1997年十一月
おーる・どきゅめんと&どきゅめんと日誌・履歴
1997/11/28、金曜、晴
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昨夜、友人と酒を酌み交わしたおり、金曜の夜にM資金の謎についてのテレビ番組があると知らされた。以前から気になっていた事件なので下調べをしておく。参考書として松本清張の「疑獄100年史」を読む。テレビ番組の方は、テレビ朝日の「驚きももの木・M資金秘密財宝の謎」というもので、ノーベルト・シュライ弁護士が保持する還付金残高確認証は新たな発見であった。今もって騒がれるM資金にまつわる詐欺事件そのものにはあまり興味がない。むしろその起因となった戦後の隠匿物資には興味が尽きないものがある。かつて私が集めた参考資料がどこかにあるはずだ。(ちなみに左上の写真はアメリカが戦後海から引き上げた日本の隠匿物資インゴット)その一つに元CIA工作員が告白した「日本を愛したスパイ」なる本があった。その著者は実際に隠匿物質のダイヤモンドを掘り当て、GHQの監視の目をかいくぐって盗んだと証言している。また山下将軍がフィリピンで処分した金塊が後に洞窟などから続々発見されたことなど、M資金の遠縁となる史実を私なりに探ってきた。まずはそれらの資料を探さなくては始まらない。もう一度検証しようと思っている。また、このホームページをご覧になっている方、是非とも感想をメールで送っていただきたい。以前に頂いたメールの大半を操作ミスで消去してしまいました。私の新たなメールアドレス帳作成にご協力願います。
1997/11/26、水曜、雨
- 徳陽シティ銀行の破綻が伝えられている。すでに二年くらい前から危機が噂されていた第二地方銀行である。これから破綻する銀行がさらに増えることは確かだ。それに最後のトドメを刺すのは来年四月から本格始動する日本版ビックバンである。このビックバンの背後には国際金融マフィアの誘導プログラムが隠されている。狙いはズバリ、日本人の個人資産1200兆円を海外に引き出すことである。海外に引き出された個人資産は国際金融システムの巨大な博打場でいいように食いちぎられる公算が大きい。つまり海外に流失した資産は持ち主の手の届かないところに移動してしまう、というリスクがあるということだ。しかし誰もそれを阻止することはできない。金利の低い日本の銀行から金利の高い海外の銀行へと、ビックバンの始動と同時に1200兆円の個人資産が怒濤のように流出するのだ。これで日本の銀行は壊滅的な打撃を受けるはずである。たとえ国際金融マーケットで一時的に儲けても、その先に待っているのは賭博の非情な掟でしかない。ニューヨーク株の異常な暴騰そのものが警告のサインとみるべきだろう。以前からここで述べていることだが、このような国際的賭博場を作ってきた胴元がFRB(米連邦準備制度理事会)そのものであり、FRBの公定歩合の上げ下げによって世界経済の動向が決定づけられる。胴元FRBの采配いかんで株価は操作されてしまう、いわばインチキ賭博がその実態であろう。最後のだめ押しにはFRBの公定歩合引き上げの発動によって成される。その時こそ大恐慌の到来である。すでにそれは今年7月20日の「ニュー・アメリカン・レビュー」誌によって予告されている。
- 「従来、行われてきた旧式のギャンブルと、今日ウォール・ストリートの魔術師たちが奨励する投機にほとんど違いはない。結局はニューヨーク株はどうなるのだろうか。必ずと言っていいほど、博打経営者がつねに勝つ。そして、賭ける者たちはつねに負けるということである。なぜそうなるのか。賭けをしたいと思う者たちはなによりも貪欲である。そして、賭博経営者たちはなによりもずる賢いからである。多くの小口投資家たちは、そう遠くないときに起こるであろうアメリカ証券市場での大暴落によって、このことを学ばされるにちがいない」
1997/11/23、日曜、曇
- 以前にも書いたが通称「キツネ目の男」宮崎学氏の「田中義三氏の救済」活動が本格化してきた。田中氏は北朝鮮絡みの偽ドル札事件でタイの警察に逮捕されたのだが、その背後にアメリカの謀略ありとして訴えてきた。田中氏は元赤軍派のよど号ハイジャック犯人の一員でもあり、その前科が災いして日本のマスコミなどはよく調べもしないで偽ドル札の犯人扱いしている。宮崎氏も最初は気乗りしなかったようだが、とにかく実際にタイまで出向いて田中氏に会い、事件を調査した結果冤罪の疑いを強くしたというもの。私も半信半疑で宮崎氏のインターネット報告を検討したが、ほぼ間違いなく田中氏はアメリカにはめられたという結論に至っている。現在タイの刑務所に収監させられている田中氏は、その緊迫した状況から謀殺される可能性も出てきた。フリーライターの宇崎真氏も夫人共々タイに向かい、救済活動に奔走している。東スポ紙も大々的にとりあげ、各週刊誌の記者も動き始めているようだ。私は赤軍派などとは縁もゆかりもない人間だが、人権擁護の立場からも黙ってはいられなくなった。とにかく毎日のように更新されている宮崎学氏のホームページを是非読んでいただきたい。
- 負債総額三兆円で山一証券が倒産したとのニュースが流れている。政府は自主廃業などという言葉を持ち出しているのが何となく姑息な印象を受ける。史上最大と言われる負債総額は山一証券だけではあるまい。先頃破綻した北海道拓殖銀行にしても二兆円から三兆円の負債総額になるはずである。山一証券の簿外損失2000億円は飛ばしの行き詰まりといわれ、決算期損失を防ぐための別会社への転売がうまくいかなかったようだ。つまり含み損を表面化するのを防ぐために決算期の違う会社に次々と株を飛ばすわけであるが、株価が下がれば当然含み損が膨らみ受け皿となる会社もいなくなる。山一証券はそうした行き場のなくなった株をタックス・ヘイヴン(源泉課税のない国)で悪名高いカリブ海のケイマン島にストックしていた。この国では税金がないばかりではなく、一切の帳簿を外に漏らさないという行政命令すらある。山一証券の場合も帳簿上の隠蔽を図ったものと思われる。世界中の財閥が脱税目的に利用するのがケイマン島であり、国際マフィアがマネーロンダリングに利用したりする。いずれにせよ山一証券の破綻は公的資金の投入という最悪の事態を呼び込むことになりそうだ。すでに自民党はその具体策を急いでいるといわれている。
- 【参考資料、広瀬隆著『赤い盾』上219頁。TBSテレビ『報道特集・戦後最大・山一証券破綻の衝撃』。ほか新聞】
1997/11/22、土曜、曇
- 1600円台を回復した20日の株価は橋本首相が公的資金投入を自民党に指示したからであるが、その後それを否定、さらに宮沢喜一の進言で再び検討指示との方針が伝えられていた。株価安定のためにいともたやすく国民の税金を投入するなどもってのほかだが、その公的資金投入を進言した宮沢喜一は同じ日に経営破綻した金融機関の処理にも公的資金導入の私案を発表している。この宮沢元首相は大蔵大臣の時代にも旧国鉄用地の処分延期で債務の処理を国民に負担させる私案を通過させた。まるで宮沢元首相は全ての問題を国民にツケを回すことで解決できると考えているようだ。竹下元首相が大蔵大臣の85年プラザ合意で投機ブームを煽り、竹下が首相になると宮沢が大蔵大臣となって対処を誤りバブル崩壊を招いてきた。この竹下と宮沢という元両首相が実は同族であったとしたら何が見えてくるであろうか。下の弟、宮沢弘は元広島県知事であるが、その下の弟、宮沢泰はアルジェリア大使もつとめた外交官であった。泰の妻は中部家から嫁いできたのだが、その中部家は浜口家と縁続きにあり久原家へと続く。その久原家から北野家へ嫁いだ重子によって竹中、そして竹下家へと続き竹下元首相に行き着くのである。竹下登元首相の娘が金丸信の息子と結婚して、竹下&金丸の見事な義兄弟の輪が完成する。その竹下一族が福田家と結ばれると、そこに小沢一郎新進党党首が登場する。皇民党事件のほめ殺しを解決しようとこの三人が稲川組組長と席を同じくして泣きを入れ、三百億円献金事件で親戚同士そろって名を連ねていく。日本商工会会頭の石川六郎に特別献金三百億円を迫った事件だが、その時の金庫番は岸田文武であった。その岸田の妹、玲子が宮沢喜一の弟、宮崎弘と結婚している。前述のように弘は広島県元知事である。ついでながら商工会会頭の石川六郎は鹿島建設の会長でもあり、中曽根康弘元首相の娘「美恵子」が鹿島一族に嫁ぎ、兄の中曽根吉太郎の娘「八重子」の嫁ぎ先を辿ると竹下&金丸&小沢ファミリーの中にすっぽり入ってしまう。風が吹けば桶屋が儲かるではないが、これが事実だけに始末が悪い。宮沢家の閨閥も実に華麗である。宮沢喜一の妻「庸子」の父は元早大名誉教授であり、喜一の父は元鉄道政務次官、母「こと」の父親の元鉄道大臣を皮切りに兵庫県警察部長、警視総監、中国大使という母方の大物が勢揃いしている。エリートの宮沢家は元鉄道大臣の小川平吉の家系と結びついたことで、さらに強大な一大勢力となっていった。こうした裕福な環境で育った宮沢喜一元首相が庶民の生活苦を実感できないことは容易に想像がつく。実感できないというより理解すらできないであろう。宮沢元首相がいともたやすく公的資金導入を口にする背景には、有り余る富と力の閨閥があると考えてもよかろう。そこには国民の意思の通じない、私物国家ニッポンの末路しかない。
- 【広瀬隆著『私物国家』170頁。佐藤朝泰著『閨閥』302頁。ほか新聞各紙】
1997/11/21、金曜、雨
- 一昨日の日誌で「松下日銀総裁の娘『万里子』は貝塚正彰という男性に嫁いでいるのだが、その正彰氏の父親はフジタ(藤田組)会長にして大蔵省代表日銀政策委員の貝塚敬次郎なる大物であった」と書いたばかりだが、そのフジタの98年2月危機説がささやかれている。フジタは藤田一族が支配する同族会社だが、貝塚敬次郎は松下の銀行局から天下って会長になった。創業者である藤田定市の長男、藤田一暁がフジタを継承、死後、その長男、藤田一憲が現在の社長となる。また藤田定市の次男、藤田正明は参議院議長で、妻の父は元広島県知事であった。正明の長男、藤田雄山も母方祖父にならって現在の広島県知事となっている。正明の次男、藤田公康は藤和不動産の社長で、フジタの藤田一憲社長とは従兄弟同士になる。この従兄弟同士が反目しあい、フジタから藤和不動産が離れるかたちで事態はいっそう深刻になっているらしい。2月危機説の根拠は社債の償還だといわれ、来年の2月26日の無担保社債四十億円の期限である。そして3月25日の同六十億円、3月30日の同二百億円、そして10月27日の同二百億円と来年だけで五百億円の大量償還が控えている。(ヤオハン倒産は社債の償還が引き金となった)メインバンクのさくら銀行と東海銀行は支援を表明しているが、株価百円割れの『倒産株価』がいっそう危機を感じさせる。三年間で社債償還1500億円、これに何とか藤和不動産の支援があってやってきたが、ここで藤和不動産の離反が表面化すればフジタは壊滅しかねない。最後の頼みは大蔵省代表日銀政策委員の肩書きをもつ貝塚敬次郎会長かも知れない。しかし敬次郎はフジタ系列の藤和不動産の監査役をつとめながら、フジタから藤和への融資を燃え上がらせるという失態を演じた張本人でもある。ためにフジタ株はみるみる間に百円割れを起こしてしまった。その支援を取り付けた当時のさくら銀行の頭取こそ敬次郎の娘婿、松下現日銀総裁である。その松下がいつ公的資金の導入を口にするか分からぬ危険すら感じる。フジタ破綻の原因をつくったのが松下総裁の義父とあれば、国民の税金を使ってもフジタを支えようとするかも知れない。それとも見限るか・・・ゼネコンは再建計画案の発表ラッシュで、三井建設、大末建設、佐藤工業、熊谷組などが次々再建計画を発表している。我々はここで松下日銀総裁ならぬ、松下ゼネコン総裁といわれる所以の同族ゼネコンを想起する必要がある。そこには橋本首相も同族として含まれていることは言うまでもない。鹿島、銭高組、フジタ、大成建設、清水建設、佐伯建設工業、大林組、鴻池組、前田建設工業、飛島建設、熊谷組、安藤建設、五洋建設、ハザマ、福田組、西松建設、竹中工務店、以上17社。
- 【参考資料『文藝春秋』97年12月号230頁「丸の内コンフィデンシャル・フジタのXデー」。『会社四季報』97年秋季号66頁。『私物国家』200頁】
1997/11/20、木曜、曇
- ここに書くか書くまいか、迷っている事項がある。このことを知人に話すと一様に驚く。インターネットで広がればおそらく何らかの圧力がかかるだろう。情報源ぐらいは明らかにしてもいいと考えている。ヒロ・佐々木という悪役レスラーがその情報源だ。彼はもっぱらアメリカで活躍していたので日本人には馴染みがないレスラーだと思う。彼にはDEAのアンダーカバーというもう一つの顔がある。つまりアメリカ連邦麻薬取締局のオトリ捜査請負人のことである。もう少し突っ込んで言えば、1986年8月23日の某議員の記者会見が全てを物語る。図書館には当時の新聞記事があるはずだ。23日が記者会見当日だから、11年前の8月24日あたりの新聞に載っているということになる。いま書けるのはこのくらいだ。そこで相談だが、このことの概要をつかんだ人だけにメールで詳細を暴露したい。つまり当時の新聞記事を探して当てるということだ。かつて公表された記事とはいえ、今この情報が再度暴露されれば日本が揺らぐことだけは確かだ。つまり当時の某議員は今や日本の大物として堂々と君臨しているからだ。何のことか分からないほうが安全だが、真実を追求してやまぬ人のみに伝えたい。時に真実はそれを暴露する者に危害が加えられることがある。先の広瀬隆氏も時々そのことを書いている。「腐食の連鎖」では「このようなタブーにふれたことから、筆者個人に対する攻撃が予想されることは当然のことであり、その種の書き手の作為的な中傷については、これまで私も無数の経験を踏んでいることを、お断りしておきたい」とし、「赤い盾」では「読者はすでに予感されているだろうが、本書に対しては、ヨーロッパとアメリカの政財界・報道界をあげて狡猾な攻撃が仕掛けられてくるだろう。私はこれまで通り、こうしたものに一切取り合わないことをあらかじめここに公言しておきたい」とする。大韓機航空機撃墜の真相に迫った「悪魔の飛行計画」の著者R・W・ジョンソン氏はその巻末で「この本の著・訳者及び出版関係者になんらかの危害が加えられた場合、このリポートが真実であることを裏付けるものである」と記述している。また日本のマスコミが尻込みするヤクザの世界を暴露した「ヤクザ」の著者ディビット・E・カプラン氏が来日する時には極秘で、必ずサングラスで顔を隠す。「マルコス王朝」の著者スターリング・シーグレーブ氏に至っては陸から海へ、ヨットで逃避生活をおくっている。笑い事ではない。真実を明かすということは、それだけ危険にさらされるというリスクを背負うことになるのである。国際マフィアの殺人シンジケートは、これから日本を含めた一大ネットワークを形成しつつある。前述のヒロ・佐々木氏の場合、フロリダの隠れ家に殺し屋二人が侵入、拳銃を二発撃たれたが外れて格闘となり取り逃がしたという経験をしている。
- 日付が更新されなくとも、過去の日誌に随時追加することもある。誤字脱字の訂正はもとより、新たに追加し、文脈を変更することも考慮していただきたい。また今度のように危ない生きている情報もあるので、詳しいことは書けないことも多い。住所、氏名、職業などプロフィールを詳細に明記していただける方のみ、詳細の度合いに応じてメールで応対したい。
1997/11/19、水曜、曇
- 下の日誌「反****キャンペーン」は推察のとおり「創価学会」のことだが、今度の法要では意外な発見があった。発見というより私が無知だったわけだが、要するにどっちもどっち、目くそ鼻くそを笑うということである。互いに正義を振りかざして三つ巴の論争を繰り返しているのだが、唯一正論だと信じていた一派もまた同じ穴のムジナであった。何のことはない「笹川良一」云々の言葉からボロが出たのだが、その経過を話すほどの価値もないクズである。信じ切ることの恐ろしさを再認識したというわけだ。人間的には誠実で良い人ほど引っかかりやすい宗教団体というもの、組織の暴走でも起きなければ目が覚めないようだ。自分を信じ切れないように、他を疑ってみることぐらいはすべきか。
- 広瀬隆著「私物国家」が届いた。ちょうど北海道拓殖銀行の不良債権を調べていた時だったのだが、公表不良債権9300億円也も実際は2〜3倍になろうというから驚く。これに日銀の松下総裁は2〜3000億円の特融を発動、公的資金の導入というとんでもないオマケまで付きそうだ。何が「公的資金」か、「国民の血税」とはっきり言ってもらいたいものだ。広瀬氏も本書の中で次のように怒りをぶつけている。
- 「政治家と官僚たちは、増税によって国民の怒りを爆発させないように、生々しく税金の投入とは口にせず『公的資金の導入』というまぎらわしい言葉を使いはじめた。銀行などの金融機関が倒産すると『破綻』という言葉が使われるが、破綻とは、破れて綻ぶ(ほころぶ)ことである。いま続発している日本の金融機関の破綻は、木綿糸でほころびを縫って直るような状態にはない。破綻という言葉は『壊滅』か『持ち逃げ』か『自爆』などに読み換えるべきだ。雇用の世界では、首切りと言わずに『リストラ』という奇怪な英語も乱用されはじめた。いま日本全土に進行しているのは、莫大な『増税』であり、続発する『倒産』であり、大量の『首切り』である。アカウンタビリティーは『闇取引の告白』である。VIP口座は『特権者口座』である。ひと時代前の新聞は、はっきりそう書いてくれたものである。正当な日本語の意味を、外来語によってねじ曲げてはいけない」
- 破綻ならぬ壊滅状態の北海道拓銀を特融発動してまでも救おうとしている松下康雄日銀総裁とは何者か、広瀬氏著「私物国家」の中にその答があった。彼の娘「万里子」は貝塚正彰という男性に嫁いでいるのだが、その正彰氏の父親はフジタ(藤田組)会長にして大蔵省代表日銀政策委員の貝塚敬次郎なる大物であった。その貝塚家の閨閥を辿れば銭高組の銭高一族と何と鹿島建設の鹿島一族へとつながっていく。その鹿島一族に中曽根康弘元首相の娘「美恵子」が嫁ぎ、中曽根の兄「吉太郎」の娘はハザマの一族へ嫁ぐ。それだけではない。松下日銀総裁の妻「弘子」はれっきとした大成建設の大倉一族に属し、その大倉一族から輩出した中村久美子なる女性は誰あろう橋本龍太郎の妻に収まっている。経済企画庁長官の麻生太郎もまた、その父を九州の麻生セメント社長にもち、橋本と同族となり、大手ゼネコンの清水建設、大林組、竹中工務店、そして小沢一郎新進党党首の妻「和子」の旧姓福田から福田組まで全て同族となってしまう。詳しく調べればゼネコン17社が同じ一族という異様さであり、松下日銀総裁はゼネコン総裁と言い換えてもよいほどだ。これを広瀬氏は緻密な調査でものの見事に証明している。【『私物国家』204頁「ゼネコン業界トップと建設族ドンの姻戚関係】また松下総裁が大蔵官房長だった時期に官僚の過剰接待が問題となり自粛の通達を出したことがあったが、実はその松下自身が日本鉄道建設公団の接待事件でもみ消しをはかり戒告処分になった張本人であった。【『私物国家』161頁】日本はそのトップを殆ど同族で占められ、国民の税金が思うがままに独占させられてきた『私物国家』でもあった。これは組織犯罪である。広瀬氏は「あとがき」で次のように語る。
- 「本書に述べた政治家・官僚・財界人の実態は、国家の大計を案ずる公僕がどこにもいない、権力争いに明け暮れる人間の姿を浮かび上がらせる。危惧していたように、銀行の倒産による預金者の危険がじりじりと迫ってきた。打ちどころが悪ければ日本全体が倒れる。われわれの知らないうちに膨大な借金がさらにふくれあがることが間違いなくなってきた。国家が私物化されているからである。つましい生活で満足し、生き方を切りつめている人にまで無用の借金を背負わせた。この事実に、どうしても許せない怒りを覚える」
- 【『私物国家・日本の黒幕の系図』広瀬隆著、光文社1800円+税】
1997/11/16、日曜、晴
- 母の三回忌を終えた。お寺では住職が反****キャンペーンを展開、それに親戚の****信者が咳払いで威嚇。いいかげんにしてもらいたい。母の慰霊という大儀はどこにもない。静かに亡き母を偲んでもらいたかった。懐かしさでいっぱいの、そんな法要であってほしかった。みんな帰った後で、両親の位牌にひとり謝る。『親の小言と冷や酒は後で効く。さればとて墓に衣は着せられず』冷や酒を飲みながら、両親の面影に涙。成るようにしか成らないか、成るようにして成ったのか、成るがままにして成っていく人生にひたすら流されていくのも良し。死んだ人を忘れられないでいる未練は、生きている人間の勝手な思い込みかも知れない。しかし、忘れられない思い込みだけで生きていけるほど幸せなことはあるまいとも思う。それも生きているうちだけだ。人間はその人生において死亡率100%の存在だ。未練を許さない彼岸はいずれ否応なくやってくる。成るようにして成っていくしかあるまい。
- 母に捧げる詩。末期ガンのおふくろに、死ぬなよ、死んだらダメだぞ、と云った夜。おふくろは俺を見つめて、バカ、まだ死ぬもんか、と怒ってくれたっけ。痩せて、真っ白い髪になった、おふくろを、死なせてしまったのは、ガンではなくて、苦労をかけたこの俺だったと、自分を責めて、責め抜いても、生き帰りはしないおふくろのこと。死んだら、おふくろが死んだら、俺はどうすればいいんだよ。ひとりぼっちになっちゃうよ。もう死んでいるのに、まだ生きていてほしい願いが、夢をみる。まだ死んではいない、夢をみる。死ぬなよ、死ぬなんてずるいぞ。死んだおふくろなんてずるいぞ。反則だぞ。
- 泣いてばかりの人生ではなかったよね、おふくろさん。笑っていた日も確かにあったよね、おやじさん。とおい昔の田舎道、あなたたちに手を引かれていた子が、幼い頃の私でした。宙ぶらりんになってはしゃいでいた子が私でした。迷子になって泣きじゃくっていた幼い日、大人になった今も、私は相変わらず迷子のままです。そう、いつだって迷子のままの私でした。
- さすがのオヤジ、仕事して、かなりのオフクロ、飯を炊く。貧乏ではありましたが、したたかでありました。ぐずって学校に行かない私は実に甘えん坊でありました。妹もまだまだ小さい頃のことでした。弟はまだ生まれていませんでした。
- おふくろが泣いた日、おやじが死んだ時と俺が悪態をついた時。今もって、おふくろを泣かせた俺は、俺を許さないでいる。俺の頭にこびりついて離れない、おふくろの涙と泣き声と、悲しみでいっぱいの心とが、今もって俺を苦しめている。もう死んでから、もう二年もたつというのに、今もって俺は・・・
1997/11/12、水曜、晴
- ついに外国勢の「日本売り」によるトリプル安が発生した。株急落、円安、債権続落という最悪の事態になったわけだが、これはニューズウィーク誌「次の震源地は東京か?」(日誌11月5日参照)をはからずも裏付けるものとなった。ゲイリー・アレンの「日本狙い」という警告もここに現実となった感がある。ここ一週間あまりの経済動向をインターネットから抜粋したので、いずれ詳しく検証してみたい。
- 母の三回忌の準備で四苦八苦している。出席人数の確認から仕出しの注文と、殆ど私ひとりで手配する。それでも親戚から落ち度を指摘されるとさすがにこたえる。貯金も底をついた。泣きごとは言うまいと思っていても、つい友人には愚痴をこぼす。自分が情けなくなることしきり・・・この疲れは何だろう。ふと誰かに頼りたくなる自分に気づきながら、親に頼り切りだった子どもの頃を思い出す。遊園地で迷子になって親を探して泣きじゃくっていた幼い時が、大人になっても抜けない迷子の自分を悟っている。 私にはもはや頼るべき親も無い。 人は死ぬまで迷子のままに生きていく存在なのかも知れない。
1997/11/11、火曜、曇後晴
- 三菱石油から巨額の資金提供を受け派手な官僚接待を行った泉井純一が、文藝春秋11月号で『山崎拓よ、それでも人間か』として山崎政調会長を告白した手記を載せていた。ところがこの手記が出る以前にすでにゲラ刷りが出回り、文藝春秋に載った手記では小渕恵三外相1億円、森喜朗総務会長5000万円という献金の記述が削除されているのが発覚した。いったい誰が削除したのか、さまざまな憶測が飛び交っている。石油取引の脱税と詐欺の疑いをかけられていた泉井被告が山崎氏に2億7800万円の資金提供をしたと発表したのが9月8日、この時点で泉井被告は小渕氏に500万円、森氏に1000万円の資金提供したことを明らかにしている。その後、提供された資金の一部を山崎氏が返済して隠蔽を計ろうとしたことに泉井氏が激怒、文藝春秋での山崎氏への告発に至った。自社さ派VS保保派の対立構造が今度のような暗躍を生み出したと言われているが、有力筋情報として「反創価学会団体『四月会』ルートを通じた金銭絡み」があげられている。つまり保保派による茶番劇と見る向きが多く、何より泉井事件で闇に葬られた官僚スキャンダルを追求すべきだとの声が強い。絵画をもらっていた涌井洋治元官房長などは何ら裁かれることなく主計局長となり、服部経治前関西空社長への金品提供なども個人的交際として無罪を主張している。罪を罪として認めない、こうした日本の重鎮たちの弊害は日本国民を巻き添えにした崩壊につながるものだろう。
- 【参考資料】『文藝春秋』11月号182頁〜「山崎拓よ、それでも人間か」。『ヴューズ』最終号18頁〜「悪い奴100人の現在」。『噂の真相』12月号19頁「文藝春秋、泉井手記から消えた記述の意味」。ほか新聞各紙
- 『噂の真相』を配達してくれる本屋さんが「こういう本出して、よく大丈夫でいられるね」云々の話をしていく。全編過激な暴露スキャンダルで徹底した本だけに、トラブルは承知の上のことだろう。中でも80年代の「皇室ポルノ事件」は無修正全裸写真に皇室御一族の顔写真を貼るというもので、右翼の総攻撃を受けている。命がけである。それでいて殴り込まれるようなら岡留編集長はすぐ謝罪する。謝罪しながらまた繰り返す。したたかと言うか、ふざけていると言うか、人生を過激に遊んでいるような訳の分からないところがある。しかしながら権力者たちへの暴露記事には胸がスカッと晴れることも確かだ。先月もやってくれた。「経団連会長狙う、NEC関本会長スキャンダルの舞台裏」の記事に驚いたNECが都内の書店で噂の真相を買い占めたのだ。権力側はこういう汚い手口を使うから嫌われるのだし、かえって噂の真相が売れることにもなる。(私はNECのノートパソコンを使ってこれを書いている)キツネ目の男、宮崎学氏が「組織犯罪法の恐怖」の中でインターネット検閲について触れている。この法案が通れば、反体制的な主張に関しても警察のチェックが入る恐れがあるのだそうだ。つまり犯罪を犯そうと犯すまいと、警察が勝手に反体制の疑いありとすれば盗聴などの極秘捜査がまかり通ってしまうらしい。噂の真相だってどう考えても反体制だし、それを読む私も反体制的な人間と疑われても不思議はない。そんなことを話したら本屋さんは大笑いをして帰っていった。ひとりになって考えたら何となく怖くなった。
1997/11/07、金曜、晴
- 木星の衛星イオで最近大規模な火山爆発があった。インターネットで関連情報を得た。以下。
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木星の衛星のひとつであるイオで、この数カ月の間に火山の大爆発があり、米アリゾナ州の大きさに匹敵する地域が壊滅的打撃を受けた。5日、宇宙科学者が明らかにした。イオの火山爆発で、上空約120キロまで立ち上った噴煙が、宇宙探査機ガリレオから観測された。ガリレオは過去2年間、木星とその衛星の軌道を回っている。米ジェット推進研究所の科学者らは、イオが4月と9月に撮影した画像は、大爆発が、その5カ月の間に起きたことを示していると語った。ガリレオ担当のある科学者は、ガリレオから送られてきた噴火後の画像には、直径約400キロの暗く灰色のクレーターが映し出されている。
- 木星に最も接近している衛星イオは火山活動が活発なことで知られている。最近の探査ではその噴出物から水分が検出され、イオの地表には水の浸食作用と思われる痕跡すら発見されている。今度の大爆発ではかなりの水分が地表に噴出したものと推測される。同じ木星の衛星エウロパに至っては地下に厚さ50キロもの水の液体層が発見され、木星最大の衛星ガニメデもまた地表は氷と岩の混合物で覆われているが中心部には大量の水の液体が蓄えられていると思われている。また衛星カリストも氷と液体の水に覆われている。これら水の衛星を従える木星は地球の1300倍もの巨大な太陽系惑星だが、その大気は水とは無縁の水素、ヘリウム、メタン、アンモニアといったガスに覆われていると思われてきた。しかし最近の観測ではそれらの大気に水蒸気が含まれていることが分かり、地表には液体の水すら存在している可能性が指摘されている。木星の分身とも言える衛星が水の覆われていることを考えれば当然の帰結と言えよう。お隣の土星もまた同じことが言える。土星の輪はもとより衛星群の多くが氷で構成され、土星最大の衛星タイタンに至っては大気さえ確認されている。地球の800倍と言われる巨大な土星に水が存在しないと考える方が無理がある。我々が学生の頃は太陽系において地球のみが唯一の水の惑星だと教えられてきた。ところがどうだろう。最近のNASAの発表では太陽系惑星のことごとくに水分があるとしているのである。太陽に最も近い水星は例外だが、その環境に近い金星の480度という地獄の大気には何と水蒸気が観測されたのである。それら観測データを分析した結果、かつての金星は深さ9メートルもの水で覆われていた水の惑星であることが分かった。死せる惑星火星も例外ではなく、何と遙か彼方の海王星や天王星もまた水の惑星であった。そして地球の兄弟、月にも水分が発見される。これらは何を意味しているのだろうか?答は明確である。地球が生きているのと同様に、太陽系惑星もまた地球と連動した水の惑星として生き続けているのだ。イオの火山大爆発は暗にそれを示唆している。地球外生命体云々の議論も今後の新たな宇宙的発見によって進展していくかも知れない。創世記にはすでに太陽系の水の惑星を暗示するかのような以下のような記述がある。
- 神は言った。「水の中に大空あれ。水と水とを分けよ」神は大空の下と大空の上に水を分けさせた。神は大空を天と呼ばせた。
- 我々がその天を仰ぐ時、そこには分けられた大空の水、すなわち水の惑星たちの存在を感じ取ることができる。地球は孤独ではなかった。ましてそこに住む人間が孤独であるわけがあるまい。
1997/11/06、木曜、晴
- 色とりどりの菊の花に蜜蜂が集まっている。今年は手入れを怠ったので丈が伸びすぎ、下の葉が枯れてしまった。水を定期的に与えなかったので下の葉の養分が上に吸い上げられたのだ。それでも何とか蕾をつけて咲こうとする菊の花に命を感じる。カリンの実が数個、黄色くなって今にも落ちそうになっている。喘息の薬にもなるらしいから後でホワイトリカーでカリン酒作るつもり。キュウイの実もそろそろ収穫したい。ジャムでも作ろうかな。ものみな枯れていく秋の寂しい風情も、よくよく見るともう春に向けて準備をしているのが分かる。与えられた場所で、光と水を享受しながら静かに生きている植物たち・・・せわしい人間社会と隔絶した無限なるサイレント・フォースの世界がここにある。そうした命を育む大地もまた生命体として、空のかなたには宇宙線の害から守るべく電離層が素粒子の皮膜を張っている。その電離層にペンタゴンは17億ワット以上の電磁波ビームをぶつけるという無謀な実験「ハープ計画」を行おうとしている。今から14年前、ジョージア州アトランタのある学術会議で、スタンフォード大学で行った実験の報告がなされている。それは極超長波を電磁圏に照射する実験で、跳ね返ってきた電波を観測するというものだった。その結果得られた成果は驚くべきもので、照射された電波はヴァン・アレン帯で電子を集め、増幅効果によって何と1000倍の強さになって返ってくることもあったという。これはテスラの共鳴拡大効果を証明するものであり、高空の電子運動パターンに影響を与えるものであった。しかしペンタゴンはその報告の25年も前から高空における電磁波操作実験を行っていた。彼らはもっと具体的だった。つまり軍事目的に気象コントロールの可能性を研究したのである。それは16年後の1974年から完成の域に達していく。ペンタゴンの40年間に渡る気象コントロール実験は「スペースキャスト2020」と呼ばれ、電離層に超長波をぶつけることによって高エネルギーの素粒子を大気中に崩落させ、素粒子の量を変化させることによって気象を操作するというものである。電波の発信源であるアンテナ群は全てコンピューターと連動されており、アンテナから放射する電気エネルギーを増減することによって望みの天候を意図的に現出することができる。問題はこれら気象操作が軍事目的に開発されてきたということである。奇しくも1960年代を境に世界的な悪天候による災害が頻発し、ご丁寧にもペンタゴンお抱えの気象学者たちは「悪天候と気象コントロール実験は無関係である」という安全宣言?までしている。最近とみに地球の温暖化現象やオゾン層破壊の危機が叫ばれているが、これまで原因とされてきた二酸化炭素排出やフロンガスなどよりペンタゴンの電離層照射実験の方が犯人ではなかったか?と思えてくる。以前にも書いたが、日本でも何故か電磁波安全説が先に流布されているようだ。このまま電磁波の脅威に無関心でいれば、近い将来必ずやその弊害が世界規模でもっとも悲惨なかたちで現れてくるように思えて仕方がない。今からその自覚をもつべきであろう。
- 【参考資料】『ハープ』ニック・ベギーチ&ジーン・マニング共著96〜111頁、学研850円
1997/11/05、水曜、晴
トラスト誕生
- 大恐慌はすでに起きているとしか言いようがない日本経済の低迷ぶり、消滅した株と不動資産の総額は1000兆円を遙かに越えている恐るべき現実を再認識すべき時期でもあろう。確かに公表不良債権からすれば1000兆円などという天文学的数字は出ようはずもない。しかしそれは金融機関の赤字隠しによるものであり、兵庫銀行の場合は公表された額の何と25倍もの不良債権があったという前例がある。さらに日本経済の破綻を決定づけるのは生保(生命保険会社)であり、ゼネコンの破綻である。日本の失業率3.4%も近い将来には10%を越えるだろうとも言われている。これによって失業保険も破綻する。その対策として一橋大学の中谷巌教授は4兆円規模の所得税減税を提唱し、国民の活気を促すことを強調している。私はそれに加えて軍事予算の大幅削減を提唱したい。いずれにせよ日本経済はすでに破綻しているという認識から、その回復には長く辛い冬の時代を覚悟しなければならないだろう。ニューズウィーク誌の冒頭に、ビルから投身自殺を決行した人物に窓から「ちょっと待て!株価が反発したぞ」と声をかけるという漫画があった。アメリカはこの手のブラックユーモアが多い。ビルから落下中の楽天家が窓に向かって「まだ大丈夫」と叫ぶというジョークを思い出した。そのニューズウィークが二度連続して世界同時株安をトップにかかげている。最新号ではFRB(連邦準備制度理事会)のグリーンスパン議長の冷静ぶりが尊敬をもって伝えられているが、そのFRBこそ世界経済を意のままに操作してきたことを考えれば犯人を褒めるようなものであろう。 FRB発想当時に抗議した人々
- 【参考資料】『ニューズウィーク』97年11月12日号14頁「世界連鎖パニックの恐怖」、『現代』12月号64頁「未曾有の大恐慌がやってきた」、ほかNHK放映クローズアップ現代など
1997/11/02、日曜、晴
- 先月末も何とかやりくりしながら社会保険を支払ったが、延滞金含めての支払い能力は限界に来ている。高すぎる日本の社会保険は、その給付率に至っては反比例して国際的にも最低水準となる。国会審議で橋本首相は「日本の社会保障は欧米に比べても遜色はない水準にある」としているが、実際は公費負担分社会保障費のGDP(国民総生産)の割合は欧米の半分から3割の低水準にある。橋本首相は何を根拠にしているのか分からないが、その実態は「遜色はない水準」どころではあるまい。何より抑制を約束したはずの防衛予算は増加し、今年は前年度より21%も増えた総額24兆円を越すものとなっている。加えて数兆円ともいわれる不透明なSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)関連経費は歳出上限の対象外とし、米軍への「思いやり予算」はついに中小企業対策費を上回ってしまった。その一方では福祉予算が次々と削減され、自然増が見込まれている98年度の社会保障費8500億円からは5500億円もの削減が法案で明記された。今年9月3日には厚生省の難病患者に対する「患者負担の導入を求める」報告書に患者団体が激しく抵抗、「国の難病対策に対する患者の信頼と期待を裏切るもの」として共同アピールを発表している。全国に5000人が発病しているといわれるALS(筋萎縮性側索硬化症)は人工呼吸器なしでは死に至る難病だが、患者の一部負担では介護不可能として患者自らが人工呼吸器を外すという悲壮な決意にまで迫られている。仙台市の小野寺利昭氏(49)、和川次男氏(47)、福岡県の坂本進英氏(52)らはいずれも中年期から発病、現代医療制度では長期入院は難しく退院を余儀なくされている。どこの施設にも受け入れてもらえない現状は、そのまま生きることを認めてもらえないことではないのか・・・今後、呼吸困難に陥ったら完全介護を強いられる家族の命さえ危うくなる。人間だもの誰だって死にたくはない、生きていたい。しかし経済的負担や家族の24時間介護の悲惨さを考えると人工呼吸器を外すほかはない。涙ながらに語る患者のこうした声に厚生省は沈黙する。業を煮やした患者団体は政府の「危険だから来ないでほしい」と言う言葉を振り切り、患者とその家族の命がけの陳情が実現する。声を出せないまでに弱った患者を代弁する家族の悲痛な声が響く。
- 『命を守る、命を救う、これ以上の政治課題がありましょうか。私たちの命を守ってください。命を救ってください。私たちは生きたいのです』
- 【参考資料】日本テレビ放送系列『ドキュメント97、本当は生きたい。難病ALS患者とその家族』10月放映。ほか新聞各紙。
1997/11/01、土曜、晴
- 仕事が一段落、手伝ってくれた友人と大いに飲む。低迷する景気を笑い飛ばしながら、したたかに生きる道を模索する。私はそのまま繁華街へ、目つきが悪いせいか喧嘩を売られるも無視する。はじめての店でママから「弟に似ている」と言われる。涙を流して私を見ている。何となく感激して懐の全財産を出して店を出る。ツケの効く店をハシゴしながら自分のお人好しに苦笑する。んで、今日は昼過ぎまで高いびきの二日酔い・・・
- 新聞では世界同時株安のタイトルが大見出しで踊っている。腑に落ちないのはこの緊急時に江沢民主席がアメリカを呑気に訪問していることだ。暴落の原因では様々な憶測が飛び交っているが、やはり金融システムそのものに疑問を抱く意見はないようだ。大恐慌の準備をしておいたほうがいいかもしれない。少なくともその覚悟はしておくべきだろう。銀行があてにならない以上、金貨でも買っておくしかない。一個五万円、投機を目的とするならプラチナ金貨、蓄財が望みなら純金がいい。香港では金の安値で一般人が殺到しているという。元々国家紙幣を信じない香港人の賢明な選択かもしれない。「北朝鮮が日本赤軍を使って偽ドル札を流布している」とした事件で、「これはアメリカの謀略である」とする通称『キツネ眼の男』宮崎学氏がホームページで暴露発言を開始している。タイで逮捕された赤軍の田中氏が消されかねない、として警告を発しているのだ。事件の経過を辿ればかなりの確立であり得ることだ。
- 「テスラ」を読んでいる。ニコラ・テスラの発明を元に米軍がすでに気象コントロール実験を開始していることや、交流と直流に関してのエジソンとの対立などが淡々として語られる。驚くべき真実がここにある。追って詳細を書きたい。