薬害肝炎巡り国と製薬２社、被害者責任認めぬ方針
濃縮血液製剤「フィブリノゲン」などによるＣ型肝炎感染訴訟で、被告の国と製造販売元だった製薬会社三菱ウェルファーマ（旧ミドリ十字）など２社が、２６日に大阪地裁である第１回口頭弁論で「責任はない」と主張し、原告の患者が訴える被害との因果関係を認めない方針を決めたことがわかった。薬害肝炎訴訟は、東京地裁分を含めて患者１６人が計約９億円の損害賠償を求めて集団提訴しており、患者と国・製薬会社の全面対決になる見通しとなった。もう一つの製薬会社は、三菱ウ社の子会社ベネシス。大阪の訴訟で原告となった患者３人は、三菱ウ社側はフィブリノゲンの製造販売時、肝炎から肝硬変などに症状が悪化する危険性を予測できたのに怠り、承認を与えて取り消さなかった国も被害拡大を防ぐ措置をとらなかった過失がある、と主張している。関係者によると、三菱ウ社側は「発売当時は原因となるウイルスが明らかではなかった。またＣ型肝炎ウイルスに感染すれば必ず症状が重くなるわけでもない」と主張し、責任を否定。国も「当時、厚生省の審議会が承認しており、危険性を予測できる状況にはなかった。その後も、治療効果が危険性を上回る有用性が認められた」として、全面的に争う構えとみられる。さらに国と三菱ウ社側は原告の患者に対し、血液製剤の投与を受け、感染したことを証明する根拠などを求める方針とされる。原告側は弁論で、患者３人が感染の経緯や苦悩を陳述する予定だ。また原告の弁護団は２６日、新たに西日本の患者５人を原告として、計２億３０００万円の損害賠償を求める２次訴訟を大阪地裁に起こす。
【関連】
血液製剤肝炎 旧ミドリ十字、回収半年前に感染把握
肝炎薬害資料2002
薬害エイズ関連年表
「フィブリノゲン」問題
「血液製剤調査機構だより」
何をか云わんや、ここまで責任回避されると人間不信が先に立ってしまう。「治療効果が危険性を上回る有効性が認められた」との弁明も、「治療効果を上回る危険性が認められた」と言い換えるべきであろう。三菱ウェルファーマ社は患者3人が発症した86年9月の時点において調査を求められていたが、青森の集団感染が表面化した翌８７年４月時点においてさえ、都道府県から説明を求められた場合は「青森県の発生８例以外に出ていない。現在全国で調査中である」と答えるよう、本社から各支店に指示していた。彼らにとっては人命より在庫処分によって得られる利益を優先したということになる。ミドリ十字の体質は変わっていないのだね。これらは後で詳しく再検証する必要があるだろう。
長崎の豪華客船火災、作業中の失火との見方
今年１０月、三菱重工業長崎造船所（長崎市）で建造中の豪華客船ダイヤモンド・プリンセスが炎上した火災で、長崎県警は、溶接作業の熱が伝わって発火したとの見方を固めた。業務上失火容疑での立件を目指して捜査を進める方針。調べでは、出火場所は第５デッキ（５階）の３２０号室。当時、真下の第４デッキ通路の天井付近で、作業員が電気溶接作業をしていた。作業の熱が鉄板を通して３２０号室に置かれた木製家具などに伝わって発火し、燃え広がったと見ている。一方、船内では料理用の小型固形燃料が燃えるなどの不審火が今年４〜９月に４件あった。２０日に別件の放火未遂容疑で逮捕した下請けの元作業員（２５）が４件とも「私がやった」と自供したことがわかった。ただし、１０月の火災時にはすでに船外に出ていたことから関係がないことが分かったという。
【関連】出火時１１９番後回しに 長崎造船所幹部が指示（今年10月5日の日誌）
今回の大火災以前の放火未遂の件に、従業員の話「火の気のたつところがないんだ。僕らは放火としか思っていない。先月まで4件ぐらい不審火があった」を付け加えるとき、浮かんでくるのは「複数の放火犯」がいたのではないか？ということだろう。それに絡まる保険金問題を考え合わせて見えてくるもの・・・追跡捜査は何処かで途切れるように思えてならない。
午前10時現在、そろそろ仕事に向かわねばならない。年末は何となく焦るんだよなあ・・・無理のない予定を組んでいても焦ってしまう年末のこと、だからこそ心のゆとりがほしくなる。
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■17:30-18:24 ＴＢＳテレビ報道特集 イージス艦ある役割▽処刑？公邸突入の真相
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北よりの微風、一時やや強風
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