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吉林、重慶、湖南冷水江の化学物質流出ルート
【トピック】
▲湖南省でも市全域で給水停止=有害物質の流出相次ぐ−中国

 【北京27日時事】中国湖南省の冷水江市で化学工場の有害物質が河川に流出し、市内全域の給水が12時間停止されたことが27日、明らかになった。吉林省の石油化学工場爆発による松花江の汚染が深刻な問題となっている同国で、工場排出物の流出がもたらす汚染事故が相次いでいる。 

▲【中国】重慶の化学工場でも爆発、4人死傷、1万人避難

 24日午前11時(現地時間)ごろ、重慶市〓江県新明鎮にある〓江英特化工公司で爆発が起き、1人が死亡、3人が負傷した。25日付で第一財経日報が伝えた。(〓は執の下に土)

 爆発後、周囲は煙に包まれ、付近の学校の児童・生徒ら5400人を含む住民1万人あまりが緊急避難した。

 爆発が発生したのはベンゼンと二酸化硫黄、水を反応させる容器で、様々な原因が複合し、原料物質を過剰に送り込んだことが爆発の原因とされる。ベンゼンは揮発性がある物質で、発がん性が確認されている。二酸化硫黄は亜硫酸ガスとも呼ばれ、喉や目の粘膜を傷つける。

 13日には吉林省吉林市の化学工場で爆発事故が起き、川の汚染によって流域が断水となって市民生活に大きな影響を及ぼした。その教訓もあり、今回の爆発では付近の川の水質確認が早急に行われている。(編集担当:恩田有紀・如月隼人)

▲化学工場爆発で70人負傷 中国吉林省、数万人避難

 【北京13日共同】新華社電によると、中国東北部の吉林省吉林市の石油化学工場で13日午後(日本時間同)、相次いで大規模な爆発が起き、約70人が負傷、6人が行方不明となった。地元警察は付近の住民数万人を避難させ、周辺を立ち入り禁止とした。
 爆発が起きたのは、国有石油大手、中国石油天然ガス傘下の中国石油吉林石化公司の工場で、午後1時40分(日本時間同2時40分)ごろ最初の爆発が起きた。以後5、6回の爆発音が聞こえ、現場周辺のアパート群の窓ガラスが多数割れたという。同日夜の中国中央テレビのニュースは、工場から猛烈な勢いで黒煙が立ち上っている様子を放映した。
 原因は調査中だが、なお爆発の危険があるほか、有毒物質が漏出する可能性があるという。

○この事態を非常に危惧するものである。海が自浄作用を失えば人類もまた破滅せざるを得ないと、海を自然を破壊し殺す人間どもの原罪は、結局のところ巡り巡って自らを滅ぼしていくが自然の理であろう。チェルノブイリ事故をみよ。放射能が全世界に拡散し、薄まった放射能残存大気を計測して、これでもう安全だとする愚かさは人類自らの寿命残存をもって証明することになるのだ。薄まった放射能残存は、それに反比例して人間の命に蓄積され、世代を追うごとに濃縮されていく。あのとき一人の少女が自分の壊れた染色体を見て「私はもう子供が産めない」と泣き叫んだ、あの声が悲鳴が今も私の脳裏から離れない。30万人は越しているであろう子供たちの甲状腺異状による手術痕は、我々への自然からの無言の警鐘である。また日本人妊婦におけるダイオキシン胎内残存量は日々増加の一途を辿っており、そのための検査結果に恐怖した若い主婦の言葉「知らなければ良かった」もまた私の脳裏にこびり付いたままだ。サタンの本能はこれを見逃さない。為政者に憑りつく根源悪は権力を媒介に増殖しつつ巨大化する。「知りたくない」から「知らさない」への権力者の巧みな移行誘導・・・かつして「知らさない」ことで安心してしまう大衆一般の傾向を彼らは最大限に利用するであろう。御巣鷹山墜落事故をみよ。彼らは公然とその資料を破棄してしまったではないか。都合の悪い資料は次々と破棄していく・・・おぞましい権力の姑息は現在進行形のままだ。あのパパ・ブッシュが人類に残した大いなる遺産は今もイラクの砂漠に眠っている。生きながら埋められた何万というイラク兵がミイラ化しつつ、夜な夜な行き場を求めて徘徊するその想像力を逞しくしてほしい。海が死んだ日のことをイメージしてほしい。

▲中国吉林省の猛毒ベンゼン、松花江へ流れだしハルピンを恐怖のどん底へ
        〜流れはアムール川からハバロフスクへ注ぎ込み、ロシアも警戒にはいった
---宮崎正弘の国際ニュース早読みより、部分抜粋
 化学工場の爆破事故は11月13日に起きたのだが、北京政府がこれを認めたのは十日後の22日になってからだ。しかも事故の詳しい説明をせず、軍を投入していた。じつは事故直後から汚染を確認していたのだ。松花江の水が悪影響を受ける可能性が高いとして、11月22日から4日間、ハルピン市は水道供給を停止した。
 
事故直後、現場に近い吉林市の松花江から基準の100倍もあるベンゼンなどを検出ており、この汚染がハルビン市に到達するのは23日、汚染水がなくなるのは25日午後になる見通しだと政府が事後に発表したのだった。
 ともかく吉林省の化学工場の爆発は猛毒ベンゼンを松花江へと注ぎ込み、汚染水は川の流れにのって380キロも下流域の大都市・ハルピンへ達した。
 おりから札幌の雪祭りとならぶほど有名なハルピンの氷祭りは、中国から数百万の観光客を呼び寄せるシーズンでもある。これでは観光業は壊滅の恐れさえある。
 ハルピンでは小学校が11月30日までの閉鎖が決まり、15ある総合病院は緊急体制にはいる。中央政府は水供給の臨時部隊を派遣した。

 もとより中国の水不足は深刻なうえ、主要な44の河川は汚染されており、多くの都市では水道水として使えない。急ぎすぎた工業化が公害対策をおざなりにしてきたからで、この被災は人災でもある。
松花江からアムール川は汚染され、たとえ表層の猛毒が取り除かれても、土地に浸透した毒素の除去は不可能、農産物は壊滅的打撃を受けるだろう。同地域は米こそ出来ないが、穀物とくに大麦、小麦、とおもろこしなどが盛ん。これらも汚染されているとすれば、農家の被害は天文学的となる。
 さらにアムール川にながれこむと人口60万のハバロフスクの市民生活にも影響が出るだろう。

○阿修羅掲示板より部分抜粋---投稿者 倉田佳典

生態系に深刻な影響 河川汚染でWWF警告

 世界自然保護基金(WWF)ロシア支部のミタソフ情報局長は、「(下流の)アムール川で
は多くの魚が死ぬほか、川底の植物などにも多大な被害が出るだろう」と述べ、有毒物質の流入でアムール川の生態系に深刻な影響が出ると警告した。
 また「すでに明らかになっているベンゼン以外にも、もっと毒性の強い物質が流入しているのではないか」と指摘。
また「すでに明らかになっているベンゼン以外にも、もっと毒性の強い物質が流入しているのではないか」と指摘。中国側にすべての有毒物質を分析する技術がないため判明しないだけだと述べたが、毒性の強い物質流入の根拠については明らかにしなかった。 タス通信によると、ロシアの専門家はトルイジンフェニルアミンなどの有毒物質が含まれている可能性があると指摘。

グリーンピースが声明 中国松花江の汚染で

国際環境保護団体グリーンピースは、汚染物質の一つであるベンゼンを飲み水などを通じて摂取すると、白血病発症につながる恐れがあると警告。

○さらに新たな事故の報告が成されている。こりゃ異常事態だな。
以下、中国情報局より・・・

重慶天然ガス管が爆発、ガス流出で2万人が避難
2005/11/28(月) 17:13:53更新

  重慶市開県で26日15時頃(現地時間)、直径10センチの天然ガスパイプラインが爆発。天然ガスが漏れ出し、付近の住民約2万人が2時間にわたって避難する騒ぎとなった。28日付で北京娯楽信報が伝えた。

  爆発後、住民の中には走って高台に逃げた人もいたが、バイクをチャーターして脱出したものもいたという。17時頃までにバルブが閉じられ、天然ガスの流出が止められた。(編集担当:菅原大輔・如月隼人)

○そして、湖南流出の窒素化合物は尿素製過程のアンモニアと判明。

湖南アンモニアが川へ「断水半日」住民が問合せ
2005/11/28(月) 17:09:09更新

  湖南省中部の冷水江(れいすいこう)市で24日15時頃(現地時間)、尿素製造工場にある尿素洗浄水の貯水池から、アンモニアを含んだ水が河川へ流入。約12時間にわたって、住民に対する水道供給が見合わされた。28日付で西安新聞網などが伝えた。
(編集担当:菅原大輔・如月隼人)




【私的めもらんだむ】
○今朝のテレビを見るとはなしに見ていたら、石原家の四男・延啓氏が出ていた。今まで石原家は何故か画家のこの延啓氏を家族として紹介するのを避けてきたきらいがある。ために写真も不鮮明な一枚しか取得できなかったのであるが、こうもあっさりテレビに出したことを見ると解禁となったのであろう。彼はかつてのオウム真理教の専属画家でもあったのだ。というわけで、ここに延啓氏の写真を貼り付けることとなった(右)。個人的には、あんまり好みの顔ではないが、オヤジの顔よりはマシだ。


【参照】石原慎太郎の家族構成 (03/09/26付)

小泉首相の母の芳江さんが死去 (2001年10月30日死去) ←リンク切れ有
小泉総理の祖父「小泉又次郎」とは母方(小泉芳江さん)の祖父であり、総理の父親・純也氏にとっては義父ということになる。つまり純也氏は小泉家に婿入りしたということになろうか。石原慎太郎・東京都知事の石原家とは、その夫人が小泉家と縁続きだということであった。当時はそれに石原知事が「親戚となれば何でもする」と呼応していたが、それが息子・石原伸晃が行政改革担当・規制改革担当大臣として小泉内閣の推進力となって実を結んでいる。

○小泉新総理と薬剤業界 (01/05付)
 薬害エイズ発覚当時の厚生大臣は、現在人気沸騰中の新総理・小泉純一郎氏だった。小泉厚生大臣の官僚擁護論の采配の結果か、国も責任を認めて患者との和解も成立した中で、逮捕された厚生省の官僚はたった一名だけであった。結果的にそれら和解金も国民の血税から賄われることは言うまでもない。小泉新総理の離婚歴は広く知れ渡っているが、結婚前後の経緯をマスコミが伝えるところによれば、執務室に山のように置かれた見合い写真の中から、小泉氏が偶然に選んだのがエスエス製薬の創業者・泰道照山氏の孫娘・宮本佳代さんだ、ということになっている。彼が厚生大臣の頃、彩福祉グループから6000万円を受領したとして岡光序治が収賄容疑で起訴されたが、その岡光がさらに退職金6000万円を受け取ることが判明して国民の非難の声があがった。この時、小泉厚生大臣は「退職金と収賄は別問題だ。官僚が退職金を受け取るのは当然である」と言い放った。彩福祉グループの大株主は村田士郎という日本病院寝具協会の理事長だったが、実はその協会の会長が小泉純一郎氏であった。ここから政治献金が小泉氏や橋本氏に流れていたのである。1991年には医療基本問題調査会長だった小泉氏は薬物関連の利害がつきまとっているようだ。偶然に結婚相手を選んだとされる製薬会社の令嬢も、実際には小泉氏の利害関係の範疇にあったのではないかと疑いたくなる。
 折りしも今日は「参議院予算委員会質疑」が開かれている。国会にはハンセン病元患者や遺族などが国の控訴を不服として押しかけ騒然となる一幕もあったようだ。国が全責任を認めないといった姿勢は、そのまま小泉総理の意向として「冷たい」という国民の声も聞かれている。それでもなお小泉総理の人気急上昇中にあって「これ以上、国民の血税を使わせるな。小泉ガンバレ」といった国民の励ましが圧倒的だ。非難などしようものなら圧倒的多数の国民の抗議にあい、それら国民の爆発的人気に後押しされる権力者が「国民のために!」と拳を振り上げるとき、人気だけの勢いに危ういものを感じるのは私だけだろうか?

○例によって今日は百円均一の日、貧乏な私が唯一人間らしい食べ物が買える日、ここでも私が激怒する場面があった。百円均一なのに見習いのレジ係が倍以上の通常定価で計算しているではないか。それを指摘して計算のやり直しを求めたら、なんと今度はレジを離れて売り場まで商品を持っていく。追いかけたら先輩に訊ねている。その訊ねられた先輩も分からないらしく首を傾げている。立っているだけで足の痛む私はつい「何をグズグズしてんだよ!」と大声で怒鳴ってしまった。何よりレジをほったらかしにするだけ見習いの資格は十分だ。カネ盗まれたらどうするのか?この前も見習いのレジ係に倍の値段を請求されたばかりだ。私の記憶力はこういう場面にだけ働くようだ。


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