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【トピック】
新法王は欧州か非欧州か、18日からコンクラーベ

 【ローマ=藤原善晴】ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の後継者を決める法王選出会議「コンクラーベ」が18日、バチカン市国内のシスティナ礼拝堂で始まる。

 コンクラーベに参加するのは、80歳未満の枢機卿で、体調不良で欠席する2人を除く115人。事前談合は禁じられているものの、ヨハネ・パウロ2世の死去後、これまで10回以上、開催されている枢機卿会議などを通じ、候補が絞られつつあるようで、数日で決着するとの見方が強い。

 焦点は、伝統的に法王を輩出してきた欧州から再び選ばれるのか、教会の多様化をさらに進め、初の非欧州出身者(初期教会を除く)が選ばれるのかだ。また、ヨハネ・パウロ2世が進めた保守路線を継承する人物となるのかどうかも注目される。

 欧州出身者で名前が上がっているのがドイツ人のラッツィンガー首席枢機卿(78)と、イタリア人でローマ法王庁国務長官(首相に相当)のソダノ枢機卿(77)らだ。この2人の場合、共通するのは、70歳代後半と比較的高齢な点だ。58歳で法王となったヨハネ・パウロ2世の場合、「在位が26年以上と長くなり施策が硬直化した」との見方から新法王には高齢者を選ぶべきだとの考えが背景にある。ラッツィンガー枢機卿は保守、ソダノ枢機卿は穏健派に属する。

 欧州出身者の中では、イタリア・ミラノ大司教のテッタマンツィ枢機卿(71)も有力視されている。同枢機卿は社会問題では保守派と見られながら反グローバリズム・デモを支持したことなどから、リベラル派の受けもよい。選挙権を持つ枢機卿の数としては欧州内最大勢力のイタリア勢だが、同じイタリア人のソダノ枢機卿に比べて、幅広い支持を集めることができる候補と見られている。

 カトリック信者が急増している中南米、アフリカ、アジアでは、「欧州外からの法王」待望論が高まっている。

 とくに全世界の信者の43%を抱える中南米諸国では、初の中南米出身法王の誕生に期待する声が強い。ある中南米の高位聖職者は、「コンクラーベに参加する20人の中南米出身者の間では、統一行動をとる合意ができている」と語り、「北米の枢機卿とも連絡は密だ」と説明する。中南米出身で候補とされるのはホンジュラス人でリベラル派のマラディアガ枢機卿(62)やアルゼンチン人で保守色の強いベルゴリオ枢機卿(68)らだ。

 一方、前回のコンクラーベで2人のイタリア人候補が競り合ってこう着状態に陥り、「第3の候補」として急浮上したポーランド人のヨハネ・パウロ2世に決まったとされることから、こうした有力候補とは別にポルトガル人のポリカルポ枢機卿(69)やインド人のディアス枢機卿(69)らが「第3の候補」として取りざたされている。
(読売新聞)

欧州出身者
ラッツィンガー
首席枢機卿

Joseph Ratzinger
ソダノ枢機卿
国務長官

Angelo Sodano
テッタマンツィ枢機卿
ミラノ大司教
Tettamanzi
【私的めもらんだむ】
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