★ザルカウィ容疑者側近射殺 イラク
【カイロ27日共同】イラク駐留米軍は27日、ヨルダン人テロリスト、ザルカウィ(Abu
Musab al-Zarqawi)容疑者が率いる「イラク聖戦アルカイダ(al-Qaida)組織」のナンバー2とされるアブアッザム(Abdullah
Abu Azzam)容疑者を25日にバグダッドで射殺したことを明らかにした。またイラク内務省によると、中部バクバで27日、警官志望者らを狙った自爆テロがあり、12人が死亡、31人が負傷した。
米軍によると、アブアッザム容疑者はザルカウィ容疑者の右腕として、同組織の作戦などに必要な資金を管理していたとみられ、今回の射殺で同組織の大きな打撃になる可能性もある。米軍は5万ドル(約570万円)の賞金を懸けて行方を追っていた。
(共同通信)
○「シーア派に宣戦布告」 ザルカウィ幹部名乗り声明
2005/09/25
イラクのイスラム教スンニ派武装勢力「イラク・アルカイダ機構」を率いるザルカウィ幹部を名乗る男が声明を読み上げる音声ファイルが14日、インターネット上に掲載された。声明は、米軍とイラク軍による武装勢力への攻撃を「ジャファリ政権と十字軍(米軍)がスンニ派への戦争を仕掛けている」と非難。「イラク全土のシーア派に宣戦を布告する」としている。
イラク・アルカイダ機構はこれまでも、シーア派を「背教徒」などと批判し、国民議会選挙での投票など政治プロセスに参加するシーア派や治安機関関係者の殺害を宣言していた。今回の声明は、さらに一歩踏み込んで殺害目標を全シーア派に広げたことになる。
声明はまた、部族指導者に対しても米軍やイラク移行政府に協力すれば殺すと警告している。
声明は約15分で、読み上げる男性の声は、これまでザルカウィ幹部のものとして公表されてきた声と似ている。
|
○偽造された声明=ザルカウィの「戦線布告」
アルジャジーラ
2005年9月17日
イラクでのアルカイダ指導者とされるアブ・ムサブ・ザルカウィは死んでいるが、ワシントン(米国政府)は軍事占領の引き延ばしを正当化するために彼をオバケとして利用している−−イラク人のあるシーア派指導者がインタビューのなかで語った。
バグダッドにあるカヂミヤ・モスクの導師であるジャワド・アル・カレシ師は、16日、フランスの新聞『ルモンド』に語った−−「言われているようにザルカウィが存在するとは思っていない。彼は占領勢力によって人々を分断するために発明されたものすぎない」と。
アル・カレシ師は、ザルカウィがイラク戦争の初期に、連携しているグループであるアンサール・アル・イスラムの構成員と会談しているとき、イラク北部のクルド地域で殺されたと主張した。
「ヨルダンに住む彼の家族は、ザルカウィの死後、葬儀さえもおこなった。つまりザルカウィはアメリカ人によって使われている策略であり、占領を長びかせるための弁明なのだ。彼らがイラクから去らないでいるための口実なのだ。」
アル・カレシ師はローマ・カトリック教会の聖エジディオ教区によってフランス東部のリヨン市で開催されたある宗教会合に出席したあと、パリを経由するさいに『ルモンド』紙にコメントを寄せた。
◆偽造された声明文
ザルカウィによってなされたという声明文を、この聖職者は一蹴した。
14日にインターネット上に掲載され、ザルカウィのものとされているたオーディオ・メッセージは、シーア派に対して、レジスタンスに合流するよりアメリカ人と一緒に避難することをうながしていた。
この声のメッセージはイラクのシーア派に「全面戦争」を宣言し、バグダッドで日雇い労働者に採用されるのを待っていた150人以上を殺害した一連の攻撃の実行を認めた。
カレシ師は、「もし占領が継続されるなら、状況は悪くなるばかりで、イラク人はますますレジスタンスに参加するようになるだろう」と言った。
イラクのスンニ派アラブの宗教権威であるイスラム法学者協会はシーアに対する武装の呼びかけを非難し、それを「ひじょうに危険」なことだとする述べるとともに、宗派間戦争を誘発し祖国を分裂させたがっている占領者の手のなかで踊らせるものだと指摘した。
(AFP)
---「イラク情勢ニュース」より
|
|
 |
リーダー
Abu Musab al-Zarqawi |
 |
射殺されたNo2
Abdullah Abu Azzam |
|