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【トピック】
中国の河川汚染物質、日本に影響の危険…露の研究者

 【モスクワ=五十嵐弘一】中国東北部の石油化学工場爆発による河川汚染問題で、ロシア科学アカデミー極東支部のリュボビ・コンドラチェワ教授は30日、ロシア通信に対し、アムール川に今後流入する氷に含まれた有害物質が、春には溶けだし、オホーツク海や日本海に注ぎ込み、「ロシアや中国だけでなく、日本にも影響が及ぶ危険性がある」と指摘した。

 同支部の水質環境問題研究所に所属する同教授によると、春になると氷が溶け、川の流量も増えるため、有毒物質は下流に向かって流れ出すという。アムール川は露本土とサハリンに挟まれた間宮海峡に注いでいる。教授の発言はオホーツク海や日本海も潜在的に汚染される危険があることに言及したものだ。
(読売新聞)

▲排水垂れ流し深刻…中国政府、企業への監督強化を通知

 【北京=竹腰雅彦】石油化学工場爆発が松花江汚染という重大な環境問題を招いたのを受け、中国国家環境保護総局は28日、全国の関係機関に、表面化していない環境汚染事故を探し出し、汚染物を排出する企業への監督を強化するよう求める緊急通知を出した。

 中国当局の強い危機感を示すもので、背景には、現時点で観測所のある川の7割が「汚染河川」とされている恐るべき実態がある。

 緊急通知は、「隠れた汚染」の摘発を特に重視。「全面調査を即時始める」よう求めた。また、企業の監督強化では、「事故発見後の速やかな地元政府への報告」を強調した。地方当局や企業の隠蔽(いんぺい)体質が、環境汚染を深刻化させてきたとの認識がある。

 政府系ネット「中国環境資源網」によると、中国では工業排水の3分の1、生活汚水の9割以上が未処理で直接河川に流れている。観測所のある全国1200河川のうち、「汚染河川」数は850に上る。深刻な有機物汚染を受けた飲用水の利用人口は、1億6000万人に上るとされる。

 長江では、工業、生活排水、農薬や化学肥料などを含んだ汚水が、年間約256億トン流入。約500都市の飲用水を脅かしている。

 黄河には、こうした水が少なくとも40億トン流入している。流域の汚水処理施設は25か所に過ぎず、生活排水の処理率は13%だ。農村部では、事態はより深刻だ。新華社電(電子版)によると、広西チワン族自治区の村では、マンガン採掘と加工に伴う排水垂れ流しが続き、汚染は、環境基準の30倍以上に達している。住民は、「川が澄むのは(工場が操業停止する)正月など1年に2日だけ」と訴えているという。

 汚染は、川から海にも広がる。環境保護総局が昨年行った調査によると、近海の海水の約50%が環境基準に達しておらず、約35%が深刻な汚染と判定された。また、全国の湖の75%に富栄養化現象が現れている。
(読売新聞)

▲有害物質、濃度も隠ぺいか=河川汚染で基準の300倍−中国誌

 【北京29日時事】29日発売された中国誌・財経は、同国吉林省吉林市の石油化学工場爆発で松花江が汚染された問題で、有害なベンゼン系物質の濃度が同省松原市で環境基準の300倍と、公表数字を大きく上回る水準に達していたと報じた。同誌は今回の問題に関する政府側の情報隠ぺいを厳しく批判している。 





【私的めもらんだむ】
○今朝の最低温度2℃、ヨーロッパでは寒波での事故が多発しているらしい。どうやら日本にも寒波が到来したようだ。昨日までは道行く人の外套を脱ぐ光景が見られたが、これからは外套なしでは過ごせない日が続く。猫たちにも段ボールに布を入れておくとか、防寒対策を施す必要がありそうだ。これをキーボードに打っている私の手も悴んでいる。相変わらず手足の痛みは続いているが、少しずつ軽減しているのも分かる。何より精神的なダメージを実感する。切り離せない心と体のことを考える。肉体的な苦痛が精神にも影響するということ、堪えるにも限度があるということ、生身の自分、その脆さを嫌というほど味わっている。日々の苛立ちと癇癪もそこに起因する。今の望みは、とにかく痛みだけは去ってほしいと、そのことに尽きる。

欧州に異例の寒波 ホームレスの凍死者・停電相次ぐ

 西欧に先週から11月としては異例の寒波が襲い、フランスなどではホームレスの凍死が相次いだ。ドイツでは大雪による停電で、避難生活を送る住民も。「早い冬」の到来に混乱が広がっている。

 パリで26日朝、クリスマス飾りがつけられた街が雪化粧した。11月の積雪はパリでは93年以来。鉄骨の腐食を防ぐ融雪剤を散布できないエッフェル塔では、ほうきを手にした職員が総出で雪かきをしたため、観光客の入場は5時間ほど禁じられた。

 28日朝には15区の路上で、男性(45)が死んでいるのが見つかった。AFP通信によると、失業してアパートを追い出されてから道路脇などで生活しており、凍え死んだとみられる。仏の各地で凍死したホームレスは20日から、30〜50歳代の計7人。全財産を積んだ自家用車の中で亡くなっていた男性(38)もいた。

 失業率が10%近いフランスでは、仕事がありながら家賃を払えず、住まいを追われる人が増えている。ホームレスの3割は何らかの仕事に就いているとみられるが、受け入れ施設は仕事も家もない人を優先。ドビルパン首相は27日、支援団体に「仕事があるホームレスも最低1カ月間は受け入れてほしい」と緊急要請をした。

 とはいえ、パリの最低気温は零下2度どまり。寒さが厳しくなる2月に比べれば暖かい。だが、10月下旬まで20度台の天気が続いていただけに、気温の急変が響いた。

 ほかにも南仏のニースでは、バーベキュー用コンロで暖を取っていたアフリカ系移民の母子3人が酸欠死。ベルギーやハンガリーでもホームレスが凍え死んだ、と伝えられている。

 ドイツ西部では先週末からの大雪で、約25万世帯が停電した。復旧作業は続いているが、低温と積雪で全面復旧には時間がかかりそうだ。就任したばかりのメルケル首相は、生活物資の供給などで支援する方針を自治体に伝えた。

 DPA通信によると、西部ミュンスター市やドルトムント市の山間部に被害が集中。氷で覆われた電線が切れ、支柱が倒れた。支柱が倒壊する危険があるため、約500人の住民が避難したという。両市は小型発電機やろうそく、暖炉用のまき、飲料水などを配った。

 独気象予報機関によると、11月としては記録的な大雪という。発達した低気圧が停滞。数日間厚い雲に覆われ、断続的に雪が降った。

 英国では、南西部のコーンワルで25日午後、約500台の車やバスなどが雪で立ち往生した。約1000人が閉じこめられたが、英軍などが救助した、とBBC放送が伝えた。スコットランド北部では26日、雪が原因ととみられる地滑りで、94人乗りの列車が脱線。9人が軽傷を負った、とロイター通信が報じた。


【視聴予定】
○今日の報道ステーションで紹介された中国の舞踊「千手観音」は素晴らしかった。しかも団員は難聴者で全て占められている。この感動を読者と共有したく、ダイジェスト版を急ぎアップする・・・???と・・・FTPサーバにアクセスできない・・・

とりあえず写真で我慢してちょ。




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