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武装集団が学校占拠、人質8人死亡 ロシア北オセチア

 ロシア南部・北オセチア共和国のベスランで1日午前9時(日本時間午後2時)ごろ、市中心部の学校に武装集団が押し入り、立てこもった。新学期の初日で約200人の生徒のほか、親と教師を含む約400人がいたが、うち少なくとも約120人が人質になった。治安部隊との間で銃撃戦が発生したほか、武装勢力側は学校を爆破するとの脅しも続けている。8月の旅客機爆破テロなどに続く、チェチェン独立派武装勢力がからんだ連続大型テロの可能性も出ている。
 現地からの報道によると、散発的に起きた銃撃戦で少なくとも人質の8人が死亡、11人が負傷した。プーチン大統領は仏独首脳との会談で滞在したソチからの帰路、機中で北オセチアのザソホフ大統領と協議。イワノフ・ロシア国防相は「テロリストからの際限のない宣戦布告である」と非難し、武装勢力との交渉による妥協はあり得ないことを強調した。
 犯人グループは男女合わせて17人ほど。黒い覆面をして銃や爆弾などで武装している。腰に自爆用の爆弾を巻き付けたベルトをしている女性もいるという。犯人は生徒らを体育館に集め、一部は窓際に並べて立たせており、当局が強行突入して犯人を1人射殺すれば、生徒50人を殺すと脅している。

 当局はグループと交渉しているが、背後組織は不明。当初200人以上を人質に取ったとみられるが、後に生徒の一部を解放した。インタファクス通信が伝えた地元警察の情報によると、同日午後現在、120〜150人が人質になっているとみられる。共和国内相は最大で400人の可能性を示した。
 同通信によれば、グループは要求の中で、チェチェンからのロシア軍の即時撤退とともに、6月に隣接するイングーシ共和国の内務省ビルなどをチェチェン独立派勢力が襲撃した事件に触れ、逮捕された仲間の即時釈放を求めている。さらに解放した人質の一人に持たせた伝言では、北オセチア共和国とイングーシ共和国の両大統領らとの交渉を要求しているという。
 チェチェン独立派指導者のマスハドフ元大統領の側近は1日、ロシアのメディアを通じてマスハドフ派と事件との関与を否定した。
 チェチェンに隣接する北オセチアには、チェチェン掃討作戦のロシア軍司令部がおかれている。昨年8月には司令部内の軍病院にトラックが突っ込み、約50人が死亡する自爆テロがあった。
 ロシアでは8月29日のチェチェン大統領選挙直前の24日に2機の旅客機がテロで墜落31日はモスクワ市内の地下鉄駅近くで自爆テロが起き、社会不安が急激に広がっている。今回の学校占拠事件は02年10月にモスクワで起きたチェチェン武装勢力による劇場占拠事件を想起させ、身近な市民生活に恐怖を与えることで政権の動揺をねらったものと見られる。 (09/01 22:22)


モスクワ・テロ 市民に「無差別」の恐怖

 帰宅を急ぐ通勤客らで混雑するモスクワ市内の地下鉄駅近くで31日に起きた自爆テロと見られる事件は、一般市民が日常的に無差別テロの恐怖にさらされているロシアの現実を浮き彫りにした。今回の事件は、プーチン政権に深刻な打撃を与える可能性がある。

 2機の旅客機を墜落させた同時テロで犯行声明を出した「イスラムボウリ旅団」が、再び犯行声明を出した。90人の死者を出した旅客機テロからわずか1週間後、テロに対する厳重な警戒が敷かれていた首都で再び市民を犠牲にする事件を許してしまったことで、プーチン政権は治安体制の甘さを露呈してしまった。
 8月29日のチェチェン大統領選挙で思惑通り親連邦派政権を誕生させたプーチン大統領だが、選挙をはさんだ1週間で合計100人近くが犠牲になるという惨事を防げなかった。政治責任を問う声が大きくなることも考えられ、プーチン大統領の指導力にかげりが出る可能性も否定できない。
 ロシア国民にとって、見えない敵と戦う悪夢の連続には耐え難いものがある。昨年7月はモスクワ郊外の野外ロックコンサート会場で、チェチェン人と見られる女性2人の自爆テロで子供を含む多数の死傷者がでた。その後もクレムリン近くの路上や地下鉄車内で自爆テロが相次ぎ、市民の恐怖は頂点に達している。
 プーチン大統領はテロが起きるたびに、チェチェン独立を求める武装勢力による犯行として対決姿勢を強めてきた。それがロシア国民の共感を呼び、高い支持率に結びついてもいた。
 だがロシア国民の多くはいま、政権のそういう強硬姿勢に疑問を抱き始めているように見える。とくに旅客機テロと今回の事件は、これまでモスクワなどで自爆テロを繰り返してきたチェチェン武装勢力とは異なる組織によるものと見られ、しかも組織が今後も犯行を続けると予告しているだけに、一般市民の不安は深い。
 プーチン政権はテロから国民を守る対策の強化と同時に、チェチェン政策の練り直しも視野に入れた難しいカジ取りを迫られている。

モスクワ自爆テロ

【私的めもらんだむ】
▼10時
 ロシアで相次ぐ爆弾事件だが、これを全てチェチェン武装勢力によるテロと断言することはてきない。数年前に私が調べたところによると、爆破以前にロシア政府関係者が現場に何やら荷物を運んでいた、との複数の目撃者証言もあった。仮に彼らが爆発物を事前にチェックしていたにしても、それなら真っ先に地域住民を非難させるべきなのは云うまでもない。ロシア政府の自作自演の疑惑もそうした中から囁かれている。今回の一連の爆発事件でも徹底した捜査が成されない限り、チェチェン人の犯行と名指すことは出来まい。

外務省-海外安全ホームページ・ロシア
ロシア:モスクワ市内地下鉄駅付近における爆発事件の発生 (2004/09/01)
1.8月31日(現地時間。以下同じ。)、モスクワ市内の地下鉄リガ駅付近において自爆テロとみられる爆発事件が発生しました。現地報道によれば、20時過ぎ頃、モスクワ市内北部の地下鉄リガ駅付近(プロスペクト・ミーラ通り)で爆発事件が発生し、10人が死亡、51人が負傷しました。ロシア連邦保安庁等捜査当局は、この事件を女性テロリストによる自爆テロとみています。

2002年10月にモスクワで発生したチェチェン武装勢力による劇場占拠事件以来、モスクワ市内では爆弾テロ事件が散発しています。
本年2月6日にも、市内地下鉄で爆発テロ事件が発生
 していることから、今後ともテロ事件が続く可能性があります。カディロフ・チェチェン共和国大統領5月9日に爆弾テロにより殺害されたことを受けて、情勢は極めて不安定な状況にあります。また、チェチェン共和国に隣接するイングーシ共和国においても、6月21日から22日にかけての深夜、300〜500人規模の武装兵が同共和国治安機関を襲撃するという大規模な戦闘が発生し、民間人を含め88人が犠牲となる等、チェチェン共和国と同様、情勢は極めて不安定な状況にあります。
詳細

 昨日の正午過ぎに仕事が入った。ベース2台、納期はいつもの月曜日。ギリギリで材料代を工面、何とか間に合う。

▼14時
 上記の一連の事件については、当時私も書いてきた。以下、列記・・・
モスクワ劇場占拠事件-2002年10月
/25-<モスクワ劇場占拠>武装集団と政府の交渉続く
/27-使われたのは「条約に反しない」ガスか ロシア劇場占拠
/28-特殊ガス、抵抗する間なく武装集団を次々射殺
/31-劇場占拠事件で使用のガスはCO2?

 仕事、13時前にサンダーでの荒研ぎ終える。全身粉だらけ、唾を吐くとパテの色になっている。マスクを付けてこれなのだから、いかに粉塵が多いか分かろうというもの。誰もやらない、やりたがらない仕事のこと、そんな中で、だからこそオレがやらなきゃ誰がやるのだ?!と奮起する・・・自分はやはり変人に違いない。
 材料屋、昨日あれほど念をおした至急配達のパテ、午後になっても来なかった。それを見越してパテを節約して作業を進めてきた。おかげで難は逃れた。苦情の電話を入れたら、ひたすら謝っている。これも毎度のこと、何ら改善されない、しようとしない仕事の姿勢にこの店の限界を知る。この大不況の中にあっては、それだけで命取りになりかねない。そのことに早く気付いて改善してほしいものだ。
 


▼15時
マフマト・カドイロフ大統領、爆殺事件-2004年5月9日
/10-チェチェンで爆発、大統領死亡か 対独戦勝記念式典で
/12-独立派、大統領暗殺爆弾テロ関与を否定

 休憩して工場に戻ったら注文したパテが置いてあった。店の方から、配達している従業員の携帯に電話があったのだろう。慌てて配達したものと思われる。話好きな従業員のこと、私はいつも早めに話を打ち切ってしまうが、同じ事を他のところでしているらしい。それでも奴はニコニコして憎めないんだよなぁ。得な性格というか、私とは大違いである。今日は苛立っているであろう私のことを慮り、材料だけ置いて逃げるように帰って行ったらしい。利口な奴だ。小賢しい奴よりはマシか・・・そろそろ仕上げの準備にかからねば・・・

▼16時
 仕上げの下準備完了。しかし・・・曇空が災いしてチェック不能、下吹きだけして仕上げは明日に延期することにした。いつものことだが、ここで朝から何も食べていないことに気付く。持病の足の痛みも出かかっている。このへんで仕事を切り上げてもいいだろう。

▼18時
 追い打ちのアクシデント発生。下吹きの段階で表面に無数の斑点、塗料を弾く成分が含まれていたらしい。また全面の水研ぎをしなければならなくなった。手直しするにも肝心のペーパー400番が無い。その後、1000番以上のペーパーでさらに水研ぎする必要有り。やれやれ・・・それでも災い転じて福と成す、というか、磨けば磨くほど完成度は上がるのだと思い込む。
 そのうち何とバケツの水を、いやプールの水をひっくり返したような豪雨に襲われる。工場の屋根から雨漏りが、私の頭に落ちてくる。こうなれば「どうとでもなれ」と居直るしかない。しばらくして止んでくれて良かったが・・・血圧は上がりっぱなしで、おまけに持病の足の痛みが激しくなる。
 人生障害物競走、それでこそ生き甲斐があるというものだ。雨よ降れ、風よ吹き荒れろ、雷(いかずち)よ、オレの脳天を貫け!わけもなく興奮しながらこれを書いている。こういう時のオレって「何かいいことあったのけ?」と訊ねられるくらい笑顔だったりする。やはり私は変なのだ。
 今夜は発泡酒でも飲もう。そうして、空きっ腹に一気に流し込んでしまおう。んで、酔っ払ったまま眠ってしまいたい。


カドイロフ大統領
▼23時
 すっかり酔っ払ってしまった・・・眠い・・・
モスクワ地下鉄爆破事件-2004/2/6
/8-地図ロシア地下鉄爆破テロ


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