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【トピック】
対外情報機関設置を提言 有識者懇、英MI6「参考」に

 今年4月から協議を続けてきた町村外相の私的懇談会対外情報機能強化に関する懇談会」(座長・大森義夫元内閣情報調査室長)が報告書をまとめ、外相に提出した。英国の秘密情報機関「SIS」を念頭に「特殊な対外情報機関」を外相の下に設置するよう求めている。

 現在、外務省では、国際情勢に関する情報の収集と分析、調査のために国際情報統括官をトップとする組織があり、各地の大使館員らが日々の活動を通じて情報収集する体制になっている。
 報告書は、現状について「不十分と言わざるをえない」と指摘。専門的な教育や訓練を受けた「情報担当官」を大使館などに配置し、「情報収集活動に特化した活動を組織的に行っていく必要がある」と提言している。
 さらに、「場合によっては通常の外交活動と相いれないものがある」と踏み込み、「特殊な対外情報収集活動を行う固有の機関」を外相の下に置くのが妥当だとしている。この中で、英国の秘密情報機関「SIS」にも言及し、「わが国としても参考になる」と位置付けている。
 SISは「MI6」とも呼ばれる秘密情報庁で、機構上は外相のもとに置かれている。海外でのスパイ活動などを展開していると見られるが、活動内容の詳細は不透明な部分が多いとされる。
 また、報告書は、国内の法制度についても「秘密保全に関する法体系が未整備」と批判。「秘密に接する者」を対象に「法的義務を課す制度の確立」などを提言した。

 懇談会は、拓殖大海外事情研究所の森本敏所長や江畑謙介客員教授ら5人で構成されている。

町村信孝・外務大臣
生年月日 昭和19年10月17日
衆議院議員 北海道第5区 当選7回

昭和44年 6月 東京大学経済学部卒業
(同大学在学中に米国ウエスリアン大学に留学)
昭和44年 7月 通商産業省入省
昭和49年 6月 国土庁へ出向
昭和54年 5月 日本貿易振興会(ニューヨークトレードセンター)に出向
昭和57年 4月 通商産業省資源エネルギー庁石油部石油企画官を最後に同省を退職
--略--
平成10年 7月31日 外務政務次官(小渕内閣)
平成12年 3月 内閣総理大臣補佐官(第二次小渕改造内閣、第一次森内閣)
平成12年12月 5日 文部大臣兼科学技術庁長官(第二次森改造内閣)
平成13年 1月 6日 文部科学大臣
平成13年 4月26日 自由民主党幹事長代理
平成14年10月 1日 自由民主党総務局長
平成16年 9月27日 外務大臣
--詳細

大森 義夫
1939年12月生まれ。東京大学法学部卒。63年警察庁に入庁。67年日本政府沖縄事務所。74年在香港総領事館領事。84年鳥取県警察本部長。88年警視庁公安部長。92年警察大学校校長。93年~97年内閣情報調査室長。現在、NEC取締役専務

森本 敏 (MORIMOTO, Satoshi)
防衛大学校理工学部電気工学科卒業(1965年3月)
1965年4月 防衛庁人庁
1979年8月 外務省入省、アジア局南東アジア2課課長補佐
1992年2月 野村総合研究所主席研究員

日本の安全保障政策及び日米安全保障関係全般にわたる政策研究。
アジア・太平洋の安全保障問題、特にARF、CSCAPなどにおける日本の外交イニシアティブ。
欧州の安全保障、特に、NATOに関する研究。
国際紛争及び紛争予防に関する調査研究。
軍備管理・軍縮問題及びエネルギー問題など安全保障に関する研究。
米国の世界戦略、安全保障政策全般に関する調査研究。

はてなダイアリー - 江畑謙介とは
軍事評論家。
拓植大学海外事情研究所客員教授
上智大学大学院理工学研究課博士課程修了
ストックホルム国際平和研究所客員研究員

1990年の湾岸戦争、2001年のアフガニスタン攻撃、2003年のイラク戦争においてその特異な髪型を大いにアピール。
軍事に理解を持ち、資料整理までやってくれる妻を持っており、彼の著書には妻への感謝の言葉が記されている。
愛称は「エヴァたん」

▲テレビでお馴染みの著名人たちがMI6の真似事しようとしてるけど、それが本気らしいってとこが恐い。ところで、殺しの権限はどの辺まで与えるつもりなんだよ?コイツら、こんな質問に笑うかも知れんが、それが最も肝心だってこと・・・分かんねだろうなぁ。だから恐いんだよ、エリート崩れの御用学者は。今度の英軍の私服英兵奪還にしろ、そんな場面に出くわしたらどう対処するのかね。「エヴァたん」の鬘もぶっ飛ぶぜ。戦争ゴッコで遊んでいるうちはいいけど・・・コイズミ圧勝とリンクさせると国民も捨て駒にされるようで、想像するのも恐くなるね。

○以下、放言はいいが失言は困るより抜粋、町村外相の場合
最近政治家、取り分け小泉内閣閣僚達の失言が目に付く。政治家に放言はつきものだし真意を探ってみれば案外観測気球(ballon d'ssai)だったりするときがあるので結構興味深いものもあるが、最近の失言のほうは政治家自身の資質を疑わせられるような類いのものが多すぎる。
具体的には町田外相(町田→町村)、就任早々沖縄行きを決行まではオヤ、センスあると思わせたが、そのあとがいけなかった。普天間基地でのヘリ墜落現場でのひとこと「米軍パイロットの操縦技術はたいしたもの」この発言、私も夕方のテレビで見ていてびっくり。冗談じゃない、こんな人間が日本の外務大臣かよ。案の定、地元沖縄では囂々の非難、あわてて真意ではないなどと意味不明の言い訳をする。

コリャ、もう駄目だ。

○「きっこの日記」プロフィールより
【今一番やりたいこと】 コイズミをグーで殴る!

俺も殴りたい。

町村外相

大森義夫

森本敏

江畑謙介

【私的めもらんだむ】
気になる情報
今回ドジって捕まった英軍特殊部隊要員はSASではなく、新設されたSRR(特殊偵察隊)隊員---阿修羅掲示板より

レジスタンスの殉教自動車爆弾攻撃によりモスルでイスラエルの外交官18名が殺害される ---阿修羅掲示板より

以下John Coleman著「Diplomacy by Deception」より
キッシンジャーの「エネルギー安全保障」計画はブッシュによって採用されたが、これはイラクに当てはめられることになった。イラクとクウェートの争い---つまり、クウェートのアル=サッバー家がルマニア油田からの石油を盗み、その石油をオペック価格よりも安く売ってイラク経済を破壊した---も、CIAがキッシンジャー・アソシエイツと連携して仕組んだものだった。
---中略---
対イラク戦を始めるに当たっての合衆国とイギリスの役割は、古典的な欺瞞の外交だ。平和交渉を行いながら、一方で、われわれが愚かにも信用している合衆国政府は1970年代から対イラク戦争を計画していたのだ。湾岸戦争は、キッシンジャーの政策に従って入念に企画された。---235〜237頁

悲惨な戦闘に目も心も奪われる以前に、この戦争が何に起因したのか?その原点に立ち返り、念頭に固定し定点観測のように眺めたときに・・・ああ、もう止めろよ。みんな騙されているんだ・・・と、真摯に反戦の意思を伝えることの、肝要さを知る。

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