04/8/15 (日)
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政府がこそこそ劣化ウラン弾の安全宣伝を始めていた
非核三原則、原子力の平和利用原則を逸脱する原子力文化振興財団の宣伝パンフレット

 文部科学省の所管公益法人である日本原子力文化振興財団(以下、原文振という)は、2004年6月15日付けの『プレスレリーズ No.111』として、『劣化ウラン弾による環境影響』という表題のパンフレットを発行し、マスコミ・報道関係者に配布しています。
 このパンフレットは、劣化ウラン弾による健康影響および環境影響は事実上皆無であると、劣化ウラン弾の「安全性」を広報しています。また、劣化ウラン弾の軍事的・経済的な利点について、「徹甲焼夷弾のような性質を持ち、そしてコストが安い」と解説し、「放射線の影響を期待した兵器ではない」などと、米軍になりかわって、劣化ウラン弾使用の正当性についての釈明を行っています。そしてさらに、「劣化ウラン弾を拾って長期間持ち歩いたり、あるいは劣化ウランの粉末が溜まっている戦車内に入って、舞い上がった粉末を吸い込んで肺にたくさん取り込んだりする場合を除いて、それほど心配のない物質」と主張し、コソボ紛争やイラクにおいて劣化ウランを環境中にばらまき、放射能で汚染したという行為が妥当なものであったかのように主張しています。
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極端な出生奇形
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注意、ショッキングな映像あり
(EXTREME BIRTH DEFORMITIES和訳)

ほか写真集
森住 卓 ホームページ

【私的めもらんだむ】
▼10時
 劣化ウラン弾についてはここでも何度か書いてきた。今日再び取り上げたのは、劣化ウラン弾使用の正当性を訴える動きが原子力文化振興財団のみならず増えてきたことへの懸念からだ。何が危険か?今さら云うまでもないだろう。かつて、プルトニウムは飲んでも大丈夫とする子供向けアニメ「ぷると君」を見て唖然としたことを思い出している。公共機関が平気でこうした広報をするあたり、世も末だと思ったものだが、今ここにきて再び行き過ぎた安全論が突出してきたことに危険を感じている。以下、検索にかけてみた。

劣化ウランとはなに? けっして、核兵器を目的としていません
 偏見のないように・・・誤解されやすいが、劣化ウラン弾というのは、決して核兵器を意図したものでは、ないというとです。ウランと云うだけで私たちは核アレルギーになりますが、天然ウランの99%は放射能のないただの金属なのです。核燃料となる放射性のウラン235は約1%にすぎないのです。『劣化ウラン』なら10分の1くらいの価格ですから安いのです。コストダウンを図ったのです。廃棄物の有効利用です。「提案」の最優秀賞とか。【詳細

劣化ウラン弾はそんなに悪か?
 私はTBSのクソ報道を見て、頭にきたのである
(TBSは基本的にアカ擁護の放送局であるというのは北朝鮮報道を見ていても知っていたが)劣化ウラン弾が有害というのは左翼のプロパガンダである。(詳細

 以上の二例は自ら云っているように原子力の専門家ではない。よって取り立てて反論するつもりはないが(というかバカらしい)、気になるのは彼らの断定的なその物言いだ。それらは公的原子力機関や原発推進論アナリストたちの言葉を鵜呑みにしている傾向が明らかにみてとれる。ちなみに、かつて放射性物質を布に織り込んだ「健康肌着」が紹介されたことがあった。プルトニウムを飲み、放射線を放つ衣類を身に纏い、それが理想的な未来ニッポンなるのかどうか?は、あえて説明するまでもないだろう。

▼14時
 「日々雑感」からウラン劣化弾に関する日誌を抜き書きする。
サマワの劣化ウラン弾、政府は調査の必要なしと言明
 イラクのサマワに到着した政府調査団は、米軍が使用した劣化ウラン弾による放射能汚染については全く調査しないという。慶応大助教授の藤田祐幸氏(物理学)は云う。
「私はバクダッドで見つけた劣化ウラン弾から、1時間あたり最大で6マイクロシーベルトの放射線を検出した。これは通常レベルの100倍です。バスラでも放射能汚染はかなり拡散しているとみています。「劣化ウラン弾は戦車などに衝突すると燃焼し、ヒトの細胞より小さい0.3マイクロメートルほどの微粒子となって空中を浮遊している。人体の肺に沈着して放射線障害を引き起こす恐れがある。また地中に埋まったウラン弾は溶け、水も汚染されているはずだ。サマワで活動する自衛隊はかなりの確立で被曝すると思う」
03/11/23 (日) の日誌-詳細

米が隠すイラク戦争恐怖の兵器
 今年3月26日、カタールの記者会見において、アメリカ中央軍ブルックス准将は「ごく少量であるが武器に劣化ウラン弾を使用している」と、その使用を認めた。ところが、川口外務大臣は6月30日の衆議院イラク特措法特別委員会において「3月26日の記者会見で「ブルックス准将は劣化ウラン弾を使ったかどうかということについては『云わなかったということでございます」と矛盾した答弁をしている。ブルックス当人が「ウラン劣化弾を使用している」と認めているのに、日本の外務大臣は「云わなかった」という。国民をバカにしているとしか思えない。【詳細


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 1995年ボスニア紛争の年に劣化ウラン弾のマニュアルを完成させたダグラス・ロッキ元米陸軍少佐は、それが軍によって適用されなかったことに憤慨している。ロッキ氏は弾劾する。「マニュアルを見れば兵士は劣化ウラン弾の危険を事前に知ることができる。ペンタゴンは私にそのマニュアルづくりに任命しておきながら、危険を承知のうえでマニュアル公表を拒んだのだ。これによりアメリカ政府には全世界に対する責任が生じたことになる」【詳細

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 退役軍人団体の調査によれば汚染区域に入った米兵は40万人だが、米軍の報告によれば劣化ウラン弾で被ばくした米兵は320人と報告された。これは明らかに米軍の意図的な捏造を示唆するものである。今年6月11日ニューヨークで開催された劣化ウラン弾シンポジウムの席上、主宰者のヘレン・カルデコット博士は「劣化ウラン弾の使用は戦争犯罪の何ものでもない」と告発する。劣化ウラン弾のこうした犯罪性に言及したスコット・ピーターソン記者は米政府から訴えられた。【詳細

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【視聴予定】
21時
00 NHKスペシャル「子どもたちの戦争」 兵器を造った軍国少女▽兄の死に泣けなかった少年▽戦後59年・消えない記憶 NHK総合テレビ
 終戦五十九年の今、空襲などで被害を受けた市井の人々の実態を伝えていこうという動きが広がっている。国は、全国の歴史資料館に収められた資料や被害の記録を調査し始めた。同時に高齢化した被災者たちは「自分たちの遺言」との思いで、資料館などに納め始めている。その多くは六十−七十歳代、戦時下に子供として生き抜いた人たちだ。そんな彼らの戦争への思いをたどる。


戦時中の玩具、「戦争ごっこ」

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