04/8/8 (日)
24〜31℃、南よりの微風
日本の原爆投下を決定した人脈
【参照】原爆投下・委員会

★図マッカーシズム終焉-1、2003/10/04の日誌
★図マッカーシズム終焉-2、2003/10/05の日誌
虎の尾を踏んで追放されたマッカーシー? 2003/10/02の日誌
 マッカーシーが赤狩りの爆弾演説を行った1950年の2月、その前月1月にはトルーマンが水爆の製造にゴーサインを出していた。GEはプルトニウム製造を手がけるハンフォードの工場をデュポンから引き継ぐと、水爆の量産を開始させている。ハンフォードの工場は長崎に落とされた原爆の、そのプルトニウムを製造していたのだ。そして、水爆製造の陣頭指揮をとっていたGEの重役、ロバート・スティーヴンズ陸軍長官にマッカーシーは食いついた。赤狩りを煽ってきた彼らが、今度は逆風に脅かされはじめたのだ。マッカーシーは獲物を捕捉するだけのハンターにすぎなかった。それまで後押しをしてきた彼らが、1954年の「マッカーシー問責決議案」でマッカーシーを葬った背景には、そのようなわけがあった。審問が終ったあとの閑散とした会場で、マッカーシーは両腕を広げて放心したように呟いたという。「いったい、私が何をやったというのだ?」 操り人形の糸を手繰り寄せる者は誰もいなかった。マッカーシーという操り人形は、その糸を切断され、崩れ落ちるように捨てられたのである。
ローゼンバーグ捏造スパイ事件と演出された裁判劇 2003/10/03の日誌
 マッカーシズム旋風は同時期起こった水爆製造に反対して追放されたオッペンハイマー(John Robert Oppenheimer 1904-1967)と、その水爆の基礎となる原爆製造の機密をソ連に渡したとされるローゼンバーグ(Rosenberg)捏造スパイ事件が深く関連している。
 ローゼンバーグ事件は、ジュリアス・ローゼンバーグ妻エセルの、その弟デヴィット・グリーングラスが原爆機密資料を盗難したことに端を発している。グリーングラスはマンハッタン計画の原爆部隊に所属する、陸軍の技師だった。その彼が盗んだ資料をソ連に流したとして容疑をかけられた。その共犯者として姉夫婦を名指したのだが、共犯者としての証拠は何一つ発見されていない。ここから捏造が始まった。
【私的めもらんだむ】
9時
 国防長官フォレスタルの日記が日本の和平工作を証明するまでもなく、ペル・ヤコブソンとアレン・ダレスもすでに日本から和平の仲立ちを頼まれていた。それでもアメリカは日本に原爆を投下した・・・何のために?・・・ヒロシマ・ナガサキの廃墟に横たわる犠牲者の、その累々たる無惨な死体と、勝利に酔うアメリカ国民の笑顔がオーバーラップする。あまりに強烈なこの対比の格差・・・その背後で原爆投下の仕掛け人たる黒幕たちの高笑いが聴こえるようだ。「何のために?」は、それら高笑いをしている者どもの人脈を紐解いていくことで、およその解答は得られるだろう。想像力を駆使すれば、私の作った図説に被曝者たちの連綿たる血の滴りが見える。
【視聴予定】
14時
00-15:30 スクープスペシャル ”金日成の首を取れ”禁断のシルミド部隊VS 北の工作員 テレビ朝日
23時
30-00:00 宇宙船地球号 温暖化(01)異変続出…富士山にいま何が テレビ朝日
 日本にも兆候が表れてきている地球温暖化を考える第一回。今、富士山で起きている変化を見つめる。世界規模の気候変動や地球温暖化が富士山の永久凍土を溶かし始めている。それにより、森林限界の前線をゆっくり高度へと押し上げている。近い将来、日本人なら誰でも思い描く、雪を冠した優美な富士山の姿を見られなくなるかもしれない。消失しつつある永久凍土と、私たちの心を引き付けてやまない富士山との関係に迫る。
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