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★実は悪くなかった「悪の枢軸」
2005年1月25日 田中 宇
イラクがニジェールからウランを買ったことが記されている「公文書」は、署名やレターヘッドからニセモノだと分かるもので、開戦2週間前の2003年3月7日には、IAEAがこの文書についてニセモノだと発表した。このニセ文書を作ったのはイギリスの諜報機関であるとも報じられた。米英の政府は、イラクが大量破壊兵器を持っていないことを知りつつ、証拠をでっち上げてマスコミに書かせ、侵攻を実現したのである。
フセインは毒ガスをまいてない
アメリカが、フセイン元大統領を悪者と呼んだ根拠のもう一つに、フセイン政権が1988年にイラク北部のハラブジャで5千人のクルド人を生物化学兵器で殺したとされる事件がある。フセインの弁護団が、ハラブジャの事件はフセイン政権の仕業ではないことを証人を立てて立証したいと言っており、裁判に負けそうなイラクの検察側は、ハラブジャの事件のことをフセインを起訴した罪状から外すことを検討しているという。毒ガスを使ったのがイラク軍でないならイラン軍だった可能性が強い。それは以前から指摘されていた。クルド人擁護の市民運動家などは、ハラブジャの件でフセイン政権をさんざん非難していたが、彼らは米英の諜報機関にだまされて踊っていたことになる。
イラクのときは「イラク国民会議」(INC)という亡命者組織がウソや誇張の情報をマスコミに流し、世界の人々に「フセインは悪者」というイメージを定着させた。INCのトップだったアハマド・チャラビは、以前からのネオコンの仲間だった。CIAや国務省からは「INCの指摘はいい加減だ」という主張も出されたが、ホワイトハウスの方針決定権を握った国防総省のネオコンやチェイニー副大統領は、CIAを解体し、パウエルを辞めさせることでそれに応えた。
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★化学兵器の偽善と嘘
確かに当時イラクは不法な生物・化学兵器を備え、毒ガスをイランとの戦争に使用した。そしてイラクに兵器の製造技術を教え、薬品や細菌を贈り、コンピュータなどの最新機材を与えたのがアメリカである。これはレーガン政権が八〇年代を通じて進めた政策だった。当時、アメリカが第一の敵としていたのはイランで、イランと敵対するフセイン政権とアメリカは友好関係にあった。アメリカはフセイン政権にさまざまな軍事援助を行っている。CIAの秘密工作による援助も含まれていたけれど、今では秘密ではなくアメリカ議会に提出された報告書から検証できる。
一例をあげると、米ラファージ社はレーガン政権の指導のもとに毒ガスの製造に寄与した米欧の企業のひとつである。この企業の実質的な社主はブッシュ副大統領(現大統領の父)で、ヒラリー・クリントンも同社の役員を務めていた。
たとえレーガン政権と第一次ブッシュ政権が化学兵器の製造にかかわり、化学兵器を戦場で使う不法行為を黙認していたとしても、イラクが自国のクルド人を虐殺した事実に変わりはないとイラク侵略を支持する者は弁論するだろう。しかしシュルツ国務長官の報告は全くの偽りで、プロパガンダに過ぎなかったことがわかっている。
一九九〇年四月、ペンタゴン(米国防総省)が調査報告(Iraq
Power and U.S. Security in the Middle East)を公表した。【5】
それによると、イラク・イラン戦争では両軍とも毒ガスを使用している。シュルツ長官いう一〇万人の虐殺はなく、クルド人の死者は数百人だった。イラク軍に対して使われたイラン軍の毒ガスが原因である。
アメリカの陸軍戦争大学による調査の中心となったスティーブン・ペレティエ博士は、一九八七年まで CIA のイラク担当主任を務めている。博士は次のように結論する。クルド人は青酸ガスで殺された。当時イラクが使用したのは糜爛(びらん)性ガスで、イラクに青酸ガスを製造する能力はなかった。一〇万人といわれた被害者の遺体も今日に至るまで見つかっていない。シュルツ長官のクルド人虐殺説は虚構であると博士は断定した。【6】
イラク・イラン戦争終結の直後に、シュルツ長官は虐殺を報道している。このプロパガンダは政策の転換を意味していたと考えられる。イラクを助けて敵国イランを疲弊させることに成功した。次の敵はイラクだという宣言である。
ペンタゴンの報告書は国務省の見解に対立するものだったので、発表された当時は広く報道された。しかし虐殺の伝説は生き残った。クルド人犠牲者の写真は世界を回り、人びとの記憶に焼きつく。今年になってニューヨークタイムズ紙などが解説記事を採用した。イラク関連記事の中でも繰りかえされ、ブッシュ政権のイラク侵略を正当化するのに役立っている。
---「アメリカの危険な冒険」安濃一樹・別処珠樹、02/12/13より
★ サダムはCIAの月給取りだった!?
米国防会議の元海外局員だったロジャー・モリス(65歳)は、サダム・フセインはもともとCIAの雇われ軍人で、CIAの謀略のおかげで権力の座についたと、以下のように語った。
「1963年、イラクの親ソ連政権は、CIAが画策したクーデターで転覆された。共産主義者を閣僚に含めていたカッセム将軍は殺され、その代わりに親米だったバース党が政権を握った。当時、カイロにいたバース党員のサダム・フセインは、CIAから給料をもらっていたのだ」
「1968年のクーデターもまた、CIAが画策し起こさせたものだ。その反乱により、サダム・フセインがバース党の権力を握るようになった。アメリカ政府はサダム・フセインという独裁者を生みだすための助産婦の役割をしたのだ」
アメリカの薬品会社、CDCPとマナサスの役員は、「1980年代に、炭疽菌や西ナイルビールスやボツリウム菌などの生物兵器の原料を、米商務省の認可のもとにイラクに輸出していた」と認めた。
---Peace Pageより
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ラファージ社(LaFarge)の建設部はイギリスの大手資材会社(No-5)Aggregates社に既存の本部を統合したもよう。この会社は混合コンクリートやアスファルトを製造しているという。社名はおそらくLaFarge
Aggregateといったものだろう。これらの統合は全ての顧客ファイルを一本化する大規模なものだったようである。
10時
「神の裁きの日が迫ってきている。神はあなたの罪に応じて、それに見合った裁きを下される」とかなんとか、毎朝拡声器で尊い神の言葉(?)を流して行くオッサン、ご苦労なこった。人間に生まれただけで罪悪ってか、それで神さんがオレをたち人間を裁くんだって・・・たまんねえよなぁ・・・何様だと思ってるんじゃい。この極貧のオレ様に、さらに裁きを下すとは、神様にしては何とも無慈悲じゃねえか。冷酷なばかりの神様なんて要らねえよ。とりあえずパンでも降らしてくれ。今のところオレはパンのみに生きてるんだから・・・でもないか。
気になる情報
ドイツ ・ベンツの人気、急降下
フランス ・ルノー、米事務所を閉鎖
イギリス ・株式/為替:金鉱株が相場押し上げ
EU ・ユーロ圏の対中貿易赤字が拡大
中国 ・上海で働く外国人3.4万人、3割が日本人
・電気毛布の寿命は5年!製造日に注意を
香港 ・とばく資金、年6,000億元が流出
台湾 ・昨年のIC産業1兆元突破、今年は14%増
・鉄筋メーカー、各社一斉に値上げ
韓国 ・韓国の農林水産物、日本市場へ
北朝鮮 ・白頭山は活火山
・金総書記と高夫人、96年に板門店訪問
インドシナ ・ラオス、中国企業が銅・亜鉛を試掘
フィリピン
・04年11月貿易収支、3億ドル超の黒字[商業]
・昨年11月工業生産額、2けた成長続く[経済]
・住商と伊藤忠、LRT1号の輸送力増強[運輸]
・東洋建設、ラオアグの河川工事受注[基盤]
13時
香港 ・レノボのIBM買収難航か、市場は好感 05/01/25
以下 X-FILES 2005-破滅か繁栄か P.02より
<cf. 中国企業レノボは、ユダヤ企業IBMに金をふんだくられただけに終わるか?>
IBMによる中国国内へのPC販売が保留になる危険性が出てきた。
アメリカ政府は産業スパイの調査をしているという。
中国のスパイがIBMの重要な機密に侵入して、それが軍事目的に使われる懸念があるという。Lenovo up on IBM deal report
このどこまでも貪欲な宗教企業は、ブッシュ政権に軍事部門などから深く関与している。
最初から、レノボの中国でのブランド(中国国内シェア25%以上)と、レノボの資産が目的だっただろう。レノボの中に入ったIBMは、これを脅しの材料と使い続けるのだろうねぇ。
【関連】
-レノボ、IBMのPC事業買収を機に海外進出を計画 05/01/07
-米IBM、全PC事業を中国レノボに売却 04/12/08
-「聯想集団(レノボ)レッドチップ 0992」が、IBMのパソコン事業を買収するといった、ビッグニュースが飛び込んできました
(ドラゴンの眼で見よ、より)
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