天皇入社勧誘に動いた東久爾宮、幣原、松平とは別に、小松隆と三島通陽の両名は2年も前から宮中工作の準備をしていた。小松は元日本鋼管重役、ロータリー・クラブ会長でもあり、三島は旧伯爵にして日本ボーイスカウト総長を務めた。天皇入社工作の総責任者はマッカーサー元帥で、当時東アジアには一つしかないフィリピン・ロッジに所属しながら指揮をとった。フリーメーソン本部が派遣したマイク・リビイストは大尉としてマッカーサーの腹心となった。しかし、莫大な日本の隠匿私財を巡って警察の取り調べを受け、メーソン内部でも問題となって沖縄に追放される。隠匿私財といえば、下山事件の渦中でも金塊やダイヤモンドの隠匿物資が取り沙汰された。例の亜細亜産業裏の千葉銀行東京支店の金庫にはダイヤモンドが隠匿され、会社の床下には金の延べ板も隠されていたらしい。ちなみに自民党がカマス2つ分のダイヤモンドで新設された話は有名だ。ほか図解には書き切れなかった著名なメーソン会員も、徐々に書いていきたい。いずれにせよ天皇入社工作が失敗したことで、日本も一時的には救われたのではないかと思っている。しかし、それにも増して政財界へのメーソン浸透は急速で、日本の指導層の殆どは彼らに取り込まれていった。リストを見ればその豪華さに驚くことだろう。ために、バブル崩壊以後の現代、彼らにおよそ50年間太らされた日本がまさに食われているのだと・・・
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