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★モスルの米基地で爆発、22人死亡 自爆攻撃の可能性も
イラク北部モスルの米軍基地内で21日正午(日本時間午後6時)ごろ、大きな爆発が起きた。食堂に使われている大型テントで、ロイター通信は米軍当局の話として、米兵14人を含む計22人が死亡、72人が負傷したと報じている。当初、複数のロケット弾による攻撃と説明されたが、その後、米軍はロイター通信に対し「自爆攻撃の可能性も排除できない」と説明しており、情報は交錯している。
米軍が1回の攻撃で被った犠牲者数としては、昨年11月の米軍ヘリ撃墜での17人死亡に次ぐ規模とみられる。
19日には、南部のシーア派聖地カルバラとナジャフで連続自爆テロが発生、60人以上が死亡した。来年1月30日の暫定国民議会選挙が約1カ月後に迫り、選挙に反対する武装勢力の攻撃が、イラク全土で激しくなっている。
AP通信は、米軍基地で従軍取材していた米紙記者の話として「(攻撃があったのは)昼食を食べる直前で、兵士ら数百人が着席したばかりだった。火の玉がテントの上を覆った」と伝えた。現地の米軍スポークスマンは、「迫撃砲か爆弾が仕掛けられていたかはよくわからないが、爆発は1回だった」と語った。
一方、ワシントンの米国防総省筋などは、攻撃はロケット弾など4発だったと説明し食い違いをみせている。
さらに、国際テロ組織アルカイダとの関連が指摘されている武装組織「アンサール・アルスンナ」が21日、「米軍の食堂を殉教(自爆)攻撃した。近く、現場を撮影した映像を流す」との犯行声明をイスラム系ウェブサイトに公表、自爆攻撃だったと主張した。米軍も自爆攻撃の可能性を調査するとしている。
基地施設は、米軍のほかイラク国家警備隊も使用している。死者にイラク国家警備隊員が含まれているとの情報があるほか、米ハリバートン社の広報担当者はAFP通信に対し、イラクで復興事業に携わる同社の子会社KBRの社員4人と下請け業者3人の計7人が死亡したと説明しており、米軍が確認を進めている。
同基地は、過去に何度か迫撃砲などの攻撃を受けているが、大きな被害はなかった。今回は、多数が集まる食堂を正確に狙っており、武装勢力の情報収集と攻撃の能力の向上を示していると言えそうだ。
モスルは、武装勢力による攻撃が非常に活発な地域。イスラム教スンニ派イラク人に加え、シリア国境から流入した多くの外国人が加わっているとされる。 |
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この現場には従軍記者もいたというが、そのわりには一般公開されている写真が少なすぎる。インターネットでアメリカのAP通信など大手メディアで写真を探したが、この手の事件では従来なら多数見つかるのだが、今回は一枚もなかった。おそらく報道規制がかけられているものと思われる。とりあえずAsahi.comから2枚、テレビのニュース番組から3枚を入手しておいた。
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