★タイタンに「謎の活動」 NASA探査機撮影画像を分析
米航空宇宙局(NASA)は、土星最大の衛星タイタンの鮮明な画像を公表した。先月下旬、土星探査機カッシーニがタイタンに最接近した際に撮影、タイタンの中央やや右寄りの位置に、正体の分からない「謎の活動」を示す白い部分が写っている。NASAの科学者が注目しており、地殻や風、河川、海洋、火山など、何らかの活動を示している可能性があるという。
写真は、地表から30万〜65万キロ離れた地点から撮った9枚を組み合わせた。中央付近に、雲の間から地表がのぞいているほか、最下部の南極付近では雲が白く輝いているのがわかる。
★衛星タイタンに最接近 土星探査機カッシーニ
【ワシントン27日共同】土星を周回中の米欧の無人探査機カッシーニが26日、分厚いもやに包まれた最大の衛星タイタンに約1200キロまで最接近し、その途中で撮影したモノクロ画像を地球に送信してきた。
米航空宇宙局(NASA)によると最接近は米東部時間同日午後零時40分(日本時間27日午前1時40分)すぎで、距離は今年7月の初接近時の約300分の1。処理を加えた画像では、タイタン表面の明るい部分と暗い部分がはっきり分かる。
タイタンは直径約5150キロと水星より大きく、太陽系の衛星で唯一、独自の大気を持つ。表面は氷点下179度と超低温だが、環境は原始の地球に似ているとされ、メタンとエタンの海が存在するとみられている。
カッシーニは4年の探査期間中に計45回、タイタンに接近、来年1月には小型探査機ホイヘンスを着陸させ、さらに詳しい観測を行う。
★土星の輪、1つ増えた 衛星らしい天体も
【ワシントン9日共同】輪がトレードマークの土星で新しい輪が見つかったと、米航空宇宙局(NASA)が9日発表した。土星を周回中の無人探査機カッシーニが観測した。衛星らしい天体も発見した。
土星の輪は、実際には数百から数千もの輪で構成されていると考えられ、これまでAからGまで大きく7つの部分に分けられてきた。新たに発見された輪は内側から4番目のA環(幅約1万5000キロ)と5番目の細いF環(幅約50キロ)の間にあり、幅は推定で約300キロ。土星の衛星アトラスの軌道と重なっていた。
衛星らしい天体はF環の近くで見つかった。土星ではカッシーニの観測で既に衛星2個が見つかっており、今回も本物なら、土星の衛星は計34個になる。
(共同通信) - 9月10日12時22分更新 |
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