ウズベキスタンの情報が錯綜している。特に死者数の報道に開きがあり、最悪の場合を想定すれば約2000人規模の死者になる。ウズベク政府はその殆どを否定しているが、すでに現場の悲惨な遺体の報道写真も公開されている。よって否定のしようがない。ただ、その指示を出したのが全てウズベク政府なのか、軍の独走なのか、見極める必要がある。攪乱を目的とする第三勢力の可能性も考えられる。ミャンマーでは爆破事件の背後にCIAの支援があったと報道されたばかりだ。邪魔者は大統領であれ消去するといった問答無用の彼らの、その背後には歴然とした大国の意志及び利権支配構造があるということを、再認識すべきだろう。この異常事態をそうは思わせない慣れの心理が恐い。人間の死体が転がっていても気にも留めなくなる戦時心理、心が麻痺することの危険。ウズベキスタンとキルギスの国境沿いに逃れる難民は、そっくりそのまま明日の自分であっても不思議はないのだと・・・その悲痛な心を、同じ人間として受けとめることの必要がありはしないか。
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