それでも夕陽は美しい、ありのままなのだ。
キルケゴール
(Sren Aabye Kierkegaard セーレン=オービュエ―)〈キルケゴール〉デンマークの宗教思想家。抽象的、全体主義的なヘーゲル哲学や審美主義的な態度に反対し、また現実のキリスト教、教会を批判、ひたすら自己の純粋な生き方を追求した。単独者、主体性、絶望、実存的思惟(しい)の意義を強調して、のちの実存哲学、弁証法神学に大きな影響を与えた。主著「不安の概念」「死に至る病」「あれかこれか」「反復」「おそれとおののき」。
サルトル
(Jean-Paul Sartre ジャン=ポール―)フランスの哲学者、小説家、劇作家。実存主義を提唱、その活動は文学・哲学上の著作から、政治評論にいたるまで広範囲に及ぶ。著に「嘔吐」「存在と無」「自由への道」など。

 試作中の福島第一原発の3DCG、やはり地形図と一致させるのが難しい。

【視聴予定】
■21:15-22:00 NHK総合 スペシャル 至宝はよみがえるか▽アフガンの悲劇を生きぬいた3万点の国宝▽破壊と流出
■22:00-22:30 NHK教育 国宝探訪「大航海時代のニッポン侍・慶長遣欧使節」
■22:30-23:00 NHK教育 美と出会う「写真家東松照明・沖縄マンダラ」
02/07/19 (金)
 寝苦しい夜が続いている。暑くて眠れないというのではない。むしろ身体が冷えて眠れないようなのだ。夜明けにかけて気温が下がり、その気温の差が睡眠を妨げているようだ。それに子猫たちが夜中に飛び跳ねる音がやかましく、とうてい眠れたものではない。昨夜は330円なりの安ワイン「モンフレール」を口にしながら、インターネット上でMIDI音楽を聴いていた。中でもビゼー(Georges Bizet 1838-1875)の「小さな木の実」は哀愁を呼び覚まし、父や母が健在だった子どもの頃を思い出していた。

 どうやら日本の原発動向は毎日更新を続けていかねばならないようである。それだけトラブルが続出していることになろうか。他のページも更新したいのだが、この「日々雑感」に加えて「日本の原発動向」も毎日書かねばならないということになると、ちと無理が出てくる。最近は一つのファイルをまとめるのに疲れを感じるようになっているので、自分の体調に合わせてやるようにしていきたい。
 チェックしていたら福島第1原発のアドレスが変わっていたことに気づいた。急遽訂正、第1と第2と福島のこの原発を3DCGにしようと試みている。地形図に組み込んでいるのだが、これがけっこう難しい。地形図に正確に合わせたいのに、どうもピタリと寸法どおりにいかない。安価なソフトだけのことはある。技術的に対応していないのだ。それでも出来ないことはないと、あれこれ思考錯誤しながら試みている。これが完成したら、原発の中を見学出来るようにもしたい。バーチャルリアリティというやつだ。私の場合、本格的には無理なので、簡易バーチャルということになろうか。まずは自分が面白がってやっている。遊んでいると言ったほうがいい。それでないとすぐ疲れる。いつ完成するか分からないが、例の如く、少しずつやっていきたい。
02/07/18 (木)
 また旧ミドリ十字の隠ぺい工作が明らかになった。1986年、静岡と広島でC型肝炎の感染者が出たことを知りながら、彼らは厚生省に(現厚生労働省)に報告せず、翌1987年にさらに青森の集団感染者を出してようやく血液製剤「フィブリノゲン」を回収したというのだ。一年前に感染者が出たことを知っているのだから、その時点で製剤を全面回収するのは当然であろう。200万人とも300万人とも推定されている肝炎感染者だが、三菱ウエルファーマ(旧ミドリ十字)は今年初頭まで1万600人の感染者しか厚生労働省に報告していない。いずれは肝硬変から肝臓ガンに至ることが専門医によって指摘されている肝炎感染のこと、すでに私の身内にも感染者がいることもあり、国民がもっと真剣に受け止めての対策が必要とされているのだと思う。驚かされるのは担当医師の殆どが、感染の事実をこともなげに「命に別状はない」などと患者に軽く伝えていることで、だからこそ国民の一人一人が「C型肝炎とは何か?」といった問題意識をもつことが大事になってくる。前にも書いたが、院内感染にしろ野放し状態になっており、感染したまま退院する患者によって、さらに家族へと感染が広がっているのが実情である。つまり、多くの病院では感染した事実を患者に伝えさえしない例があり、感染したことを伝えても退院したあとの注意事項を促す例は殆どない。私の母もそうだった。皮肉なことだが、今も大騒ぎしている院内感染のニュースも、私などは感染した事実を公表する病院側に誠意すら感じる。多くの場合、感染の事実を隠蔽することで保身をはかる病院が大半だからである。仮に私が入院をすることになったら、むしろ院内感染を公表した病院に入院したいとさえ思っている。イタリアに「沈黙を守る者は有罪を認めた者」という諺がある。人間の命を救うべき立場の製薬会社や病院が、事実を隠蔽することでかえって犠牲者を増大させ、その沈黙を守ることで自らの罪を認めてしまっていることに気付いているのかどうか・・・
【参照】血液製剤肝炎 旧ミドリ十字、回収半年前に感染把握肝炎薬害資料2002薬害エイズ関連年表「フィブリノゲン」問題「血液製剤調査機構だより」 

【視聴予定】
■19:10-19:30 NHK教育 健康 燃えつき症候群に注意
■19:30-20:00 NHK総合 クローズアップ現代 ▽軍事衝突はこう回避された
■21:15-21:58 NHK総合 にんげんドキュメント「詩が踊る教室」 ユーモアいっぱいの児童詩▽とび出す本音・輝く笑顔
02/07/17 (水)
 一昨日の日誌に書いたキラー海草イチイヅタだが、わが地元でも海温の上昇から魚場が北上するといった異変が起こっている。近海でのウニも年々減少しており、ところどころイチイヅタらしきコロニーも見受けられる。これに加えて、原発からの温排水が海に垂れ流しされていることで、さらに海温が上昇していくことは避けられないだろう。変種イチイヅタが耐寒性をもつ以前に、熱帯性の海草のみならず昆虫などが日本上陸して来ることは間違いない。すでに鹿児島あたりではその徴候が現れ始めている。地元の原発ではただ温排水を海に流すのはもったいないとして、使用後の冷却水を使ってアワビなどの養殖をしている。専門家によれば安全性は確保されているらしいが、私は絶対口にしたくない。海の自浄作用がなくなれば人類は全滅するだろうと言われているが、今まさにそのことが起こりつつあるようで危機感をつのらせている。8日の日誌ではヒートアイランドに触れたが、我らが原発地帯から供給されれる電力で都会のクーラーが稼動され、ために引き起こされるヒートアイランド現象が巡り巡って日本列島の温暖化につながっていく。暑いからクーラーを使う、そのために壁一つの隔たりから外に熱が放出され、都会全体が熱を帯びる。その壁一つの隔たりはまさしく人間のエゴを象徴している。この内と外の隔たりというエゴの境界線は、実は互いに相関性をもつまことに危うい同一のものであることに気付くべきだ。極端にいえば、家の外壁が火炎に包まれているのに、室内はクーラーで冷やされているから分からないでいるに等しい。
 我々田舎もんは都会に新鮮な野菜などの農産物をせっせと送りながら、その都会からは安全を言い聞かされたところの原発を頂いている。今日も都会から廃棄物を満載したトラックが国道を爆走しながらやって来る。都会という貪欲な怪物の口にせっせと食べものを運び、その怪物の排泄物をも処理してきたが、もう排泄物は食べられないと拒んでも今度はそれを許さないと言う。まさにフランスのモラリスト、ヴォーヴォナルグ(Luc de Clapiers,marquis de Vauvenargues 1715-1747 )言うところの「人間に平等はない、あるのは自然の法則としての服従と隷属である」そのままだ。しかし、それは自然の法則などではなく、実際には「人間社会の法則」と言い換えるべきだろう。むしろ自然の法則を片っ端からぶち壊してきたのは人間の側にあるのではないか?イチイヅタも、人間が紫外線を照射しなければ地中海の魚が一掃されることもなかったはずである。せっかく立派な原発を頂いた我々田舎もんとしては、その恩返しとして冷却水で育てたアワビを是非都会の人々に食べて欲しいものである。原発銀座より愛を込めて・・・

【視聴予定】
■19:10-19:30 NHK教育 健康 テクノ依存症・不安症
■19:30-20:00 NHK教育 ゆうゆう 医師と話がしたいのに▽患者からの医療改革
■21:15-22:00 NHK総合 その時歴史が動いた ナポレオンの野望▽革命の戦士が皇帝へ▽戴冠式の謎の行動▽天才の戦略
■21:54-23:10 テレビ朝日 ニュースステーション 党首討論と小泉改革▽不況、リストラ”仕事がない”…どうやって職を探せばいいのか
■22:54-11:28 日本テレビ 出来事 警告いびき放置に潜む危険
■23:50-24:00 NHK総合 読む クローンと人間
02/07/16 (火)
 どう考えたらいいのだろう?・・・この不況のことである。個々人の生活苦はそれぞれに打ち明けるのだが、いざみんなで集まって対策を話し合おうという段階になって引けてしまう。愚痴になってもいい、互いの悩みを打ち明けあって、そこから何をしたらいいのか?具体的な対策なりも見えてくるのではないか・・・呼びかけても、返ってくるのは煮え切らない反応ばかり・・・とにかくアイデアぐらいは出し合っていこうぜ・・・みんな疲れているのは分かる。貧乏は慣れているはずの団塊の世代が、次々と自殺を図るのはこうした日本の閉鎖性にあるのではないか。貸し渋りをする銀行などの社会の封鎖性だけではない、何より個人の心の閉鎖性こそ問題にすべきなのかも知れない。仕事に出る振りをしてまで家族に心配かけまいとするのは、結局は単なる世間体だけのことになってしまう。あげくは家族から逃げた従弟のように、自分で自分の首を絞めることにもなりかねない。電気工事を営むある親戚は、親会社の莫大な借金の肩代りをして一家離散に陥った。離婚し、行方をくらまし、今どこにいるのかも知らない。他の親戚はそれを話題にもしたがらず、自分が苦しいのに他人のことなどかまっていられない、と平然と言い放つ。一方ではこの不況もどこ吹く風で、某省において上役の太鼓もちで出世した親戚もいる。唯一の悩みは息子が学校に行かないことであり、世間体が悪いと嘆いている。自分の息子を殺してやりたい、と嘆きながら、それも世間体ゆえにサラサラやる気もない。そんな父親の偽善を息子が感知していることにも気付こうとしない。電話で「元気?」と問えば「何の用だ?」という冷たい返事・・・用がなければ電話してはいけないのか?懐かしさのあまり安否を気遣っているだけではないか。経済が崩壊した以上に、私は人の心が壊れていくほうに何より危機感を抱く。

【視聴予定】
■19:10-19:30 NHK教育 健康「ふれあい恐怖症候群」
■21:15-22:00 NHK総合 プロジェクトX「家電元年・最強営業マン立つ」 勝負は洗濯機▽象一頭洗え▽秘策トーク
■22:00-22:45 NHK教育 「型破り技術者の新産業論」  大企業をやめた冒険者実力で立つ
02/07/15 (月)
 昨夜の番組、特命リサーチ200X II「日本の魚が消える?脅威(秘)生物が大発生」を観た。脅威生物とは変異イチイヅタのことで、魚の生存を危うくすることからキラー海草(Killer Algae)と呼ばれている。1970年代後半、熱帯性海草のイチイヅタは当時西ドイツのシュツットガルドの水族館において観賞用として導入された。この時、水族館では水槽に直接紫外線を照射するという、イチイヅタからの雑菌の繁殖を抑える方法を実行した。これは見事に成功、雑菌のないイチイヅタは忽ち観賞用海草としてヨーロッパ全土に広まった。しかし・・・イチイヅタの在来種は20度以下の水温では育たないはずだったのが、紫外線照射により耐寒性を持つに至っていた。かつ変種イチイヅタは従来の精子と卵子という受精によって子孫を増やす有性生殖から、細胞の断片からでも生殖する無性生殖へと変貌してしまっていた。さらに、通常は20〜30センチほどしか生育しないイチイヅタが、無性生殖となったことでエネルギーが成長力へ向かい、在来種の三倍という巨大イチイヅタとなる。元々イチイヅタはその葉から微量な毒素を放出し、外敵から身を守るという性質を持っている。現在、世界中で大繁殖しつつある変種イチイヅタは、そのために魚類を寄せ付けないことになり、魚場に深刻な危機をもたらしている。すでに日本近海でも変種イチイヅタのコロニーが確認されており、このまま放置しておけば10年以降、日本の食卓から魚が消える事態になりかねないのだという。その対策としてイチイヅタだけを食べるというウミウシ(Sea Slug)が注目され、1日400個の卵を産みながらイチイヅタを食べ尽くすロビゲット・セラディファルシ(Lobiger Serradifalci)の大量放流が計画されている。しかもこのウミウシは耐寒性がないために冬には死滅し、生態系に悪影響を及ぼすことはないだろうと予想されている。
 これで解決されるかのように思えるウミウシによる変種イチイヅタの撲滅作戦だが、今度は紫外線照射によってDNA変異を起こしたイチイヅタを食べるウミウシ自体に、何らかのDNA変異を起こす危険はないのか?元々は熱帯性だったイチイヅタが耐寒性をもったように、ウミウシが耐寒性を持たないという保証はあるのか?イチイヅタが全滅したと喜んでいる矢先に、今度は変種ウミウシが大繁殖するなどという笑えない結果になりはしないかと、ど素人の私などは考えてしまうのだ。

 仕事は最後の最後まで気を抜けないものだと、今日はつくづく実感する。雨が降ってきたため防御用にカバーしたビニールが、何と完成品の上に落下して付着していたのだ。わずかなミスではあったが、再び仕上げを敢行する。一度材料を調合したら、その日のうちに残りは捨てなければならない。硬化剤を入れてあるため固まってしまうからだ。高価な材料のこと、採算を度外視した仕事になる。客を納得させるためには、まず自分を納得させなければならない。自分が納得いかないものを客に引き渡すわけにはいかない。こんなふうだから暮らし向きが良くなるはずもない。それでも納得のいく仕事をした後の満足感には替えられない。心のこもった仕事をするということ、この一点に尽きる。晩年の父は街を見るたびに「あそこもオレが手がけたんだ」と、よく建物を指さして言ったものだった。そんな父の誇らしげな顔を思い出す。反抗ばかりしてきた若気の至りを、私は今頃になって恥じている。

【視聴予定】
■19:10-19:30 NHK教育 健康「働き盛りの心を守る」
■21:00-21:54 テレビ朝日 たけしのTVタックル 政治とカネ(秘)ウラ暴露激怒スキャンダル国会潜入…政治家の(秘)集金パーティー
■22:00-22:45 NHK教育 ETV2002「型破り技術者の新産業論」  米国で起業する日本人米倉誠一郎
02/07/14 (日)
 また一人、懐かしい人の訃報を聞いた。ビルのオーナーだった某女史のこと、スナックの経営者でもあった。毎年娘が帰郷するたびに呼び出されたものだったが、その娘さんがかなりの美人だったことを覚えている。一時は日活の女優をしていた、という噂も流れていたくらいの美人であった。それが本当かどうかは知らないが、私がもっと積極的であったなら恋愛の進展もあったかも知れない。ママは経営者としては凄腕の部類に入るだろうか。四階建てのビルを建ててからも、ママはホステスを数人雇ってスナックを経営していたが、90年代後期のバブル経済崩壊からの経営は苦しかったはずだ。いろいろ思い出すが、ホステスの新入りとかでママから連絡があったときのことは鮮明に覚えている。とにかく凄い美人だという触れ込みだった。会ってみると、なるほど美人だったが、どうも彼女のすがりつくような視線が気になっていた。漂っている雰囲気が異様なのだ。数日後、彼女は自殺した。駆け落ちした男性と、モーテルで青酸カリを飲んでの服毒自殺だった。あのときの彼女のすがりつくような視線の意味は、このことだったのかと・・・驚きと落胆が入り混じったママの表情を思い出す。そのママも今から数年前に死んでしまった。そのことを知ったのはつい昨夜のことだった。訃報を聞いたあとでママが建てたところのビルを眺めてきた。『ご苦労さん、そしてサヨウナラ』そっと心の中で呟いた。

【視聴予定】
■17:30-18:24 TBSテレビ 報道特集 不信任の裏県議は何を▽措置入院治療の実態
■19:58-21:00 日本テレビ 特命リサーチ200X II「日本の魚が消える?脅威(秘)生物が大発生」 地中海に続いて日本も死の海…食生活が激変▽尿路結石
■21:00-21:50 NHK総合 スペシャル「変革の世紀(03)知は誰のものか」 ミッキーマウス憲法論争▽海賊版脅威の実態
02/07/13 (土)
 寝苦しい夜にも子猫たちは元気に飛び回っている。私も昨夜はそんな子猫たちと遊んで過ごした。どうせ眠れないのだから、子猫と一緒に遊んだほうが気が楽になるというものだ。眠くなったら眠ればいい、仕事のスケジュールも自分の体調に合わせてしまおう。仕事に人間を合わせるのではなく、生きものとしての人間に仕事を合わせていく。仕事が人を動かすのではなく、人が仕事をするのだ・・・という、至極当然のことが現代社会ではままならぬ場合が多い。ここに無理が生じ、ストレスの原因があるのではないか。
 最近、夕食後に体調を崩すことが多くなった。その原因はどうやら消化し切れない胃腸にあるようだ。昨夜も食べ過ぎて、胸が圧迫されるような悪寒に襲われ、急ぎダイコンオロシを摂取したものだ。私の場合、これで治る。以前から胃の消化を助けるためにダイコンオロシを常食しているが、これは欠かせない日課となった。それと分食、胃腸への負担を軽くするために少量ずつ分けて食べる。主食は麦入りの玄米、忙しいときはこれに水をぶっかけて胃袋に流している。今はダンベルを手元に置いて絶えず動かすようにしている。おりをみて近所の自転車屋で使い古したチューブをもらってこようと思っている。このチューブを両手で伸び縮みさせる携帯用エキスパンダーにしようというわけだ。タイヤを細長く切断したものも市販されているが、この前思い切り引っ張ったら切れてしまった。
 今日も蒸し暑い日になりそうだ。まだ軽い目眩が残っているが、何とか今の仕事を仕上げる予定でいる。今日も早めに切り上げて、少しホームページでのファイルを整理しておきたい。

【視聴予定】
■18:00-18:30 テレビ朝日 人生の楽園 南伊豆究極自給自足
■19:30-22:00 NHK総合 スペシャル「徹底討論・どう立て直す日本経済」 景気は持ち直したか?塩川・片山両大臣と経営者・識者が激論▽税制改革で活性化?▽赤字企業にも税…どうする外形標準課税▽所得税控除見直しで家計は?▽今必要な景気対策は?
02/07/12 (金)
 金属部門の仕事に慣れるに従って、今度はその精度を求められてきている。どうしても重力が邪魔なのだ。材料が地球の重力に引っ張られて流れが生じてしまう。それを解決するのにもっとも手っ取り早い方法は、製品そのものを横倒しにしてしまうことなのだが、これが鋳物で出来ているため重くて簡単にはいかない。とりあえず当て板と養除という苦肉の策でクリアするしかない。今度入っている仕事はベースで、今までとは形が少し違っている。納期は18日、採算が取れるようにするなら2日で仕上げなければならない仕事だ。特殊な製品ゆえ、地元では私のところでしかやっていないようだ。社長の話では、他に頼んでも仕上がりが雑になって駄目なのだという。スイスの哲学者アミエル(Henri F Amiel 1821-1881)いわく「信用は鏡のガラスのようなものである。ひびがはいったら元道りにはならない」・・・その信用を得るためには、日々技術の向上をはかりながら、誠意を込めた仕事をしていくしかない。

 台風一過、昨日から抜けるような青空が続いている。仕事のほうも後一歩、明日に仕上げる段取りをして早めに切り上げる。行方不明だった従弟は昨日見つかった。どうやら離婚となりそうだが、これも仕方のないことだろう。あとは向こうで決めること、イトコ同士とはいえ私が口を挟むことは出来ない。成るように成っただけだ。猫族たちもこの暑さにグッタリしている。夏の暑さはこれからが本番、日射病での死亡事故が懸念される。熱が体内に篭ってしまう日射病は、汗で失われた塩分の補給と、熱の放出という応急手当が必須だという。それでないと死亡する場合もあるらしい。私もかつて仕事中に日射病にかかったことがある。屋根瓦の輻射熱も災いして頭が割れるように痛んだ。発症での死亡率が30%というから、非常に危険だったことになる。

【視聴予定】
21:00-21:54 運命のダダダダーン! 恐怖のNY連続殺人鬼絞殺魔…鮮血の現場に犯人の足跡が▽モンロー死の真相
22:00-22:45 地球時間「ジェボーダンのミステリー」 18世紀のフランスを恐怖に陥れた野獣
02/07/11 (木)
 台風6号のせいで豪雨が押し寄せてきている。現在0時30分、激しい雨音で眠れたものではない。体調が悪いこともあって苛立っている。昨日から目眩が続いているのだ。足元の浮遊感に真っ直ぐ歩けない。いつぶっ倒れてもおかしくはない。救急車呼ぶ前に倒れたらお陀仏だ。それを分かっていながら動き回っている。数時間おきにダンベル50回、苛立ちを吹っ切るように上げ下げしている。昨夜は友人Kから電話あり、そんな私を心配してくれている。静養すればいいものを、血管が切れるかも知れない。「台風が来ているので心配になった。おまえは台風が来る頃になると興奮するからな」とKが笑う。そうなんだよ、今もわけもなく神経が昂ぶっている。いっそのこと外に飛び出して豪雨に打たれたいくらいだ。今日の夜明け頃には台風が上陸するらしい。深夜、工場内を見回ってきた。おんぼろ工場の屋根から雨漏りがして、仕上がった製品に雫が垂れている。昨日の納期も台風のために延期になったようだ。前もって材料を購入して次の仕事の準備をしているのに、台風が来たぐらいで延期するなよ!雨が降ろうが風が吹こうが、オレは一度決めたらやり抜くんだ。それで倒れて死んでも本望だ。なぜか子どもの頃にみた映画「風の又三郎」を思い出した。
どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう
【参照】宮沢賢治「風の又三郎」映画『風の又三郎』とは?

 午前9時、ちょうど台風がここ地元を通過する時刻だが、雨も降らず風もピタリと止まっている。台風の眼に入っているのだろうか?予報では今頃強風になっているはず・・・静かだ。こんな時に思い出すのが48年前の洞爺丸転覆事故のことである。1954年9月26日、北上中の台風15号に青函連絡船洞爺丸の船長は出航の是非を迫られていた。台風15号は日本海に抜け、風もないことに台風の影響はないと判断した船長は出航を決断する。ところがいったんは日本海に抜けた台風15号は突然北東に進路を変え、出航したばかりの洞爺丸を襲い、死者及び行方不明者1761人という犠牲者を出してしまう。海岸に集まった地元住民の目前で転覆する洞爺丸、溺れていく乗客を助けようにも高波のため助けられない苛立ちの中、やがて海岸には次々と運ばれた溺死者で溢れたという。
 こうした場合、船長の判断の是非が問題となるわけだが、現場の職務に限っていえば不可抗力ということになろうか。船長はすでに台風の進路を事前に把握し、台風が日本海に抜けたところで出航を決断した。その時点で、まさか台風が進路を北東に変えるとは思ってもいなかった。しかし結果的にはその「まさか」が起こってしまった。現在のように気象状況がリアルタイムで把握できたのなら、このような悲劇は起こらなかったであろう。しかしながら、乗客を定刻どおりに運ばなければならない、といった船長のプロ意識をして、台風接近の間隙を縫ってまで出航しようとしたことの焦りと油断は否めない。進路予測を推し測れない台風の性質を考慮していたのなら、乗客の安全を優先して出航は思い留まっていたかも知れない。
 一日遅れの納期が済み、監督が次の仕事を持ってきた。空は青々と澄み渡っている。48年前の洞爺丸船長も、こんな澄み渡った青空の下で出航を決断している。風が少しずつ強くなってきた。予報では今日一日、風に見舞われることになっている。

【視聴予定】
■19:30-20:00 NHK総合 クローズアップ現代 急増・農業を目指す若者たち
■22:00-22:45 NHK教育 ETV2002「ジェニン難民キャンプで何が起きたか」 イスラエル軍侵攻の背景
■22:54-23:28 日本テレビ 出来事 戦禍の故国24年目の帰郷
■23:30-24:40 フジテレビ ニュースJAPAN 児童殺傷…心の道程
02/07/10 (水)
 深夜「原潜クルスクからの手紙」〜深海から愛する妻へ〜の再放送を観た。2000年8月12日、バレンツ海で起きたこの原子力潜水艦クルスクの事故は、衝突が原因とされながら遺体の収用もはかどらず、最終的には数人の遺体回収しただけで深海で封印された。【参照】 [ニュースの言葉]クルスク原子力巡航ミサイル潜水艦 ”クルスク”沈没の記録原子力巡航ミサイル潜水艦クルスク(Kursk) その回収された遺体にコレスニコフ大尉がいたが、番組では大尉の妻オリガの事故直後からの生活に密着して心の軌跡を記録していた。私は以前にバレンツ海を汚染している放射能について書いているが、ここはアメリカの原潜を含む「金魚のように原潜が泳いでいる」危険地帯でもあった。かつて何度か原潜同士の衝突事故を起こしており、中には核爆発寸前の危機もあったようで、いつまた衝突事故が勃発しても不思議はない状態でのクルスク事故だった。いずれこの事故は検証するとして、とりあえずコレスニコフ大尉と妻オルガの言葉を一部抜粋する。

<オルガ>一目惚れではありませんでした。二人とも自分の思い通りにしたいタイプで、だから会えば口喧嘩ばかりしてました。でも、ある朝目が覚めたとき、気付いたんです『彼を愛している』と・・・『彼なしに生きていけない』って・・・ニーチャ(大尉の愛称)が潜水艦に夢中だとはよく知ってました。二人の間によく割り込んできたんです、潜水艦という女が・・・それは理解してあげなければいけないことでした。彼にとって潜水艦は特別なものだったんです。
 クルスクには重大な欠陥があると、ニーチャは言っていました。問題をいっぱい抱えた潜水艦だと・・・でも財政難で直すことが出来なかったのです。出航の前、乗組員はとてもせかされていました。何か問題があったのかも知れません。大急ぎで作業をしていました。ニーチャは何か悪い予感を感じていたようでした。ニーチャが何らかの事情を知っていたのかどうか、今の私には何とも言えません。でも、たぶん何か知っていたのでしょうね。私には一言も言いませんでしたけど、心配させたくなかったんです。
 事故のことをニュースで知ったのは8月14日のことでした。軍の関係者に訊ねたら、潜水艦というものは走行中にだけ正常に機能しているとみなされる、ということでした。それを聞いてとても不安になりました。最初、私たちは「潜水艦とは連絡がとれている」と聞かされていました。救出作業中、私はずっと心の中でニーチャに語りかけていました。『呼吸をしてちょうだい』・・・私はニーチャが呼吸をしていることが何より大事でした。『ニーチャ、眠っては駄目!』って声をかけていました。潜水艦の中はとても寒いから、眠ったら二度と目が覚めないと思ったんです。どんなに彼を愛しているか、私は一生懸命語りかけました。『私はここで待っている。何もかも大丈夫だから、心配しないで』って・・・ニーチャは8月9日に私宛に手紙を出しています。事故の直前です。私の手元に届いたのは事故後の17日でした。そのときニーチェは海の底だったんです。

<ニーチャ>溺れる男を誰も救えはしない。僕は君の瞳に、君の心に溺れている。潜水艦乗りの僕は、永遠に君の虜だ。もう自由の身になどなりたくない。

<オルガ>ニーチャは第七区画にいるので必ず救出されると信じていました。後ろのほうは浸水していない、と聞いていたからです。それにニーチャはとても強い人でした。事故から9日後の8月22日の朝、私のアパートで奇妙なことが起こりました。目が覚めたとき、なぜか『ニーチャはもういない』と感じました。突然キッチンの窓が閉じたり開いたりしました。風もないのに、バタンバタンと・・・『きっとニーチャだ』と思いました。ニーチャがその日に死んだのでなければいいのに、と思っていました。そんなことはあまりにも恐ろしいし、惨いからです。その日、22日にニーチャの兵舎を訪れました。でもそこで待っていたのはニーチャのいない空っぽの部屋でした。誰もいない空っぽの部屋、もうそこは部屋とは言えない、ただの箱でした。ニーチャがいたからこそ部屋だったんです。
 私には今度の事故は納得のいかないことばかりです。演習中に起きたこと、最新鋭の潜水艦が本国の海岸からわずか100キロのところで沈んでしまったこと、そして誰一人救助されなかったということも不思議です。いったい何が起きたのか?今だに私たちには何も知らされていないのです。

 そして、その二ヵ月後の22日にニーチャの遺体は回収され、オルガ宛ての手紙が発見されるのである。ニーチャの遺体は焼けただれていたが、その手紙だけはしっかりと手に握られていた。

<ニーチャ>可愛いオルガ、君を愛している。このことで、君の人生がつらいことにならなければいい、と心から願っている。君のおかあさんへ、どうかよろしくと伝えてほしい。2000年8月12日、午後3時45分。暗闇の中で書いている。我々が助かる見込みは殆どないだろう。可能性はたぶん10%か20%・・・誰かがこの手紙を見つけてくれることを願う。僕がいなくなっても絶望しないで・・・コレスニコフ

 戦争など国家権力によって引き裂かれた恋愛ほどその純愛を際立たせるようである。数年前に紹介したボスコとアドミラの場合もそうだった。「愛は死よりも、死の恐怖よりも強い。愛、ただこれによってのみ人生は与えれられ、進歩を続けるのだ」ツルゲーネフ(Ivan Sergeevich Turgenev 1818-1883)

【視聴予定】
■21:00-21:54 日本テレビ ザ!世界仰天ニュース 衝撃・母娘が見た真実ケネディ一家ナゾの死続く悲劇▽映画コナン秘密の活躍
■21:15-22:00 NHK総合 その時歴史が動いた フランス革命、悲劇の王妃アントワネット処刑▽女性革命家、パリに散る
■21:54-23:10 テレビ朝日 ニュースステーション 不況・リストラ仕事がない…失業率アップの中でどう職を探せばいいのか▽日本を変える新党?知事連合発足▽心配な台風
02/07/09 (火)
 最近、年利2080%という悪質な「チケット金融」が横行しているらしい。さらに「家具リース金融」なる新たなヤミ金融業者もあらわれ、軽い気持ちで借りればとんでもない借金地獄が待ち受けることになっている。建築業界にも詐欺師まがいのグループが横行し、私も二度ほど引っかかったことがあった。もっとも私の場合、カネは全額返済してもらったのだが・・・とにかく奴らは悪魔のような巧妙さで、言葉巧みに誘導してくる。ちと怪しいな?とは思っても、この不景気下では仕事ほしさのあまり乗ってしまう場合が多い。一度目は騙されたと気付いた瞬間に、奴らの住所を探り出して乗り込み、カネを回収した。二度目は奴らが暴力団と博打をしていることを知り、これもカネを回収して縁を切った。こういうときには早い対応が求められる。疑心暗鬼のまま信じつづけていると最後にはカネを持って逃げられる。私は警察や弁護士などあまり期待していない、というか被害にあってからでは遅いのだから、その直前に乗り込んで解決することにしている。ただし、深追いはしない。こちらとしてはカネが戻ればいいわけで、仮に警察&裁判沙汰になったとしても詐欺事件と立証することは殆ど困難になる。時折、夜の繁華街で彼らに遭遇するときがあるが、私の顔を見ると隠れてしまう。今日も奴らは獲物を物色しては市内を徘徊しているだろう。何度か同業者から相談を受けたが、私の体験が役に立つことは嬉しいものだ。私は詐欺を許さない。姑息な生き方をしてまでカネを欲しがる連中に、それが不況のせいだとは言わせない。地元でも連日強盗事件が発生している。その殆どがカネ欲しさや借金苦によるものだ。遊ぶカネ欲しさの強盗に至っては論外だ。コツコツと地道に働く大多数の人々の勤勉こそが日本再生の道だと信じたい。

【視聴予定】
■19:30-20:00 NHK総合 クローズアップ現代 ▽食品表示・偽装は防げるか
■22:00-22:45 NHK教育 ETV2002「失敗から学べ」 日本再生の秘策▽経営トップと失敗学者が激論
■22:00-23:00 NHK総合 NHKニュース10 ▽相次ぐ粉飾決算…米巨大企業に何が▽57年目の訴え…原爆症認定
■23:50-24:00 NHK総合 読む 雇用保険見直し 
02/07/08 (月)
 地球の温熱化や街のヒートアイランド現象の原因の一つがエアコンだと思っている私も、昨日からの熱帯夜はエアコン導入も考えたくなるようなひどい蒸し暑さだ。パンツ一枚でも室内に篭った熱気にはかなわない。眠れないのでコンビニに行って食材を購入、喰らうことで暑さを誤魔化そうとしたが無理だった。食欲にも限界がある。何とか朝方には少しばかり眠ることが出来たが、目覚めもボンヤリして最悪だ。食べ過ぎたために胃の調子も悪く、パソコンの傍らに置いてあるダンベルを動かしては消化を促している。
 数日前から無言電話が続いている。行方不明の従弟からだと思うが、もっと潔い生き方をしてほしいと願う。逃げるならとことん逃げろ、それがオマエが選んだ道だ。未練は残すな。全ては自己責任において、自由を満喫するがいい。オレはみんなのようにオマエを追わない。責めもしない。その権限もない。オマエにとってオレがまだ唯一心の許せる存在だと思っているなら、無言で電話を切ってしまうような優柔不断はするな。悩むなら単刀直入に突きつけて来い。無言電話の向こうの従弟のその心に・・・オレはそのことだけは伝えたい。

 いつもながら仕上げの段階には神経を使う。工程ごとに少なくとも20分は時間をおかなければならないので、一度ミスをおかすとそれだけ仕上げの時間は延びる。今日は些細なミスが重なり、時間を食ってしまった。完璧を求めれば高価な材料だけに採算がとれなくなり、満足の度合いを何処で区切るかが重要になる。神経が昂ぶってきた時点で、今日は作業を終了した。明日には完全乾燥するので、それを待って最終的な仕上げをすることにした。材料も冬用から夏用のものに換え、細かい使い分けを徹底したい。材料の性質を十分に把握しきれていないことも、ミスを出す原因になっているようだ。気温、湿気などの微妙な変化を察知して、臨機応変に対処していくことの難しさを知る。時間はたっぷりある。焦る必要はない。納期は明後日、それまで少しずつ丁寧にやっていけばいいさ。疲れたら休めばいい。カント(Immanuel Kant 1724-1804)いわく「疑う余地のない純粋な喜悦の一つは、勤労の後の休息である」・・・しかり。
02/07/07 (日)
 今日はどのテレビ局も田中知事不信任案可決の話題を取り扱っている。私なりの考えでいえば「知事の理念が先走りして調整を怠った」ということになろうか。ダム建設においてはその八割方が大手ゼネコンが手がけ、ために県民及び国民の税金が県民のために使われることは少ない。しかし脱ダム宣言もいいが、そこで働く人々の生活を具体的に保証するかたちでの対策が欠落しているようだ。特に末端の現場で働く人々への生活保障を前提とすべきではなかったか。その対策として、地元での河川改修工事に従事させるといった案も出ているようだが、それが具体的なかたちにならないままダム建設中止を宣言してしまうところに問題がある。収入が途絶え、生活費も捻出できない苛酷な状況下で苦しむこれらの人々のことを、田中知事は率先して救済することから始めるべきだったのではないか。この問題は私なりに追って検証してみたい。

 今日はとても蒸し暑い一日だった。やっと夏らしい天気になったと言うべきか。猫族たちもグッタリしている。チロの子猫たちも順調に育っている。傷口などから人間に感染すると死に至ることもあるという、猫や犬のバスツレラ菌が問題になっているらしい。可愛がるばかりではなく、飼い主は感染症にも注意が必要のようだ。クロの産んだ子猫三銃士たちは所かまわずウンチをするので困っている。これも不用意に触れば危ないことになる。半日ぐらいでウンチは固まるので、それを割り箸でつまんで砂場に移動させている。砂場に用を足せばこれほど苦労はしないのだが、三銃士たちにはまだそれが出来ない。彼らが汚したカーペットを洗剤で洗うのが日課になってしまった。一匹、コミック漫画から抜け出して来たような可愛い子猫がいる。いずれ写真で紹介したい。子猫たち全てに、まだ名前はない。

【視聴予定】
■17:30-18:24 TBSテレビ 報道特集 知事不信任500日の攻防は▽がん新たな治療
■21:00-21:50 NHK総合 NHKスペシャル ドキュメント・ロシア後編プーチン苦渋の決断▽大転換したテロ後の米ロ関係
■23:00-23:30 テレビ朝日 地球号 絶滅野菜を守れ▽英国 
■24:25-24:55 日本テレビ ドキュメント'02 救命士4分の壁
02/07/06 (土)
 日本原発動向を更新したが、まだ改良の余地がありそうだ。データが多すぎるので別にページを新設して分散するとか、内容に応じた詳細地図や写真を表示するとか、いろいろ考えている。これは他の紛争地図なども同様で、出来るだけ整理して利用し易いようにしていきたい。分野が多岐に渡っているのがここの特徴で、それゆえ利用する人が混乱しやすいのが欠点ともなろう。これは作成する私の思考回路が反映していることにもなり、猫に餌を与えながら原発のことを考えたりしている脈絡のない私の日常の反映でもある。このへん、いかんともし難い。

 昨日取り壊した近所の鉄工所は跡形も無くなっていた。まるで最初からそこには何もなかったように・・・人々はいつものように忙しそうに通り過ぎていく。今回取り壊された鉄工所の向かい側には、かつてもう一軒の鉄工所があった。私の工場に隣接している建物も、以前は鉄工所だった。父の生存中には、市内に散在するそれらの鉄工所からも仕事を請け負っていた。あの頃は活気があった。鉄工所の現場に向かうと、鉄錆の独特の臭いが鼻をついたものだった。溶接する時の火花とアセチレンの臭い、鉄柱をワイヤーで引き上げる時の鉄の軋む音・・・みんな懐かしい昔の思い出になってしまった。
 時折、酔っ払って電話をかけてくる同業先輩もまた、そんな現場で一緒に仕事をした職人だった。それが今では全く仕事がないと嘆いている。私が仕事をしてきた鉄工所は、もはや一軒も残っていない。全滅である。みんなどうしているだろうか?組み立て中の鉄骨の上で作業しながら、ふと見下ろす街に蟻のように小さな人間たちが蠢いていたこと、見上げる空の青かったことなどを思い出している。額を流れる汗を拭いながら仕事をしてきたが、今では仕事がないので流れるべき汗も額に滲まない。流れるのは明日の生活への不安という冷や汗ぐらいのものだ。
 それでもまだ仕事らしきものを細々ながら継続している私は幸せと思うべきか・・・いつか、またあの高い鉄骨の上で額に汗して働きたい。そのとき、私の体は昔のように動いてくれるだろうか・・・猫族たちが一塊に丸くなって寝入っている。

【視聴予定】
■20:00-20:45 NHK教育 ETVスペシャル ハワイ・すばる望遠鏡生中継・大銀河▽最新科学が迫る140億光年宇宙の果て
■21:00-21:50 NHK総合 NHKスペシャル ドキュメント・ロシア前編プーチン権力への階段▽クレムリンし烈な内部抗争
■22:00-22:30 NHK教育 国宝探訪「東大寺・天平の仏たち」 四天王と不空羂索
02/07/05 (金)
 FTPサーバの通信速度が回復しないままデータを転送している。他のホストは通常どおり難なく転送できるので、このファイルが置かれているホストだけが故障しているようである。他のホストにファイル移動することも考えたが、四年以上も書き溜めたファイルは膨大なものになっており、今のところ断念せざるを得ない。部分的に別のホストを使用することにして、徐々にファイルを分散することも計画している。とりあえず回復を待つしかないだろう。
 午前11時現在、FTPサーバの回復を確認。

 深夜のテレビで内橋克人氏とデンマークのイアン・ヨルゴー氏の対談「浪費なき成長は可能か」が再放送されていた。「これからはむやみに利益を追求する経済成長ではなく、限りある資源の元で互いに仕事を分かち合う経済発展の道を目指すべきだ」とするヨルゴー氏の主張は分かりやすく、かつ人間を主体にした経済のありようを示唆してくれる。予てから私が主張してきた持論と一致するもあって、彼の一言一句に思わず頷いていた。後で彼の言葉を再現してまとめておきたい。

 今夜はイメルダ夫人に関する番組もあり、彼女を通じてマルコス王朝が何だったのか、を再認識したい。参考本としてはS・シーグレーブ著「マルコス王朝」を用意している。ここではヤマシタ財宝を含む驚くべき真相が語られている。彼は今もヨット生活をしているらしいが、その理由もマルコスの真相を暴いたこの本に原因があるという。つまり、命を狙われているということだった。真実に背を向けて平然としていられる多くのジャーナリストに比べ、彼の命がけの取材は尊敬に値するというものではないか。

 近所からバリバリという轟音が響き、驚いて外に飛び出すと、ガソリンスタンド裏の鉄工所と自宅が取り壊されていた。倒産したのだろうか・・・他人事ではない、不況の象徴のような音だ。数時間で建物の外見は消滅し、どんより曇った鉛色の空が現れる。約20年間ぐらいか・・・私の会社がここに根を下ろした当初から有った鉄工所だった。それが今日、数時間にして消滅したなどとは、それを目の当りにしても信じられはしない。恐竜のようなバックホーンの歯が噛み砕く建物を眺めながら、人間社会の虚しさをひしひしと感じていた。
 ところでチロが育児放棄をしたところの子猫たちだが、押入れの奥に隠されていたのを見つけ出した。もう三日も母乳を与えられていないので、急遽牛乳を買って来てスポイトで飲ませる。その後、母親チロが自ら母乳を与えるのを確認、これで一安心している。私の心配性も杞憂だったかも知れない。今度チロが選んだ子育場所はタンスの中で、それも一番上に場所を取ったのには呆れている。まだ眼も開けきらない子猫たちが落下するようなことがあればどうするのだろう?これ以上はあまり干渉せずに様子をみることにした。
 納期の今日、ベースを引き渡すと同時に次の仕事ロータップが入荷する。納期は10日、監督の話では5月に滞っていた分の仕事が続くと言う。ありがたい、これで少しは息ができるというものだ。

【視聴予定】
■21:00-21:54 テレビ朝日 運命のダダダダーン! わがまま女帝イメルダ衝撃のNY大散財
■22:00-22:45 NHK教育 地球時間「月のウサギ日系アメリカ人強制収容の記録」 忠誠審査と徴兵の波紋
■23:00-24:10 NHK教育 金曜フォーラム ▽21世紀の地域づくり安藤忠雄ほか
02/07/04 (木)
 昨日からチロの子猫たちが見当たらない。一昨日まで抱いていたのを確認していたから、おそらく何処かへ咥えて移動させたものと思われる。ところが、そのチロが今度はクロの子猫たちを抱くようになっているのだ。つまりは自分の子どもたちを捨てた・・・育児放棄をしたようなのである。まだ眼が開けきらないほど小さかったから、チロの子供たちは母乳を与えないで捨て置かれれば死んでしまう。おそらく二夜経過した現時点で、子猫たちは死んでしまったものと思っていいだろう。夜中に耳を澄まして彼らの居場所を探してみたが・・・無駄だった。これまで日々成長する子猫たちを見るのが楽しみだったが・・・残念だ。一方、クロの子どもたちは健在で、今では元気に飛び回っている。唸り声を発しながらキャットフードに喰いつく様は、恐ろしいほどの生命力を感じさせてくれる。可愛いばかりではない生存競争の厳しさを知った思いだ。それでも心の何処かで、チロの子どもたちも生き延びていてくれる、そんな期待感を捨てきれない私がいる。

 FTPサーバの通信速度は依然として遅いままだが、何とか「日々雑感」のファイルだけは転送している。ほかにイスラエルとパレスチナの中東動向ファイルを用意しているのだが、転送に時間がかかりすぎるため断念している。昼過ぎには修復されているだろうから、そのときを待って転送したい。
 正午過ぎ現在、まだ転送速度が遅いものの何とかデータをアップできた。中東動向・イスラエルVSパレスチナ編、あとでパレスチナの詳しい地図もアップしたい。
 正午前、いきなり60カウントを記録して驚いている。推測するところ、学生諸君が授業の一環としてアクセスしてきたものと思われる。通常は一日で60カウントぐらいだから、今日はその倍になりそうだ。まだ未完成なファイルも多く、少しずつまとめていきたい。(午後11時50分時現在、結果的に140カウントを記録、やはり通常のおよそ二倍のアクセス数となった)

 今日は久しぶりに太陽が顔を覗かせている。昨夜は台風が沖縄を直撃しているので、台風で日本列島の雲が吹き払われたのだろう。今のうちに梅雨で湿った布団を干しておこうと思っている。工場にはやりかけの仕事が待っている。ベース二台、明日が納期になっているので、今日中に仕上げるつもりだ。(何とか夕方までに仕上げた。明日の納期に、次の仕事が入ってくればいいが・・・)
 広瀬隆著「世界石油戦争」NHK出版が届いた。少しずつ読み始めているが、難解・・・いつものようにメモしながら読むことにする。難解というより、記憶力が乏しいのだ。関連づけしないと覚えられなくなっている。ロスチャイルド家のルイ男爵も調べているが、参考としてフレデリック・モートン著「ロスチャイルド王国」、アダム・レボー著「ヒトラーの秘密銀行」、広瀬隆著「赤い楯」を併用して読む。それに百科事典「マイペティア」は欠かせない。今日届いた「世界石油戦争」の中にルイ男爵の痕跡を探したが見当たらず、それでもロスチャイルド一族の名が何度か出てくるので、これを取っ掛かりに関連づけて読んでいこうと思っている。ナチスに関する本に「ヒトラーの金脈」というのがあったのだが、これが乱雑な本の山に埋もれてなかなか見つからない。リッベントロップ外相のことを知りたいのだが・・・

【視聴予定】
■19:00-19:54 テレビ朝日 いきなり!黄金伝説。 1カ月1万円節約生活美味レシピに家庭菜園1円卵の仰天スーパー激安生活術
■19:30-20:00 NHK総合 クローズアップ現代 不正を正すために▽内部告発
02/07/03 (水)
 昨日は作業中にFが現れ「手におえないので手伝ってくれ」と言ってきた。手伝うというより、結局は仕事の殆どを私が仕上げるはめとなった。途中、持病の足の激痛に襲われ、そのことを伝えると「そうか」との拍子抜けした返事・・・激痛を我慢しながら仕事を終える。材料も私がタダであげたもの、まさかその材料を使って私が仕事をすることになるとは予想もしなかった。以前もFとは仲違いしたものだが、今回も手前勝手なFに腹が立つ。それでも、Fの役に立ったことで自分を納得させようとする自分は・・・何なのだろう?最近Fのような人間が増えてきている。自分さえ良ければ、相手の都合などかまわない。用が済んだらさっさと去っていくF、後に残ったのは使い捨てられた消耗品としての自分・・・その無惨・・・またFとは疎遠になりそうだ。足の痛みより、それを無視された心の痛みが何よりつらい。その痛みを抑えるため、浴びるように酒を飲む。そして今日、何とか治まった足の痛みと二日酔いにあって、自分の仕事に取りかかろうとしている。

 某学校からリンク依頼のメールが届いている。「世界紛争地図」へのリンクだが、更新も滞っていたため再編の必要がありそうだ。中国とアメリカ、ロシアなどの軍事基地の地図もすでに作成してあり、いずれ付け加えたいと思っている。これらの資料を学生諸君に活用してもらえれば本望だ。やりがいもあるというものである。

 23時現在、FTPサーバの通信速度が極端に遅くなっているためファイル転送が困難になっている。「日々雑感」の更新も難しい。回復次第追って報告したい。

【視聴予定】
■16:55-19:00 テレビ朝日 Jチャン 医師夫人行方不明事件の真相…”絶対にやってない”自殺直前に涙の電話…50代男性の奇怪な行動▽暑さに打ち勝つ食材”モロヘイヤ”って何▽たばこポイ捨て禁止千代田騒動
■19:30-20:00 NHK総合 クローズアップ現代 知られざる”突然死”の恐怖
■21:15-22:00 NHK総合 その時歴史が動いた 日本の改革をめざした総理大臣原敬・暗殺の悲劇▽謎の脅迫状▽妻の言葉
■21:54-23:10 テレビ朝日 ニュースステーション 不況ニッポン、でも独創的アイデアと技術で”すき間”市場制した中小企業…元気です
02/07/02 (火)
 腰痛に悩まされている。いつもの単価の安い仕事のこと、採算がとれるよう急いだのが悪かった。無理な姿勢が腰痛を招いたのだった。ギックリ腰ではないので、休めば徐々に回復するのは分かっている。今日はペースを落としてやることにする。筋肉が固まってしまうのも原因と思われるので、作業にかかる前の準備運動は必須だと反省する。バーベルを上げても腰痛にならないので、普段使われない筋肉を動かすことが腰痛の原因のようだ。それだけ仕事をしていない証明にもなってしまう。安価な仕事でも継続して入ってくれば何とか採算がとれるのだが、親会社も数年前に大幅なリストラを敢行したばかりでそれも期待できない。ここは究極のサバイバル生活で乗り切るしかない。
 従弟も行方を断ったままだ。出勤したように見せかけて、実際には会社に行っていなかったのだ。家族に心配かけまいとするあまり、かえって自分の首を絞めていたことになる。この不況で、会社に行っても仕事がないのだ。従弟は婿入りで、婿入り先の家には食うには困らないだけの資産はある。それだけに肩身の狭い思いをしてきたようだ。起こるべくして起こったトラブルでもあろう。従弟の細君から「そっちに行くようなことがあれば引き止めていてほしい」と言われている。それはないだろう。生物本能としても、追えば逃げることは分かっている。帰ってきてほしいのであれば、まず追いかけるのは止めるべきだ。逃げる人間は、逃げることしか考えない。それなら逃げやすいようにしてやるべきだ。心の逃げ場がなくなるまで追い詰めてしまったことが原因なのに、さらに追いかけたら逃げるに決まっている。家族の元に帰ることが、心の安らぎであるという逃げ場でなくては、従弟は今後も逃げ続けていくだろう。

【視聴予定】
■19:10-19:30 NHK教育 健康「くも膜下出血の治療」
■21:15-22:00 NHK総合 プロジェクトX「男達の復活戦・デジタルカメラに賭ける」 産業革命▽逆転のラスベガス
■21:54-23:10 テレビ朝日 ニュースステーション ”獄中出版”鈴木宗男容疑者の肉声テープ・機密文書独占入手検証”影の外務大臣”と外務省
■22:54-11:28日本テレビ 出来事 談合の現場極秘テープ入手
02/07/01 (月)
<世紀の恋、その2>
 エドワード8世ことウィンザー公はシンプソン夫人のために1936年に退位したが、退位後の結婚を予想して嗅ぎまわる新聞記者から身を守るため、英国政府はスイス・チューリッヒのホテルを隠れ家に用意している。しかし二人はそれよりも安全で快適な別の隠れ家を知っていた。彼らはかつて逢瀬を重ねた隠れ家ロスチャイルド家の屋敷を思い出したのである。かくしてロンドンのロスチャイルド家からオーストラリアのロスチャイルド家へとウィンザー公の意向が伝達されると、オイゲン・フォン・ロスチャイルド(Eugene Daniel Rothschild 1884-1946)所有の、オーストリアのウィーンに近いエンツェスフェルト城が用意された。1936年12月11日、国王の座を捨てたウィンザー公は、その48時間後にはロスチャイルド家所有のエンツェスフェルト城の門をくぐっていた。このことをマスコミは大々的に取り上げ、エンツェスフェルト城では連日のように豪勢なパーティが催されたと報じた。しかし、実際にはウィンザー公はオイゲン男爵専用のゴルフ・コースを回るという静かな日々を過ごしていた。男爵はウィンザー公のために専用電話室を用意すると、シンプソン夫人との長距離電話以外の一切の電話を禁止させた。晩餐会にはロスチャイルド家によって厳選された名士たちだけが招かれ、ウィンザー公が糊のしていない柔らかいカラーに黒いネクタイ姿で現れると、オーストラリアの上流社会ではそのことだけで服装が話題になった。さらに、彼が昼食抜きのボリュームのある朝食だけで食事を済ませる習慣のあることが知れ渡ると、さっそくオーストラリア中にそれを真似る人々が増えていくといった具合だった。
 ロスチャイルド家のオイゲン男爵の系図を調べると、結婚相手の名前が資料によってそれぞれ違って記されている(Jean Stuart&Kitty Wolff)。推測するところ再婚したと思われる。男爵はオーストリアのウィーン・ロスチャイルド家サロモン(Salomon Mayer Rothschild 1774-1855)の血流を継ぐ一族で、「世紀の恋」騒動当時、ウィーン・ロスチャイルド家の実権及び資産はオイゲン男爵の弟ルイ・フォン・ロスチャイルド(Louis Nathaniel Rothachild 1882-1955)に任されていた。オイゲン男爵はオーストリア市民から紳士として敬愛されていたが、弟ルイ男爵はロスチャイルド家伝統の商才をいかんなく発揮しては金融筋から恐れられていた。1925年のクローネ暴落ではウィーンでの競争相手カスティリヨーネVSルイ男爵の熾烈な闘いが繰り広げられた。カスティリヨーネはクローネ暴落の投機で大儲けすると、フランスのフラン暴落にも食指を伸ばして投機をつづけていた。それとは逆にポンドとドルは暴騰し、ルイ男爵はロスチャイルド家の資産が目減りしていく最中にも平静を装っていた。むろん、我らがロスチャイルド家が黙って手をこまねいているはずはない。全てはロスチャイルド家の手の内にあった。パリのロスチャイルド家当主エドワール男爵(Edouard Alphonse James Rothschild 1868-1949)は、自分が理事をつとめる「フランス銀行」を通じて、ウィーンのロスチャイルド家私有金融機関「S・M・ロスチャイルド父子商会」のルイ男爵と極秘に連絡を取り合い、彼らの「ロスチャイルド銀行」を動かしてニューヨークの「J・P・モルガン商会」はじめ世界中の傘下金融機関にフラン高騰の流れを演出させた。やがて世界各地でポンドが下落し、フランが高騰するとカスティリヨーネは破産し、ルイ男爵はいつもと変わらぬ平静さを装っていた。
【関連】世紀の恋、その1

 数日前のNHK特集では東京都のヒートアイランド現象がテーマだったが、昨夜のテレビ朝日「地球号 地下水脈を求めて・東京」もそれに関連して都会の深刻な環境異変を訴えていた。すべからず自然に反する都会生活では、生命維持装置としての自然を破壊しているがゆえに、生物としての人間からすれば自滅するのは自明の理ということになる。毎日のように事故が多発している原発でも、その安全性を強調しながら、片田舎に原発を建てては高圧線を経て膨大な電気エネルギーを消費する都会・・・毎年夏になるとエアコン稼動のために電気使用料がピークに達する都会において、ために熱が放出されてヒートアイランド現象となる自業自得は避けようもない。地球を一個の生命体と考えれば、人間どもの巣はコンクリトーで固められたカサブタのようなものだろう。今や、そのカサブタは地球生命体を覆い、砂漠化という乾燥肌を伴って皮膚呼吸を困難にしている。人間という害虫は確実に地球を蝕み、その地球の寿命をも確実に縮めてきている。これはたまらんと、地球が身震いするとき、地球にへばり付いていた害虫たちもこの時に限って「オー、マイゴット!」と叫ぶのであろう。私の神・・・ここでも人間は自分だけの神を求め、自分だけは助かりたいエゴを露呈する。
 これら都会のヒートアイランド現象は同時に排気ガスや化学物質による光化学公害も発生させ、最近では帯化という茎が平べったい奇形化した植物が至るところで発見されるようになっている。もっとも、植物の帯状奇形の原因は特定されておらず、今のところ化学物質によるものではないか、とされている。それでも自然界では何百万に一つといった確率でしか発生しない植物の奇形が、都会周辺に群生して発生している現状はやはり異常事態というほかはないだろう。【写真】日本とスリーマイル島の奇形植物、その類似性

【視聴予定】
■19:10-19:30 NHK教育 健康 脳出血発作直後の対応
■20:54-21:54 テレビ朝日 たけしのTVタックル 激突スキャンダル国会真紀子&宗男(秘)断末魔抵抗勢力 VS 小泉の死闘ヤケクソ解散ハマコー VS 石原新党
■22:00-22:45 NHK教育 ETV2002「遺跡発掘ねつ造はなぜ見逃されたのか」 検証作業が明かす新事実