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【トピック】
<広島小1殺害>容疑のペルー人の身柄を確保、移送中

 広島市安芸区の小学1年の女児(7)が下校中に殺害された事件で、広島県警捜査本部は29日、現場近くに住むペルー人ヤギ・カルロス容疑者(30)について殺人、死体遺棄容疑で逮捕状を取り、指名手配した。既に身柄を確保し、広島に移送中。捜査本部は、捜査員を現場に大量に投入して徹底的なローラー捜査を展開し、数人の不審人物が浮上し、詰めの捜査を進めていた。女児が段ボール箱に詰められて住宅地に放置される異常な事件は、発生から1週間を経過して重大な局面を迎えた。
 女児が最後に目撃された今月22日午後0時45分ごろ、遺体発見現場近くの通学路で下校児童らを見つめる30歳前後の男が目撃され、カルロス容疑者だったことがわかった。男はチョコレートを食べていたといい、目撃が犯行時間帯に近接していたことから重要証言とみて調べていた。
 証言によると、男は室内用スリッパをはき、道路脇の石垣の上に座りながら前かがみの姿勢で児童を見続けていた。女児の遺体が入った段ボール箱には、チョコの包み紙が残っていた。
 これまでの調べによると、女児は22日午後0時35分ごろ下校。同3時ごろ、空き地で段ボール箱に制服姿のまま横向きに押し込まれた状態で見つかった。首を絞められており、窒息死していた。女児のランドセルも同日夜、段ボール箱の発見現場から東に約500メートルのコンビニエンス店駐車場の茂みで発見された。紙製のごみ袋に入れて、目立たないように置かれていた。
 遺体発見現場やランドセルの発見場所、最後に目撃された地点がいずれも直線距離で約500メートルの範囲に集中していることや、女児の足取りが途絶えてから遺体発見まで短時間だったことなどから、捜査本部は現場付近に生活圏を持つ人物の犯行の可能性が高いと判断。捜査員を現場周辺に大量に投入し、不審人物の洗い出しを進め、カルロス容疑者が浮上した。
 発見現場は入り組んだ路地で、車1台が通れる幅であることなどから、捜査本部は地区外の人物が遺棄したと考えるのは不自然と判断。死亡推定時間は同1〜2時で、女児は最後に目撃された直後に殺害されたとみられる。
(毎日新聞)

○逮捕されたカルロス容疑者は、言葉の通じない異国であるところの日本で、屈折し、いつしか心が歪んでいったんだと思う。アパートの狭い部屋から出ると、すぐ前には登下校する学童たちが歩いている。毎日のように通るあいりちゃんに心を向けていくカルロス、それは日増しにつのる孤独が、本能的に呼び覚ます屈折した愛情であったかも知れない。一方、あいりちゃんはそんなカルロスの眼差しに一抹の言え知れぬ不安を、どこかで感じていただろう。何だろう?あのオジちゃんは・・・物静かで心やさしいあいりちゃんは通学途上にいる犬を撫で、それでも通い慣れた通路を歩き続ける。そしてチョコレート・・・カルロスの歪められた愛の象徴、潜在意識の扉が開く。自分でも戸惑うような欲望の出現・・・突然むき出しにされた愛の変形・・・欲望と誘惑のチョコレート・・・あいりちゃんへ・・・怯えるあいりちゃん・・・パニック・・・小さな悲鳴・・・それを消そうと必死にあいりちゃんの首を絞めるカルロス。無意識の殺意、ぐったりした少女はもはや抵抗することはない。昼下がりの無惨、あいりちゃんの遺体は縫いぐるみのように段ボール箱に入れられる。瞬時に行われた犯行とは対照的な緩慢とした時の流れ・・・放置された段ボール・・・日が暮れるのを待ってランドセルを捨てに行くカルロス・・・家路を急ぐ人々・・・ざわめき・・・ここかしこから聴こえてくる小1殺害のニュース・・・耳を塞ぐカルロス。塞ぎようのない心、原罪・・・オレは何をしてしまったのか?取り返しのつかない行為に打ち震える心、この上ない無惨を抱えて・・・オレは何処に行けば、逃げればいいんだ?心だけは遥か懐かしいペルーへ・・・あぁ、おかあさん。




【私的めもらんだむ】
○今日はおふくろの命日だ。カーネーションを活けた。オレはあなたを忘れない。親の小言と冷酒はあとできく。さればとて墓に衣は着せられず。

○東京の弟が親戚を訪れ、今年死んだ叔父の家で線香をあげてきたそうな・・・で、その弟の兄であるところの私には来てほしくないと云われたと。何も追い討ちをかけるように云わなくても良さそうなものだが・・・ハイハイよ〜く分かりました。んで、弟は今日がおふくろの命日たってこと・・・分かってるんだろうか?何かと忙しいんだろうから、何なら来なくていいからね。オレと妹で線香あげる。で深夜、一人っきりで仏壇の前で酒を飲む。ゆらゆら揺れる蝋燭の炎みつめながら・・・オレだけのおふくろと対話するんだ。オレはいつだってあなたの息子、子供だ。これからもそうありつづける。通夜にあなたの遺体を抱きしめて号泣したときの心のままで・・・ねぇ、かあちゃん。



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