山田太一ドラマスペシャル・終戦60年特別企画
「終りに見た街〜朝目覚めたら、昭和19年だった!夫婦は?親子は!?戦争を生き抜く現代家族の愛と絆…衝撃の結末」
山田太一ドラマスペシャル・終戦60年特別企画「終りに見た街」◇戦時下の昭和19年にタイムスリップした現代の人々が、戦時下を生き抜くために奮闘する。山田太一・作、石橋冠監督。システムエンジニアの要治(中井貴一)は、妻の紀子(木村多江)や2人の子供と東京郊外の丘陵地で平凡だが幸せな日々を送っていた。そんな中、小学校時代の親友の敏夫(柳沢慎吾)から連絡を受け、三十数年ぶりに再会し、要治は楽しい時を過ごす。2日後の朝、要治は震えながら起こした紀子に促され家の外を見る。すると門の外は雑木林になっており、家から見えていた高層ビルはなくなっていた。外に出た要治は、出征する兵士を見送る人々を目にする。さらに神社の掲示板に昭和19年の文字を見つけ、自分たちが第2次大戦中にタイムスリップしたと気付く。やがて家に、同じくタイムスリップした敏夫から電話がかかってくる。
○録画しておけば良かった。最後のどんでん返しには驚かされた。タイムスリップしたはずの昭和19年で空襲にあうのだが、そこから一転して今度は未来の200X年にタイムスリップするのだ。しかも、そこは今しも原爆が落ちたばかりの東京だった。現代戦争の逃れようのない人類の悲惨さを実感させてあまりあるドラマだ。

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