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【トピック】
鳥インフルエンザ会議開幕 危機感背景にカナダで

 【オタワ24日共同】アジアから欧州への拡大で危機感が増大した鳥インフルエンザの、人への感染による世界的大流行の抑止策について話し合う、初の保健担当大臣会合が24日夕、日本など30カ国と国際機関が参加してカナダのオタワで開幕した。
 先進国や鳥インフルエンザが流行している国などが、優先的な取り組みが必要な課題について認識を一致させ、国際協力による対策を加速させるのが狙い。最終日の25日に合意内容を発表する。
 開催国カナダのドサンジュ保健相は「どの国も一国では危機に立ち向かえない」と緊密な国際協力を訴え、世界保健機関(WHO)の李鍾郁事務局長は「人での大流行は時期こそ不明だが、起きる。しかし対策計画を策定した国は40カ国しかない」と世界的な対応の遅れを強調した。

★鳥インフルエンザ、中部に波及=約10の地方・州に拡大−ロシア

 【モスクワ24日時事】24日のタス通信などによると、モスクワ南東約400キロのロシア中部タンボフ州の農村で鳥インフルエンザの発生が確認され、隔離措置が取られた。
 ロシア欧州部での感染はモスクワ南方約200キロのトゥーラ州に次いで2件目。先週末には、ウラル南部のチェリャビンスク州や隣接するアルタイ州でも感染が報告された。
 ロシアでは7月に西シベリアで最初の感染を確認後、極東やシベリア、ウラル地方など約10の地方・州に広がり、これまでに60万羽以上が処分された。人への感染は伝えられていない。

★ロシア西部で新たに鳥インフルエンザH5N1型ウイルスを確認

 [モスクワ 24日 ロイター] 欧州に近いロシア西部のタンボフ地方で、新たに鳥インフルエンザのH5N1型ウイルスが検出された。動物保健当局者がロイターに明らかにした。現地は、モスクワの南東部400キロに位置している。
 同当局者は、「検査の結果、死んだ鳥の組織からH5N1型ウイルスの存在が確認された」と語った。
Oktyabrskoewで焼却処分される猛禽類を確認するロシアの厚生省検査官 2005年8月24日-動物医療保健業務従事者はクラスノヤルスクから62マイル北、シベリアの村Bolshiye Prudy付近で死んだ野ガモを検査した。




★【英国】英国で高病原性の鳥流感ウイルス発見

 鳥インフルエンザがじわじわと欧州連合(EU)内に侵入しつつある。英国政府は23日、南米スリナムから輸入されたオウムから検出されたH5型ウイルスが毒性の強いH5N1型だったと明らかにした。一方、スウェーデン南部エスキルストゥーナ(Eskilstuna)でも死んだカモからH5型が見つかったが、こちらは幸いにもH5N1型ではなかった。---(NNA)



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★【香港】鳥インフルエンザ「流行は時間の問題」

 香港政府の予測によると、香港域内でのH5N1型の鳥インフルエンザ流行はすでに「時間の問題」と考えられているもようだ。鳥インフルエンザが人から人へ広範囲に感染する状況になった場合には、政府は境界の封鎖を行う可能性もあるとしている。21日には中国中央政府、マカオ政府との間で緊急対応体制に関する協議書を締結するなど、政府は対策の強化を急いでいる。

 衛生福祉・食物局の周一嶽(ヨーク・チョウ)局長境界の封鎖について「状況に応じて考慮する」としており、あくまで最悪のシナリオであることを強調した。
 また22日付香港経済日報は、「実際に境界を封鎖するには行政長官の同意と緊急立法が必要となるが、その時に香港にいる外国人が強引に出境しようとする場合には行政命令によってそれを阻止することができる」というある消息筋の話を紹介した。また、封鎖が行われたとしても全ての物流活動が停止するわけではなく、ウイルスに汚染されない食品などは引き続き輸入することができるという。封鎖とその手続きなどの詳細については、約1カ月後に公表される予定だ。
 特効薬「タミフル」高騰
 周局長は23日にも国際会議に出席するためカナダに向かうが、会議を利用して抗インフルエンザ薬のタミフルを製造するスイスの製薬会社ロシュに対して各国と共同で圧力をかけ、増産や特許の使用制限緩和などを求める考えだ。
 鳥インフルエンザ流行の可能性が高まったことに伴い、香港域内ではタミフルの販売価格が高騰している。23日付星島日報によると、1箱の定価200HKドルに対し現在の販売価格は300〜500HKドルになっているほか、本来提示が必要な医師の処方せんを持たない買い手にまで販売されているという。---(NNA)

クロアチア、死んだ白鳥から鳥インフルエンザウイルス検出

 [ザグレブ 21日 ロイター] クロアチア政府は21日、野生の白鳥の死がいから鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを明らかにした。同政府はこれを受け、直ちに野生の鳥類の狩猟や家禽(かきん)類の移動などを禁止している。
 同政府のスポークスマンは、ロイターに対し、「詳しい検査を行うため、サンプルは英国に送った。クロアチア東部のオラホヴィツァの湖で、6羽の白鳥が死んでいるのが発見された」と語った。
 サナデル首相が発表した政府声明によると、詳しい検査結果は2日後に出される予定。しかし声明では、「ウイルス拡大防止のためにできる全ての手段を講じている。人体には危害がないと考えている」と述べ、警戒する理由はないとの見方も示した。
 欧州委員会は、クロアチアからの家禽(かきん)類の輸入禁止に向けて準備していることを明らかにした。
クロアチアの各国境検問所で鳥インフルエンザ汚染を
阻止するための消毒が行われている。

★東南アジアで新たな死者 新型封じ込め、急務

 毒性の強い鳥インフルエンザウイルスH5N1型の鳥から人への感染は、すでに東南アジアでは現実のものとなっている。タイで二十日、今年初めての死者が出たことが明らかになったほか、台湾でも今年初めて鳥インフルエンザが確認された。鳥との接触が多い東南アジア地域で、人から人への感染力を持つ「新型インフルエンザ」に変異する可能性は高く、その場合、世界的被害をもたらしかねない。同地域での“封じ込め”に向けた、国際協力体制の確立が求められている。
 H5N1型ウイルスの人への感染が一九九七年、香港で確認されて以降、同ウイルス感染はベトナム、タイ、インドネシア、カンボジアに拡大。世界保健機関(WHO)などによると、一昨年十二月から今年十月までの間にH5N1型の感染者は百十八人、死者六十一人、致死率は約50%にのぼる。ベトナムの死者が四十一人と最も多く、続いてタイ、カンボジア、インドネシアと続く。中国は人的被害を報告しておらず、鳥への感染例しかないと主張している。
 WHO西太平洋地域の尾身茂事務局長は、新型インフルエンザの発生はアジア地域からの可能性が高いという。(杉浦美香)---(産経新聞)





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★鳥インフルエンザ、欧州・中東で大流行の兆し

 強い毒性を持つH5N1型鳥インフルエンザが、渡り鳥シーズンの到来とともに欧州や中東にも上陸、大流行の兆しを見せている。

 世界保健機関(WHO)は、ウイルスが人から人に感染する型に変異すれば、最大740万人が死亡すると試算する。
 クリスマス向けの七面鳥の出荷準備に入る時期に新型インフルエンザの脅威に直面した欧州各国では、鳥の輸入禁止措置や抗ウイルス剤の備蓄が始まった。WHOも拡大封じ込めに全力を挙げている。
 「人から人に感染する新型ウイルスは、いつ出現してもおかしくない」
 WHOの李鍾郁(イ・ジョンウク)事務局長は17日、ジュネーブでの講演で、新型インフルエンザが大流行すると明言。時期は不明としながらも、H5N1型ウイルスの変異が原因となる可能性が高いと強調した。
 今年前半、カンボジア、インドネシアなど東南アジア諸国で猛威を振るった同型は、今夏、ロシアで確認された。
 WHOなどによると、ロシア・シベリアで同型が確認されたのは7月。8月にはカザフスタンとモンゴルで見つかり、今月に入り、トルコ、中国、ルーマニアでも相次いで確認された。
 また、クロアチアと英国でも鳥インフルエンザで鳥が死んでおり、現在ウイルスの型を調査している。
 WHOによると、東南アジアでの同型インフルエンザによる死者数は一昨年末以来、60人を超えている。
 WHOは、このウイルスが直接、人に感染する力はまだ弱いとしているが、流行が拡大すれば「それだけ人間同士の感染につながるウイルス変異の機会が増える」と警戒している。
 欧州連合(EU)は、感染地域からの家禽(かきん)肉の輸入禁止や、家禽が野鳥と交わらないようにするなどの措置を徹底するとともに、人への感染予防策として、抗ウイルス剤の備蓄を始めるなどの緊急対策を決定。スイスの大手製薬会社ロシュは抗ウイルス剤の増産を決めた。米国や日本なども対策に乗り出している。
 問題は、十分な対策を講じる備えのないアジアやアフリカなどの開発途上国。実際、アフリカなどへの同型上陸も懸念されている。
 WHOは、こうした国での監視体制強化や予防対策支援が急務として、今月24、25日に、カナダのオタワで開くインフルエンザ対策のための閣僚会議で、途上国支援を協議する。
 また、今後、EUとの会合や、国連食糧農業機関(FAO)、国際獣疫事務局(OIE)などとの専門家会議を通じて、大流行を封じ込める世界的“包囲網”を構築したい考えだ。(ジュネーブ 長谷川由紀)
(読売新聞
中国の上海で池の水を飲むアヒル、
彼らも処分されるのだろうか?








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