★天皇陛下、一般参賀で「心の痛むことの多い年でした」
天皇陛下の71歳の誕生日を祝う行事が23日、皇居であり、一般参賀には記帳と合わせて1万7681人が訪れた。天皇陛下は午前に3回、皇后さま、皇太子さま、秋篠宮ご夫妻、婚約が内定した紀宮さまとともに宮殿のベランダから手を振った。
陛下は「今年は各地に台風、豪雨、地震と災害が相次ぎ、心の痛むことの多い年でした。みなさん一人ひとりにとっても様々なことのあった一年だったと思います。来る年が幸せな年となるよう願っています」とあいさつした。
休養中の皇太子妃雅子さまは23日夜、御所での内輪の夕食会に出席する予定だったが、風邪のため欠席した。宮内庁東宮職によると、雅子さまは風邪をひいており、微熱があり、せきも出るという。
★きょう71歳誕生日 天皇陛下「2人でより良い在り方を求めて」 皇太子さま発言
天皇陛下は二十三日、七十一歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、宮内記者会の質問に文書でご回答。ご静養中の皇太子妃雅子さまに関して皇太子さまが「キャリアや人格を否定するような動きがあった」と発言されたことにふれ、「二人の希望を明確にした上で自分たちのより良い在り方を求めていくことになれば幸い」と気持ちを明らかにされた。
この中で陛下は、皇太子さまのご発言を通じ、雅子さまの抱えるさまざまな問題が明らかにされたとしたうえで、「東宮職という独立した一つの職を持っている皇太子夫妻の独立性を重んじてきたことが、さまざまな問題に気が付くことのできない要因を作っていたのだとすれば大変残念なこと」と胸の内を語られた。
また、「事実に基づかないさまざまな言論に接するのは苦しいことでした」「心の沈む日も多くありました」と時に中傷とも言える報道に対する思いを述べられ、「家族内のことがほとんどであり、一切の弁明をすることは皇室として避けるべき」と判断されたという。
何回か皇太子さまから話を聞かれたことも明らかにしたが、「まだ十分に理解しきれぬところがあり、こうした段階での細かい言及は控えたい」と深く説明されなかった。
皇太子さまが「時代に即した新しい公務を」と述べられたことに対し、秋篠宮さまが十一月の誕生日を前にした記者会見で「公務は受け身のもの」と語られたことには、ご自身の経験を基に、「必ずしも対極的なものとは思いません」との考えを示された。
また、十八日に逝去された高松宮妃喜久子さまについては「紀宮の結婚についても心配してくださっていたので、婚約内定の日をぜひ一緒に迎えていただきたかったと思います」と惜しまれた。
「最も心の痛むこと」は、新潟県中越地震や一連の台風などによる被害、「うれしいこと」「喜ばしいこと」はアテネ五輪・パラリンピックでの日本選手の活躍や北朝鮮による拉致被害者が家族とそろって日本で暮らせるようになったことなどを挙げられた。
(産経新聞)
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