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【トピック】
混乱収拾へ会談調整 ウクライナ元首相と大統領

 【キエフ24日共同】ウクライナ大統領就任を一方的に宣言した野党のユシチェンコ元首相と、対立候補のヤヌコビッチ首相を支持するクチマ大統領は24日、混乱収拾のための会談開催に向けて調整を進めた。一方、タス通信は中央選管筋の話として、開票率100%でヤヌコビッチ首相が49・52%を得票、46・66%のユシチェンコ氏を破って勝利したと報じた。
 ユシチェンコ氏は政権側の不正を理由に選管発表を認めない意向で、会談で成果が得られるかどうかは不透明。ユシチェンコ氏は、新政権の骨格を定める「調整会議」を24日にも創設する意向で、事実上の「臨時政権」づくりに着手した。

★与野党候補、収拾協議へ 全土に非常事態導入も ウクライナ大統領選

 【モスクワ=内藤泰朗】ウクライナ大統領選で親露派の与党候補、ヤヌコビッチ首相(54)と親欧派の野党候補、ユシチェンコ元首相(50)が互いに勝利を譲らず、首都キエフなどで続く政治混乱で、クチマ大統領が全土に非常事態の導入を検討中、と伝えられた。一方で、両候補は二十四日に収拾策を協議することで合意しており、事態打開の兆しも見えている。
 キエフからの報道によると、ユシチェンコ氏は二十三日、議会で野党議員が見守る中、一方的に大統領就任を宣言。シンボルカラーのオレンジ色のリボンを着け議会を取り囲んでいた十万人以上の支持者の一部とともに大統領府に向かった。
 野党支持者たちは大統領府を取り囲み、武装した警備のスペツナズ(特殊部隊)や治安部隊五千人とにらみ合う形となったものの、今のところ双方とも自制している。
 同氏は軍や治安機関に対し「国民に銃を向けてはいけない」とのメッセージを発し、野党に味方するよう呼びかけた。
 こうした一触即発の事態を受け、クチマ大統領は「国民同士の流血は避けなければならない」との声明を出し、二十四日に候補者同士が話し合うよう求めた。ユシチェンコ氏と勝利宣言をしたまま姿を消していたヤヌコビッチ氏もこれに賛同したとされ、双方の正面衝突という事態は回避される可能性も出てきた。
 国内では二十三日、ユシチェンコ氏の地盤の西部のリボフだけでなく各地で選挙結果の見直しを求める大規模な市民デモが行われ、道路が封鎖されたりしたほか、中央選管の委員二人が他の委員たちに選挙の最終結果に署名しないよう求めた。同国外務省の報道官も同日、百五十人の外交官たちとの連名でユシチェンコ氏支持を表明した。
 一方、ヤヌコビッチ氏に祝福の電話を早々に済ませたロシアのプーチン大統領も同日、訪問先のポルトガルで、「中央選管はまだ最終結果を発表していない」と、立場をあいまいにし始めた。(産経新聞)

 不正選挙はアメリカだけではなかったのかと、ウクライナの大統領選をみている。日本ではあまり問題にされないが、さほどに選挙管理委員会が信用できるとも思えない。何より10万人もの国民が大統領府に集まり、選挙のやり直しを要求するウクライナ国民の政治への関心の度合いには圧倒される。それを阻止しようとする警護隊にカーネーションを捧げる人々の、心の寛容さと真心を垣間見る思いだ。かつて治安部隊の銃口に花を刺し込む青年の写真を見たことを思い出した。その一輪の花は何より平和の象徴として、私の心に焼き付いている。
 以下、不正投票に関して阿修羅掲示板より抜粋

ウクライナ
野党の党首
Viktor Yushchenko
元大統領の支持を受けた対立候補
Viktor Yanukovich
野党党首Yushchenkoの支持者たちが、対峙する治安部隊に花を捧げる

親ロシア派の首相が当選濃厚に ウクライナ大統領選

 1万人規模の集会やデモで選管への抗議を示したユシチェンコ氏は、出口調査では自分が勝っていたと強調。市民への演説で「選管の集計はでっちあげだ」と主張した。ヤヌコビッチ氏の支持基盤である東部ドネツク州など数カ所の投票所で投票箱が盗まれたり、不正投票の疑いがあるとして、集計を無効とするよう求めている。欧州連合(EU)欧州安保協力機構(OSCE)にも不正追及の協力を求める考えで、職場や学校などに政府への抗議行動を全国展開するよう呼びかけた。

ロシアはチェチェンでも同じようなことをしたみたいですよ

 投票所では国内パスポートの提示がなくとも投票が許され、思いつきの住所と氏名を記入するだけでも、投票用紙を渡された。いくつかの投票所では、一人の有権者も投票に現れないところもあった。グローズヌイでは、二三日当日も、銃声と爆発音が随所で響き、その夜には、投票所の一つである第四九中等学校付近でも交戦があった。
 仮に投票者など一人もいなくても、選挙管理委員会にはどこからか、どっさり記入済みの投票用紙が届く。こういう状態では、持って生まれた権利を行使するなど夢のまた夢だ。最小限の政治権力さえなければ、武器をとるしかない。女性まで参加するようになった自爆攻撃には、こんな土壌がある。
チェチェン・ロシア友好協会のイムラン・エズィエフ代表はこう語った。
 「われわれの監視員の一人は、シャリ地区のある投票所で、束になった投票用紙が投票箱に放り込まれるのを目の前で見た」
 エズィエフは、似たような二重投票をクルチャロイ地区の投票所でも見たという。
 「ヘルシンキグループ」のプログラムコーディネーターのセルゲイ・シモヴォロスが、シャリ地区で見たこと。「ひとつの投票所が閉じられると、選挙管理委員会が投票箱を区長室に持っていき、区長が部屋の中から鍵をかけていた。これは法律違反じゃないか?」
 「われわれの見る限り、共和国中どこの投票所でも、同時に、三人以上の投票者を見ることはなかった」「グローズヌイでは、投票所で三〇分ほど様子を見たが、その間に来た投票者はわずか五人だった」と、別のヘルシンキグループのメンバーたちはそれぞれに証言する。



【私的めもらんだむ】
8時
 朝から西側の窓より冷たい風が吹き抜けて目が覚めた。冬の間中も窓を開けているので、ここは雨ぐらいは遮るものの殆ど野ざらし状態だ。よほど寒くはない限り、毛布二枚で冬を越してきた。その私にして、今年はやはり暖か過ぎるほどの異常気象だと感じている。11月半ばを過ぎても蚊が飛交うのに驚き、地球規模の異変を危ぶんでいる。


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