昨日← 05/03/03 (木) →翌日
 1-6℃
イラクのテロ事件 05/02/24〜28
【トピック】
「ML アラブの声」の見出し(05/02/22〜03/02)より、イラク及びシリアとレバノン関連を抜粋
03/02
*道路爆弾によりサマーワで米兵3人死亡 日本軍基地に向かう途中か
*イラク保健省の医療調査団が記者会見で、占領軍はファッルージャ攻撃でマスタード・ガス、神経ガスなど国際的禁止兵器を使用と認める 全ての噂を信用する 核や化学兵器使用の可能性も否定せず 生物は絶滅 犬猫鳥すらも消滅
*イスラム法学者機構:米軍は最近帰還してきた抵抗勢力の散発的な攻撃に対してファッルージャで再び毒ガスを空中から発射 イラク政府は住居が破壊された帰還住民に百ドルの補修費支払い 【瓦礫の撤去費用にもならないじゃないか】
*イラク石油相:過去9ヶ月の平均産油量は520万BPD
*米退役軍人会:イラク戦争で負傷者、身障者になった除隊兵士は48733人 イラクとアフガンで参戦した244,045人の内12422人が精神障害 「USAツデー、28日」
*英紙インディペンデント、英軍を含む占領軍の撤退を訴える
*サドル派:アラブの代わりにユダヤ人をイラクから追放せよ
*イラク・パトロール、占領軍が隠蔽を図ろうとするファッルジャの歴史記録作成を呼び掛け
*イラクのアンバール州諸都市で米軍が空爆強化 ラマーディーでは抵抗勢力は民間人への被害を避けるため戦闘を市外でするよう注意しているが、米軍とその傀儡軍は住民を市内に引き戻し包囲して、空爆し、家宅捜索し拘束する 事件隠蔽のために報道陣の姿は極僅か
*イラク人著述家アンマール・ヤーセリー氏、イラク人の誇りの象徴として「イノチの木」と呼ばれ大切にされるイラクのナツメヤシの枝を持ち、「占領軍追放、自由イラク万歳」を叫び侵略開始2年大規模デモを呼び掛け 
*テルアビブのナイトクラブ爆破の真の狙いはシリア 「イスラム・メモ、ムハンマド・ジヤード氏の精細な分析」

03/01
*ヒューマン・ライツ・ウォッチ、米軍の遠隔操作可能な対人地雷をイラクに敷設する計画を憂慮
*イラク政府筋:シリアのクルド人がサダムの母違いの兄弟サブアーウィーイラクのクルドに引き渡し、イラク軍が引き取った シリアも米国もコメントせず
*シリア反体制派:シリア政府はサブアーウィーを初めとして今後次々とイラク旧政権指導者をイラク政府に引き渡す
*アラウィ、戦争後イラク軍を解体した米国政策を非難 「WSJ」
*トルコ外務省の新政策、イラク人の多数が望み、非分割が保障されるならイラクの連邦制に反対せず 「トルコ紙、ラディカル」

02/28
*アメリカ軍は、イラク民間人を平定するのに、マイクロ波技術を使用しているが、イラク駐留アメリカ兵士の健康に対する深刻な副作用もある。
*イラク人の家畜密輸業者の手助けでシリアに脱走中のアラブ服を着た米兵4人(1人は将校)が米軍パトロールに見つかり全員射殺される。脱走幇助の報酬は一人5万ドル。現場に居合わせたアルジャジーラの報道員は取材も報道も拒否。
*シリアはテルアビブの爆破事件後、ダマスカスのイスラム聖戦の全事務所、ネット・サイトを閉鎖、幹部の電話を切断 イスラエルが最大の受益者で事件の黒幕示唆 イスラム聖戦とヒズブッラーが対立 単独犯行
*イラク外国軍に肺結核に似た危険な病気広がる 罹患者18人 ブルガリアで対策研究の専門家会議
*ナジャフの警察署が無秩序状態の内紛で一触即発 「ロイター」
*ナジャフとカルバラのシーア派最高権威がイスラム・メモの購読、閲覧禁止のファトワー(宗教令)発布
*アブドルアミール・リカービの呼び掛けに応えてシスターニが国民全面対話を呼び掛け、首相候補のジャーファリーにも打診 【抵抗運動切り崩し工作の一環】
*パチャチが23弱小政党・組織を結集して会合
*イラク国境沿いのイランのアハワーズ地域(住民の多数はアラブ人でイランからの分離を宿願)でイラン軍と武装勢力が交戦 イラン兵5人が死亡
*軍事解決を諦めた米軍が抵抗勢力との協議を模索 アラウィ政党幹部
*帝国主義やグローバリズムに反対する世界社会フォーラムの資金元は定刻付議勢力 「ラ・ハイン、スペイン-ラテン・ネット」
*新イラク参謀総長(クルド人)、クルドのペシュメルガ省を視察
*イラクの土曜休日化に多数の都市が適用拒否 サドル派も反対表明
*イラク抵抗勢力、米軍の空爆から住民を護るためにハディーサから撤退 軍はなお包囲、家宅捜査、破壊中  
*シリアがサダム元大統領の母親違いの兄弟サブアーウィーを米国に引き渡した これで米国のシリア叩きを鎮めたい意向 「米誌NW」
*イラク高官2人もシリアが引き渡したと断言 「AP」
*イスラエル国防副大臣:テルアビブ爆破事件で必要ならシリアを限定攻撃する 「ニューヨーク・ポストNYP」
*イスラエル国防相、テルアビブ爆破事件で犯行声明を出したイスラム聖戦を保護しているシリアを非難
*イスラム聖戦副議長が爆破事件の実行を否定
*イラクの韓国軍、アルビールに職業訓練所を開設 敷地15万平米 予算1億ドル強 クルディスタン人と韓国人の友好を強調 
*トルコの平和団体、知識人、思想家など多数が反米連帯でシリアのダマスカスに向かう

02/27
*猛襲を受けた米軍、イラク北部のタル・アファルの主要兵舎から撤退
*25日夜11時バグダード北方のベイジーで待ち伏せ中の米軍が抵抗勢力と勘違いしてパトロール中のイラク警察車両に発砲、7人全員が死亡 住民は同士討ちに喝采 イラク治安軍と米軍の相互連絡欠如の証

02/26
*サマーワでイラク軍兵士6人が道路爆弾で死亡
*パウエル、イラク占領政策とラムズフェルドを批判 「英紙DT」 【やっと本音を吐けるようになった】
*米国がイラクから撤退する気ならシリアも米国に協力する用意、ロシアが経済制裁に拒否権発動期待

02/25
*刑務所での拷問規定に英国も関連
*イラク高等教育省の最新報告書:2年間で46人のイラク人大学教授が暗殺された
*UAEの衛星テレビ局アルアラビーヤ:2日間の空爆後、米軍がバグダード西方のハクラーニーヤを包囲、一部住民が逃げ出す
*シリアがシリアとレバノンの戦略的重要性を持つ国境地域を除きレバノンから全面撤退案をアラブ連合会議に提示する準備
*キルクーク州知事、全州の政府機関でクルド語を公式言語として使用の強制を指令 一切の反対を拒否 州内の多数の地域にクルド人は存在せず 
*24日キルクークの緊急警察司令官、爆弾による暗殺を奇跡的に逃れる 護衛2人死亡2人負傷 写真3枚
*イラク計画相:配給制度は国家経済に負担なので廃止したいが、協議中で未決定
*米軍、ファッルジャの隣村に疎開している住民が帰還するようモスクのイマーム(導師)に要請、一斉家宅捜査
*アナン国連事務総長:シリアに4月までにレバノンから完全撤退を促す
*ハマースの議長、武装闘争以外の解決策の考慮を示唆

02/24
*ハキームが有力大臣ポストを与える条件でチャラビに首相候補から降ろす 「AP」
*アラウィ首相、シーア派同盟に対抗して弱小派閥と同盟設立へ
*オーストラリア軍事報告書:イラク新派遣軍は弱小で装備不足、戦闘に参加せず 「オ紙デイリー・テレグラフ」 
*イラクのアンバール州、土曜(ユダヤ人の安息日)の休日化を拒否
*ブッシュの叔父、イラクの米軍に物資納入で儲ける 「LAT(ロスアンゼルス・タイムズ)」
*米軍がバグダード西方のヒートを包囲、夜間外出禁止令、狙撃兵を立ったものの屋上に配置
*米軍大部隊が四方からヒートに向かう 抵抗勢力は第二のファッルージャと応戦体勢
その前に抵抗勢力はヒートの米軍検問所を攻撃し12人全員を殺害している

02/23
*化学ガスの残留で住民がファッルージャに帰還出来ず
*イラク・バース党、米国との秘密接触を否定 イラク革命評議会副議長は健在
*米国はイラク復興資金184億ドルのうち29億ドルしか支出していない
*イラクの反米武装組織「アンナーセル・サラーフッディーン」が、「イラク民間人を標的とするテロ活動は占領軍に奉仕するだけ」と非難 【ザルカーウィ派を刺していると思われる】
*CIA、テロリスト尋問にボーイング737を使用 「NW誌」
*HRW(ヒューマン・ライツ・ウォッチ)、エジプト政府がシナイ

02/22
*イラクの米軍、北部のタルアファルを封鎖、空爆
*イラク人受刑者の反乱は米国に対する新たな脅威 「WP」
*イラク抵抗勢力、バグダードへの燃料断絶を狙うとイラク政府が恐慌 「NYT」
*数千人のシリア人労働者が敵対感情を恐れてレバノンから帰国

【私的めもらんだむ】
 「アラブの声」や「ナブルス通信」からは、大手メディァでは決して報道されることのない情報が送られて来る。全てが信頼に足る情報ではないだろうが、同時に大手メディアの権力寄りの報道が浮き彫りになって面白いところがある。ちょうど喧嘩相手の双方の言い分を聞いて比較する仲裁者ようなものだ。それゆえ読者の比較検討能力の力量が問われる。

 上記抜粋記事先月28日の「シリアがサダム元大統領の母親違いの兄弟サブアーウィーを米国に引き渡した これで米国のシリア叩きを鎮めたい意向」と、今月1日の「イラク政府筋:シリアのクルド人がサダムの母違いの兄弟サブアーウィーイラクのクルドに引き渡し、イラク軍が引き取った シリアも米国もコメントせず」の二つの記事から分かること。「サブアーウィー」とあるのは私が1日に書いたところの「サバウィ・イブラヒム元秘密警察長官Sabawi Ibrahim」のことだが、これらの記事からはサバウィが「シリア政府→米軍→シリアのクルド人→イラクのクルド人→イラク軍」といった経由で身柄が引き継がれていったことがおおよそ推測される。だとすればアメリカの対応は実に奇妙なことになる。サバウィの元秘密警察長官という肩書きは、これからのサダム大統領特別裁判にその証拠暴露に決定的なものとなるはず。それを易々イラク軍に引き渡したアメリカ政府は、裁判そのものを重視していないことになってしまう。そこには裁判そのものをすでに見限った不可解なアメリカ政府の姿勢が見て取れる。
 その理由として唯一考えられるのは、サダム元大統領の犯罪を立証する過程で、どうしても大量破壊兵器の有無に言及せざるを得なくなることだ。それを避けるためには裁判をイラク政府に委ねる必要がある。アメリカ政府としては裁判の証言台に立つようなことは是が非でも避けねばならなかった。ま、素人考えながら、そういうことだろうと思う。

【視聴予定】
21時
15 ご近所の底力「皆で行きたい温泉」 名湯の復活大作戦▽高血圧に効く湯▽田舎暮らし満喫の湯


新じねん」TOP