昨日← 04年10月19日 火曜日 →翌日
![]()
13〜18℃、南よりの微風
★いつものように、ジャバリヤでは人々が殺される
Killing in Jabalia, "As Usual"
サーミー・アブ・サレム / Sami Abu Salem
2004年10月10日
─ナブルス通信2004.10.14号による─
埃の黒雲のただなかで、いろいろな名前、問いかけ、叫び声がこだまする。誰もが、息子を、兄弟を、祖母を探している。攻撃ヘリの音が無線通信を完全に圧していて、携帯は役に立たない(通じない)。
通りのいたるところにできた大きな血だまり。地べたに転がり、おびただしい血を流していた男性を、必死の面持ちの救急隊員が運んでいく。
少なくとも4軒の家が完全に破壊され、家があったところには巨大な穴が開いていた。ほかにも何十軒もの家が損傷を受けていた。ほとんどの人が、攻撃ヘリがミサイルを撃ち込んだんだと答えた。ウンム・フィラスという女性は、娘を抱きしめてキスをし、それから、こう言った。
「彼ら[イスラエル軍]は、爆弾を落として、大勢を殺して、たくさんの家を壊したのよ。いつものようにね」
このミサイル攻撃で亡くなった人、怪我をした人は、近くのカマル・アドワン病院とアル・アウダ病院に運ばれた。
マヘール・ザクート(39歳)という学校の先生が即死し、ほかに6人が重傷を負って運び込まれたということだった。一方、怪我をした女性と女の子がひとりずつ運ばれてきているという。
「いつもどおりの」攻撃は昨晩も起こった。友達の弟でスレイマン・アブ・ファウル(13歳)が2日前にイスラエル軍に殺され、お悔やみに行っていた時のことだ。スレイマンと、同じ13歳の従兄弟、ライード・アブ・ゼイドは、木曜日(10月7日)、学校に向かう途中でイスラエル軍の戦車からの砲弾を受けて死んだ。
アドワン病院の近くの弔問客用のテントに座っていると、イスラエル軍の戦車がマフムード・サレムの家にミサイルを撃ち込んだ。ソフィアン・サレム(28歳)とアミン・サレム(36歳)が死に、ほかにも数人が重傷を負った。救急隊員に、この攻撃についてたずねると、彼はこう答えた。
「彼らは家を爆撃して何人かを殺したんだ。いつものように」
-------
以上は、ごく最近起きたジャバリアでの惨状だが、大手メディアが取り上げたのはいつものように次のような短いニュースだけだった。
★パレスチナ住民、イスラエル軍撤退の住居跡で途方に暮れる---10/16
[ジャバリア難民キャンプ(ガザ地区) 16日 ロイター] 大規模侵攻作戦を終えたイスラエル軍が撤退したガザ地区のジャバリア難民キャンプでは16日、パレスチナ住民は破壊された住居跡で途方に暮れている。
ラマダン(断食月)の始まりに際して、イスラエル軍は人口の密集したガザ地区からの撤退を決めたが、モファズ国防相はロケット弾攻撃阻止のための戦闘は停止しない意向を示した。
医療関係者によると、17日間の掃討作戦で100人以上のパレスチナ人が死亡した。
-----
この100人以上の犠牲者の中に
マヘール・ザクート(39歳)
スレイマン・アブ・ファウル(13歳)
ライード・アブ・ゼイド(13歳)
ソフィアン・サレム(28歳)
アミン・サレム(36歳)
といった5人が含まれるのだろう。それも近況を報告したサレム少年が、たった2日間で知り得た情報にしか過ぎない。サレム少年の友達の弟スレイマン、そのイトコのライード・・・共に13歳の身近な少年たちが次々と殺されていくという状況が、多感な同い年のサレムの心にどんな影響を与えているのか?想像に難くない。病院に駆けつけた最中にも、今度はイスラエルの戦車砲が、彼と同じ苗字のサレム兄弟を撃ち砕く。こうした悪夢のような現実が日常的に繰り広げられているパレスチナの現状を、我々日本人はどう解釈していけばいいのか?
サレム少年の心の視線を自分のものとして考える必要がありはしないだろうか。自分が置かれている環境が、いつものような日常が今のパレスチナのようであったら、私は、あなたは、どう考えるだろうか?と・・・
●パレスチナ情勢 2004年10月5日-18日
ジャバリヤ(Jabaliya)難民キャンプの瓦礫となった我が家の前で、
途方にくれるパレスチナの男Zaki El-Ajramiとその息子アフマド(Ahmed)
【私的めもらんだむ】
9時
社会保険庁は年金納付回復に向けて年2ポイント上昇目標を掲げ、国民への電話や訪問強化改善策を打ち出している。ご苦労なことである。しかし、その一方では贈賄業者側から 監修料名目で社保庁職員らに1億円が渡っていたとのニュースも伝わっている。国民からは強引に保険料を徴収しながら、自らは不正なカネ受け取っては私腹を肥やす体質こそ、最も改善されるべきではないのかな?ざけんじゃねえよ、この税金ドロボーが。
僅かな仕事に精出すしかない貧乏人、今日はベースの粗研ぎ、粉地獄が待っている。その前に猫族様々に餌を与えねば・・・餌をねだる猫15匹の鳴き声に、泣き笑いしている私は哀しいピエロ、漫画だね。
16時
ベース仕上げの段階で、監督が急遽ロータップを持ってくる。訊けば「明日は雨が降りそうなので、濡れないよう今日持ってきた」のだと・・・少しぐらい濡れたってどうってことないのに。ベースは茶色系、ロータップはクリーム系、全く色が違う。塗り分けるたびに吹き付けカップの中をシンナーで洗浄しなければならぬ。せっかく仕上げても、一方で色違いの塗料を吹き付ければ塗料の粉が飛ぶ。それが仕上げたばかりの製品に付着すればどうなるか?色の違う塗料で一面が斑点模様になるのだ。かつて、こうして手直しをしたことがあった。
そんなわけで、明日、仕上げたベースを引き取るよう監督に頼む。監督が、最近の仕上がりの良さを強調して帰ったけど、あまり嬉しくはなかった。誉められて喜ぶには挫折があり過ぎた。挫折はときに素直な心を阻害する。誉めるなら少しでも単価を上げてほしい。
【視聴予定】
19時
30-00 クローズアップ現代 どう守る預金・利息か安全か NHK総合テレビ
〜ペイオフ本格実施まで半年〜
ペイオフの完全実施まであと半年を切った。これまで全額保護されてきた普通預金だが、来年4月からは、確実に保護されるのが「元本1000万円までの預金とその利息分」となる。
1000万円以上の普通預金は全国で130兆円を超える。ペイオフによって、これが全額保護の対象から外れることになる。より安全な金融機関を選ぼうとする者。預金を確実に守るため複数の金融機関に分散したり、利息はゼロだが全額保護される新たな預金(決済用預金)に預け替える者。少しでも金利が欲しいと銀行離れを加速する動きも出始めている。
一方、金融機関は、預金者の厳しい選別を受けることになる。格付けを上げようと積極的な情報開示に動いたり、合併による規模拡大を図るなど、それぞれが生き残りを模索している。
ペイオフ完全実施前夜に起きている"預金者の選択"と、金融機関"生き残りをかけた取り組み"を見つめる。
(NO.1983)
スタジオ出演: 山口 学(NHK経済部・記者)
●ペイオフ解禁について、民主埼玉
「銀行が負け組大企業に追い貸しし、中小企業から貸し剥がしていることこそ景気低迷の大要因だ。死に体企業への追い貸しを止めて、厳格な査定と引き当てをせよ」 構造改革は、非効率な分野から効率的な新分野へ人、カネ、モノを移すことです。創造的な新産業、新企業は中小零細企業の中から生まれる確率が高いのですから、銀行の中小企業殺しは日本経済の自殺行為にほかなりません。中小主体の企業再生と起業支援こそ民主党と五十嵐の政策の柱です。ただし、漫然として企業努力を怠る企業を小さいが故に護送船団で守ることには反対。ペイオフ再延期は国際的な日本売りにつながるので賛成できません。
預金者保護のセーフティーネットが強すぎると、リスクを無視して高利回り商品に群がってしまうモラルハザードが起きてしまいます。都市銀行などの場合は、ペイオフをそのまま当てはめれば取引き先企業の連鎖倒産を起こしてしまいます。政府は、都市銀行はじめ地域に大きな影響を及ぼす金融機関の破綻は全力を挙げて防ぐし、ペイオフは適用しないとしています。(2002/2/21時点)
政府の二枚舌は今に始まったことではないが、いいかげんにしてもらいたい。で、二枚舌の証明以下・・・
●ペイオフは予定通り実行…金融庁長官
金融庁の高木祥吉長官は29日の記者会見で、来年4月のペイオフ(破たん金融機関からの預金払い戻し保証額を元本1000万円とその利息に限る措置)の全面凍結解除について、「激変緩和措置は考えていない」と述べ、一時的な全額保護枠の拡大や中小金融機関を対象外とするなどの特例は設けず、予定通りに実施する考えを示した。
与党の一部だけでなく、金融業界からもペイオフ延期を求める声が出ていることについては、「(預金動向などに)具体的な不安は生じていない」として、「そういう心配をする暇があれば、(金融機関は)一層の経営健全化に取り組むよう期待している」と述べ、延期論を退けた。
(2002年7月29日時点)
♀ 「新じねん」TOP
♂