★イラク州知事の遺体発見 米軍との戦闘に巻き添えか
【カイロ31日共同】ロイター通信によると、イラク中西部アンバル州のラジャ・ナワフ知事の遺体が29日に見つかっていたことが、31日明らかになった。移行政府報道官が記者会見で述べた。
知事は10日、武装勢力に拘束された。すぐ近くで武装勢力の4人の遺体も見つかり、拘束中に米軍と武装勢力との戦闘の巻き添えになり死亡した可能性がある。
イスラム過激派「アンサール・スンナ軍」が斎藤昭彦さん(44)=同軍は死亡と発表=を拘束したとするヒートも同州にあり、州内で武装勢力の活動が活発化している。
報道官によると、遺体はシリア国境の東約80キロの町ラワで、武装勢力のシリア人2人とヨルダン人、アルジェリア人の4遺体とともに見つかった。戦闘で民家に隠してあった爆弾が爆発し、崩落したコンクリートの直撃を受け死亡した可能性がある。
知事は15日にいったん解放されたと伝えられていた。
★<ザルカウィ容疑者>重体説は「根拠ないうわさ」とネットに
【カイロ支局】「イラクの聖戦アルカイダ組織」を率いるザルカウィ容疑者を名乗る録音データが30日、インターネット上に公開されたことが分かった。負傷説や死亡説が流れ情報が錯綜(さくそう)する中、負傷の事実を認めながらも「重体だというニュースは根拠のないうわさだ」と否定した。
AP通信などによると、録音データは同組織が公開した。国際テロ組織アルカイダのビンラディン容疑者とイスラム教徒に呼び掛ける形となっている。イラク北西部のカイムで米軍と10日間にわたる激しい戦闘があり、最終的に米軍を退けたと報告しているが、負傷理由については述べていない。
「我々はあなたの指示と命令を待っている」とも語り、ビンラディン容疑者に改めて忠誠を誓っている。
テープの最後には5月27日に録音したとの趣旨の発言がある。実際にザルカウィ容疑者のものかは不明だが、AP通信は、以前に公表された同容疑者の声に似ているとしている。
(毎日新聞)
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