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【トピック】 ★その時、やっぱりお金が動いた
〜ロシア、石油パイプラインを中国に先に敷設する決定
「その時、歴史が動いた」じゃなかった。NHKの番組を駄洒落で言えば「その時、やっぱりお金が動い」ていたのだ。
オガネシャン・エネルギー庁長官は「太平洋石油パイプラインに中国向け支線を作る計画である」を公式に記者会見で確認した。日本の関係者にとっては藪から棒の話である。
そのうえで「ユーコスの子会社ユガンスクネフテガスを傘下に収める国営石油会社ロスネフチは購入資金(およそ93億ドル)のうちの60億ドルを中国からの緊急融資でまかなった」とした。
ユガンスクネフテガス取得用の資金は、中国輸出入銀行などからロシアの対外経済銀行に既に振り込まれ、最終的バイヤーはCNPC(中国石油天然ガス集団公司)と推測されている。
ロスネフチはこの「返済」を名目に2005年から2010年まで合計4800万トンの石油を中国に供給する。言ってみれば中国は日本を出し抜くために前金をぽんと支払ったわけだ。
これほどの金持ち・中国に日本はODAをまだ継続するんですかね?
プーチンが来日を延期し、しかも四島返還を退けた強気の背景は中国からのカネだったのだ。
---国際ニュース早読み 宮崎正弘
【関連】
★ロシア再びの裏切り? 2005/01/28
〜所謂「ナホトカ・ルート」の中国への分岐線を先に工事開始か
★国営企業が中国に石油輸出 ロシア、国家管理に移行
【モスクワ1日共同】ロシアの国営石油会社ロスネフチは1月31日、民間の石油大手ユコスが独占してきた中国への石油輸出を肩代わりし、最初の5万トンを鉄道で出荷したことを明らかにした。
ロスネフチは2月中に20万トン、ことし末までに計400万トンの石油を中国に輸出する予定で、ロシアは戦略部門の対中資源輸出を国家の管理下に移すことになった。
プーチン政権と対立したユコスは、巨額の脱税を理由に主要生産部門の子会社ユガンスクネフチガスが競売され、中国へ輸出できなくなっていた。
中国は鉄道輸送では国内需要を満たせないとして、石油パイプライン建設を求めているが、ロシアは当面、鉄道輸送の強化で対応する方針。
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【私的めもらんだむ】 中国のしたたかさは石油パイプライン敷設の利権争奪戦でもいかんなく発揮されたようだ。まるで日本は相手にならない、というか相手にされないで中国とロシアに振り回されたかたちだ。事の成り行きをみれば日本にだって中国とロシアの戦略は先読みできたはずだ。去年12月末にロシアが日本案を飲んだように見せかけた時点でも、それ以前の2003年5月にはロシアと中国の間で大慶ルートでの基本合意が成されているわけだから、尚更である。ロシアも中国同様に狡猾で、日本は色ボケしたスケベおやじよろしく誘惑に翻弄され、50億ドルの支援金を掠め取られようとしている。それでも日本はナホトカ・ルートに固執して出すんだろうねえ。その日本の未練を承知しているロシアは、またもや同じ手で日本を引っ掛ける寸法だ。それにみすみす引っ掛かる日本はバカじゃなかろか。税金返せ、と云いたくもなる。
【視聴予定】 19時
30-00 クローズアップ現代 個人情報を狙うネット詐欺 ---NHK総合テレビ
今、フィッシング詐欺と呼ばれる新手のネット犯罪が急増している。金融機関やプロバイダーなどの公式電子メールを偽装したメールを送りつけ、クレジットカード番号など個人情報を釣り出すように聞き出すという手口。
日本では去年11月から報告が急増したこの詐欺は、去年アメリカで爆発的に広がって170万人が被害に遭い、知らぬ間に口座から金を引き落とされたと言った被害額は12億ドルに上る。日本でも、今後被害の拡大が懸念され、経産省など関係省庁が対策に乗り出し始めたが、有効な防御手段が乏しく、アメリカでは巧妙化する手口と対策のいたちごっこが続いている。
個人情報を守るにはどうすればよいか?フィッシング詐欺の実態と対策を取材する。
(NO.2031)
スタジオ出演 : 三輪 誠司
(NHK科学文化部・記者)
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