|
|
★<イスラエル>核弾頭を長期間保有 ロシア軍首脳が発言
【モスクワ杉尾直哉】ロシア軍のバルエフスキー参謀総長は1日、記者会見で「イスラエルは多数の核弾頭を長期間、保有している」と述べた。軍事専門家らはイスラエルが100〜200の戦術核を保有していると指摘してきたが、核保有国ロシアの軍首脳が公式にイスラエルの核保有を認める発言をしたのは異例。
同参謀総長は米露関係を語る中で、イスラエルの核保有疑惑を取り上げ、「米国は北朝鮮やイランの核計画については説明を求める一方、イスラエルの核保有には目をつぶり、二重基準政策を行っている」と批判した。イスラエルの核保有の具体的な証拠は挙げなかった。イスラエルは核保有を肯定も否定もしない政策をとっている。
さらに同参謀総長は「米国はミサイル拡散防止体制を利用して、ロシアを含む(武器輸出での)競争相手に圧力をかけようとしている」と述べ、ロシア製地対空ミサイルなどのシリアへの供給に反対している米国を批判した。
(毎日新聞) |
|


|
▲ベネズエラ、スペインと兵器購入契約
チャベス大統領 石油高追い風 強気の反米色
【ワシントン=有元隆志】AP通信によると、反米色を強めるベネズエラのチャベス大統領は二十八日、首都カラカスでスペインのボノ国防相と会談し、総額二十億ドル(約二千四百億円)の警備艇、軍用機などの兵器購入契約を結んだ。マコーマック米国務省報道官は同日の会見で、スペイン政府に懸念を伝えたことを明らかにした。しかし、世界有数の産油国であるベネズエラは石油価格の上昇を追い風に強気の姿勢を崩しておらず、米国は対応に苦慮している。
ベネズエラが購入するのは、沿岸警備艇など船舶八隻と、輸送機や哨戒機など十二機。チャベス大統領は式典で、これらの艦船や飛行機を麻薬取引を防止するために使用すると強調した。
マコーマック報道官は、軍用機のなかには米国の部品が使われているものがあり、米国の技術のライセンスに絡んだ問題が起きるとして、調査を行っていると述べた。これに対し、ボノ国防相は「これらは戦闘機ではない」として売却に問題はないと主張している。
ベネズエラは今年に入り、武器の近代化と調達先の多様化を図っており、スペインのほか、ロシア製ライフル銃、ブラジル製プロペラ機の購入計画を進めている。
ベネズエラは米国にとって主要な原油供給先であるうえ、輸送距離が近く、米国の原油精製設備に適した重質油の供給国でもあり、経済的な結びつきは深い。
しかし、チャベス大統領は一九九八年の選挙で勝利して以来、政情不安のなか反米色を打ち出すことで、国民の支持を受けようとする戦術を展開。石油カードを使うとともに、米国と対立する国や距離をおく国に接近している。
米国と対立するキューバやイランとの関係も強化しているほか、中国にも接近。三月にイランのハタミ大統領(当時)と会談した際には、イランの核開発を支持し、その後、自らも核開発を行うことに関心を示し、イランに協力を求める意向を表明して、物議をかもした。
十一月初めにアルゼンチンで開かれた米州首脳会議では、会場近くで数万人規模の反米集会を開き、米国が推進する米州自由貿易地域(FTAA)構想に反対した。
一方、米国側では、キリスト教保守派指導者のロバートソン師が八月、チャベス大統領を「暗殺すべきだ」と発言(後に撤回)するなど、同大統領へのいらだちが高まっている。
米国とスペインの関係も、昨年四月にサパテロ首相が就任して以来、スペインがイラクから軍を撤退させるなど冷却化している。
(産経新聞)
|
|

|
▲イラン、ナタンツの核施設でウラン濃縮開始を準備=IAEA外交筋など
[ウィーン 24日 ロイター] イランはウラン濃縮計画を推し進めているもよう。国際原子力機関(IAEA)外交筋や情報機関筋が明らかにした。イランには、核兵器製造につながる疑いのある計画を放棄するよう国際圧力が高まっているが、それに抵抗する動きなる。
イランの核問題をめぐっては、ロシアが、イランが民生用核計画を維持する一方で、ウラン濃縮は合弁事業の形でロシアに移管するという妥協案を提示し、危機回避に向けた取り組みをしているが、今回指摘されたような動きは。ロシアの努力を危うくするおそれもある。
国際原子力機関(IAEA)理事会に出席している外交筋や情報機関当局筋は、ナタンツの地下核施設でウラン濃縮の準備をしている、と指摘した。
ロイターが入手した4ページにわたる機密文書は、イラン外務省高官の情報として、イラン最高安全保障委員会のラリジャニ事務局長が10月24日、同国の核問題交渉担当の現・旧メンバーによる緊急会議を招集し、「ナタンツにある遠心分離装置を稼動させる時期などを主要議題にあげ、さまざまな選択肢を検討した」としている。
同文書は、ナタンツの施設が稼動する時期には触れていない。
(ロイター) |
|

|