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【トピック】
首相にティモシェンコ氏 ウクライナ国会が承認

 【モスクワ4日共同】ウクライナ最高会議(国会、定数450)は4日、ユーシェンコ大統領が提案したユリヤ・ティモシェンコ首相代行(44)の首相就任を賛成多数で承認、新内閣が発足した。女性首相は同国初。
 クチマ前政権批判の急先鋒だった急進改革派ティモシェンコ氏の首相就任で、ユーシェンコ政権は政財界の癒着構造打破や汚職追放などの改革に強い姿勢で取り組むとみられる。
 しかし新内閣の閣僚ポストをめぐる与党間の協議が紛糾、3日に予定されていた承認審議が遅れるなど、新政権は連立各党の結束に不安を抱えての発足となった。
 ティモシェンコ氏の首相就任はまた、ロシア高官への贈賄容疑で同氏を指名手配しているロシアとの外交関係にも微妙な影響を与えそうだ。

★ウクライナ 露政権が牽制 検事総長「手配の新首相訪問なら逮捕」

 【モスクワ=内藤泰朗】ロシアのウスチノフ検事総長は二十六日、同国検察が贈賄容疑で国際指名手配する隣国、ウクライナの有力女性政治家、ユリア・ティモシェンコ氏(44)が首相に正式就任し訪露した場合は、逮捕をも辞さないとする強硬姿勢を表明した。もはや兄の思い通りにならなくなったかつての弟分の独立姿勢に、モスクワが牽制(けんせい)球を投げた形だ。
 ウクライナのユシチェンコ新大統領が就任式の翌二十四日、初の外遊としてモスクワを訪問した際に、出発直前にティモシェンコ氏を首相代行に任命したことが、検事総長発言につながった。
 同氏が正式に首相に就任するには、ウクライナ最高会議(議会)の承認を得なければならないが、ロシア各紙も承認は動かないとみている。
 その場合、ウクライナ新指導部のナンバー2にのし上がる。女優かモデルを思わせる容姿の持ち主で、先の大統領選では、直截的で急進的な前政権批判を繰り広げて野党支持者たちの心をつかみ、欧米メディアで「ウクライナのジャンヌ・ダルク」とも呼ばれた。
 同国の天然ガス独占企業体、「統一エネルギー機構」の総裁に上りつめて財を成したことから「ガスのお姫様」とも呼ばれ、当時、対露借金の相殺に絡んで、ロシア軍人に賄賂(わいろ)を贈ったとしてロシア側から指名手配されている。同氏は、その容疑を否定している。
 一九九八年に親露派のクチマ前大統領の支持を得て国会議員に初当選。後に対立して副首相を解任され、反クチマの急先鋒(せんぽう)に転じ、ロシアは、「モスクワの操り人形にできない反露政治家」との烙印を押していた。
 ユシチェンコ大統領は二十四日のプーチン大統領との会談後、ティモシェンコ氏の問題では「クレムリンの対応に満足している」と述べ、すでにロシア側と話がついたことを示唆していた。
 にもかかわらず、露検察最高幹部がウクライナのナンバー2を逮捕すると発言したことは、ロシアが抱えるジレンマと同時に、「反ユシチェンコ」で策動してきたプーチン政権内部の混乱ぶりを露呈した形で、親欧米派大統領の勝利というロシアの悪夢が現実となった後遺症ともいえる。
(産経新聞)

★首相代行に女性指導者 ウクライナ大統領が任命

 【モスクワ24日共同】ウクライナのユーシェンコ大統領は二十四日の大統領令で、昨年の大統領選で野党側の女性有力指導者として知られたユリヤ・ティモシェンコ元副首相を首相代行に任命した。
 大統領は今後、最高会議(議会)でティモシェンコ氏の首相承認を求めるとみられる。
 ティモシェンコ氏はユーシェンコ氏の政治的盟友。昨年の選挙では、政権側の大規模不正に反発するユーシェンコ氏支持者の街頭抗議行動の先頭に立ち、新政権での首相の有力候補に挙げられていた。

★贈賄疑惑でティモシェンコ氏への捜査継続=ロシア検察

  【モスクワ26日】ロシアのウスチノフ検事総長は26日、ウクライナの次期首相に指名されたユリア・ティモシェンコ氏による贈賄事件への捜査を継続する方針を明らかにした。
 同検事総長は記者団に対し、「(贈賄)事件はロシアの法に沿って捜査される。それ以上でもそれ以下でもない」と語った。
 ロシア司法当局は、ティモシェンコ氏が天然ガス販売会社を経営していた当時、ガス契約をめぐり、ロシア国防省高官に贈賄した疑いで同氏への逮捕状を出している。
 ティモシェンコ氏の次期首相起用は、ヤヌコビッチ前首相を支持したプーチン・ロシア大統領との関係修復のため、ユーシェンコ新大統領が訪ロした27日に発表された。ウクライナ民族主義勢力を基盤とし、反ロシア的な姿勢を見せる同氏の首相指名は、ロシアやウクライナ東部のロシア系住民を刺激するとみられる。ウクライナ議会は2月初めに同氏の首相指名の承認審議を行う予定。
 ガス販売会社を経営する才覚と美貌から「ガスの王女」との異名を持つティモシェンコ氏は、昨年6月にユーシェンコ氏陣営に加わり、クチマ前政権による選挙不正工作に抗議する大衆行動「オレンジ革命」でも大活躍した。
 ロシア軍検察当局は、昨年10月末のウクライナ大統領選第1回投票の約1カ月前、ティモシェンコ氏の贈賄事件への捜査を開始していた。
 自らの疑惑について、ティモシェンコ氏は、ユーシェンコ氏の勝利を支持する勢力を破壊するため、クチマ前政権がロシアのプーチン大統領と提携して策動したと非難している。〔AFP=時事〕
---livedoor ニュースより

ユリア・チモシェンコ Yulia Timoshenko
 チモシェンコ・ユリア・ウラジミーロヴナ、1960年生まれ。既婚、1女を有する。
 住所:キエフ市、レシ・ウクラインキ26a通り、919番地
○教育
 1984年、労働経済専攻で、ドニエプロペトロフスク国立大学経済学部を卒業。経済科学準博士。
○経歴
 V.I.レーニン名称ドニエプロペトロフスク機械製造工場の技師・経済学者として労働活動を始める。
 1989〜1991年、ドニエプロペトロフスク青年センター「テルミナール」の商業部長。
 1991年から、「ウクライナ・ガソリン」社社長。
 1995〜1997年、「ウクライナ統一エネルギー・システム」社社長。
 1997年から、ウクライナ人民代議員、1998年から、最高会議予算問題常任委員会委員長。
 1999年12月30日付ウクライナ大統領令により、燃料・エネルギー複合体問題担当ウクライナ副首相に任命。
○補足情報
 1997年、正教会の最高勲功章である「聖ヴァルヴァーラ大殉教者」勲章を授与。
 全ウクライナ団体「バチキフシチナ」党党首。
---対外情報調査部より



首相に承認された
Yulia Timoshenko
ウクライナ最高会議の
Yulia Timoshenko


【私的めもらんだむ】
9時
 グルジアでは「バラ革命」ウクライナでは「オレンジ革命」と、一連のNIS諸国の民衆蜂起には酷似するところがある。いずれも背後でアメリカが支援しているが、それに対抗するロシアという図式は出来すぎという感が拭えない。ひょっとするとアメリカとロシアは互いに歩調を合わせているのではないか?と思うほどだ。出来レースである。
 秘本兵法20計「混水模魚」、水を混(かきま)ぜて魚を模(さぐ)る。意図的な政変の創出、水をかき混ぜて濁らせ、その隙に政敵を一気に壊滅させる。分裂統治である。「香餌のもと、必ず死魚あり」---三略・上略

【視聴予定】

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