昨日05/06/16 (木)翌日
19-20℃
甲野式身体力学の応用例-1
瞬間停止による慣性と、ナンバ歩きの効用
移動中の瞬間停止による慣性を応用した例、手を足の動きに同調させるナンバ歩きの併用により、守備側の捕捉を難なく回避することが出来る。
飛脚や大名行列も古来の日本では手と脚の動きを同調させるナンバ歩きをしていた。それがいかに効率的だったか、椅子など障害物を乗り越えるには無意識のうちにナンバ歩きを応用していることからも分かる。

★甲野善紀(こうのよしのり)氏のHP「松聲館(しょうせいかん)
【私的めもらんだむ】
 甲野式身体操作法での上記の3DCGはイマイチ出来が良くない。よって、もう少し上達したら再編して載せることも吝かではない。特に、踏み出す際の軸足は、足を床に置いた時点ですでに足先を転換する方向に向いていなければならないはずだ。上記の図の軸足が左足になっているのは相対する相手との距離が比較的離れているためで、接近している場合は右足が軸になると思う。そうすると軸足で床を蹴る歳に時間的な隙が出来やしないか?などと、今もあれこれ考えを巡らしている。それほど人間の体は複雑で微妙なものなのだと、つくづく思い知らされる。

14時
 仕事を終えた。雨天の曇り空では表面の傷が見えにくく、天気の回復を待って仕上げようとも思っていたのだが、明日が納期ということもあって一気に仕上げた。梅雨に突入したとかで、これから集中豪雨など最悪の場面も想定しておくべきだ。

 仕事をしながらも甲野氏の身体操作法の応用を考えていた。重いものを移動させる場合、最初の段階で一気に押そうとしながら意識的に手前で数秒停止し、かつ慣性に同調させるようにして押すと大抵の物は動く。自動車事故で運転手など人が車外に飛び出してしまうのもこの慣性のエネルギーのせいだ。スポーツではラグビーやボクシングに応用出来る。スクラムを組んで相手チームを押し出す場面で、ぶつかる手前で意識的にストップしつつ、慣性を利用して再度押し出せば相手チームは総崩れになるはずだ。ボクシングではジャブ、慣性に乗っての破壊効果は2乗ぐらいのエネルギーを産むのではないだろうか。ただ、これまでのジャブのように途中で引いては何にもならない。引くのではなく止める、そこに慣性のエネルギーが留まる。それを一気に吐き出すようにして打つ。上記の図は、それら慣性の法則を方向転換に利用したことになる。守備側は突然に相手が消えたように見えるはずである。実際に自分でやってみれば分かる。あとはコツの問題だ。停止する時間はほんの1〜2秒でなければ効果が出ないことにも気付く。空手の寸止めは瞬間的とはいえ完全に停止かつ引くゆえ、その時点でエネルギーも消滅してしまう。仮に相手に当たったとしても、打ち出す瞬間から引きを意識しているので打撃は少なくなる。寸止めと見せかけて、慣性のまま打つような場合は想像に難くない場面になるだろうし、かつ悪質だ。

【視聴予定】
19時
30 クローズアップ現代 騒乱はなぜ起きたか〜中央アジア・独裁政権とイスラム〜


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