★ダルフールで新たに激しい戦闘、市民14人が死亡=反政府勢力
[ハルツーム 19日 ロイター] スーダンのダルフール西部で19日、スーダン軍と反政府勢力の衝突が発生。反政府勢力のスーダン解放軍(SLA)によると、ここ48時間で市民14人と反政府勢力8人が死亡した。
ダルフールの停戦協定を監視しているアフリカ連合(AU)によれば、ダルフール地方で激しい戦闘があり犠牲者も出ているというが、その人数は明らかになっていない。
2003年初頭に始まったダルフール紛争では、数万人が殺害された。
非アラブ系のSLAは、スーダン政府が富と権力を独占しているとして蜂起。国連によると、政府は対抗してアラブ人武装勢力を組織。殺害、強姦、略奪を行い、200万人以上が難民化した。
米国はスーダン政府の行為を大量虐殺だと非難しているが、スーダン政府はこれを認めていない。
21日に予定されているAU仲介による和平交渉を前に、フレイザー米国務次官補(アフリカ担当)はダルフールを訪問。SLA内で主導権争いをしているリーダー2人と会談し、和平交渉への参加を促した。 |
▲<スーダン>民間人殺害の政府軍兵士2人に死刑判決
【ヨハネスブルク白戸圭一】スーダンからの報道によると、同国の特別法廷は17日、同国西部ダルフール地方の紛争で民間人を殺害したとして政府軍の兵士2人に死刑を言い渡した。ダルフール紛争で民間人に残虐行為を働いたとされる被告に死刑が言い渡されたのは初めてとみられる。
裁判所によると、2人は陸軍の伍長(ごちょう)クラスの兵士。2週間以内に控訴することができる。ダルフール紛争での虐殺について、国連は国際刑事裁判所(ICC)での審理を求めているが、スーダン政府は自国兵士の国外移送に反対、独自に設置した国内特別法廷で審理を続けている。
(毎日新聞) |
▲政府職員5年ぶりPKOへ スーダンに外務省工藤氏
政府は8月26日、スーダンでの国連平和維持活動(PKO)を統括する国連スーダン派遣団(UNMIS)に、外務省中東2課の工藤裕介事務官(32)を9月から派遣することを決めた。町村信孝外相が同日午前の記者会見で発表した。政府が国連PKOに文民職員を派遣するのは、国連東ティモール暫定統治機構以来、約5年ぶり。
1万人規模の軍事要員を抱え、PKOとして過去最大級となる見込みのスーダンへの職員派遣で、政府は世界各地の平和定着に貢献する日本の姿勢をアピールする。
(共同通信) |
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スーダン解放軍(SLA)
リーダー
Meni Menawi Arkowri |
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南ダルフールのMuhajiria、アフリカン・ユニオン本部の有刺鉄線前の子供 |
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同上本部の警護に当たるスーダン解放軍(SLA) |
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