04/07/04 (日)
17〜22℃、南よりの微風
マーロン・ブランドとロックフェラー家を結ぶ線
米俳優マーロン・ブランドさん死去

 米映画「ゴッドファーザー」のマフィアのボス役や「地獄の黙示録」などで知られる俳優、マーロン・ブランドさんが1日、ロサンゼルスの病院で死去した。80歳だった。米メディアが2日、一斉に伝えた。6月30日夜に入院した。死因は明らかになっていないが、米CNNによると、ブランドさんは数年来、心臓を患っていたという。

 24年、米国ネブラスカ州オマハ生まれ。44年に「ママの想い出」でブロードウェーにデビューした。「双頭の鷲」やエリア・カザン演出の「欲望という名の電車」などに出演し、俳優として高い評価を得た。
 50年に映画に進出し、「乱暴者」で反抗する若者を演じて人気を集めた。エリア・カザン監督「波止場」(54年)でアカデミー主演男優賞を受賞。
 72年には「ゴッドファーザー」で再び同賞に選ばれたが、映画界の北米先住民の扱いが不当だとして受賞を拒否した。その後も「ラストタンゴ・イン・パリ」「地獄の黙示録」などで存在感を示していた。94年には自伝「母が教えてくれた歌」を発表している。
    ◇
 映画評論家・白井佳夫さんの話 アメリカの若者たちが反体制に立ち上がった時代を象徴する、大スターだった。俳優といえば美男美女という常識を破った、彼の野生の動物のような表情が忘れられない。「ゴッドファーザー」あたりからカリスマ性を増し、インタビュー嫌いでも有名だった。作品づくりでは観念的な議論をしてもめ、私生活でも問題が多かったが、反逆の時代がついに終わりを迎えたことを思うと、感慨深い。
(asahi.com)
【私的めもらんだむ】
7時
 エリア・カザン監督「波止場」の背景は、日本の「山口組」の成り立ちと酷似している。低賃金で何とか生活を支えている沖中士と、それを支配する手配師ジョニーは賃金の手数料でギャングを雇っている。ギャングのボス、ジョニーに逆らう者は徹底して打ちのめされる。マーロン・ブランド扮するボクサーくずれのチンピラ・テリーは、ボスの指示である男を呼び出すが、その男は屋上から突き落とされ殺されてしまう。男は警察への内通者だった。人殺しの手引きをさせられたと気付いたテリーはついに爆発、命がけでボスに歯向っていく。ギャングに袋叩きにされながらも立ち向かっていく青年に、それまで黙殺していた沖中士たちも結束して立ち上がる・・・そのラストシーンは感動的だった。私も若い頃は地元で同じような体験をしている。仕事が終わってもカネを支払おうとしない依頼主、その背後に暴力団が控えていると知ったときの怒り・・・みんな怯える中で単身乗り込むときの恐怖、孤独、緊張感・・・今にすれば貴重な体験だったと思う。しかし、はっきり云って思い出したくもない過去である。現実は映画のようにはいかない。こうした社会の理不尽な壁の厚さは、普通の人々の沈黙、臆病、傍観に起因している。そのことを実感してから、私は人が変わった・・・ように思える。持病の癇癪持ちも、そんなところにあると自己分析している。野良猫を飼い、地元では世捨て人、変人のように思われているが「もうほっといてくれ」と、云うまでもなく相手にされなくなった。こんな偏屈な貧乏人でも、少しぐらいの誇りは残っている。人間扱いされない理不尽な社会には猛然と反抗するぐらいの気概はあるつもりだ。話が逸れた。
 マーロン・ブランドの系図、とはいっても愛人相関図みたいなものだが、図に示すとおりロックフェラー家まで線が辿り着いてしまう。それが何を意味するかは読者の想像力によるしかない。くどくどと説明するより、そのほうが定着するだろう。そもそも私が相関図などを書き始めたのも、もとはそうした理由からだ。文章は補足程度にして、系図や相関図から浮かんでくるイメージを膨らませていく。そうすると物語が自分の頭の中で勝手に始動するのだ。それがたとえ妄想に傾いても、事実だけは踏まえているわけだから、妄想だけに埋没することもない。現実は得てして無味乾燥でつまらないものだ。そんなところで自分の存在意義を確認しても、社会的にはちっぽけな自分を発見するばかりだ。私のような極貧人間はなおさらである。だから私は夢想する。「波止場」のチンピラ・テリーに自分を見ながら、挫折に疲れ果てていた過去の自分をもう一度よみがえらせる。さあ、もう一度立ち上がるんだ!と・・・

9時
【エリア・カザン関連】
カザンとヴァンダービルト家、(エリア・カザン死去にちなんで) 日誌2004/10/01
虎の尾を踏んで追放されたマッカーシー?、(文中で監督カザンについて触れている)日誌2004/10/02
カザンの声明文、(マッカーシー旋風渦中での言い訳?)日誌2004/10/03

 今日も暑くなりそうだが、例年よりは涼しいみたい。朝の冷えがこたえる。ひょっとすると今年は冷夏になりそうな予感、根拠はない。体調少しずつ戻っている感じ、ニブイ頭は別として。そろそろ猫族に餌を与え、かつ例によってウンチの片付け、洗濯と、生活戦争に突入しなければ・・・前のめりに歩く自分に気付くことあり、ちと哀れっぽい、そんな自分が嫌いだ。バーベル上げ50回を習慣づけて多少なりともシャキッ!としたい。いつでも闘える自分でありたい。(なのにグッタリしてしまう日々、元気を拒む持病に呪いあれ)

17時
 某民間テレビ番組でオードリ・ヘップバーンをテーマにしていた。こういう時こそ写真資料を集めるチャンスだ。こうしてストックした映像はあとで加工修正して使用する。
 体調なんとか元に戻る。どうやら神経性胃炎だったようだ。少ししか食べないでおいて、ウンチが出ないと心配していたのだ。おかげで下剤を飲みすぎてかえって体調を崩してしまったらしい。食欲に任せて食べたら胃痛も消えたという次第。
【視聴予定】
23時
00-30 宇宙船地球号 緑の魔物と闘う男▽雲南省の湖を再生=テレビ朝日
 中国雲南省に、古来「高原の珠玉」とたたえられてきた湖、テンチがある。人々は古くからテンチの水を飲み、テンチの水で作物を作り、テンチに生きる魚を捕らえて暮らしてきた。省都・昆明の人々はテンチを「母なる湖」と呼んでいる。だが、昆明市が大都市へと膨張し、郊外に大工業団地ができて水質が急速に悪化。生活・工業・農業排水がテンチに流入したのだ。富栄養化が進み、アオコに覆われてしまったテンチ。そのテンチ浄化のため立ち上がった国や研究者、住民の活動を追う。



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