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すでに肝機能障害で死亡した少年 |
今も苦しむ劣化ウラン弾で汚染された幼児 |
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アメリカ政府は自国の兵士にさえ劣化ウラン弾使用を知らせなかった
アメリカ国内には約70万トンの核のゴミこと核廃棄物があるとされるが、劣化ウラン弾に転用することで「便利で安上がりな兵器」と云われている。これまでアメリカは湾岸戦争などに劣化ウラン弾を使用してきた。
1991年、湾岸戦争
1995年、ボスニア紛争
1999年、コソボ、セルビア紛争
2003年、イラク戦争
イラクのバスラ母子病院には、ウラン弾に汚染された子どもたちが収容されてきた。肝機能障害で腹部が風船のように膨張した子どもなどが、次々と死亡しているのだと云う。ボスニアの少女スラジャナ(12歳)もまた劣化ウラン弾の破片に接触、呼吸器の70%が機能しない難病に苦しんでいる。体の痛みが激しく、発作が起きると2〜3日間は意識不明に陥ってしまう。コソボ紛争に参戦したイタリアのコラド・ジラコッペ陸軍伍長も、劣化ウラン弾のことを知らないまま被ばくした1人である。彼はNATO軍から何一つ劣化ウラン弾のことを知らされないまま汚染され、現在もリンパ節が腫れて呼吸困難に陥る症状に苦しんでいる。2001年3月、イタリア国防省はバルカン帰還兵の健康を調査、劣化ウラン弾の影響と思われるホジキン・リンパ腫が通常の8倍の発症率であるとの報告書を公開している。
今年3月26日、カタールの記者会見において、アメリカ中央軍ブルックス准将は「ごく少量であるが武器に劣化ウラン弾を使用している」と、その使用を認めた。ところが、川口外務大臣は6月30日の衆議院イラク特措法特別委員会において「3月26日の記者会見で「ブルックス准将は劣化ウラン弾を使ったかどうかということについては『云わなかった』ということでございます」と矛盾した答弁をしている。ブルックス当人が「ウラン劣化弾を使用している」と認めているのに、日本の外務大臣は「云わなかった」という。国民をバカにしているとしか思えない。
【参考】テレビ朝日系列「サンデープロジェクト」米が隠すイラク戦争恐怖の兵器
(つづく)
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