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★<鳥インフルエンザ>カラス同士の感染を確認 動物衛生研
毒性の強い鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)がカラス同士で感染することを、動物衛生研究所(茨城県つくば市)が実験で初めて確認した。カラスがニワトリと同様に、鳥インフルエンザウイルスを媒介して広めることを示す結果で、同研究所の塚本健司・病原ウイルス研究室長は「H5N1型が人に感染する可能性は極めて低いが、鶏舎にはカラスを近づけないなどの対策が必要だ」と話している。
塚本室長らは山口県の養鶏場で昨年発生したH5N1型の鳥インフルエンザウイルスをカラス4羽に投与した。すると4羽は感染し、うち1羽が気管支炎などの症状を示した。この4羽を感染していない2羽と2週間、同じ小屋で飼育したところ、2羽も感染した。6羽はいずれも死ななかったが、口の中や気管から別のカラスやニワトリに感染するのに十分な量のウイルスが検出された。
H5N1型鳥インフルエンザが昨年発生した京都府の養鶏場の周辺で、同ウイルスに感染したカラスが見つかったが、カラス同士で感染が広がるかどうかははっきりしていなかった。
京都府が終息宣言をした昨年4月以降に環境省が実施した調査では、カラスの感染例はない。
【下桐実雅子】
(毎日新聞) - 4月12日
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★鳥インフルエンザ、カンボジアで3例目の死者
【ハノイ=吉形祐司】カンボジアの首都プノンペンの病院に肺炎に似た症状で入院し、死亡した少女(9)から、鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が検出されたことが9日、わかった。
同国での鳥インフルエンザによる死亡は3例目で、世界保健機関(WHO)が近く公表する。少女は、過去2例の患者と同じカンポート州の出身。7日に死亡した。
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★ベトナム、少女が鳥インフルエンザで死亡
[ハノイ 6日 ロイター] ベトナムで10歳の少女が鳥インフルエンザで死亡し、同国での犠牲者は36人となった。5日付の国営紙が報じた。
同紙が国立衛生疫病学研究所の話として伝えたところでは、少女はハノイ市郊外のロンビェン出身で、ハノイ市内の病院で3月27日に死亡した。ただ、これ以上の詳細は不明。
今年1月には、農業省はロンビェン地方の養鶏場2カ所で鳥インフルエンザの発生が検出されたと発表、同地方のニワトリとアヒル1000羽が処分された。
この少女の死亡で、2003年の発生以来、アジアでのH5N1型鳥インフルエンザの犠牲者は50人となった。
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★北朝鮮の鳥インフルエンザ、H7型の特徴示す
[北京 5日 ロイター] 国連食糧農業機関(FAO)によると、北朝鮮の鳥インフルエンザウィルスは「H7」型の特徴を示している。
FAOの担当者が5日、北京でロイター・テレビに語った。
同担当者は、「H7型は、これまでアジアでの発生例がない。ウイルスの発生場所が特定できないため、追跡調査する必要がある」と語った。
同担当者は、北朝鮮での鳥インフルエンザ発生を受け、1週間にわたって現地調査を行っていた。
北朝鮮の鳥インフルエンザは平壌郊外の3カ所の養鶏場で感染が確認され、21万9000羽のニワトリが処分された。
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★トリインフルエンザA(H5N1)型
インフルエンザウイルスはオルトミクソウイルス科のRNA型ウイルスでエンベロープを有します。核蛋白質の違いからA型・B型・C型の3属に分類され(A型・B型・C型ウイルス)、A型ウイルスはさらにウイルスの表面に存在する糖蛋白質であるヘムアグルチニン(H:赤血球凝集素)とノイラミニダーゼ(N)における抗原性の種類、つまり15種類のH抗原、9種類のN抗原により様々な亜型(subtype)に分類されます6)。A型ウイルスはヒト以外にトリやブタなどの哺乳動物にも感染しますが、通常ヒトに感染しうるA型ウイルスの亜型はH1〜3、N1〜2のみです。なおB型・C型ウイルスは、もっぱらヒトに感染します。
A型ウイルスのなかで、トリに感染するが通常ヒトには感染しない亜型を、エビアンウイルスと呼びますが、1997年香港において局地的に、エビアンウイルスであるA(H5N1)型によるヒトの集団感染(死亡6例を含む18例)が報告されました7)8)。また1999年に同じ香港でエビアンウイルスであるA(H9N2)型ウイルスが2人の小児に感染しました9)。このほかエビアンウイルスであるA(H7N7)型によるヒトの感染が欧州で報告されています10)。
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★アンゴラで致死率9割の感染症、半年間で死者180人
2005年04月09日23時15分
アフリカ南西部にあるアンゴラで致死率の高い伝染病、エボラ出血熱に似た「マールブルグ出血熱」が発生し、世界保健機関(WHO)は8日、半年間に180人が死亡したと明らかにした。感染者の死亡率は9割近くに達するという。
WHOは「何種類かの出血熱のうち、マールブルグは最も致死率が高く、エボラよりも深刻だ」との見方を示し、緊急対策として国際社会に350万ドル(約3億6000万円)の支援を求めた。
アンゴラ保健省によると、首都ルアンダから北東約300キロの町ウイジェで昨年10月ごろに発生した。感染者は北部を中心に約200人。
症状は下痢や発熱、腹痛などから始まり、やがて激しい吐き気にみまわれて吐血する。血液や汗、涙など患者の体液への接触で感染するという。有効な治療法はみつかっておらず、死者には医師や看護師ら医療関係者18人も含まれている。
日本の外務省はホームページで情報を流し、注意を呼びかけている。
〈マールブルグ出血熱〉 病原体はウイルス。1967年、ドイツのマールブルグの研究所で、ポリオのワクチン研究のため、アフリカから輸入したサルの腎臓の細胞を培養していたスタッフの間で発生し、7人が死亡。99年にはコンゴで50人以上が死亡した。
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