★ザルカウィ幹部「聖戦」呼びかけ ファルージャ攻撃受け
米軍のファルージャ攻撃を受け、武装集団「イラク・アルカイダ機構」を率いるとされるザルカウィ幹部による「聖戦」を呼びかける声明が8日、インターネットのイスラム系ウェブサイトに載った。声明の真偽は確認されていないが、ロイター通信によると、「聖戦への呼びかけが始まった」「勝利の日が来るのは近い」としている。戦闘に参加していないイスラム法学者に対し、「神はイスラム教徒を守るよう求めている」とも非難した。
米軍はこれまで、同幹部の潜伏をファルージャ攻撃の理由の一つとしてきた。住民側は潜伏を否定している。
★ファルージャ攻防、武装勢力38人死亡か 米軍2人も
米軍とイラク軍が8日未明に突入したファルージャの総合病院をめぐる戦闘で「武装勢力側の38人を殺害した」とイラク暫定政府のアラウィ首相が同日、記者会見で述べた。さらに、モロッコ人2人を含む外国人4人を拘束したという。
一方、AP通信は米海兵隊員2人を含む30人が死亡したと伝えた。また、アラウィ首相が殺害したと述べた38人について、AP通信はイラク駐留米軍が「拘束した」としていると報じた。
米軍はユーフラテス川西岸地域から東岸の市中心部に向けた渡河作戦を行っている模様。ロイター通信によると、米軍は水陸両用車で川を渡ろうとして武装勢力から激しい反撃を受けた。米海兵隊の2人はブルドーザーに乗っていて、川に転落したという。
米軍は攻撃機AC130を投入し、市域への空爆を続けている。各地で黒煙が上がっているという。AFP通信によると、市中心部のモスクが爆撃され、10人が死亡したという。
AFPによると、米軍は8日午前、ファルージャ近郊で車両からアラビア語で「15歳から50歳までの男性の出入りを禁止する」と警告を流した。女性や子ども、老人は市街地から出ることはできるが、治安が回復するまで戻ることは許されないと伝えていたという。
★ファルージャ総攻撃承認 イラク首相、バグダッド空港閉鎖
イラク暫定政府のアラウィ首相は8日、米軍とイラク軍のファルージャへの総攻撃を承認し、同時に、7日に出した非常事態宣言に基づき、ファルージャなどに夜間外出禁止令を出した。さらにバグダッド国際空港の48時間閉鎖などを命じ、国境管理を大幅に強化した。6月末の主権移譲後、最優先課題に掲げてきた治安が、むしろ悪化し、国民議会選挙まで3カ月を切るなかで、反米武装勢力の最大拠点を軍事力で攻略する決断をした。
バグダッドでの記者会見でアラウィ首相が表明した措置は、イラク中部にあるファルージャと、その西にあるラマディで8日午後6時(日本時間9日午前0時)から夜間の外出を禁止▽バグダッド国際空港での民間機発着を48時間禁止▽外国人テロリストの入国を防ぐためヨルダンやシリアとの国境を閉鎖し、生活必需品を運ぶトラック以外の出入りを認めない――などだ。
首相は「平和的解決の時間は過ぎた」「私は多国籍軍とイラク軍に(軍事作戦の)権限を与えた。ファルージャをテロリストから取り戻す」と決意を語った。しかし、市中心部への大規模攻撃の時期については明言を避けた。
ファルージャはイスラム教スンニ派地域にあり、武装勢力が米軍やイラク警察をたびたび攻撃する「スンニ派三角地帯」の一角。人口は包囲前まで約30万人。多くは市外に逃れ、米CNNテレビは約5万人が残っているとの見方を伝えた。米軍は人口の1、2割が残っているとみている。
スンニ派に影響力をもつ「イスラム宗教者委員会」は8日、イラク軍やイラク治安部隊に対し、米軍との共闘をやめるよう呼びかける声明を発表した。
★米軍がファルージャ突入、病院と橋を占拠
イラク中部のファルージャを包囲していた米軍とイラク軍は8日未明(日本時間同日朝)、同市域西側に突入し、総合病院と、市中心部につながる二つの橋を占拠した。AP通信やAFP通信が伝えた。約1万人の米軍が市を包囲し、7日夕には市内への道路を封鎖して「攻撃の最終準備完了」と発表していた。
---阿修羅掲示板【全文】
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イラクのIyad Allawi首相はファルージャに戒厳令を宣言 |
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米軍はユーフラテス上流に二ヶ所の橋を確保、ファルージャ西部の病院に潜入した |
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米軍の空爆によって死亡した犠牲者たちの墓を準備するイラク民間人 |
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米軍のファルージャ空爆によって破壊された建物 |
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反政府武装勢力がバグダッド137マイル北西のHadithaおよびHaqlaniyahの近隣、三ヶ所の警察署を襲う |
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