故マルコス大統領の隠し財産、「政府に帰属」 比最高裁
フィリピン最高裁は15日、故マルコス大統領の隠し財産をめぐり、政府がイメルダ・マルコス夫人(74)ら遺産相続人を相手取って起こしていた裁判で、隠し財産は政府に帰属するとの判決を出した。判決などによると、隠し財産はマルコス氏がスイスの5つの銀行に自分とは関係のない財団名義で預金したもので、利息がついて現在は約6億5800万ドル(約770億円)に達している。判決は「不正利得にあたる」とした。マルコス家側の弁護士は「これが最終判断ではない。再審理を求める」と話している。故マルコス大統領は65年、大統領に就任。86年2月の市民らによる「ピープルパワー」で大統領の座から追われ、米国ハワイに亡命、89年に死亡した。マルコス政権崩壊後に、スイスの銀行での隠し財産が発覚。スイスの裁判所の命令で、預金はフィリピンの銀行に移された。91年、フィリピン政府が訴訟を起こしていた。最高裁の今回の判決は、12対0で棄権1だった。
マルコスの不正蓄財については去年2月の日誌でも書いた。以下抜粋・・・
マルコスはこれまで総量7万5000トンもの膨大な金塊を処理したとされている。時価にして7000億ドル以上という途方もないこの金塊は、これまで地球上から掘り出されて出回っている金の総量とほぼ同じになる。今回の7億ドル未満の不正蓄財などほんの氷山の一角ということになる。マルコスの金塊についてはこれまで私も書いてきたが、まずは「史実・黄金伝説めにゅー」のマルコスを大統領にした金塊 &山下将軍の財宝爆破指令&続々発掘される山下埋蔵金と消えた資料あたりが参考になるだろう。
マルコスとスイス銀行について具体例をあげれば、1983年末の時点でスイス銀行のマルコスの口座の一つには922ポンドの金塊があったとされている。この時のマルコスの口座名義は「アパーティナ基金C・A・R」であった。マルコスは香港を本拠地とした金塊の密売を行い、ロンドンでも売りさばかれた。それにはイングランド銀行、ジョンソン・マッセイ銀行、モカッタ&ゴールドシュミット・・・そして我らがロスチャイルド銀行もむろん介在していた。これらの銀行全てが赤い盾、ロスチャイルド家が支配する銀行である。
【参考ページ=マルコスの不正蓄財とヤマシタ財宝(日誌02/02/06)より】
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