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★ロシア再びの裏切り? 2005/01/28
〜所謂「ナホトカ・ルート」の中国への分岐線を先に工事開始か
プーチン大統領はとうとうシベリアから内蒙古省満州里 →ハイラル →チチハル →大慶というパイプラインの支線建設を先に進めて、中国への御機嫌取りに傾いたようだ。
東シベリアから太平洋岸のナホトカまでの1200キロ以上の石油パイプライン建設問題で、ロシア国営「トランスネフチ」社のバインシュトク社長は「中国向け支線建設を含むパイプラインの設計」に着手したと発表した。
昨年師走、ロシアは正式に日本向けナホトカ・ルート建設プランを採択した。
大声で楯突いた中国は、これを正面から妨害し、支線建設の内諾を強引にとった。
現段階での断定は避けるべきだが、もし日本側のカネで工事が始まり、中国は分岐ルートまでのパイプラインを便乗して済ませることになるとすれば、日本政府はプーチンに再び煮え湯を飲まされたことになる。
ロシアは裏切りが得意とは言っても、ここまで日本をこけにするんでしょうか?
--宮崎正弘の国際ニュース早読み
★ロシア政府、「ナホトカ」(太平洋ルート)案に傾く
1996年当時から進められてきた中国とロシア両国間における、ロシア・シベリアのアンガリスク油田から中国・大慶まで、およそ2,200kmにわたるパイプライン敷設プロジェクトはその後、日本側の積極的な「ナホトカ」ルート誘致によって、ロシア政府の「折衷案」(「アンガルスク〜ナホトカ」の太平洋ルート〔主幹線〕から中国・大慶へ向けてパイプラインを分岐する=上記の地図参照)が今のところ最も有力な選択肢となっているようだ。
この「ナホトカ」ルートの誘致は、ロシア国内の同ルート推進派(国営企業・トランスネフチ)による中央政府への働きかけが功を奏していることは否めない。その一方、ロシアの民間石油会社「ユコス」と「中国石油天然ガス集団公司」(CNPC)は2003年5月28日、モスクワで東シベリアのアンガルスクから中国・大慶に至る石油パイプライン敷設に関する基本合意に調印している。協定では、対象期間を25年間、2005年から年間2,000万トン、2010年からは年間3,000万トンを供給するーーなど、従来の内容を踏襲したものとなっている。また中ロ両国は、2003年6月から2006年6月までの3年間、鉄道による原油600万トンの輸送契約にも署名している。
ところで最近のロシア側の動きとしては、ロシア外交部・ロシュコフ外務次官の「中国、日本の両国との間で何らかの協議を行うことは今のところ考えていない」との発言が示すように、静観する構えである。特に、ロシア側が最近富に主張する見解に、「アンガルスク〜大慶」ルート案に対する「シベリア特別自然保護区」への環境汚染問題を懸念材料に挙げていることが多々みうけられる(註1)。またロシア・極東地域の関連州知事らも、「太平洋」沿岸へのパイプライン敷設には、歓迎の態度を表明しており、「ナホトカ」ルート案支持の積極姿勢とも受けとれる。
(註1:このパイプライン敷設をめぐって、最近富みに「環境汚染」問題をロシア側がもちだしてきているが、この措置は日中が提案する「ルート」案選定の時間稼ぎとみられないこともない。あの広大なロシア・シベリアにおいて、どこを通そうがそれほど環境への影響はないとみるのが、一般的な発想ではある。それはともかく、ロシア側の主張する環境汚染への懸念には、大きく分けて二つほどあるようだ。
一つは、パイプラインの通過地点にも位置する「バイカル」湖周辺をどのようなルートで通すかである。すなわち、この「バイカル」湖には大小さまざまな河川が注ぎこんでいることからもたらされる所以でもある。通過する「ルート」によっては、石油が漏れた場合、「バイカル」湖までの到達時間がおよそ1〜2時間のところもあれば、2日間ほどかかるところもある。二つ目は、国立公園などの環境保護区を通過する、ことえの懸念である。)
したがって今後の焦点は、「アンガルスク」から本線と支線が分岐するまでのパイプライン敷設を具体的にどのように進めていくか、に移ってくる。すなわち
@「本線」(太平洋ルート)用と「支線」(大慶ルート)用の二本を敷設するか、それとも一本にするか。
A「分岐」地点以東のルートの敷設を「ナホトカ」先行にするか、「大慶」先行(ロシア側の現状認識では「大慶」ルートが先行)にするか
Bまた建設資金の調達・配分方法(註1)
ーーなどである。ところで、この「折衷案」は中国側にとっても利点がないわけではない。当初案の中国単独での「バイカル」湖南下ルートであれば、ロシア国内のパイプライン敷設区間についても、何らかの資金供給が伴うであろうが、「折衷案」ルートになれば、日本との資金分担でその分が低減される。また今後の原油開発の資金的な分担についても低減が図れる。
(註1:ロシア案の「アンガルスク〜ナホトカ」のルート案に対して日本側は油田開発とパイプライン建設に50億ドルの資金援助を申しでている。しかしどのような援助方式になるかは今後の話し合いの進展にかかっている。一方、中国側は中国路線のために17億ドルの援助を提示している。ところで、原油の掘削には技術・資金力のある欧米石油メジャーの参加は欠かせない。エクソン・モービルは「ユコス」の持株の買収に動いており、「BP」もロシアの石油精製会社「THK」と合弁し、「BP-THK」を発足している。)
いずれにしても、中国側のロシア交渉窓口は民間企業「ユコス」であり、原油の掘削権はもっていても、原油を通すパイプラインの敷設権は国営企業の「トランスネフチ」が独占権を保持している。したがってよほどの妥協がない限り、現状のロシア政局では「ナホトカ」(太平洋ルート)案のほうが有力と見ざるを得ないであろう。
--≪東シベリア・石油パイプライン敷設ルートの展望≫より
★石油パイプライン、ロシア4省が“日本案”ルート勧告 2004年12月28日
【モスクワ=五十嵐弘一】日本と中国が先行建設を争っているロシア東シベリアからの石油パイプライン建設問題について、ロシアの天然資源省などエネルギー関係4省は28日までに、日本政府が働きかけてきた「太平洋ルート」を優先すべきだとフラトコフ首相に勧告した。
同首相は今週中にも了承の署名をする。同日付有力経済紙「ベドモスチ」が報じたほか、複数の関係筋がこれを確認した。
太平洋ルートは、東シベリア・タイシェトから日本海に面したベレボズナヤ港を結ぶ全長約4200キロのもの。4省が首相に勧告した文書には、中国が求めていた、大慶への支線建設についての言及はないという。
太平洋ルートの場合は、日本のみならず、韓国、東南アジアや米国の太平洋岸まで輸出先を拡大できる利点を、ロシア政府が評価したとみられる。
建設期間、建設費や日本側からの資金支援の額や枠組みなどは明らかではないが、まず、来年5月1日までに、天然資源省が東シベリアでの石油探査地質学調査の計画を提出。パイプラインの建設計画も提出されるという。
---読売新聞
★ロシア石油パイプライン 日中どちらに軍配? 2004/06/17
ロシアからの石油パイプラインの敷設ルートに関して、日本と中国で激しい争いが展開されている。日本が協力を要請しているアンガルスク−ナホトカというルートと中国が求めるアンガルスク−大慶というルートがそれだ。
ロシアではいわゆる太平洋パイプラインと呼ばれるシベリア原油パイプライン構想。
日中両国それぞれのエネルギー政策とも関連してくる問題で、石油確保が石油の輸入大国となってきている中国においては、将来戦略とも密接に関わってくるだけに非常に大きな注目を集めている。
これと関連して、ロシア連邦保安局は2003年10月25日、国内石油大手ユコス社のホドルコフスキー社長を拘束した。反プーチン政権を掲げる同氏に対して、国内トップ資産家の同氏を排除する動きとして、報道されているが、ユスコ社はもともと中国が主張するルートの敷設を支持していただけに、石油パイプラインをめぐる日中間のルート確保の争いにも影響を及ぼしている。
---中国情報局
★ロシア:石油パイプライン建設で中国側有利か
発信:2003/06/25(水) 16:19:31
『中新網』24日付報道によると、ロシアのカシヤノフ首相は18日、ロシア政府は東シベリアのアンガルスクから黒龍江省(こくりゅうこう)省の大慶(だいけい)を結ぶ石油パイプライン計画について、今年9月に最終決定を行うと発表した。
このパイプライン建設については、日本が協力を要請しているアンガルスク−ナホトカというルートと中国が求めるアンガルスク−大慶というルートで争いが続いている。
同首相によれば、現在は技術面と採算面を検討している段階であり、この結果が出るのが今年9月になる見込みという。ロシュコフ外務次官は、このプロジェクトに参画予定のロシアの石油会社ユコスと中国石油天然気(ペトロチャイナ)が、すでにパイプラインの敷設及び石油供給問題について基本的合意に達しているが、この協議は両国政府の最終決定が交わされた後に正式に実施の段階に移れるものだと語っている。
最近発表された「2020年までのロシアエネルギー発展戦略」によれば、年間輸送能力が5000万トンとされるアンガルスク−ナホトカ間の主幹線と併せて、年間輸送能力が3000万トンのナホトカ−大慶間の支線建設を想定しているという。
中ロ両国は3年前に、原油パイプライン建設の政府間協議を締結しており、これは05年からナホトカ−大慶ルートで中国への輸出量は2000万トン、10年には3000万トン、25年間安定した輸送を続けるというもの。
こうした政府間、企業間の締結や採算面で勝っていることからも、中国側が有利との見方がされている。
---中国情報局
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12時
ナメ次郎がまた遁走した。寒風の中、探し回るが見つからず、断念。ただ国道に出て挽肉にならぬことを祈るのみ。猫を探し回りながら泣きたくなった。仕事が途絶えていることもあり、到底生活できる環境でない自分の苦境を実感しつつ・・・休業中の会社名義の在りようを問うた昨夜の弟との会話も蘇り、ひたすら虚しく・・・途方に暮れていた。会社の名義だけを引き継いでは、それに付随する工場の実体を放棄する弟に・・・「それどころではない」と本業経営の苦心を訴える東京の弟に・・・そうだろう、と、それを承知で苦言を呈するオレの言葉が・・・空虚に響く。もう一人工場で頑張る意味が無くなったと・・・遁走した猫を探し回りながら・・・
依頼主に逃げられたのだと、ここ地元でも日常的に起こっている確信的経済犯罪、売り掛け金回収不能事件の被害者としての弟の言葉を聞きながら・・・この日本はもはや経営が成り立つ状況ではなくなったんだと・・・口にこそ出さなかったが『兵法36計逃げるに如かず、弟よ、もう経営から逃げろ』と、生き馬の眼を抜くような冷酷都会戦場からの撤退を望んでいる・・・私は・・・ずる賢くも無責任に、田舎でただ燻っているのだった。戦意愛国心喪失、経済戦争離脱、確信的脱走兵。ぴゅうぴゅう風も鳴いて吹く。この寒風にナメ次郎何処をさ迷う。早く帰って来い。
13時
ナメ次郎無事捕獲回収、入れ替わりに茶々丸とブサイク遁走・・・くそったれ!・・・茶々丸回収、ブサイク家の中へ誘導・・・ブサイクのサカリのついた鳴き声に辟易。排泄物洗浄、猫への餌の供給完了・・・これより離れにて自分へ餌を与える予定。サバ缶残り半分。炊飯器始動。
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21時
00-52 NHKスペシャル「原油高騰」 世界で何が起きているか▽産油国と投機マネーの攻防石油危機は --NHK総合テレビ
原油価格の異常な値動きが世界経済を直撃している。世界の原油価格の指標となるニューヨーク市場のWTI原油先物が10月15日、過去最高値となる1バレル55ドルを記録。その後、40ドル台の水準で激しい乱高下を繰り返しながら、再上昇の機会を伺っている。高騰する原油価格は、“大増税”となって世界経済に大きな打撃を与えかねない。
わずか数年前には10ドル台だった原油価格が、何故これほどまでに急騰したのか。そこには、産油国の政情不安がもたらす供給不安や中国・インド経済の急成長による需給の逼迫に加えて、大量の投機資金を原油市場に投入したヘッジファンドの存在があった。原油市場を支配してきたOPEC諸国は、今や価格決定権を失いつつある。
この歴史的な原油高騰で、新たな動きが始まっている。欧米の国際石油資本・メジャーはアフリカやロシアなどの油田への再投資を開始した。さらに石油不足を心配する中国は、アフリカなどでの自前の石油確保に乗り出した。そして、ヘッジファンドまでが油田開発に乗り出そうとする「油田開発ブーム」(原油争奪戦)が起きている。
原油市場の新たな主役となったヘッジファンドに密着取材し、もはや大国や産油国、巨大資本では支配できなくなった原油価格の最新の動きを追いながら、「戦略商品」であり「国際金融商品」でもある原油をめぐる世界的な攻防を立体的に捉える。
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