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【トピック】 ★自爆テロ115人死亡 イラク中部、群衆に車突入、ザルカウィ組織が犯行声明、旧政権崩壊後、最大級
【カイロ28日共同=小熊宏尚】イラク中部ヒッラーで28日、治安当局への求職のため集まった群衆に爆弾を積んだ車が突っ込み自爆、ロイター通信が保健当局者の話として伝えたところでは、115人が死亡、148人が負傷した。米CNNテレビは、死者は少なくとも125人と伝えた。
ヨルダン人テロリスト、ザルカウィ容疑者率いる「イラク聖戦アルカイダ組織」を名乗る組織が同日、犯行を認める声明をウェブサイトで出した。
一カ所で起きたテロや攻撃としては2003年4月の旧フセイン政権崩壊後、最大級の死者数。国民議会選挙など政治プロセスが進んでも治安が好転しない状況をあらためて示した。
★イラク中部で自爆テロ 自動車爆弾で死者100人以上
イラク中部のヒッラで28日午前9時(日本時間同日午後3時)半ごろ、爆弾を仕掛けた自動車が医療クリニックの近くで自爆した。ロイター通信が伝えた病院関係者の話では、115人が死亡、148人がけがをした。03年4月の旧フセイン政権の崩壊後に起きた単独の自爆テロとしては、最大規模の犠牲者数となった。
AP通信が伝えた地元バビル州警察の発表によると、男が運転する車がクリニックに近づき、自爆した。付近には治安機関への就職を希望する人々が健康診断を受けるために並んでいたという。警察はあわせて「関連容疑者数人を逮捕した」と発表したが、容疑者の身元など詳細は明らかにしていない。
現場は人通りの多い繁華街で、商店が並んでいる。狙われたのはクリニックと並んでいる人々だったとみられるが、近くに買い物に来ていた多くの市民が巻き添えとなり、被害が拡大した模様だ。
クリニック周辺の商店も炎上して黒煙をあげ、建物や車の破片があちこちに飛び散った。治安機関や医療関係者が、人ごみをかきわけながら負傷者の救出にあたった。地域の医療関係者はロイター通信に「医師や輸血用の血液が足りず、ナジャフやカルバラからも救援を求めている」と話した。
イラクでは警察や軍などの治安機関や、その求職者に対する攻撃が相次いでいる。昨年7月には中部バクバで警察署に並ぶ求職者の列の近くで自動車爆弾が爆発し、70人以上が死亡。バグダッドでは同9月、警察の就職登録事務所近くで自爆テロがあり11人が死亡した。
米ブルッキングス研究所によると、昨年6月から今年2月3日までの間に、イラクの軍と警察で計1342人が死亡した。
シーア派市民を狙った攻撃も続いており、AP通信によると2月19日にはシーア派の祭礼「アシュラ」を狙ったテロがバグダッド周辺で8件起き、市民ら計55人が殺害された。
一方、バグダッドでは28日、狙撃や爆弾の爆発で警官2人が死亡。検問所にいた米兵1人が射殺された。中部バクバでは武装勢力と治安部隊の戦闘に巻き込まれた市民1人が死亡した。
★05/02/27-<イラク>北部モスル近郊で爆発、8人死亡
イラク駐留米軍は、北部モスル近郊で27日、爆弾が爆発しイラク人警備員ら8人が死亡、少なくとも市民2人が負傷したと発表した。また、イラク軍は27日、4体の首のない遺体を発見。4人はシーア派のイラク・イスラム革命最高評議会に属するグループのメンバーで、シーア派に反発する勢力に殺害された可能性がある。
★05/02/27-<イラク>バグダッド南東で待ち伏せ攻撃 米兵2人死亡
イラク駐留米軍によると、バグダッド南東で27日、米兵の一行が武装勢力に待ち伏せされ、爆弾や銃撃による攻撃で2人が死亡、2人が負傷した。また26日にも中部バビル地区で戦闘中に米海兵隊員1人が死亡した。AP通信などが伝えた。(毎日新聞)
★05/02/25-<イラク>道路脇の爆弾が爆発 米兵3人死亡、6人負傷
ロイター通信によると、バグダッドの北約20キロの町で25日、道路脇の爆弾が爆発し、徒歩でパトロールしていたイラク駐留米軍の兵士3人が死亡、6人が負傷した。
(毎日新聞)
★05/02/24-イラクでテロ続発、警官ら18人死亡
【カイロ=柳沢亨之】イラク警察筋などによると、同国中部ティクリートの警察署で24日朝、爆弾を仕掛けた車1台が爆発、少なくとも12人が死亡、25人が負傷した。警察署を狙った武装勢力の自爆テロとみられる。
車内にいた犯人は、制服を着て警官になりすまし、警察署に侵入。夜勤者との交代で出入りが多い朝を選び、大量殺傷を図った可能性がある。ティクリートは、元大統領サダム・フセインの出生地に近く、旧政権派の武装勢力の拠点の一つとされる。
一方、ロイター通信などによると、北部キルクークでも同日、地元警察署長の車列近くで爆発が起き、警官2人が死亡。シリア国境沿いの西部カイムでも同日、イラク治安部隊が攻撃され、同要員4人が死亡するなど各地で襲撃が相次いだ。
(読売新聞)
★05/02/22-<バグダッド>「グリーンゾーン」で爆発、2人死亡
ロイター通信によると、バグダッド中心部の「グリーンゾーン」付近で22日昼、自動車爆弾が爆発し、イラク兵2人が死亡、30人が負傷した。イラク軍を狙ったテロとみられ、ザルカウィ容疑者率いる武装勢力「イラクの聖戦アルカイダ組織」を名乗り、犯行を認める声明がイスラム系ウェブサイトに掲載された。
【私的めもらんだむ】 今回のヒッラー自爆テロ事件で想起するのは、先月22日のグリーンゾーン爆弾事件だ。この二つのテロ事件に共通するのが「イラク聖戦アルカイダ組織」が犯行声明を出していること、事情を知らない多くの人々はそのまま鵜呑みにするだろうが、そうはいかない。対岸の火事で済ませられる人は幸いだ。ことテロ事件など日本には関係がない、と思いこんでいても、すでに日本をターゲットとした声明も出されているのだから。
しかし、これら一連のテロ事件が本当に「イラク聖戦アルカイダ組織」なるグループの犯行なのだろうか?主犯格とされるザルカウィの生死など所在確認すら曖昧にされながら、それら犯行声明だけをして断定するには危険かつ無謀であろう。
秘本兵法33計「反間の計」にいわく「疑中の疑、これに比すること内よりすとは、自ら失わざればなり」
間(かん)とは、敵が互いに邪推し合うように仕向ける事。反間とはそれら敵の陰謀を逆用して離間させる、高度な心理テクニックを使う。イラク国民の内部にこうしたテクニックが使われている可能性がありはしないだろうか?
【視聴予定】 21時
15 その時歴史が動いた「実朝暗殺−歌人将軍は、なぜ殺されたか?」 本郷和人
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