最新どきゅめんと日誌&日誌暦
1998年三月の日誌
1998/03/31、火曜
- 13:00現在、カウンター付けられない理由が分かる。小次郎氏のFTPソフトでは消されてしまうのだそうである。おそらく今度は大丈夫であろう。やはりアクセス数は気になるものである。
- 11:00現在「どきゅめんと・まがじん」登録者70名。
- 接待汚職疑惑に関連して今年1月18日に大月洋一(金融取引管理官)が自殺した直後、ノンキャリア組の宮野敏男容疑者(元証券局証券業務課長補佐)の行方が分からず、大蔵省や法務・検察サイドが騒然となった。やがて駅付近で宮野容疑者(51)は身元が確認されたが、大月氏の自殺があったばかりで検察庁はピリピリしていた。無事発見された宮野氏は山一証券の巨額粉飾決算調査の現場責任者であった。5日に同時逮捕された榊原隆容疑者(38)は東大経済学部卒のキャリア官僚、逮捕された時は証券局総務課課長補佐だった。
- 榊原容疑者は28歳にして多治見税務署長、部下を引き連れて地元の名士との宴会を繰り返している。部下は父親ほどの年長者で「署長、あそこの店は行ってはなりません」などと若殿扱いをしていたという。この辺は志村ケン扮するバカ殿様をほうふつとさせてくれる。今度の接待汚職疑惑は現職の大蔵キャリアとしては昭和事件以来50年ぶりの逮捕といわれている。ちなみに榊原氏の容疑事実は住友銀行にからむ213万円の接待。
- JT株売却を巡る証券会社のキャリア接待疑惑、北海道拓殖銀行と北海道銀行との合併に絡まる銀行局キャリアの疑惑、拓銀系ノンバンクが破産したときの銀行局キャリアの奇妙な動きなど、大蔵キャリアの大型疑惑がころがっている。しかし大蔵と検察は伊勢神宮の鳥居にたとえられ、二本の柱が国家を支えているという意味から「これ以上の逮捕はない」とも噂されている。つまり逮捕されるのは今度のような小物キャリアに限り、大物の逮捕はないだろうと言うのだ。特捜部はすでに上層部キャリアの膨大な調書や領収書を押さえているが、大蔵と検察は全体の便宜を優先し、大物キャリアの立件はないだろうとされている。
- 警察が手がけた厚生省の岡光次官の贈収賄事件では現金の授受が出たが、今回の検察が手がける一連の疑惑は現金授受のない接待である。収賄罪の立件は基本的に当事者の供述によることから、便宜上の次元で終わる公算が大きい。贈賄容疑での逮捕では金融機関のMOF(大蔵省)担当の処遇がみな処分保留や罰金刑で済んでいるが、それは検察の「裁判にならないから白状してしまえ」という誘導によるものだという。MOF担当者は進んで供述調書に判を押し、特捜部の机には彼らの調書が山と積まれているらしい。むろんそれらは立件を前提とした証拠書類としてではなく、検察が大蔵を牽制する物言わぬ武器としての存在価値があることは言うまでもない。
- 特捜部が狙いを付けていたのは、収賄罪の時効五年を念頭に置いた93年以降三年間に在籍した銀行局官僚だと言われている。以下、その顔ぶれ
- 長野あつし・証券局長、当時の銀行担当審議官
- 墳崎敏之・近畿財務局長、当時の銀行課長
- 道盛大志郎・大臣官房企画官、当時の総括銀行課長補佐
- 大月洋一・金融取引管理官、当時の地方担当課長補佐。ノンキャリア、自殺
- 谷内敏美・金融検査官、当時の総務課長補佐。逮捕
- 窪野鎮治・大蔵官房参事官、当時の銀行及び総務課長
- 福田誠・保険部長、当時の銀行及び総務課長
- 以上は風聞や評論家などの予想だが、特捜部70人うち春の定時移動で応援検事40人が原隊復帰する。捜査が大詰めを迎えた今、東京地検特捜部は国民の期待にこたえられるかどうか。(注・この情報は一週間以上前のものであり、現段階での状況ではありません)
- 【抜粋『週間読売98/03/22号』28〜30頁「腐りきった大蔵省・次はあの厚顔キャリアだ」】
- 参照・大蔵省四階の仲良し隣組
- 07:30現在「どきゅめんと・まがじん」の申込者は42人となっております。1日10人ずつ登録していることになります。今朝は「まぐまぐ」に紹介文が載っていたので、今日あたりからさらに申込者が増えるかも知れない。カウンターを付けないので今まで何人の方々がアクセスしているか見当がつきませんでした。今度のようなメール・マガジン配布は確かな手応えの目安となります。試行錯誤でご迷惑をかけるかも知れませんが、退屈だけはさせないつもりです。ところで「重い」と皆さんに言われますが、何が原因なのか知っている方がいらしたら教えてください。明日から四月ですね。ここのファイルも移動して看板を四月に書き換えます。
- とと・・・間違え見っけ。3月31日じゃなくて8月でした、ダイアナ妃の事故当日は。で、治しておきました。こういうポカやるところが私の私たるゆえんであります。「どきゅめんと・まがじん」の申込者が増えて喜んで配布したら、数分のうちに2名ほど滑り込みしたようです。これがホントの滑り込みセーフでした。今日は月末、悪魔の支払日です。もっと貧乏だった頃、支払日には押し入れに隠れていた時期がありました。業を煮やした集金人は腹いせに我が愛犬を蹴飛ばしたのでしょう。「キャン、キャン」という鳴き声に、私は迂闊にも押し入れを飛び出して集金人に抗議してしまった。驚いたのは集金人で、目を丸くしていたっけ。こういう間抜けなところが私の私たるゆえんです。堅いことばかり書いている反動で、時々間抜けになる私でした。これも持病になるのかな?難病だったりして。
1998/03/30、月曜
- トーマス・サンクトン著「プリンセスの死」が欧米で話題となっているらしい。言わずと知れたダイアナ妃の死について書かれた本だが、日本版は草思社から四月刊行の予定。この本の注目すべきは著者が集めた資料一万ページで分かるように、徹底した取材で詳細な分析を加えていることである。そこから浮かび上がってくるものはやはり「謀殺説にもきわめて信憑性がある」という新事実であった。その新事実だが・・・
- 同じホテルに居合わせたイタリア情報部員は「あの8月31日の夜、リッツホテルには英国の情報部員(MI6)が徘徊していた」と語る。その夜のセキュリティ・ビデオにはうろうろしているMI6の人間が写っている。パリの英国大使館には七人のMI6部員がいて、その中からパパラッチを装ってダイアナの車を尾行する監視役が存在していた。また事故当時から奇妙なことが続いている。報道カメラマンが事故の現場写真をロンドンのオフィスに電送したところ、オフィスに侵入した何者かによって受け取る側のコンピューターを破壊されてしまったという。この手口が情報部員によるものと疑ってもさほど不自然ではない。やりそうなことだ。死亡した運転手アンリ・ポールは軍隊時代にフランス情報部に在籍し、英国はじめ各国の情報部員と接触する立場にあった。さらに助かったボディガードのトレバー・リース・ジョーンは、事故現場のトンネルにさしかかるとシートベルトをいきなりガチャリと締めたといわれる。ボディガードは常にシートベルトは締めないのが鉄則であるにもかかわらずである。彼の服は特殊な保護服であったとする者もいる。さらに洗脳された彼が運転手のハンドルにしがみついた、という疑惑も出ている。ダイアナの死後、フランスは彼女の遺体を解剖しようとしたが、血液検査さえ英国側の拒否にあって断念している。ダイアナ元妃の遺体はそのまま英国に運ばれ、解剖されたらしい。
- なぜ英国は必要にフランスでの解剖を執拗に拒否したのか。事実の経過から導き出されるのは「ダイアナの妊娠をフランスに知られたくなかった」という一点に尽きる。ドディ氏のアルファイド家の宗教はイスラム教であり、イスラム教徒と結婚した女性は自分の子供もイスラム教徒として育てなければならない。ダイアナがドディ氏と結婚すればウィリアムとハリーの両王子はイスラム教に入信し、将来の英国国王がイスラム教徒になってしまう。英国政府も王室も、二人の結婚は絶対に阻止する必要があった。ところがダイアナ元妃とドディ氏は昨年の末に結婚する手筈になっていた。あの夜ドディ氏はダイアナを迎えに出かける前、執事に「夜中の12時には部屋に婚約指輪を置いて、シャンパンを用意しておくように」二度も念を押している。当然のように執事は「ドディ氏はダイアナさんにプロポーズするつもりだと思った」と証言する。そしてあの惨事である。伝え聞くところによるとダイアナ元妃は妊娠約六週間だったという。光の扉が開いて瞬時に閉ざされたような二人の運命だった。このことは20世紀の悲劇としてケネディ暗殺と並ぶものであろう。そしてどちらも巨大な陰謀の影が色濃く残っている。【参考『週刊現代』98/03/21日号52〜53頁「ダイアナ妃の死は謀殺だった!」より】関連資料ダイアナ謀殺六つのミステリー
- どうも納得がいかん。「印鑑を預からせてほしい」などと平気で言う手続き機関がある。これが民間ではどういう意味をもつか分からないのであろうか。「書類が箱の底に入っていたので変更届を出すのが忘れてしまった」と言い出した時には唖然とした。おかげで支払い金額の前後関係も分からなくなり、四苦八苦している。税金にしても「多めにもらっていた」という理由で返却されたことがある。苦しいときだったので喜んでしまったが、要は相手がミスを犯したのであって怒るべきなのだった。これだけ景気が底冷えすれば、自ずと生活費を切りつめていくしかない。そんな中で督促状なんか来ると意味もなくわめきたくなる。
- 早朝に来るはずの知人が来なかった。眠らないで待っていたんだよ〜。メールでは数日間のうちとのこと、いつでもいいよ。これ見たかな?・・・とと、個人的なことでした。すいません。「増刊どきゅめんと」は4号まで立て続けに配布しました。疲れたぁ〜、でも心地よい充実した疲れです。「どきゅめんと・まがじん」の方も随時配布しますので宜しく。んでも、本丸ホームページを留守にしてはいけませんね。読み返してみて脱字誤字がところどころ見受けられますが、前後関係を読めば意味は分かると思います。時間がもったいなくて、どうしても他のことに没頭してしまいます。現在11:20。
- 「まぐまぐ」がユーザーの超過でつながらない。現在00:17。かなり込んでいるようで全然つながらないので登録者の確認もできません。「増刊どきゅめんと」の申込者はメールで受け取れるので、希望者には即配送しております。先ほども新たな加入者に配送しました。02:00現在、一号、二号を完成させて配送しております。この情報内容が公になってマスコミが動けば、日本の勢力構造がひっくり返るほどインパクトがあるものと思っております。さらなる加入者を期待して待っております。夜明け早々、友人がソフトを取りに来るのでそれまで眠りません。なお、三号もいずれ着手するつもりです。リッチテキストを使用していますので配送後の確認報告も待っています。
1998/03/29、日曜
- 「増刊どきゅめんと第1号」を配布した。途中で冷や汗ものの不都合があったが、何とか解決したので発刊した。読まれた方はご存じと思うが、かなりヤバイ情報である。書いている私本人が武者震いするような久しぶりの興奮を感じた。なお、それらの情報は全て事実と確認したうえで書きましたが、転載するには注意が必要であることは言うまでもありません。何より生きている情報だけに、圧力が想定されるからです。マスコミの沈黙がこういう結果を生んでしまったわけです。最後に、読まれた方が自分でもっと詳細な資料を手に入れる方法をお知らせします。
- ああ、鳥のさえずりが聞こえる。ジンチョウゲの香りが漂ってくる。新芽が春の装いを感じさせる。薄曇りの日曜日、あの空の向こうは漆黒の宇宙に連なる。その宇宙が水で覆われていたというニュースは私にとって衝撃以外のなにものでもなかった。それでも、そのことを予感していたことも否めない。
- 「どきゅめんと・まがじん」の希望者は現在九人となっております。さっそく試験的に配布しましたが、後で脱字に気づきました。言わんとしていることは伝わったと思いますのでお許しを。「増刊どきゅめんと」の希望者は現在三人です。覚悟を必要とする情報だけに、やはり希望者の所在だけは確認したうえで配布したいと思ってのことです。時に情報は武器になるという危ない側面も出てくる。しかし、そのことを知らないばかりに被害にあってしまうことも事実です。ホームページではどうしても公表できない類の情報を提供したかったわけです。そうは言ってもここのホームページでも言いたい放題書いてますから、ある種の圧力は覚悟しています。ここで公表した税金問題でも、それが署員の方にとっては憎しみさえ抱くことになりかねない。少なくとも被害者を実名で公表したいと思っていますので、それを手繰れば必然的に加害者の実像も浮かび上がる。事実の重みというか、そういう意味での覚悟はしていたい。
1998/03/28、土曜
- 平成元年(1989)四月一日から導入された消費税は今年で九年目になる。日本政府は当初、消費税導入の理由として「高齢化社会における福祉の充実のため」としていた。ところが政府はその約束とは裏腹に次々と福祉を切り捨ててきた。導入前予算額を基準として九年間の増額分を比較すると、国債費23兆1979億円と公共事業費23兆1325億円合わせて46兆3304億円、消費税の税収40兆4045億円を超えてしまう。つまり政府はゼネコンのための公共事業費や国債をまかなうために消費税を導入したのであり、社会福祉のためなどと大嘘をついてきたことになる。消費税の表面増収額は九年間で61兆1248億円だが、うち10兆4583億円が大企業への還付金(輸出補助金)である。これは大企業が消費税を納めないばかりか、戻し税という名の補助金を政府からもらっているということだ。政府はこのような不公平税制で中小企業者や消費者を苦しめながら、一方では大企業を優遇する財政構造をつくってきたのである。【参照、税金に関する資料】
- あちち、メールの暗号化をしようとしたらナビゲーターの表示に規制がかかってしまった。コンテンツ云々の警告に振り回されてやっと回復、支払い方法なんて表示も出てきて安易に暗号化しようとしたことを悔やんでいます。ところで、このページの表示が重いことを解決しようとファイルを分類することにしました。今度はいかがでしょうか?
- 「まぐまぐ」でメール・マガジン配布の登録をしました。希望者は上の「どきゅめんと・まがじん」からお入りください。更新内容などをお知らせしたいと思います。メール・マガジンは14時間ほど遅れるそうです。増刊マガジンこと「増刊どきゅめんと」希望者にはリッチテキスト形式で画像なども送りたい。しかしメインは何と言ってもここ「おーる・どきゅめんと」です。ここで書けなかった危ない話などは「増刊どきゅめんと」として、まだ実験段階ですので、そのへんのところは考慮しておいてください。
松下康雄へのジャンプするところにカーソルをもっていくと停止することが分かりました。何が原因か分かりませんが、ご注意ください。これから原因を探します。ううむ、原因が分からないので削除しました。市販のホームページ作成ソフトを購入することにします。ご迷惑をかけました。
1998/03/27、金曜
- ソフトの暴走がひどくなっている。そろそろ3DCGのバージョンアップも届く頃、ホームページもいずれ3D空間にしようと思っている。その前にハードディスクを買い入れなくてはならない。すべては予算と相談の上、やりたいことと出来ること、まずはそこからだな。カウンターも付けたい。明日は東京から弟がやってくる。パソコン買ったのでインターネット加入をすすめている。今は会社のデータを入力するのに四苦八苦しているらしい。NTTの女性職員から電話がきた。ISDNはいかがですか?と言う。私がインターネットをしていることも調査済みのようだ。そのことを言ったら笑っていた。今テレビでルパン三世を放映している。そろそろクライマックスだ。私の人生のクライマックスには何を仕掛けようか・・・暖めておいた危ない情報を一気にインターネットに吐き出すとか。
1998/03/26、木曜
- 一連の大蔵省接待漬け事件に関連して、その疑惑幹部の仲間たちが大蔵省四階に巣くう住民たちでもありました。モデルを造ってみました。題して「大蔵省四階の仲良し隣組」。
- さくら銀、不動産2600億円分を売却
- さくら銀行は25日、不良債権処理の原資を確保するため、厚生施設や支店など所有不動産の一部を約2600億円(簿価は約700億円)で親密会社に売却すると発表した。これだけの規模の不動産売却は大手銀行では例がないという。売却するのは約200カ所。約7割が行員のためのグラウンドなどの厚生施設で、残りが支店など。引き続き賃借して利用する。同行の98年3月期決算は多額の不良債権処理で、経常損益は4000億円の赤字になる見込みだが、不動産の売却益などで最終損益の赤字幅は1900億円になるとしている。これで同行の不動産の含み益は3月末で2000億円程度に減る。金融機関は不良債権の償却原資として株式の含みを頼りにしてきたが、度重なる売却で含み益が乏しくなり、株価の低迷も重なって、最近では不動産の売却に頼る動きが活発化している。参照、さくら銀行の老害リスト
- さくら銀行の高崎頭取は旧太陽神戸出身、実質的には末松謙一相談役や岡田頭取らによる「旧三井ライン」に主導権を握られている。末松相談役は3億7800万円という高額の退職金も約束されている「さくら銀行」の老害中の老害的存在。先頃日銀総裁を辞めた松下康雄の部下でもあった。現・岡田頭取は専務から八人抜きで頭取に就任した異例の出世頭、松下康雄と姻戚関係にあるフジタを助けたことから、彼の異例の出世は松下康雄による推薦があったものと考えられる。
- ムーディーズ、安田信託など格付け引き下げ
- 米系格付け会社、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは24日、安田信託銀行の長期預金の支払い能力や三井信託銀行の長期社債の償還能力などについて、格付けの引き下げを決めた。また、北海道拓殖銀行の本州部分の営業譲渡を受ける中央信託銀行については預金格付けなどを引き上げる方向で検討すると発表した。この結果、安田信託の格付けは、長期預金は10段階ある投資適格等級の最下位にあたるBaa3に、長期社債は10段階ある投機的等級の最上位にあたるBa1に引き下げられた。 芙蓉グループや公的資金の注入を受けても実質的な自己資本は低水準であり、支援する芙蓉グループ各社の財源も低下している点を問題視した。三井信託は、長期社債が10段階ある投資適格等級の最下位のBaa3に、銀行財務格付けは9段階のうち最下位のEになった。公表不良債権の処理を終えても新たに発生する恐れのある問題債権が財務体質を圧迫する、と判断した。
- 昨夕、私を訪れた同業者社長、元気がないので「どうやらトラブルに巻き込まれたようだね」と言うと図星だった。借金の肩代わり、それもノンバンクだという。相手の会社は三億円以上の負債で倒産寸前、ためにこっちが不渡りになりそうだと話は深刻。急遽私の知る救済機関に電話して訳を話す。ところが当の社長が「条件が悪くて貸してもらえないだろうなあ」と当初から溜息をついている。ついに私の方がキレる。「相談もしないうちから諦めたら話にならない」と強い語気になってしまった。聞けば帳簿も付けていないとのこと、他の借金も詳しくは知らない。家のローンもある。まさに生き地獄である。とりあえず利子の高いノンバンクの支払いを真っ先に処理すべきだと忠言する。明日、私の紹介した関係者と相談する手筈をととのえる。仕事一筋に生きてきた社長ゆえに悔しいのだ。その社長の口から、私と同世代の某同業社長の手術を知らされる。この社長もまた精一杯会社を運営してきた人である。それがこの底なし不況下に病に倒れてしまったのだ。口惜しいとはこのことだろう。みんな四苦八苦して何とか生活だけは家族のために維持しようと必死なのだ。銀行は手のひらを返すようにカネを貸そうとはしない。この悲鳴が日本政府には聞こえないとでも言うのだろうか。日本経済を影で支えてきたのはこうした中小企業ではなかったか。大手には国民の税金を投入してまで救済しながら、今もって苦しい中から税金を支払い続けている中小企業には目も向けようとはしない。とりあえずの、つなぎ融資すら融通してくれない銀行・・・言葉が出ない。
1998/03/25、水曜
- 藤原伊織の「テロリストのパラソル」を半分程度読んだ。作者が私とほぼ同世代、団塊の世代だ。最初から爆弾が炸裂する意外性をのぞけば、アル中男の淡々とした日常が歯がゆいくらいフィットする。中盤に入って学生運動末期の爆発事件あたりからようやく「読ませる」気分にさせてくれている。第41回江戸川乱歩賞を受賞した作品らしいが、一気に読むほどの気持ちはおきない。それでいてたまに続きを読みたくなるのは同世代が放つ感覚の類似性ゆえだろうか。中盤以降に心を騒がしてくれるかも知れない何かを期待しつつページを閉じた。傍らのもう一冊、ジェイン・コービン女史の「ノルウェー秘密工作」、93年9月13日にホワイトハウスで握手したラビンとアラファト「イスラエルとPLOのパレスチナ自治での基本合意」という歴史的瞬間を追ったドキュメントだ。後のラビン暗殺を考える時、この瞬間は人類が垣間見た平和の夢のような一瞬であったかも知れない。その平和の夢を打ち砕くのは何なのだろうか。まだ1ページも読まれずに一ヶ月間放置されている本である。読んでやらなくては可哀想な本があるとすれば、これはその内の一冊であろう。
- 群衆の前、若い女性の指示が飛ぶ『右向け右!脱帽して国旗掲揚』君が代が流れる中、鉄兜をかぶった一糸乱れぬ国民の顔、顔・・・夢うつつ、目覚めてそれがラジオから流れる甲子園野球大会の開会式と知った。開会式の声に促された夢は妙にリアルであった。夢の中では世界大戦前夜の開戦式となってだぶっていたのだ。目覚めてからも『正々堂々と戦う』云々の声が続く。命令調の声に違和感を覚えながら、私には日本が戦時中に逆戻りしたとしか思えない全体主義の不安に包まれていた。右と言えば左に行きたがる。左と言われれば右に寄りたがる。それが国家の命令であれば尚更であろう。そんな臍曲がりの私にも言い分がある。右や左の偏った社会ではその逆の道行きが正解だ、という単純な理屈である。思えばガキの頃から私は変な反抗心があった。課外授業をボイコットするためにテスト用紙を白紙で出して、進学の道を自ら閉ざしたのも自分なりの精一杯の抵抗だった。私の最終学歴は今でも中卒のままだ。一連の公僕汚職者たちには東大経済学部卒、法学部卒なる華麗なる学歴が踊っている。学歴の高さがその人間の人格形成に何の脈絡もない例だろう。それでも彼らは高給をとっている。ある大学教授はその著書の中で「頭脳を使わない肉体労働者が、地位ある者を羨むのは筋違いだ。我々はそれだけ頭脳を使ってきたゆえに現在の地位を報酬として受けているにすぎない。それを羨む者は肉体労働に甘んじてきたゆえの逆恨みであろう」と言い切っている。私は「頑張れば人間は成功する」としたこの教授の著書の愛読者であったが、最後の不用意な言葉で一瞬にして絶望を味わった。学校に行けない、学校に行かない子供が今も急増している。その先駆者(?)ともいうべき私からすれば、そのことで困っているのは体裁が悪いとする親の都合でしかないと考える。学校に行かない、学校に絶望することに罪悪感を抱かせることのほうが問題だ。日の丸国旗掲揚に瞬きもせず直進する全体主義のほうが異様であり「右向け右」と命令されることを拒否して左を向いて「前進!」の命令に足踏みして退却するだけの権利はないものか。子供を学校に捧げ奉っているような親にして、いずれは子供を国家に捧げ奉るような不安を覚えるのは私だけではあるまい。過去の歴史には、喜んで子供を戦争に送り出す親の姿が繰り返し登場してきたではないか。その危険は今も、すぐ隣で進行していることから認識すべきだと。
1998/03/23、月曜
- 世の中にはとんでもない悪徳医師がいるものである。伊丹監督の映画「マルサの女」を彷彿とさせる現実版脱税事件が札幌国税局によって摘発された。査察に踏み込むと、なんと別荘から400キロの金塊が出てきたのだ。詳しくは「史実・黄金伝説」のコーナーに書いた。題して「脱税で金塊400キロを貯め込んだ整形外科医」
- ムーディーズ、長銀を格下げ、興銀も格下げ検討
- 米国の格付け機関、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは20日、日本長期信用銀行の社債格付けをBaa2からBaa3に引き下げたほか、長短預金格付けなども各1段階引き下げた。ムーディーズは、国内とアジアの経済不振で長銀の不良債権が増える恐れがある、としている。長銀は「スイス銀行との提携の進ちょくぶり、一連の自己資本強化、経営合理化策が十分に考慮されず残念。今後、実績を示して、理解を得たい」としている。ムーディーズは同日、日本興業銀行の社債格付けも今のA2から引き下げる方向で検討に入った。金融債による資金調達コストの上昇、過剰接待汚職事件、アジア経済の不振が経営に与える影響を見極めて結論を出す。興銀は「収益動向の安定性について理解を得たい」としている。
- 日本長期信用銀行はイ・アイ・イ、2信組不正融資事件が色濃く後を引きずっているようだ。住専など不良債権を処理できずにスイス銀行と提携したが、それで解決できるわけがない首脳部の甘い見通しが今度のムーディーズ格下げにつながったようである。増澤会長と大野木頭取は共に、2信組不正融資で引責辞任した酒井守前会長と堀江前頭取の後がまである。参照、日本長期信用銀行の老害リスト
- 日本興業銀行の最大の汚点「尾上縫への巨額融資」は黒澤洋会長をして「バブルが原因」という無責任発言をうんだが、西村正雄頭取も日本道路公団理事への接待汚職で「社会通念の範囲内」というこれまたトップらしからぬ無責任発言で国民を怒らせている。これに絡んで9億円近い退職金をもらって辞任することになっている(辞任したか?)池浦 喜三郎相談役もここに参考にされたい。参照、日本興業銀行の老害リスト
1998/03/22、日曜
- 銀行の貸し渋りで倒産する会社が相次いでいる。多くは「つなぎ融資」を受けられないための倒産だと言われている。つまり、それほど多額の資金を必要としない、当座の運転資金が借りられないための倒産である。銀行は四月の日本版ビッグバンに向けて、自己資本比率8%を維持しないと国際金融市場に参入できないことになる(国内に限れば4%で済むのだが)。自己資本比率とは自己資本(土地、債権、持ち株)を資産(貸し出し、残高)で割ったもので、株価の低迷や土地価格の下落などで銀行の資本が著しく縮小したために貸し付けの回収を強行しているのだ。そのための銀行によるなりふり構わぬ回収方法がまかり通る。担保がなければ融通しないのは普通で、担保に仕事の売掛金まで取るあくどい方法も取っている。会社にとって売上金が押さえられることは致命傷になることは言うまでもない。銀行は「債権譲渡担保契約書」なる契約書で、工事の未入金など売掛金を担保に取ってしまうのである。こうしたあくどい手法は税務署でもやっていることはすでにここでも書いている。BIS(国際決済銀行)規制8%を理由に融資を貸し渋る銀行は、元々バブル絶頂期に地上げ屋まで使って際限のない投資をしてきた張本人である。バブル崩壊の一因ともなったその銀行が、今度は苦しくなったという理由で公的資金の投入を受け、あげくは貸し渋りまでしているのである。
1998/03/21、土曜
- そろそろ辺見庸の「もの食う人びと」を読み終える。まさに帯に書いてある「ジャーナリズムと文学の美しき結合」であった。文学から遠ざかっていた私にとっては新たな発見でもあり、今後も感化され続けていくだろう予感を覚える。特にあとがきの次のような言葉は私の自戒を促してくれた。「世界のマクロの情勢を、何やら権威じみた声音で偉そうに語ることに倦み疲れた末の、これは反動というものか、よほど注意しなければ目に入らぬかそけき風景と人の表情がとてつもなく大切なことに思われた。細部こそが大事であり、細部の積み重ねでつまらぬ私の世界像など覆してしまっていいのだと、旅の道々、何度自分に言い聞かせたことか。世界にはまだ記録も分類も登録も同情もされたことのない、今後も到底そうされそうもないミクロの悲しみが数限りなくあると確信しもした」
- 「もの食う人びと」の中に「大観覧車で食べる」という項目がある。映画「第三の男」に出てくる1897年の最古の動力式観覧車だ。辺見氏はオーソン・ウェルズが相手役のジョセフ・コットンに観覧車の中で呟く「スイス五百年の平和で生まれたのはハト時計だけしゃないか」を思いだし、記念に乗ってみることにする。すると三十番のワゴンだけが他と異なり、豪華に内装されたワゴン内では正装した男女が入れ替わり立ち替わり食事をしているのに驚く。理由をたずねると「観覧車誕生九十周年を記念して三十番だけ特別食堂にした」のだという。さっそく辺見氏も観覧車で食事体験を試すのだが、オーソン・ウェルズの台詞を真似て「人間史この百年の傑作なんて観覧車ぐらいのものじゃないか」とうそぶいてみたくなるのだった。【『もの食う人びと』173〜178頁】
- その映画「第三の男」の原作者はグレアム・グリーンであるが、彼は過去にイギリス諜報機関MI6でスパイとして働く異例の経歴の持ち主でもある。その上司はMI6のボスとして有名なスチュアート・メンジス長官で、やはりスパイの経歴をもつフレミングによって007シリーズのモデルとなった。映画「第三の男」に漂うミステリアスな雰囲気はそうしたプロの体験に裏打ちされている。時に現実は映画よりドラマチックな展開を見せる。主役のオーソン・ウェルズは女優リタ・ヘイワースと結婚するが、その妻ヘイワースはインドのダイヤ王一族のアリ・カーンの元に走ってしまう。しかも当時のアリ・カーンにはイギリスの大手洋酒メーカー「ギネス」一族トマス・ロエル・ギネスの妻ジョアンと不倫の最中であった。しかも、その弟サドルディン・アガ・カーン王子も兄に負けず劣らずの世紀のプレイボーイとして、世界金融を牛耳るJ・ゴールドスミスの愛人サラを奪っている。彼はモデルだったニーナ・ダイヤーを妻としていたが、彼女は謎の自殺を遂げている。まさに歴史は夜、ベットで作られていたのである。彼らにとっては不倫でさえビジネスであるかのように、女性を共有しながら豪華なパーティで顔を合わせ、ダイヤの契約を取り交わしていたのだ。【参考『赤い盾・上』系図32】
- サドルディン王子の父アガ・カーン一族三代目はパキスタン独立の中心的な存在だったが、現在のパキスタンの現状はどうだろう?「もの食う人びと」の筆者・辺見氏は体験する「ゴミ捨て場では、男の子とカラスがいがみあってゴミをあさっている。食べ残すことが罪だとしたら、この子たちが罪をあがなっているのだ。橋のたもとに一つの死体があった。残飯すら食えなかったのかもしれない」そして彼は続ける「教養ある、富める者は、おそらく優雅に『食らっている』だけなのだ。残飯を食らう者。大量輸入しては食い残す者。食の神様がいたら、間違いなく残飯を食らう者に涙し、後者には飢渇の何であるかをいつか思い知らせるのではないか」と。
1998/03/20、金曜
- アサツユ報告書に広瀬隆氏の講演会の概要が載っている。東京電力がすでに二年前からベルギー企業にMOX燃料製造を発注していたという、県民の心を逆撫でするような事実が暴露されている。知事はプルサーマル計画を受け入れていないこの時点で、東北電力は着々と準備を進めていたことになる。これらの燃料プルトニウムが当初から核兵器開発の一端として組み込まれてきた事実を考えれば、許し難い裏切り行為ともなる。「まさか」と思う向きには41年も前、1957年5月7日の岸首相の言葉をぶつけたい。彼は次のように言ったのだ「日本は核兵器保有が可能である」と・・・それが今、現実のものとなる。経団連の防衛委員会には「GM懇談会」が設置されているが、これは「guidid missile」の頭文字をからとったもので最初は「誘導弾懇談会」と名付けられた。これではあまりに露骨で国民の反感をかうことから改名された。これらの幹部には三菱重工の重鎮が連座しているが、元々三菱重工はヤマシタ財宝を資金源とした児玉機関によって軍需企業として返り咲いた。彼らは当初から核兵器開発を主眼において原発を建設してきたのだ。その原発が今、財政的にも破綻していることが分かっている。少なくても10兆円もの国民の税金が投入されてきた原発建設の結果が破綻である。ここにきて破綻寸前の原発に、国民のカネであるところの郵便貯金から支出して救おうという動きが出てきた。大手銀行の次には、原発建設を維持するために公的資金を投入しようと言うのだ。【参照『私物国家』312〜「知られざるプルトニウムの軍事利用計画」】
- 公的資金投入は更に原発建設を作ってきた大手ゼネコンにも適用しようという計画が持ち上がっている。その発端となるのがプライベート・ファイナンス・イニシアチブ、PFI(民間主導型社会資本整備)法案である。土地買収に20兆円、PFI法案の実施に30兆円、総額50兆円の公的資金を投入してゼネコンに民間委託させようという。民間委託などと言うと聞こえはいいが、何のことはない政府の保護の元「政府マル抱えの入札無し特命公共事業」を実施しようというのだ。政府の打ち出す政策のことごとくが国民にツケを支払わすような愚策極まりないものではないか。それも福祉を切り取ってでも実現させようとする行為は犯罪的ですらあろう。ここでも医療費負担で人工呼吸器を取りはずすまで追いつめられた難病患者のことを書いたが、政府は血も涙も無いのだろうか。【参考『週刊ポスト980327号』34〜35頁】
- 今日は立て続けにリストラされた職人から「雇ってほしい」との電話を受けた。雇うにも仕事がない以上、断るしかない。切実な生活苦を訴えてくるが、人それぞれ受け止める深刻の度合いが違う。自分から名乗りもせずに「使ってくれ」一点張りでは通用しない。こっちが駄目ならあっちがあるで、片っ端から電話をかけている様子が手に取るように分かる。ひとりだけ所在を名乗り、電話番号を教えてくれた職人がいた。夫婦共々、住み込みで何処にでも行くと言う。こういう人を見捨てるわけにはいかない。北海道で世話になった店のことを思いだし、一応連絡をとることだけは約束しておいた。北海道でも何処でも、生活のためなら何処にでも行くと決意している。その店で断られればそれきりだが、何とかしてやりたいと思っている。この不況をどれだけ深刻にとらえているか。私自身、胸に手を当てて自問すべきなのかも知れない。もっと酷い状況が待っていることだけでも覚悟すべきだ。
1998/03/19、木曜
- 以下二つの記事を、朝日新聞のHPから抜粋した。
- ラナリット前第一首相の恩赦申請、姉の王女が提出
- カンボジアのラナリット前第一首相の帰国問題で、ラナリット氏の姉のボパ・デビ王女は19日、北京滞在中のシアヌーク国王に、ラナリット氏に対する恩赦を申請した。カンボジア司法当局から起訴されていた武器密輸罪などラナリット氏の2つの裁判が18日に終わったことを受け、一括して申請した。バンコクのラナリット事務局によると、王女はファクスで恩赦申請を国王に送った。国王はウン・フオト第1、フン・セン第2両首相の公式文書による同意があれば恩赦を与える考えを表明している。
- 仏保守党、前ナンバー2を除名、極右政党接近を問題視
- フランスの保守政党で、シラク大統領の出身母体である共和国連合(RPR)の前ナンバー2が18日、党から除名された。地方選挙で極右政党、国民戦線と選挙協力に積極的なことが問題とされた。15日の地方選挙でRPRなど保守は大幅に議席を失い、20日に予定されている地域議会での議長選や22日の県議会選決選投票の多くで、自力だけでは左翼勢力を抑えられない情勢だ。RPRの本部は、国民戦線への接近を禁じたが、地方レベルはそれに従わない動きが目立っている。
- カンボジアとフランスの深い関係はシアヌーク国王の妃がフランス人との混血ということからも分かるが、妃のモニク女史については今もって殆ど資料がなく、その謎が解き明かされれば新たな真実がみえてくるだろうと言われている。上の何の脈絡もないような二つの記事にも、少し調べればカンボジアとフランスの関係が見えてくる。シラク大統領は93年7月のフランスとカンボジアの軍事協定後、カンボジアに攻撃用ヘリコプターを提供した張本人である。そのヘリコプターを自在に操ったのはイギリスの特殊工作部隊SASで、過去にはポル・ポト派に地雷施設を指導している。イギリスのイアン・シャープ監督作品「ファイナル・オプション」(82年制作)の映画では、要人幹部複数を拉致したテロリスト集団をSAS
がものの見事に殺害して救出するという活躍が演出されている。そのSASにはテロリストと疑われる者は射殺してもかもわない、という殺人許可が与えられているようだ。イギリス国内でも無実の人々が誤って射殺される事件が相次いでいるが、それはテロリストと疑われるような振る舞いをした被害者が一方的に悪いとして、SASは何の処分も受けないというのが常識にすらなっているようである。これでは被害者も浮かばれないというものだ。インタビューに応じたあるSAS隊員は「我々は目標が現れるまで土の中に何週間も、それこそ糞尿を垂れ流しながら潜んでいなければならない。通常の人間なら誰だって耐えられるものではない。それを支えているのはイギリス国民をテロリストから守るという愛国心があればこそだ」と語っていたことが印象的だった。しかしそうした愛国心がかえってイギリスを窮地に追いやることだってあるはずだ。SAS隊員の忠誠心がどうあれ、SASの育ての親デヴィト・スターリングこそ世界的な大財閥ロスチャイルド一族のために働いているとなれば、ことは重大である。彼の遠戚にはカンボジアの自治を提唱したジョルジュ・マンデル植民省がいる。一見平和貢献とすら勘違いしそうなカンボジアの自治だが、彼らの意図するところはポル・ポト派に武器援助してきたことからも分かるように内紛を促すことである。何より「カンボジア独立を訴えながら、その敵対する勢力に武器を与える」ということが如実にそれを物語っている。その偽善自治を訴えたマンデルの本名ルイ=ジョルジュ・ロスチャイルド(Louis-Georges Rothschild)を知れば、SASを生んだスターリングの正体もおのずと暴露されていく。
- シアヌーク国王をはじめラナリットら皇室一族が何かトラブルが生じるたびにフランスに逃げ帰るというのも、そこにロスチャイルド財閥の庇護があるからであろう。いやロスチャイルド一族にとっては庇護しているのではなく、カンボジア王室は単なるアジアに於ける駒でしかないかも知れない。用が済めばいつかは捨てられるはずだ。そういう意味でも我々はカンボジアの動向を注意深く監視すべきであろう。近い将来、アジアの火薬庫の何処かが必ずや爆発する時が来る。カンボジア王室もその火種として燻り続けさせるために利用されているにすぎない。武器密輸で窮地に立っているラナリットを救えるのは国王に嘆願しているボパ・デビ(デヴィ)王女ではなく、その背後に控えるロスチャイルド一族にほかならない。国王はひたすらロスチャイルド財閥の指示を仰ぎ、ために複雑な苦悩を味わっていることだろう。六番目の妃モニクにとってラナリットは実の息子ではないだけに失脚すら願っても不思議はない。その鍵となるのが実の息子シアモニとナリンドラポンという二人の殿下であろう。それが実現すればカンボジアは更に混迷の度合いを増しながら、ロスチャイルド一派が願っていた深刻な内紛となっていく。それも敵味方入り交じった複雑な様相を示すはずである。何となればナリンドラポン殿下がポル・ポト派であるからだ。ための殺戮兵器は彼らがたっぷりと準備している。あくまでも推測としておくが、これらの経緯を辿ればモニク妃のフランスの(ロスチャイルド家)エージェントとしての役割が自然に浮かび上がってくる。
1998/03/18、水曜
- 銀行老害リストが完成した。日々報道される金融スキャンダルの中に彼らの名前も登場するかも知れない。スキャンダル渦中の当事者の上司を探れば老害リストに連なる名前も浮かび上がってくるだろう。指示した黒幕的存在として、彼らの罪は重い。最も言いたいことは、老害者は即刻私財をなげうって退陣せよ、ということである。さもなくばアメリカ同様、経済破綻の加害者として裁かれるべきである。それをしない、できない橋本内閣は自らの金満腐敗を恥じて総辞職すべきだ。橋本首相の大蔵大臣時代の悪習が今もって続いているとしたら、総辞職は当然の成り行きであろう。国民の税金を公的資金などという言葉でごまかしながら、それを破綻の張本人たる大手金融機関に融通するなど論外だ。私の手元にある「税金ごよみ」には『きらきらと税のやさしさ、あちこちに』などというフザケタ標語が書かれてあるが、否応のない税金の取り立てに苦しむ国民感情を逆撫でするようなものではないか。
- 実はこの老害リストに重要な人物が抜けている。先頃、日銀総裁を辞任した松下康雄である。太陽神戸三井銀行の頭取だった彼は、それを「さくら銀行」と改名して92年に会長となった。リストによれば92年には末松謙一が頭取に就任しているから、松下は会長として末松頭取を指揮する立場にあったことになる。この92年には松下が大蔵事務次官だった頃の部下、吉野良彦が日本開発銀行の総裁となっている。この年は日本開発銀行の指示の元に東京横断道路の入札で「フジタ」や「銭高組」が受注しているが、その「フジタ」の貝塚敬次郎会長の息子・貝塚正彰が、松下康雄の娘・万里子と結婚していた。大蔵省に属する正彰の父・敬次郎も元大蔵省日銀政策委員であれば、義父の松下康雄も元大蔵官僚であり、その松下の部下・吉野良彦が東京横断道路の入札を采配し、結果的に松下と姻戚関係にある「フジタ」が落札する。見事な構図である。その「フジタ」が危機に陥ると「さくら銀行」が救いの手を述べ、その手は会長・松下康雄であった。そればかりではない、東京横断道路入札に同じく落札した「銭高組」の一族とも、松下一族は遠い姻戚関係にある。詳しく調べれば大成、清水、大林、飛島、福田、ハザマ、西松、ほか蒼々たるゼネコン一族全てに松下一族の閨閥の範疇圏内にある。これらは広瀬隆著「私物国家」198〜210頁に渡って詳細に証明されている。
- もっと継続して書きたいところだが、これから友人がやってくる。現在17時40分。
- まだ友人が来ないので日本債券銀行と金大中拉致事件の関係についてリンクしてみた。金大中拉致事件については金大中拉致事件の真相でも触れているので互いに参照してみると意外な真実が展開してくる。日本債券銀行のリストと関係写真も参照にされたい。先の資料でそろそろ右翼も登場しているので面白くなってきたと思う。金大中拉致事件についてはまだ新資料を含めて追加する予定なので、さらに面白い展開になると思っている。今、友人から電話があった。夕食を食べてくると言う。その夕食も食べずに酒宴の準備をしている私はちと怒ってみせたりする。ま、酒宴などと言っても一番安いワインに缶ビール二本ぐらい用意しているだけなんですがね。外に出て飲むよりは安くて済む。若い頃は得体の知れない連中とばかり飲んでいましたから、今は安心して飲むことができる。人間、どこか癖のある方が面白いかもしれない。今、奴がやってきた。また後で書きます。
1998/03/16、月曜
- 銀行老害リストで突出しているのが赤くマークしてあるOBたちの退職金です。今のところ最高額は東京三菱銀行の相談役、伊夫伎一雄氏の13億2000万円で年収を加えれば14億3000万円を超し、資産を足せば20億円以上となります。東京三菱銀行の公的資金請求額は1000億円、調達手段は「永久劣後債」で償還・返済期限がない、場合によっては100%自己資本に参入できる。伊夫伎相談役の私財20億を見る限り、公的資金を申請することの疑惑は拭えない。私財を投入して責任をとるという覚悟を放棄しているのだ。また日本興業銀行の池浦相談役と黒澤現会長は尾上縫に夫婦同伴で接近しては膨大な損失を与えた張本人である。ハワイのゴルフ場融資焦げ付き2000億円、尾上3000億円、あわせて5000億円以上もの焦げ付きをつくっておきながら8億9100万円もの退職金をくすねた池浦相談役については開いた口が塞がらない。相談役に在籍していればさらに毎年3200万円ものカネが加算されるのだから笑いが止まらないというものだろう。老害の老害たるゆえんである。それに公的資金申請額1000億円である。国民の税金をこれら犯罪銀行に投入する理由はどこにあるというのか。これらのツケは今の若い人たちが払わなければならないのだ。そういう意味で若者こそ無関心ではいられない金融問題なのである。
- 銀行の老害リスト作成に手間取っています。情報量も多いのでリストを打ち込むのに四苦八苦しています。マスコミでの金融関係ニュースではこれら老害たる氏名は殆ど公表されることはないと思われます。中には「どこのガキが教えたんじゃい!」と怒鳴った御仁もおられたよし、相談役や顧問という立場の正体が分かろうというものです。退職金が年収含めて七億以上という御仁も複数見受けられますが、彼らこそバブル崩壊の一任を担った責任者であったことを忘れてはならないと思う。高齢者ゆえ会社に顔すら出すことなく高額な蓄財を続ける老害の面々を今こそ排除しなければ、この国は根底から彼らによってしゃぶり尽くされて崩壊するのみでしょう。この老害リストは転載自由として、とことん利用してほしいと願っています。
1998/03/15、日曜
- 暴走ソフトをなだめつつ何とかやってますが、いずれストップするかも知れない。つまり書き込みができないことになる。銀行の老害リストを作成中にソフトがストップしてしまうので、いっこうに進まない。とりあえずリストを更新した分だけ毎日表示することにした。無料のソフトを使用していたので文句も言えず、やはり市販のソフトを使うべきかも知れない。
1998/03/12、木曜
- リスト「大手銀行の相談役・顧問」に会長と頭取の資産などを追加して「大手銀行の老害リスト」とタイトルを換えた。今のところ三割程度しか入力していないが、随時追加していくつもりだ。特に問題のある人物は詳細に渡って書き、その閨閥も明らかにしていきたい。また「史実・黄金伝説」も実名入りで、終戦後に向け黒幕などを登場させる予定。いずれそれぞれが互いにリンクしあっていくものと思う。銀行リストから黄金伝説の登場人物へ、またゼネコン資料へと絡み合う人間模様が現出していくだろう。それを最初から意図している。ソフトの暴走が続いている。老害リストの一部が消えてしまった。また入れ直さなくてはならない。ついでに公的資金の申請額も追加したが、1000億単位のカネが我々の税金だと思うと腹が立ってきた。とくに「申請したが公表しない」という銀行のところで完全に私はキレました。その銀行とは三菱信託銀行です。国民の血税を使うんだから礼ぐらい言いなさいよ。リストには載ってないが、公表しない銀行があと二行あります。足利銀行と北陸銀行です。こういう銀行はむしろ潰さないとかえって危険だね。
- 夜明け前、震度3の地震あり。震源地は私・・・というか福島県の浜通り。かなり揺れました。少し眠ります。現在午前五時。
- 不思議なことを言うようだが、人は夜明け前に何となく予感が働くようだ。今まで探しても見つからなかったものがフイに見つかったりする。こうした感覚は資料を探すうえでとても重宝する。朝靄のうっすらかかった庭に佇んでいると、霊的な感覚に包まれているような気持ちになってくる。特定の宗教は持たないが、祈りたくなるような衝動にかられてくるのだ。そんな時、ふと天才的な農芸家カーヴァーのことが思い出される。奴隷の子として生まれた黒人のカーヴァーは、後に「黒いレオナルド」と呼ばれる農芸発明家として多くの人々を救うようになる。彼は言う「自然はもっとも偉大な教師であり、私はこの自然から学ぶが、他の人たちが眠っているときが一番よく学べる。日の出前のまだ暗い時間に、神は私が実現すべき計画のことを教えてくれる」と・・・そしてカーヴァーは生涯を通じて報酬を得ようとはしない無欲の人でもあった。時に現実は耐え難いほどの苦痛を人間に与えるものだ。信じていたものに裏切られ、愛するものに去られ、時に人を傷つけていた自分に気づいては自責の念にかられてしまう。昨日の愛が今日の憎しみに変わっている自分の心にも動揺しながら。それでも明日は必ずやってくる。明日に死んでもいい今日を見つめて、昨日を教訓として生きていけたらどんなに幸せなことだろう。毎日が嬉しい気持ちでいられたら、他に何も必要としない自分でいられるはずだ。粗暴ゆえ、木訥ゆえに、自分で自分を誤解したまま、それが出来ない今の私を許してくださいと祈り続けたい。雨が降っている。夜明け前、午前四時の私の心。
1998/03/11、水曜
- 従姉が大腸ガンの手術をするというという。人工弁を付けるらしい。血便で発覚したのだという。私の母の場合と全く同じだ。去年は私自身が血便をして驚いたものだ。あれから半年余、尿飲用療法を実践して今日に至っているが、血便はすっかり止まっている。毎年歩けなくなる発作も、尿療法をして以来なんともなく発作は起きない。松葉杖ともお別れだ。それでも信じない人がいる。尿を飲んでいるというだけで顔をしかめる。もう話するのも苦痛でやめたいと思うが、難病に苦しむ人がいるとつい口がすべってしまう。私も持病の再発には不安があるが、こうして何ともない以上尿療法を認めるしかあるまい。数年前まで末期ガンの母の手術に、松葉杖をついて見守っていた私だった。それでも意気軒昂に冗談ばかり言う私を「おまえは軍隊に入って鍛え直せ」と親戚に叱られる始末だった。母の末期ガンに私の松葉杖では冗談でも飛ばすしかないだろう。人間は嬉しくて笑っているとは限らない。あまりの苦痛に笑うことしか出来ない場合だってある。笑いで苦痛を紛らわせることだってあるのだ。まさしく「顔で笑って心で泣いて」いるのである。昨夜も友人が私を見ながら「おまえは何も気にならないくらい太々しい顔をしてるな」と言う。「バカタレが、オレほどピュアで傷つきやすい男があるもんか」と言ってやったが、それを見抜けるような奴だったら恐くて友人にはしないだろう。市街戦激しかったボスニアの廃墟では市民の笑い声が絶えなかったといわれる。市民一人一人が狙撃のターゲットになっていた当時、それに対抗する唯一有効な武器は庶民の笑いでありユーモアであった。銃声に敏感に反応して神経を磨り減らすより、向けられた銃口に花の一輪を挿すかのような笑顔を求めていた。日本だってこれからどんな試練が待ち受けているやも知れない。絶望的な予兆さえ感じられる今、その日のために蓄えるべき財産はカネ以上にユーモアなのかもしれない。笑って済ませない深刻さを、あえて笑うことで庶民のしたたかさを発揮したいものである。
- 三寒四温、暖かくなったと思ったとたんまた寒くなる。去年は汗ばむ頃にコタツを引き下げたところで翌日から寒くなり、またコタツを出したりしていた。ジンチョウゲの香りが漂いだし、洗濯物が風に揺れている。何気ない庭の風景に母の記憶がオーバーラップする。私には母が洗濯物を干している過去の記憶と現風景がだぶって見えるのだ。歳月を重ねてなお忘れられぬ親の存在とは何だろう。作業場に行けば、今にも父が工具を手入れしている心象風景が浮かんでくる。確かに私は守られていた。すでに他界した親なれど、家のここかしこに生前の思い出が記憶されている。何より私の心に・・・季節の移ろいは永遠に繰り返しながら反復する心の風景に似ている。
1998/03/10、火曜
- 「史実・黄金伝説」に「山下将軍の財宝爆破指令」を付け加えた。この資料は五年前のものだが、証言者が高齢とあってすでに亡くなってしまった方もおられると思う。特に松延参謀長は隠匿した場所の全容を知っているだけに、生存中に全容を明らかにしてほしいと願っている。「黙して語らず」ひたすら山下将軍の慰霊に手を合わせる松延老人にとっては、もはや財宝なぞどうでもよいのかも知れない。しかし、後にその財宝をマルコスが発掘してフィリピン大統領にまで登り詰め、フィリピン国民を圧制してきたことを考えると、ヤマシタ財宝は今もって無視できないパワーで歴史を作っている。むろん「ヤマシタ財宝」は戦中におけるアジア諸国からの略奪品であり、それらを返還する意味でも全容を解明すべきだろう。フィリピン各地の山岳部では現在でも発掘している人々が存在し、文化財的遺跡を壊してしまったという笑うに笑えない珍事も起きている。冗談ついでに1億円宝くじに毎年挑戦しては絶望している友人に言いたい。シャベルを持ってフィリピンに行けと、しかし発掘したが最後生きて帰れる保証はない。実際に金塊を掘り当てた日本人もいるがフィリピン軍関係者に「金が大事か、命が大事か?」と問われて放棄したという。彼はそのままほうぼうの体で日本に帰ってきた、と締めくくりたいところだが、彼は人知れず今もって穴を掘り続けている。黄金伝説はかくして続く。
1998/03/09、月曜
- 次々と金融スキャンダルで逮捕される金融関係者が出ているが、その渦中で当事者でありながら我関せずを決め込む奥の院の老害が存在する。今こそ彼らを奥の院から引っぱり出すべきではないのか。週間読売からリストを作成した。とりあえず日本興業銀行から「大手銀行の相談役・顧問」の老害たちを紹介する。
- オウム真理教が無刻印の金塊を隠していた事実があった。金丸信が所持していた金塊も無刻印だった。共に山梨ということから謎は解けていくと思うのだが・・・真意のほどは知らない。
1998/03/08、日曜
- この不況に消費税5%はお客に申し訳ないと、消費税を元の3%にするとか、まったく消費税を転嫁せずに苦しいやりくりをしている中小企業が多い。サービス業では四割近い店が転嫁困難という統計も出ている。バブル崩壊後の景気低迷期に、政府は不良債権を抱える金融機関を救うために消費税をあげたと言える。元大蔵大臣だった橋本首相ゆえの配慮なのだろう。その一方では、客を大切にしたいがための不転嫁が裏目に出て、消費税の滞納を余儀なくされてきた店があるのだ。しかし税務署はそうした庶民の感情を逆撫でするように、消費税滞納者に売掛金差し押さえの強権執行が行われ、国会でも問題となった。2月9日には国税庁による「売掛金の差し押さえなどやってはいない」と否定回答があったが、それから9日後、福岡県八幡税務署は建設業を営む松平正春氏に対して消費税滞納による売掛金の差し押さえを強行した。その翌日には大分税務署が重機関連業を営む男性に対して売掛金の差し押さえを行い、さらに大分税務署は理容業を営む女性に対して納付相談中でありながら生命保険金まで差し押さえる暴挙に出ている。これは人の命まで差し押さえる行為であろう。26日の衆院大蔵委員会では三塚大蔵大臣が「悪代官のように、身ぐるみ剥いでということは現代社会にあってはならない。税務担当者は、その趣旨を踏まえて滞納処理する」と答弁した。大阪国税局はすでに消費税滞納1500社を選定して、うち50社の売掛金を差し押さえてきた。売掛金を差し押さえられては経営が成り立たなくなるのは当然のこと、それによって経営危機に追い込まれ倒産した会社もある。従業員の給料支払いなど、絶対に欠かせない運転資金が売掛金であり、これを奪われては死活問題となる。それを知って行使するのは犯罪である。大蔵大臣の「悪代官のようなことはしない」といった約束も現場の税務署員は無視し、問われれば否定すらするとはいかがなものか。消費税を取っては客に申し訳ないとする大半の中小企業は「消費税をとっていない」のであり、そうした事情を無視して消費税滞納の差し押さえの暴挙に出るのはおかしい。しかし彼らは当然のこととして「売掛金を差し押さえてはならないとは聞いてことがない。当然のことをしたまでだ。経営ができなくなろうが関知することではない。滞納業者に対してはこれまで通りの処置をする」と言い放つのである。我々国民はもう一度消費税の何たるか、その正体を見極めるべきだ。どんなに赤字でも、どんなに困っていようが、売上げさえあれば(客から消費税を取らなくても)悪魔の5%は差し押さえを呼び込むのだ。少なくとも以前の3%に戻すぐらいのことは政府にできるはずだ。国民の30兆円もの税金を悪徳大手金融機関に分け与える一方で、必死の思いでやりくりをしている中小企業を片っ端から潰すような税務行政を強行している。あえて言う。ニッポンは国民を食い物にするドロボー国家に成り果てたと・・・
1998/03/07、土曜
- 月探査機「ルナプロスペクター」が月の南北極に三億トンにも及ぶ氷の存在を示唆した観測データーを送ってきたらしい。最近のNASAが公表したデーターをみるかぎり今更驚くに値しないことだ。しかし問題はNASAはそれよりかなり以前にその事実を把握していた形跡があることである。つまり、今度の「ルナプロスペクター」の観測データーにしても、それらは新事実などではなく、人類には意図的に隠されてきたのではないかという疑いがある。カリフォルニア大学のジェームズ・アーノルドはすでに「月には10億トンもの氷が存在する可能性がある」と述べている。それを隠しおおせなくなったNASAが今度の探査機を飛ばしたのではないか。アーノルドはご丁寧にも「月の極地方を探査してみる必要がある」とまで言っているのだ。今度の月探査機での成果(?)を報道するにあたり、女性アナウンサーは「これで水と大気は確保され、人類初の月面基地建設も夢ではなくなった」と語った。これに大胆な推測を許してもらえるなら、私は「NASAはすでに月面基地を作っていたとしても不思議はない」と付け加えたい。月の地表の下では高温の物質が流動し、地表の割れ目からは水蒸気が吹き出しているのだ。むろん火山の爆発も起こっている。「まさか」と思われる向きには、これらがNASAの観測によって確認されていることを自ら調べられたい。また月はご承知のように地球には常に表の一面だけを見せている。回転して裏側を見せることはなく、よって密度の偏りから月は真ん丸ではなく「ひょうたん型」ではないかと言われている。これらの仮説も近い将来NASAによって証明されることだろう。月は確かに生きている。水があれば大気もある。ここから導き出される結論は言うまでもない。
- インフルエンザを調べるにあたり、ロシアの宇宙船ミールの「宇宙空間の有機物が進化しながら浮遊している」という実験報告があったことはすでにここで書いてきた。それらの事実から私は「インフルエンザの母体は宇宙から地球に飛来した微細なエイリアン・ウィルスだ」との確信を持つに至っている。太陽を除く全ての太陽系惑星は水に覆われ「生命体が存在しうる」可能性があるという事実はさらに多くの仮説を想起させてくれる。つい最近インターネットで「宇宙人の技術で90GBハードディスク?− 090b8
−」なるニュースが流れている。一般の人々にとっては信じがたい内容に思えるだろうが、先入観念抜きで事実関係を読みとっていただきたい。(この件に関しては更新されてしまうのも早いと思われる)これらは通称「UFOテクノロジー」と呼ばれるものだが、実際に存在する会社が「宇宙人から得た技術」として製品を公表するのは希なことである。私も関連した資料を調べてきたが、内容を公表するのは時期が早いと思ってきた。何となればこれは江戸時代にカラーテレビの説明をするようなもので、公表しても信じてもらえないばかりかパラノイア扱いされるのがオチだと思ったからだ。人は往々にして信じたいものだけ信じようとするあまり、信じがたいことは事実であれ信じようとはしないからである。事実関係すら調べようともしないことが多い。歴史上においても先達者は常に狂人扱いされ、不遇のうちに死んでいく例が多々ある。いずれそうした先達者の名誉回復の意味において新世界のコーナーで紹介していきたい。
原発の危険性は何度も書いてきたが、先頃の福島原発におけるシュラウド交換でも作業員の被ばくが問題にされた。しかし原発側では被ばく範囲は基準内に収まっているから安全だとの繰り返すばかり、私の手元にはこれまでの被ばくに関する信じがたい情報も届いているがあまりにショッキングなので公表を控えている。とんでもないことが起きているということだけは言っておきたい。被ばくとはどんなものか、アメリカでの人体実験被害者の次の写真を見れば一目瞭然である。彼女は研究に従事していた実の父親に人体実験されてきた。かなりショッキングな写真なので心臓の悪い方は遠慮していただくとして、事実を直視できる勇気ある御仁には是非見ていただきたい。彼女は被ばくによって顔面がガンに犯され、上唇周辺から皮膚を引っ張って患部を隠す手術を受けた。まずは彼女の無言の抗議をこの写真から汲み取ってもらいたい。これでもあなたは原発推進に賛成しますか?!
- ついでにアメリカが極秘に行っていた原子力ジェット機の証拠写真を追加します。この実験に遭遇した全ての人々に放射線被曝が確認されたのは言うまでもない。これに類似して「UFOに遭遇して被ばくした」という一連の事件がありますが、これらは原子力ジェット機開発の延長で起きた事故と思われます。こうした被害者が続出限り、フライング・ソーサーの推進力に原子力燃料を使った実験がまだ続いているとみるべきでしょう。
1998/03/05、木曜
- 今日は給料日だ。支払う側の私はむろん不景気のシワ寄せを一手に引き受けることになる。つまり私の役員報酬はある時払いの生活費に消えてゆく。これが零細企業の実態である。それでもまだ良い方だと、知人友人の逼迫した経営事情に同情の念が起こる。毎月の給料日に比重を大きく占めるのが、私の会社の場合はやはり社会保険だろう。延滞ゆえの加算が私の肩にズシリと重くのしかかっている。上半期の借金は下半期で返せるだけの思惑があればこその経営でしかない。毎月支払う社会保険も、その財政破綻を思う時にはやはり不安は隠せない。ちょっと遅れただけで当然のように督促状を送りつけてくる国のあり方に不満を覚えるのは私だけではなかろう。おそらく今の若い世代に年金が支給されることはないと思われる。このことを厚生省は今からはっきり言うべきなのだ。基礎年金は税金として没収されるだけの運命にある。今、我々が払っている保険は、それこそ今、年金を受け取っている高齢者のために払っているにしかすぎない。我々団塊の世代が年金を手にする頃には僅かなものでしかないはずである。それでも貰えるだけ感謝すべきなのかどうか、そう思うと逆に腹が立ってくる。そもそも年金を食い潰してきたのが日本の公僕たる官僚なのだから・・・
- 元アナウンサーの櫻井よしこ女史がそのことを詳しく調査してくれた。まずは厚生省所管の特殊法人「年金福祉事業団」が1980年に手をつけた大型保養施設『グリーンピア三木』である。その総予算額1800億円(これが年金資金であることは言うまでもない)のうち返済されたのが800億円、去年末の累積赤字5700万円を引きずる年金福祉事業団に残り1000億円を返済できるはずもない。これが年金支払いの大きな壁になることは明らかである。次に年金資金を食い物にしているとしてあげているのが「日本道路公団」、その予算去年だけで5兆3000億円うち2兆2000億円が財投資金となる。公団の自己収入は総予算の半分しかないため、年金予算を含む財投資金が返済されることは難しい。公団はいったん借入金元金2兆1000億円を返済したようにして、同時に2兆2000億円を借りるというアクロバットのようなことをしている。この悪循環を容認しているのが大蔵省である。ほかにも厚生省は23兆円の年金資金の運用でこれまで1兆4000億円の損失を出しているという。今年に入ると厚生省における年金資金2年間の新たな損失は3729億円と見積もられているが、これだけでも毎日5億1000万円の損失を出していくことになる。こうして今や総額120兆円に及ぶ年金資金が官僚によって食い潰されようとしている。この責任を大蔵省や厚生省が取ることは決してないだろう。【参考『週間新潮3月5日号56頁』「年金資金を食い潰す官僚の無責任」】
- 日本道路公団が毎日5億余の損失を出しているかと思えば「旧国鉄」の損失は毎日35億円、月に1000億円が加算される勘定になる。その借金の総額は28兆円、株式や用地売却での返済見込額は7兆円、残り21兆円が国民の負担になる。単純計算で国民一人当たりの負担20万円、四人家族なら80万円となる。旧国鉄の借金だけで国家予算の三分の一を超えてしまう。恐ろしいことは、これら損失は日を追って累積していくということである。日本は今、国債地方債合わせて500兆円という、国家予算を遙かに超える負債を抱え込んでしまっている。赤字財政の頼りとなる税収入に真っ先に反応するのは資産家であり大企業であろう。富めるものこそ税金の安い異国へと離脱を図るかも知れない。日本の経済基盤が根底から崩れるのはその時である。
1998/03/04、水曜
- <震災被災者>仮設住宅で60歳の無職男性が孤独死−−神戸。3日午後3時半ごろ、神戸市北区のひよどり台南第1仮設住宅の無職、宮本幸三郎さん方で、宮本さんがふとんの上でうつぶせになって死んでいるのを、兵庫県警神戸北署員が見つけた。調べによると死因は肝硬変で、死後2、3日が経過していた。兵庫、大阪両府県の仮設住宅での孤独死は201人目。【毎日新聞「アウロス」ホットニュースから】
- また神戸の仮設住宅で一人の老人が誰にも看取られずに孤独の内に死んでいった。死因は肝硬変だというが、静止型の落ち着いた肝硬変は制限のない通常の生活が送れることになっている。死んだ宮本さんも病院側の判断で「通院治療で大丈夫」とされた静止型だと思われる。しかし身寄りのない一人暮らしの宮本さんには、いつ急変が起きても対処できる入院にすべきではなかったのか。現場の詳細は分からないが、肝硬変は食道付近が出血しやすい特徴がある。吐血のため気管支が塞がれて窒息死する例が多々ある。死後2〜3日経過していたというから発作は突然やってきて、助けを求める余裕すらなかったものと思われる。あの震災で家族とも死別していたのかも知れない。どんなにか心細かったことだろう。苦しかったことだろう。入院しなかった、もしくは出来なかった理由のひとつに病院側の経営事情もあるはずだ。長期入院が予想される患者は病院経営を圧迫し、ために手術後の患者でも歩けるようになれば即退院させるというのが今や定説にさえなっている。私の母も同じだった。痛みが再発しても今度は「ベットの空きが無い」と入院を断られる。仕方なく救急車で運べば若い医師の「また厄介者が来た」というせせら笑いが待っていた。ベットが無いというので個室を頼んでようやく入院させてもらった屈辱的な記憶を今も消すことが出来ない。後で短気な私がよく我慢をしたと、母が言ったものだった。
- 総務庁の97年家計調査では、去年秋頃から医療費負担増で受診控えが起きていることが分かった。これは医療費改悪当初から当然予想されていたことだが、難病を抱える家族にとっては死活問題となる。去年11月の日誌でALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱える家族のことを書いたが、医療費負担増の結果、患者自らが人工呼吸器を外すといった深刻な事態に陥っている。三名の患者の実名も公表したが、あれから亡くなった方もおられるのではないかと危惧している。30兆円もの国民の税金をバブルで失態を犯した銀行のために投入する一方、明日の命をも知れぬ難病患者の医療費に負担を押しつけて平然としていられる政府に彼らの苦衷は伝わらないのか。【参考『難病医療の自己負担』】
- この「どきゅめんと日誌」に直接リンクしてくれるホームページを覗いたが、更新しても古い日誌のまま分からないことに気づいた。つまり翌月に更新した日誌はNEWでファイル名を統一すれば解決するわけだ。と言うわけで、そうしましたので再度「お気に入り」で設定し直してください。
1998/03/03、火曜
- 木星の月と言われる「エウロパ」に大量の水が存在する可能性がありとして、NASAは引き続きボイジャー探査機(ボイジャー2号か?)による探査を延長して続行することになった。「エウロパ」の表面には水が大量に流れた形跡が無数に存在し、すでに地下に氷の層が確認されているが、何とその下には厚さ50キロに及ぶ水の存在も確認されたという。この水の層は放射性物質と潮流の摩擦熱によって凍結を免れているらしく、当然のことながら生命維持の可能性もある。火星以外に水の惑星は考えられないとしてきた通説がここで一変したわけだが、同時に太陽系惑星による生命の存在も無視できなくなる。去年は木星の衛星イオの火山爆発が確認されたばかりである。ボイジャーが木星に踏みとどまっている理由の本意はどこにあるのか、是非とも知りたいところである。エウロパに似たイオ、木星最大の衛星ガニメデ、水星とほぼ同じ大きさのカリスト、それら木星の衛星のことごとくが水を含んでいる。我々人類が仰ぎ見る大空の上に存在する水のことを想起する時、同時に宇宙生命体の確かな鼓動も響いていることになる。何となれば、水があって生命が存在しないと考える方に無理があるからである。【参考『横浜こども科学館・ボイジャー探査機ニュース』、「関係資料へジャンプ」】
- 山崎政調会長が株式市場にも公的資金を投入すべき云々をのたまわっているが、公的資金が国民から出ているものだとは全く思っていないようだ。日銀の買い支えにしろ、すでに公的資金投入は行われているのと同じだが、国民のカネを勝手に運用する法的権限はあるのかどうか。無ければこれまた勝手に法律をつくって合法的にしてしまうのだろうね。山崎政調会長が泉井石油商から賄賂をもらっていたという事実を加味すれば、この人の無責任な発言は当然予想されていたが、その無責任さは国民にとっては危険ですらある。山崎氏の政治資金規正法違反の容疑も特捜部や国税庁が動かずにうやむやになっているが、これとて宴席官僚に特捜部幹部の名が浮上しているように、政治の駆け引きに利用されるのだろう。「巨悪を許さない」とした検察庁の断固たる決意なしに国民の不満は払拭されない。
- 昨夜のことだが、ラーメン屋で私と背中合わせに官僚幹部とスナックのママとおぼしき会話が耳に入った。500万単位の話がポンポン出てくる。何となく不穏な内容を察して店を後にしたが、ふと某クラブのオーナーのことを思い出した。金融機関の幹部を毎夜のように接待しながら不正な融資を受け、それが発覚すると億単位のカネを懐に逃亡している。私もその店には数回足を運んだが、奥まったところがカーテンで仕切られ何となく変な感じがしたものだ。某知人の話では、そのカーテンの奥では秘密の取引がなされているのだと、尤もらしいことを言っていた。内容も聞かされたが、警察沙汰にならないのがおかしい「まさか」の話であった。オーナーが逃亡して店も潰れてしまったため真意のほどは知らない。そのオーナーが名古屋の賭博一斉手入れで逮捕される寸前にまたもや逃亡したとの噂を聞いた。確かに悪運が強い人物はいるものだ。怪しい話は時として人の興味を惹きやすい。その裏情報もまだ活きているとなれば尚更であろう。怪しい連中の怪しい話を時々酒の肴に友人に聞かせることがある。みるみる真顔になっていく相手の様子を楽しむ私も相当のワルなのかも知れない。黒澤明監督の「椿三十郎」で主人公扮する三船の「本当に悪い奴らはとんでもないところにいる」という台詞があった。実際そうだろう、と思う。人の心が読みとれない限り、日常生活にもある種の怪しさは常にあるものだ。時としてそれが疑心暗鬼を生み、人をして人間不信にも追いやる。そんな人間の弱さにつけ込む宗教にも相当に胡散臭いものがある。「信心」という言葉そのものがまず胡散臭い。人間は信じ切れないところで人間をやっていられるのかも知れない。泥だらけになって遊ぶ子供を「汚い」として叱る親が増えたようだ。人生とは泥のようなものだ。子供は無意識のうちに泥の微生物の感触を味わっている。そこには得体の知れない数億の細菌も潜んでいるだろう。子供の免疫もそうした泥遊びで育っていく。泥だらけの人生にも人間の生存に欠かせない免疫作用がある。何より巨悪に抵抗する免疫こそ現代人に必要不可欠なものはあるまい。
- 昨夜は一週間ぶりのご無沙汰で友人と痛飲す。久しぶりに濁り酒を飲むが、これがけっこう効く。例によって言いたい放題、冗談連発の気楽な飲み会だ。そんな中でも私の持病を気遣って「俺より早く死ぬな」などと言ってくれる友人のこと「死んでたまっかよ」と言いつつ胸にジンとくるものがある。いつ死んでもいい覚悟はしているが、リバウンドゆえの発作はやはり怖いものだ。尿飲用療法だけを頼りに何とか生きている。末期ガンで入院していた母が目覚めるたびに「ああ、まだ生きている」と言うのが口癖だったことを思い出した。母の生存中に尿療法を試してもらいたかった気がする。死ぬ気になれば何でもできる、自分の尿を飲むことぐらい容易いものだろう。そうして尿を飲んで半年が過ぎた。歩けなかった時期を考えれば今の健康は夢のような奇跡である。あの頃使っていた松葉杖を見るたびにそう思う。