★イラク2か所で自爆テロ、市民や兵士ら30人死亡
【カイロ=柳沢亨之】イラクからの報道によると、同国北部キルクークの銀行前で14日、爆弾を体に巻き付けた男が、月給受け取りのため並んでいた公務員らの列に接近、自爆し、20人が死亡、50人以上が負傷した。
また中部バアクーバ近郊のイラク軍検問所に同日、爆弾を仕掛けた車1台が突っ込み爆発、イラク兵ら10人が死亡した。
いずれも治安かく乱を狙った武装勢力の自爆テロとみられる。
キルクークは、クルド人が北部自治区への編入を目指す同国有数の油田都市。自治区拠点都市アルビルでは14日、クルド人主要政党「クルド民主党」(KDP)議長、マスード・バルザニ氏の自治政府議長就任式が行われる予定で、今回の爆弾事件が、クルド自治拡大に反対する勢力の犯行だった可能性もある。
(読売新聞)
★銀行前で自爆、19人死亡 イラク北部キルクーク
【カイロ14日共同】AP通信によると、イラク北部キルクークで14日、自爆テロがあり、少なくとも19人が死亡、81人が負傷した。地元警察当局者によると、犯人は、銀行の前に並んでいた年金受給者らの列や物売りの子供たちの近くで自爆した。
英国系警備会社社員の斎藤昭彦さんを拘束、殺害したと発表した武装勢力「アンサール・スンナ軍」がウェブサイトで犯行声明を出した。
キルクークは油田地帯を抱える要衝で、アラブ人とクルド人が覇権を争い民族対立が激化している。この日はクルド人自治区アルビルでバルザニ自治政府議長が就任式を行ったが、関連は不明。
キルクーク銀行前の爆破現場
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