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15 その時歴史が動いた アンコール・日露戦争二○三高地の悲劇はなぜ起きたか?秘蔵写真の衝撃 ---NHK総合テレビ
その時:明治37年(1904年)11月27日
出来事:旅順攻略戦で、乃木希典が二○三高地攻撃を決断する
今からちょうど100年前、日本が国家の存亡をかけて大国ロシアと戦った日露戦争。その最大の激戦として知られるのが、旅順・二○三高地の攻防戦である。日本軍は10日に渡り堅固な守りのこの山を攻撃。死傷者の数が両軍あわせて2万人に及ぶ戦史史上に残る大消耗戦を繰り広げた。この悲劇的な戦いはなぜ起きたのか。 近年、攻防の様をロシア側から記録した写真が多数発掘され、戦いの新たな実像が浮かび上がってきた。二○三高地攻略の主目的は、山頂を拠点としたロシア艦隊への砲撃にあったが、実はこれ以前に艦隊はすでに遠方からの砲撃で撃破されていた可能性が高いことが、明らかになったのである。にもかかわらずなぜ攻撃は決断されたのか。その背景には、戦場での手応えを重視する現地軍と、客観的なデータを重視する本国との間の、「情報」に対する認識の差があった。やがて錯綜する情報と本国からの圧力の中、現場司令官・乃木希典は悲劇的な決断に追い込まれてゆく。情報の欠如と格差が未曾有の激戦を招いてゆく様を、乃木希典の苦悩を通じて描く。
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