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★レノン射殺犯に復讐「仮釈放なら処刑」
1980年、ビートルズのジョン・レノンさんを射殺したマーク・チャップマン服役囚(49)に対する仮釈放に向けた審問が来週中にも行われる。もし仮釈放が許可された場合は、「彼には死刑がふさわしい」とするファンが同服役囚を処刑するとの書き込みがインターネット上で多数掲載されていることが27日、分かった。
「死刑宣告」は26日付の英日曜紙「オブザーバー」が報じたもの。それによると同服役囚は、殺人罪で20年−無期の禁固刑が言い渡されているが、24年間の服役をへて、仮釈放をめぐる審問が来週中にも非公開で始まる見込みになったという。仮釈放に関して当局は「何もわからない」と話しているが、早くもファンの間には大きな波紋が広がっている。
ネット上に多数存在するファンのホームページでは、「チャップマンは処刑されるべき」といった釈放を厳しく非難するメッセージが無数に掲載され、「出所後、彼はそう長く生きられない。死を望む人があまりに多い」という意見が大勢を占めている。その中には、「私は喜んで彼を排除しましょう」といった暗殺志願者が多数、名乗り出ているという。
同服役囚は80年12月、ニューヨークのレノン宅前で待ち伏せし、「レノンさんですか」と顔に薄笑いを浮かべて話しかけた後、銃を数発発射。妻、オノ・ヨーコさん(71)の目前で射殺した。
2000年と02年の2度にわたり、今回と同様に仮釈放の審問が行われたが、「釈放されたら、また世間の注目を集めるために同じことが繰り返される」というオノさんの手紙が影響したのか、どちらも仮釈放の申請は却下されている。
オノさんは今回も「自分や子供の安全が脅かされる」と仮釈放しないよう求めているという。
(夕刊フジ)
John Lennon
【私的めもらんだむ】
▼8時
1980年12月8日、ジョン・レノンが射殺された日のことは私もおぼろげながら覚えている。真っ先に感じたのは『これは暗殺ではないか?』という漠然とした直感だった。レノンがアメリカに在住の間、FBIの厳重な監視下に置かれていたことは有名だ。射殺犯チャップマンが即座に海軍病院に連行されたことも腑に落ちない。そのチャップマンの仮釈放で、復讐を誓う暗殺志望者が続出していることは残念であり、憤りさえ感じる。レノンほど暴力を嫌ったミュージシャンはなかった。ファンとして故人の意志を尊重するならば、復讐なぞもってのほかであろう。彼の死を悼むなら、まずあの忌まわしい事件の背後関係を調べるべきなのだ。
チャップマンはたびたびYMCAに出入りしていた。そのYMCAは諜報機関の隠れ蓑として、CIAも利用していた。表向きとは裏腹に、YMCAは戦闘的な反共組織としても知られている。元CIAフィリップ・エイジーは著書「CIA日記」において「エクアドル首都キリーのYMCAは諜報機関の連絡基地だった」と記している。そしてキトー自身そこで主事をしている。南米が国際的テロ・ネットワークの雛型になっているのではないか?とした昨日の日誌にも繋がっていく、かも知れない。同時に、CIAは「MKウルトラ」と呼ばれるマインド・コントロールを推進してきたことを考え合わせるとき、おのずとチャップマンの役割が浮き彫りになってくる。当時アメリカのメディアはチャップマンを「狂信的なファンの単独犯行」として扱っていたが、サリンジャー著「ライ麦畑でつかまえて」を肌身離さず持っていたチャップマンの言葉に注意を払うことはなかったようだ。彼は「なぜレノンを殺したのか?」との問いにこう答えたのだ「ライ麦畑でつかまえて、を読めば分かる」と・・・
▼10時
【MKウルトラ関連】
★911、ジョン・レノン、陰謀のセオリー
MKウルトラ計画
洗脳によって、ごくふつうの人間を暗殺者にするCIAと国防総省が市民をモルモットとして行った言われる洗脳実験。この事実はCIAの存在意義が最も問われた1973年から1976年にかけて長官を務めた、ウィリアム・コルビーが国の指導者に対する暗殺計画について公の場で証言した。ジョンレノンの反戦活動は石油企『業・軍事産業・政府団体などその恩恵を受ける政治家にとって有害な人物で有った。
★暴露された「MKウルトラ」(韋駄天迷宮より)
1975年、CIA局長ウィリアム・コルビーは、上院・諜報委員会で証言を行った。コルビーはCIAの「財源」について暴露した。それによってCIAが何十年に亙って行っていたマインド・コントロール「MKウルトラ」と呼ばれる秘密実験の存在が明らかとなった。MKウルトラ要員は何百ものLSD-25を全米に流した。CIAの洗脳計画では、ロンドンのタヴィストック研究所、そして他のイギリス諜報機関がそうした人々を集めていた。タヴィストックのスタッフは第二次世界大戦中、イギリス軍に組み込まれ、イギリス軍・心理局を形成した。タヴィストック研究所の前身、タヴィストック医院は1922年、イギリス軍・心理学者によって設立され、彼らはここで帰還イギリス兵の「ショック・トラウマ」を研究したのである。第二次世界大戦後、タヴィストック研究所は「心理軍隊」(ジョン・ローリングス・リーズ所長の言葉)を世界中に派遣した。それは社会を一定方向に向け、洗脳し、世界政府を作り上げるためであった。CIAのMKウルトラに直接関わっていた人物として、エウィン・カメロン博士、ウィリアム・サーガント博士を挙げることができる。アメリカ人心理学者ルイス・ジョリオン・ウェスト博士も、MKウルトラに加わる前、タヴィストックで訓練を受けていた。オルダス・ハックスレー博士は麻薬を心理学に持ちみ、ハックスレーも秘密諜報計画に加わっていた。ハックスレーは1957年初頭、ウェストとの共同研究を開始し、ハンフリー・オズモンド博士への手紙で、若きウェストについて「極めてきれる若者」と評している。ちなみにオズモンドも、MKウルトラで中心的役割を果たした心理学者である。
★マインド・コントロールされた男カスチロ (「新じねん」より)
【視聴予定】
17時
30-00 クローズアップ現代 遅れた支援・スーダンで何が NHK総合
120万もの大量難民が発生、国連が「最悪の人道危機」と呼ぶアフリカ・スーダン。10年前のルワンダ危機の再来とささやかれているが、国際社会の支援は遅れている。なぜか?
背景には、今回の事態を引き起こしたスーダンをめぐる複雑な事情がある。難民発生は、反政府勢力を押さえ込もうとするアラブ人民兵が一般市民をも襲撃したために起きたが、スーダン政府自身が襲撃に関与しているのではないかという疑惑もある。政府はそれを否定、逆に国際社会との間で溝を深めている。
一方、スーダンの石油利権を手にしたい各国の駆け引きが、スーダン危機に対する国際社会の足並みの乱れを生んでいるとも言われている。番組では現地から記者の中継もまじえ、最新情勢を紹介する。
(NO.1973)
スタジオゲスト: 川端 正久さん
(龍谷大学・教授)
「新じねん」TOP
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