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カンボジア新国王が帰国 首都は祝賀ムード

 【バンコク】二十九日に正式に戴冠式にのぞむカンボジアのシハモニ新国王(51)が二十日、父親のシアヌーク前国王とともに北京から帰国した。
 プノンペン国際空港ではフン・セン首相や新国王の異母兄ラナリット下院議長らが出迎え、市内の王宮までの沿道には推定約八万人の市民が出て歓迎し、首都は祝賀ムードに包まれた。シアヌーク前国王は療養などのため一月から中国と北朝鮮に滞在していた。

前国王Norodom Sihanouk
&王妃Monineath
新国王
Norodom Sihamoni

THE FAMILY OF HM KING NORODOM
カンボジア
1998年3月19日の日誌から
ラナリット前第一首相の恩赦申請、姉の王女が提出
 カンボジアのラナリット前第一首相の帰国問題で、ラナリット氏の姉のボパ・デビ王女は19日、北京滞在中のシアヌーク国王に、ラナリット氏に対する恩赦を申請した。カンボジア司法当局から起訴されていた武器密輸罪などラナリット氏の2つの裁判が18日に終わったことを受け、一括して申請した。バンコクのラナリット事務局によると、王女はファクスで恩赦申請を国王に送った。国王はウン・フオト第1、フン・セン第2両首相の公式文書による同意があれば恩赦を与える考えを表明している。

仏保守党、前ナンバー2を除名、極右政党接近を問題視
 フランスの保守政党で、シラク大統領の出身母体である共和国連合(RPR)の前ナンバー2が18日、党から除名された。地方選挙で極右政党、国民戦線と選挙協力に積極的なことが問題とされた。15日の地方選挙でRPRなど保守は大幅に議席を失い、20日に予定されている地域議会での議長選や22日の県議会選決選投票の多くで、自力だけでは左翼勢力を抑えられない情勢だ。RPRの本部は、国民戦線への接近を禁じたが、地方レベルはそれに従わない動きが目立っている。

 カンボジアとフランスの深い関係はシアヌーク国王の妃がフランス人との混血ということからも分かるが、妃のモニク女史については今もって殆ど資料がなく、その謎が解き明かされれば新たな真実がみえてくるだろうと言われている。上の何の脈絡もないような二つの記事にも、少し調べればカンボジアとフランスの関係が見えてくる。シラク大統領は93年7月のフランスとカンボジアの軍事協定後、カンボジアに攻撃用ヘリコプターを提供した張本人である。そのヘリコプターを自在に操ったのはイギリスの特殊工作部隊SASで、過去にはポル・ポト派に地雷施設を指導している。イギリスのイアン・シャープ監督作品「ファイナル・オプション」(82年制作)の映画では、要人幹部複数を拉致したテロリスト集団をSAS がものの見事に殺害して救出するという活躍が演出されている。そのSASにはテロリストと疑われる者は射殺してもかもわない、という殺人許可が与えられている。イギリス国内でも無実の人々が誤って射殺される事件が相次いでいるが、それはテロリストと疑われるような振る舞いをした被害者が一方的に悪いとして、SASは何の処分も受けないというのが常識にすらなっているようである。インタビューに応じたあるSAS隊員は「我々は目標が現れるまで土の中に何週間も、それこそ糞尿を垂れ流しながら潜んでいなければならない。通常の人間なら誰だって耐えられるものではない。それを支えているのはイギリス国民をテロリストから守るという愛国心があればこそだ」と語っていたことが印象的だった。しかしそうした愛国心がかえってイギリスを窮地に追いやることだってあるはずだ。SAS隊員の忠誠心がどうあれ、SASの育ての親デヴィト・スターリングこそ世界的な大財閥ロスチャイルド一族のために働いているとなれば、ことは重大である。彼の遠戚にはカンボジアの自治を提唱したジョルジュ・マンデル植民省がいる。一見平和貢献とすら勘違いしそうなカンボジアの自治だが、彼らの意図するところはポル・ポト派に武器援助してきたことからも分かるように内紛を促すことである。何より「カンボジア独立を訴えながら、その敵対する勢力に武器を与える」ということが如実にそれを物語っている。その偽善自治を訴えたマンデルの本名ルイ=ジョルジュ・ロスチャイルド(Louis-Georges Rothschild)を知れば、SASを生んだスターリングの正体もおのずと暴露されていく。

 シアヌーク国王をはじめラナリットら皇室一族が何かトラブルが生じるたびにフランスに逃げ帰るというのも、そこにロスチャイルド財閥の庇護があるからであろう。いやロスチャイルド一族にとっては庇護しているのではなく、カンボジア王室は単なるアジアに於ける駒でしかないかも知れない。用が済めばいつかは捨てられるはずだ。そういう意味でも我々はカンボジアの動向を注意深く監視すべきであろう。近い将来、アジアの火薬庫の何処かが必ずや爆発する時が来る。カンボジア王室もその火種として燻り続けさせるために利用されているにすぎない。武器密輸で窮地に立っているラナリットを救えるのは国王に嘆願しているボパ・デビ(デヴィ)王女ではなく、その背後に控えるロスチャイルド一族にほかならない。国王はひたすらロスチャイルド財閥の指示を仰ぎ、ために複雑な苦悩を味わっていることだろう。六番目の妃モニクにとってラナリットは実の息子ではないだけに失脚すら願っても不思議はない。その鍵となるのが実の息子シアモニナリンドラポンという二人の殿下であろう。それが実現すればカンボジアは更に混迷の度合いを増しながら、ロスチャイルド一派が願っていた深刻な内紛となっていく。それも敵味方入り交じった複雑な様相を示すはずである。何となればナリンドラポン殿下がポル・ポト派であるからだ。ための殺戮兵器は彼らがたっぷりと準備している。あくまでも推測としておくが、これらの経緯を辿ればモニク妃のフランスの(ロスチャイルド家)エージェントとしての役割が自然に浮かび上がってくる。

シハモニの異母兄
ラナリット
Ranariddh
ラナリットの姉
ボパ・デビ
Bopha Devi
シハモニの弟
ナリンドラポン

Narindrapong

【私的めもらんだむ】
9時
 台風一過、今日は朝から雲ひとつない秋晴れだ。とはいえ、次の台風24号が控えているらしい。ちょうど仕事も仕上げの段階に差し掛かっており、どうなることか心配だったが、台風は通過直前に東の太平洋に抜けて助かった。今日はロータップの仕上げにかかる。それを終えてから再び破損パソコンからデータ抽出作戦の敢行だ。焦らずじっくり対処したい。

18時
 いつしか寝入ってしまったようだ。ロータップは午後2時ころまでに終えた。子猫が深夜はしゃぎ回り、煩くて眠れないのだった。んで、寝不足が祟って、午後に眠ってしまったらしい。

【視聴予定】
22時
25-00 ビジネス塾 非営利パワーがヒットを生んだ
〜尾道発 市民NPO奮闘記〜
NHK教育テレビ
単なるボランティア団体の延長から、今や、産業経済活性化の狙い手としての期待が高まっているNPO法人。しかし、その経済活動がGNPの10%近くを占める米国に比べ、日本のNPOの多くは経済基盤の脆弱さや経営手段の未熟さから、行き詰まりを見せているのが現状だ。
そんな中、地元の伝統産業再生に大きく貢献しているNPO法人がある。昨年、地元商店のおかみさん5人が中心となり設立した広島県尾道市の「工房おのみち帆布」。消滅の危機に直面していた尾道の伝統産業・帆布を復活させようと、自ら帆布の製作や販売、普及に乗り出した。現在は尾道だけでなく広島市の東急ハンズでも帆布商品の販売コーナーが設けられるなど、着実に売り上げを伸ばしている。
営利を目的としないNPOが、地元の産業再生にどのように貢献しているのか?番組では「工房おのみち帆布」の事例を紐解きながら、NPOの課題と可能性を探る。

山口義行 さん(立教大学経済学部教授)



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