9時
「中巴公路」のことだが、別資料によれば1969年に着工、1969年に完成したとある。カラコルム・ハイウェーとも呼ばれている中巴公路は、中国の新疆(ウィグル)カシュガルからイスラマバードまで1300キロに及んでいる。ほかにも追加資料があるので後でまとめておきたい。
今朝は一段と冷え込む。昨日監督が新たなベース1台持って来た。納期は今月6日「これから忙しくなるよ」と云われながら、少しは期待しているのに、この程度では忙しいどころではないだろう。先先月の売り掛け金およそ5万、翌月にはその倍やっているから少しは楽になるくらい。かつては車両部門で月に約40〜50万、建築が忙しい時はたった1日で40万売り上げたこともある。今ではそれも夢のよう、月5万の収入で地代4万5000円を引けば食費も捻出できない。月2万の収入の時はさすがに悩んだものだ。食っていけない極貧生活たる所以である。しかし、その貧乏のおかげで痛風も影をひそめたようだ。今では贅肉もなくスリムになった。懐も軽いが体も軽い。天国へだって飛べそうな気になる。
11時
今日は天気が良くなると思いきや、正午近くに曇ってきた。猫たち15匹の糞を片付け、餌を与えた日課のあと「これから仕事だ」という今に、気力が萎えてしまっている。わが身の不運を嘆いた瞬間から気力は萎えていくものだと・・・自分の気持ちを奮い立たせるための言葉を探している。こんな時に思い出されるのが今は亡き両親のことだ。父はこれからという時に会社を全焼し、その無理がたたって大病、生死の境を脱する間もなくこの会社を立て直したのではなかったか。未曾有の大不況の中とはいえ、たった一人とはいえ、両親が必死になって支えてきたこの会社を、いま私が見捨てることなど出来ようか・・・出来ない・・・オレには出来っこない。「とうちゃん、かあちゃん、見守ってくれ」、ガランとした工場で一人呟く。嘆いている暇はない、他人を羨んでいる暇も余裕もない。さあ仕事だ。
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