04/06/02 (水)
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<パキスタン>モスク近くの爆発、死者19人に
パキスタンの警官が、カラチにおける暴動で群集に催涙弾を発射しようとしている。 発射された催涙弾を投げ返すシーア派イスラム教徒
カラチの病院に収容されるシーア派爆発犠牲者の遺体 モスクに集ったシーア派教徒に打ち込まれる催涙弾
スンニ派の犯行と思われる爆弾事件に抗議するシーア派教徒 シャムザイ師の葬儀に集って怒りをあらわにするスンニ派教徒。
 【イスラマバード西尾英之】パキスタン南部の都市カラチにあるイスラム教シーア派モスク付近で先月31日、爆発があり、地元テレビによると礼拝に来ていたシーア派教徒ら少なくとも19人が死亡、30人以上が負傷した。カラチでは同30日、シーア派と対立するスンニ派の宗教指導者、ニザムディン・シャムザイ師が暗殺されており、報復テロの可能性もある。
 爆発の後、現場付近には数百人のシーア派教徒が集まり、警察車両や商店に火を放つなど暴徒化した。治安部隊がこれに発砲し、さらに死傷者が出たとの情報もある。
 シャムザイ師暗殺の犯人は不明だが、同国では両派の宗教抗争で過去10年で2000人以上が死亡しており、暗殺はシーア派過激組織の犯行との見方が出ている。今後、暗殺事件の背景が解明されないまま両派の抗争が激化しテロ事件が頻発する恐れもある。(毎日新聞)
パキスタンの親タリバン・スンニ派指導者、暗殺される
暗殺されたイスラム教スンニ派指導者シャムザイ師 シャムザイ師暗殺に激怒したスンニ派教徒が車を焼き払う
 [カラチ 30日 ロイター] パキスタンのカラチで30日、イスラム教スンニ派指導者シャムザイ師が、自身の廟(びょう)の近くで暗殺者に銃撃された。病院に搬送されたが、傷のため死亡した。
 警察と病院関係者が明らかにした。暗殺者は不明。
 同師は親タリバンで知られ、アフガニスタンとイラク侵攻を行なった米国に対する「ジハード」(聖戦)を呼びかけていた。
 目撃者はロイター通信に対し、少なくとも銃撃犯4人がイスラム神学校に向かう同師に銃弾を発射したと語った。同師に同行していた息子らも負傷。
 シャムザイ師は、同国で最も敬愛されている指導者の1人。病院関係者は、死亡はまだ発表していないと述べ、「病院の外には多くの群集がおり(師の訃報を知った際の)法と秩序に対する懸念がある」との見方を示した。(ロイター)

前チェチェン大統領の長男が死亡
カディーロフ大統領の葬儀に列席する
息子次男ラムザン(Ramzan Kadyrov)

 【モスクワ31日時事】タス通信によると、5月9日に爆弾テロで暗殺されたロシア・チェチェン共和国のカディロフ前大統領の長男、ゼリムハン・カディロフ氏が31日、心臓病のため、同共和国ツェントロイの自宅で死去した。30歳だった。
 同氏は昨年交通事故で重体となり、体調不良を訴えていた。医師は死因に不審な点はないとしている。チェチェンの後継候補と目されているラムザン・カディロフ氏は前大統領の2男。
【関連】
チェチェンで爆発、大統領死亡か 対独戦勝記念式典で (日誌04/05/10)
<チェチェン>独立派、大統領暗殺爆弾テロ関与を否定 (日誌04/05/12)

【私的めもらんだむ】
9時
 さっきから車内を飛び出したブサイクを探している。脱獄王と名付けたブサイクは、内側からドアを開けて逃亡したのだ。ロックしておけば良かった。腹が減れば帰ってくるだろうと思ってはいるが・・・
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 パキスタンのシーア派とスンニ派の対立が深刻化してきた。双方の復讐心を掻き立てる過激派グループ、そうした対立構造を育てた世界大国・・・もはや自前で兵器を調達できるまでになったパキスタンの背後で、今も悪魔の策略を巡らしているであろう大国を想像しても、そう間違ってはいないだろう。人はなぜこれほど憎しみあい、殺しあうのか?神に似せられて創造されたとする人間は、より悪魔に近い所業で自ら地獄に落ちていくのだ。
 ブサイクが餌を求めて帰ってきた。互いに復讐を誓うスンニとシーア派の写真を見ながら、これが全て猫族だったら?と夢想してみる。猫となったとたんパキスタンには平和が戻ることだろう。武器を作れなくなったパキスタンは、それだけで復讐の鎖は断ち切られる。
古代エジプトの女神バストは猫の頭をもち、猫はバストの聖獣であった。(中略)猫を殺した者は死刑に処せられた。古代ローマでは、抑圧に屈することのもっとも少ない動物であるがゆえに、猫は自由の象徴であった。<J・ガライ著「シンボル・イメージ小事典」99頁より>
 ブサイクは自由の象徴としての猫ゆえに、車内からドアを開けて逃亡した英雄となる。しかし、ブサイクはどのようにしてドアを開けたのか?不思議だ。彼はやはり脱獄王としか云いようがない。

16時
 コンビニで支払う代金ポケットに探すわれ、札は無く小銭並べて、恥ずかしくもなくただ虚し。
 10匹の、猫のウンチを拾うわれ、報酬無きこれも仕事と割り切る心、猫が鳴く。(くそくらえ)
 猫元気、飼い主ふらふら餌を撒く。


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