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【トピック】
ドスタム将軍、暗殺未遂 アフガン、けがなし 2005年

 【カブール20日共同】アフガニスタン北部シェベルガーンのモスク(イスラム教礼拝所)で二十日、地元の有力軍閥で昨年の大統領選に立候補したドスタム将軍に、爆発物を持った何者かが近づき自爆した。近くにいた二人が負傷したが、同将軍にけがはなかった。ロイター通信が報じた。
 ドスタム将軍に対する暗殺未遂事件とみられる。ドスタム将軍は同国の少数民族ウズベク人を率い、これまでも民族間の抗争などはあったが、今回の自爆テロの背景は不明。
 同将軍は昨年十月の大統領選で、ウズベク人を中心に投票総数の10%を得票したが、四位に終わった。

<アフガン>アタ派とドスタム派が北部で戦闘 南西部でも 2003年
【イスラマバード西尾英之】アフガニスタン北部に勢力をもつタジク人軍閥、アタ将軍派の司令官は1日ロイター通信に対し、ウズベク人軍閥のドスタム将軍派との間で新たな戦闘が起き、両派の計5人が死亡したと語った。司令官によると戦闘は31日、北部の主要都市マザリシャリフの南東のサラエプル州で発生。1日も双方が砲撃戦を続けているという。
 一方、パキスタンに本拠を置くアフガン・イスラム通信が1日伝えたところによると、アフガン南西部ヘルマンド州でカルザイ政権を支持する地元武装勢力の戦闘が発生し、少なくとも25人が死亡した。いつ戦闘が起きたのかは不明だ。
 アフガンでは各地を支配する地方軍閥や武装勢力がカルザイ政権に協力する形でかろうじて政権の全国支配が保たれている。軍閥を支配地域から引き離し力を削ぐ必要性が政権発足当初から指摘されているが、ほとんど進展していない。(毎日新聞)

アフガンの大虐殺
北部同盟による虐殺を当事者が証言する
アシュガバート(トルクメニスタン)、中央アジア・ミラー紙、02年3月24日
訳/安濃一樹・別処珠樹

「男を殺すときは、ただ殺すだけだ。だけど少女を強姦すると、その家族全体に永久にをかかせることになる。ただ殺してしまうより、このほうがずっといいんだよ」 と、ドスタムの軍団からやってきた別の若い兵士が説明した。かれの哲学では、男を殺すより少女を強姦する方がずっと簡単だという。「そのほうが復讐としてもずっと意味がある」 と彼は卑猥なウインクをしてみせた。この兵士も、はじめに上げた兵士と同じように匿名である。彼は最終的にシビルハンに落ち着いた。
「手を出せそうなパシュトゥン族の女の子がいると、見つけ出して強姦するよう勧められていた」 と彼はいう。
北部同盟の兵士はこれまでそうだったし、今もそうだが、「インティカアム(復讐)」 という邪悪な論理に基づいて、パシュトゥン族の女性に対して性犯罪をおかし続けている

五万人の難民がパキスタンに入ろうとして国境の町チャマンの近くで待機している。これはドスタム将軍とイスマイル・ハーン元知事が考えた 「計画的移住政策」 の犠牲者である。彼らはアフガニスタン各地を民族別に完全に分割し、もとに戻れないようにしてしまおうと考えている。ドスタム将軍とイスマイル・ハーン元知事は、自分たちが指図してパシュトゥン族を集団で地域から追い出そうとしている。

[ムジャヒディン闘争] アフガニスタン近・現代史(詳説)より

アフガニスタンでは、89年2月ジュネーブ合意に基づき、駐留ソ連軍の撤退完了。
92年4月ムジャヒディン・ゲリラ勢力の軍事攻勢によりナジブラ政権が崩壊する。
ムジャヒディンたちはカブールに入城し、イスラムに基づく連立政権が成立した。
大統領に就任したのはイスラム協会のブルハヌディン・ラバニ
国防相のポストを巡ってヘクマティアルは反発。
ラバニはとうとう反共ゲリラの英雄マスードを国防相から解任し、過激なヘクマティアルを首相に迎え入れる結果になった。このヘクマティアルはパキスタンと深いかかわりを持つパシュトゥン人。また、ラバニはウズベク人のドスタム将軍派とハザラ人シーア派勢力を無視した。ドスタム将軍には政権から排除されたため、北部六州を占拠してしまった。 ハザラ人勢力は同じシーア派のイランからの支援を受けてソ連に抵抗していたが、イランのひも付きをパキスタンや米国に嫌われて政権から疎外された。ナジブラ政権を倒しカブールを占拠する際、分割統治を巡って激しい戦闘が起こった。イスラム協会、イスラム党、シーア派勢力、ドスタム将軍派は、ここで多くの犠牲者出し、対立を深めた。そして権力の座を奪い合って内戦状態が継続していく。

ムジャヒディンたちは連立政権が無理と判断し、ラバニ派と反ラバニ派に分かれて対立する。ラバニ派はラバニ、マスードを中心とし、反ラバニ派ヘクマティアルドスタム将軍を中心として各地で戦っていた。そうでなくても複雑なこの内戦を、更に複雑にし、長期化させたのが近隣諸国の無責任な支援である。パキスタンはヘクマティアルを、タジキスタン・インドはラバニを、ウズベキスタンはドスタムを、イランは両勢力のシーア派を、サウジアラビアはヘクマティアルとサヤフを、それぞれの思惑によって支援していた。

これらムジャヒディンたちの集団は、いずれも略奪や暴行を働き、また勝手に通行税を取ったりして、結局、残されたものは数百万人の難民と荒廃した国土だけだった。
また、彼等ムジャヒディン達の資金は周辺各国や米国からの支援や支配地での通行税などだけでなく、ケシの栽培による麻薬の密売も大きな利益を上げていた。これが、かつて聖戦士と呼ばれた英雄達の実態である。

なお、日本のTV番組では、タリバンに対する反動で、このムジャヒディン達を英雄視したり、「まだマシ」と言ったりする風潮があったので、私は大変遺憾に思っている。女性に対する暴行や私財の略奪、残忍な公開処刑など、むしろムジャヒディンのほうがタリバンなど足許にも及ばない状況だったのに。都市部の中産階級以上ではタリバンの規律の厳しさが嫌われる場合もあるが、圧倒的多数の貧しい地方の農村や遊牧民の女性は、音楽が聞けないのも、学校に行けないのも、保守的服装云々も、そもそも縁のない話なのであるから苦とも思ってはいない。
そんなことよりも襲われることもなく暮らせるという取りあえずの安心がタリバン支持につながったのを見過ごしてはいけない。
ケシの栽培の撲滅に務めたのもタリバンで、国連はハッキリとそれを評価している。

アフガニスタンの戦後処理 大西 圓
2001/11/12
ウズベク人の指導者、ドスタム将軍は自派へのポストの配分に不満を表明して派閥としての暫定行政機構参加は拒否すると述べている。米国は権力分散を回避する目的でドスタム将軍に接触し、ドスタム将軍から暫定政権への協力の約束を取り付けたと12月9日に発表した。しかし、これは将来的にドスタム派へのポスト配分の見直し可能性を示唆しており、今後、動きがあるものと見られる。

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